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 今年は、ストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」が初演されて100年です。

 文化情報センターでは、この記念年にあわせて、Co.山田うんによる「春の祭典」公演を行うとともに、「春の祭典」を特集したビデオ上映会を開催しています。
 11月9日にビデオルームで開催されたミニトークでは、当センターのダンス専門の学芸員である唐津絵理が、「春の祭典」の見どころやCo.山田うんの公演の特徴について熱く語りました。
以下、概要をかいつまんでお伝えします。

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バレエ・リュスについて **************

 「春の祭典」はバレエ・リュス(ロシア・バレエ)のために作曲されたバレエ音楽です。
 ディアギレフというロシアのプロデューサーが、ロシアの優れたダンサーを集め、西欧に新しい息吹を紹介しようとします。それ以前のバレエ音楽は、踊りやすいように作曲された単なる伴奏でしたが、ディアギレフは新しい音楽による完成度の高い作品を創り上げます。さらに一流の美術家にも舞台美術を依頼し、総合的な芸術作品を完成させます。
 バレエ・リュスに参加したアーティストは、ピカソ、シャガール、ラヴェル、サティ、ドビュッシー、シャネル、コクトー等、きらめく宝石のようですね。

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Leo Bakst (1866-1924). ''Portrait of Serge Diaghilev and His Nanny'' (1906).


「春の祭典」について **************

 「春の祭典」には明確な物語はありません。第1部「大地礼賛」では、春の到来を祝い、大地に感謝する踊りが踊られます。第2部の「犠牲」では、太陽神イアリロに捧げられるため、一人の処女が生け贄として選ばれ、祭壇の前で激しいダンスを踊り息絶えます。
 ストラヴィンスキーの書いた音楽は、複雑で不規則なリズムや変拍子を多様化したため、踊り手はリズムやカウントをとるのが大変でしたが、リトミック理論に想を得て、よる振付を行い、120回のリハーサルを経て完成しました。

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Igor Stravinsky as drawn by Pablo Picasso (dated 31 December 1920).


「春の祭典の騒動」について **************

 1913年5月29日、パリのシャンゼリゼ劇場で初演を迎えましたが、歴史に残るスキャンダルとなりました。ストラヴィンスキーの音楽は理解不能、ニジンスキーによる内股を強調し、大地を踏み鳴らすような斬新な振付に聴衆は度肝をぬかれ、ブーイングや叫び声でオーケストラの音が舞台に届かず、ニジンスキーは舞台袖でダンサーに大声で拍子を叫びました。
 なお、ニジンスキー版は、アメリカのミリセント・ホドソンとケネス・アーチャーの尽力により再振付されました。直筆のドローイングが展示してあります。(アートプラザカウンター横)

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Dancers in Nicholas Roerich's original costumes
 

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Sketches of Maria Piltz performing the sacrificial dance
 

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ホドソン氏のドローイングと手紙〔展示中〕


「結婚」と「日本の3つの抒情詩」について **************

 今回のCo.山田うん公演では、ストラヴィンスキーの「結婚」と「日本の3つの抒情詩」もあわせて上演します。〔愛知芸術文化センター委嘱〕
 「結婚」は1923年に完成された、ロシアの農民の結婚式をテーマとしたカンタータです。ニジンスキーの妹のニジンスカが振付けました。「結婚」の持つ幸福感や希望のような甘いイメージとは正反対の淡々とした抽象的な作品です。今回の上演では家族や友人などの群舞を排除し、新郎新婦の2人だけで踊ります。
「日本の3つの抒情詩」は、1913年に作曲された3つの和歌(山部赤人、源當純、紀貫之)による短い作品です。「春の祭典」と「結婚」をつなぐ大変重要な作品です。

 

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 ビデオ上映会では、「春の祭典」のオーケストラ演奏、バレエ、ドキュメンタリーなど異なった演奏や振付による多彩なメニューを用意しています。オーケストラでは、先日名演を披露したばかりのサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏がお勧めです。ラトルは打楽器奏者出身なので、リズム感が抜群です。バレエでは、ベジャールの振付がお勧めです。人間の欲望や愛と性、生への闘争を壮大に描いています。

http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/plaza/videoimg/13b_spring.pdf


 Co.山田うんの「春の祭典」公演は、12月5日〔木〕、6日(金)19時から愛知県芸術劇場小ホールで開催されます。詳細は次のアドレスをご覧ください。

http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2013/13spring/index.html

(AM)
 

「パリ・オペラ座バレエ団の日本公演にちなみ、2013年5月25日(土)、芸術監督のブリジット・ルフェーブル氏がバレエの魅力について講演します。」


 と、講演会のご案内を始めたところ、早々と熱心なバレエ、中でもパリ・オペラ座のファンから聴講希望のお申込みが連日届きました。パリ・オペラ座バレエ団の芸術監督ご本人が公演開始直前に、しかも無料で、講演会に応じていただけるとは!全くもって、パリ・オペラ座ファンには大変貴重かつこの上ない贅沢な機会を設けられるとは、我々も予想外でした。本拠地・パリに住んでいたとしても、今回のように、かなり近い距離で聞けるようなことは稀だと思います。その点だけでも、幸運でした。
 お申込みの往復はがきは、地元愛知県はもとより、関東や関西、それに岡山県からもいただきました。聴講券としてお渡しという従来の方式ですが、近頃では、こうした催事の申込みもインターネットを利用することが増え、「往復はがき」という応募方法も少なくなりました。中には、懐かしい5桁の郵便番号時代の葉書などもあり、大切に手元に保管されていたと偲ばれ、ものを大切にすることを今一度思い出させていただきました(余談ですが)。
 さて、いよいよ当日。開場前から葉書を手にされたお客様が会場のアートスペースAの前に並ばれましたが、混乱もなく皆さま開始時刻までに順次お入りになられ、中には未来のエトワール?!というような可憐な少女たちの姿も見られました。 
ほぼ満席の状態でいざ、開演。拍手で迎えられたルフェーブル氏は、やはり舞台人、いざ檀上に登れば、さながら貴婦人のようなポーズでつつましくご挨拶。

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 内容は、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿を舞台に自らも踊るほどの熱の入れようであったことが、今日のバレエの大きな礎になり、また、同時にこうしたことを通じて「規律」への道筋となっていたということから始まりました。と、通訳と並んで座していたはずのルフェーブル氏は、さすがは元ダンサー、おもむろに立ち上がり、ポーズやステップを披露。言葉を介するより、何より実演による解説は、解りやすく伝わっていました。

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 身振り手振りを交えながらバレエ史を、コスチュームの変移や名だたる振付家たちの試行によりどのようにして進化し、変遷を遂げてきたかについて語られました。パリ・オペラ座といえば、殿堂として古典を重視し、伝統を守る体制のようにとらえられそうですが、否、実は常に新しいものにも門戸を開き、吸収し進化し続けているということを(用意されていたビデオを見ながら)、熱く語られたかったようです。時代とともにその都度、体制や才能や力量に優劣はあれるけれど、国境を越えて優れた人材や作品が交流し発展するべきであると。パリ・オペラ座が歴史あるバレエの世界で、現在においても君臨し続けていられるのは、こうした取組がなされていればこそだと改めて納得させられました。
 今回の『天井桟敷の人々』は、フランスの名画として確固たる人気を誇り続けている映画のバレエ作品化という挑戦でした。芸術監督として就任以来20年間、常に「20世紀から21世紀に向けて道を開くこと」を自身の役割とかかげていました。そのため、今回も苦心はありつつも、スペイン系フランス人であるジョゼ・マルティネス氏によって、パリ・オペラ座の素晴らしい作品がまた一つ創出出来たことに感謝していました。
2014年9月から後任の芸術監督に就任予定のベンジャミン・ミルピエ氏については、「好奇心があり、優秀でオープンで信頼のおける人物」と紹介し、また、パリ・オペラ座に新しい風が吹き込むことに期待していました。

 予定していた時間をオーバーし、聴講されていた皆さんも本公演の開場も気になるし、けれどもっと話を聞きたいといったご様子で、席を立つにも躊躇されていました。質疑応答の時間も予定していたのですが、一時間では熱い思いは収まりきれませんでした。講演会終了と同時に、急いで大ホールへ向かわれる方ばかりかと思っていたら、なんと、ルフェーブル氏はファンに囲まれ、さながら握手会、写真撮影会の様になっていました。ようやくその後、皆さんから拍手で送られたルフェーブル氏は、温かい見送りに喜びながら会場を後にされていきました。
(K・Y)
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ブリジット・ルフェーブル Brigitte Lefèvre
8歳でパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、16歳でパリ・オペラ座バレエ団入団。1970年に初の振付作品「ミクロコスモス」を手がけ、アヴィニョン・フェスティバルで高い評価を受ける。72年にオペラ座を離れ、ジャック・ガルニエと共に“テアトル・デュ・シランス”を設立、74年-85年、ラロシェルを拠点に活動した。85年、フランス文化庁のダンス監督官に着任。94年パリ・オペラ座総理事に就任。95年8月からパリ・オペ ラ座バレエ団芸術監督。
 

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2013年2月14日から17日までの4日間、港大尋さんを講師にお迎えして、舞台芸術家のための音楽セミナーを開催しました。
 

 

舞台に立つ役者やダンサーたちが、「音楽」の要素を理解しそれを活かすことが出来るように、という長年の思いを経てようやく実現できた企画です。
今回は、応募もたくさんいただき熱心な方々ばかりの参加となりましたが、日々の舞台の創作過程で音楽の合わせ方を持て余してきたという、実際の悩みを抱えていらした方も多くいらっしゃいました。
 

【講師の港大尋さん】

 

 

 

 

  

まず初めは、ドラムスティック技法を学び、呼吸の取り方やリズムの感覚を体感することから始まりました。
BGMとしてただ流れていた音楽が、順を追って音楽を理解することで、合わせたり拮抗させたり、多様なアプローチから踊ったり演じたり、一つの重要な要素として皆さんの舞台に新たな息吹が吹き込まれたようです。
 

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講師の港さんのギターやピアノなどはもちろん、マリンバ奏者の田中紫織さんも加わり、3、4日目は受講者の発表でライブ演奏をつけていただいたりして、さながら観客のない贅沢なオムニバス小公演の宝庫でした。

もちろん、日本や西洋のリズムや音楽の理論的なことも講義で交えながら、中身のぎっしり詰まったセミナーでした。

seminar-4.jpg 【上:港さんと田中さんのセッション! 中・下:音と連動して動きを探っています】

県内はもとより東京や淡路島など遠方からも、皆さんこのセミナーのために時間を割いてご参加くださいました。
通常、役者あるいはダンサーなど同じ舞台を基盤にしていても、こうして交わる機会は少ないので、人数の絞られた4日間では今後につながる交流の場として、次へのステップにもなったようでした。
この企画を通して、皆さんのさらなる今後のご活躍を楽しみにしています。

 

「舞台芸術家のための音楽セミナー 音楽をより深く理解し、作品創作にいかすために」
会場 愛知県芸術劇場大リハーサル室(愛知芸術文化センター地下2階)
プログラム構成・講師 港大尋(作曲家・ピアニスト・ギタリスト)
ゲストミュージシャン 田中紫織(マリンバ奏者)
アシスタント 仲田優希(ダンサー)
担当 唐津絵理(愛知芸術文化センター 文化情報センター主任学芸員)

 

アンケートより
・集中的に音楽、音について考えること、自身の感性と向かい合うことができる場になりました。たくさんの意見を聞けたのもとてもよかった。今回できなかった内容を、次回是非やっていただきたいです。“違和感をもってしまう舞台作品”になってしまう原因をもっと追究してみたいです。(30代、女性)

・舞台と音楽、この組み合わせのセミナーがなぜ今までなかったのか驚くくらいの素晴らしい切り口でした。(20代、男性)

・音楽との向き合い方のバリエーションを感じ取ることができました。(30代、女性)

・内容のすべてについて理解できたとは思わないのですが、これまでの疑問のヒントになったり、自分にとっての新たなテーマが見つかり、とても有意義でした。港さんの考えていらっしゃることはとても豊かで、興味深いと感じました。ぜひ、定期/継続して実施してほしいです。芸文=港さんの講義=定番…みたいなイメージが超理想です。(40代、女性)

・いろんなことが体験して学べたのが楽しかったです。いろんなジャンルの人が参加していたのもよかったです。(女性)

・個性派ぞろいのメンバー、そして魅力的な内容、ありがとうございました。(20代、男性)

・音に対して根本的なところから再度見直すことができ有意義でした。次回あるならば、音による空間への影響、空間を作り上げていく音の変化などについて取り上げていただけると幸いです。ありがとうございました。(40代、男性)

・とても勉強になりました。音楽はほとんど詳しくないのでよかった。体験できたのがよかった。(50代、女性)

 

(K.Y)

 

2012年2月21日(火)22日(水)に愛知県芸術劇場小ホールにて、“ジョセフ・ナジ『カラス/Les Corbeaux』”が行われました。

両日とも、当日券を含め満席になるほど、たくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございました。

 

アヴィニョン演劇祭で絶賛された世界レベルのパフォーマンス。
振付家やダンサーとしてだけでなく、美術家、写真家としても才能を発揮するジョセフ・ナジのダンスとアート、ジャズ演奏家であるアコシュ・セレヴェニの即興演奏が融合した作品であり、ダンスファンはもとより、美術や音楽に興味のある方にも劇場に足を運んでいただきました。
静寂の中、ジョセフ・ナジ氏の身体から、アコシュ・セレヴェニが吹き込む音楽から、西洋では神の遣いとされる神秘的なカラスの存在が浮かび上がるような公演でした。

ナジ1.jpgここで少しお寄せいただきましたアンケートをご紹介させていただきます。

 

・音(バイオリン、サックスなど)についてカラスの鳴き声っぽいのと、最後タルの中に入って全身真っ黒になるのは驚きです。(30代・男性)

・楽器がすばらしく、演奏も止まる感が不思議でした。僕はジャズを知りません。こんなにも近い距離で観れたことが嬉しかったです。(20代・男性)

・わたしは9歳です。ジョセフ・ナジがインクの中に入ったときは、とてもすごく入り方が面白かったです。(10歳未満・女性)

・今日のパフォーミングには西洋の哲学的空間を強く感じました。(50代・男性)

・美しかったです。(30代・女性)

・ダンスとアートでとても贅沢な作りでした。ダンス、すごかったです。(40代・女性)

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愛知公演では、ナジ氏が愛知入りしてから創作したフォトグラム(写真作品)のロビーでの展示も急遽加わり、舞台公演とあいまって、愛知オリジナルの『カラス』の公演となりました。

(左は愛知公演で展示されたフォトグラム)

 

 

 

 

さらに、アフタートークでは、愛知のイメージについてや“カラス”のイメージについてのお話を伺いました。
ナジ氏の出身のハンガリーでは、カラスは知性や聡明さがある鳥だとされているそうです。
短い時間ではありましたが、ナジ氏、セレヴェニ氏の作品や製作に対する思いを垣間見ることが出来ました。

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また、公演に先立ちまして2月18日(土)に開催された「ジョセフ・ナジ ダンスワークショップ」にもたくさんの方に参加していただきました。
経験者コース、一般コースの2つのコースが行われのですが、どちらのコースも直々にナジ氏が見本を見せながら指導しました。

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経験者コースでは、レッスンのような形式がとられ、ナジ氏の示した一つの動作をある程度出来るようになるまで繰り返し、出来たら次の動作へ、という具合に進められていきました。
最後には、振付を覚え、二つのグループに分かれて発表しあって終了しました。
呼吸と動作を一体化させ、体の周りの空気を動かし、身体から滲みだしたエネルギーの流れを感じさせるような動作は、「帰ってからも練習を続けてね」と少しおどけながらもナジ氏が話したように、一朝一夕で出来るものではない、その人の個性が動きに表れるようになるまでに時間を要するものなのだと感じました。

 

 

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一般コースでは、主に二人一組で、体を触れ合いながら、また、相手の体重を感じながら行う動きが多く、ナジ氏が参加者とペアを組んで見本を見せたりして、和やかな雰囲気で進んでいきました。
人と肌で触れ合いながら相手の呼吸を感じて動くことに、参加者の方々は新鮮さも感じていらっしゃったようです。

 

 

 

 

 

今回の公演は、ダンスファンの方はもとより、美術や音楽に興味のある方、また、県外にお住まいのお客様にも足を運んでいただき、ジャンルや地域を越えて沢山の方にご来場いただきました。
感謝を申し上げると共に、来年度の自主事業公演もどうぞよろしくお願いいたします。

ナジ7.jpg(T.Y)
 

 アートプラザ・ビデオルームで開催中の「バレエ&ダンスの魅力 ビデオ上映会」が大変盛況です。ローザンヌ国際バレエコンクールで1位に輝いた菅井円加さん(17)の快挙のおかげでバレエへの関心が高まっているのでしょうか。

 今回の上映会では、『白鳥の湖』などのクラシック・バレエからモダン・バレエ、最先端のコンテンポラリーダンスに至るまで幅広いジャンルを取り上げました。すべての作品を観ればバレエ・ダンスの変遷がわかるのではないでしょうか。

今回の演目でお勧めの作品を2つ紹介しましょう。

バレエ1.jpg  ピナ・バウシュ(1940-2009)  写真:Leafar

 一つ目が、ピナ・バウシュ振付の『オルフェオとエウリディーチェ』です。
ピナは演劇とダンスの境界線を取り払った「ダンス・シアター」という独自な様式で大変有名です。2009年6月に亡くなりましたが、これはその生涯で唯一テレビ撮影とそのDVD化を許した舞台です。
歌い手とダンサー達が舞台に共に立ち、音楽とダンスが同時進行するという、美しいステージによるダンスオペラです。グルック作曲のオペラとダンスが同時に2倍楽しめるという豪華な舞台ですね。パリオペラ座のエトワールを始めとするダンサーも最高です。この舞台は「この世のものとは思えない」と絶賛されたそうです。ぜひご覧ください。

 

バレエ2.jpg アンジュラン・プレルジョカージュ(1957-)   写真: Raphaël Labbé


 二つ目が、アンジュラン・プレジョカージュ振付のパリ・オペラ座バレエ団による『ル・パルク』です。
この作品は2008年5月に愛知県芸術劇場大ホールでの公演でご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
 モーツァルの典雅な美しい音楽が流れる中、男女の恋物語が進みます。とてもシンプルな舞台ですが、モーツァルトの音楽とダンサーの踊りが見事にマッチングし、幻想的で美しい舞台が生み出されました。
音楽がお好きな方にもぴったりの作品です。

 

 その他、モーリス・ベジャール(1927-2007)、ジリ・キリアン(1947-)、ジョージ・バランシン(1904-1983)、ジョン・ノイマイアー(1942-)、ローラン・プティ(1924-2011)など代表的な名振付家たちの作品やドキュメンタリーが次々と上映されます。どうぞお楽しみください。

 
バレエ3.JPGモーリス・ベジャール(1927-2007)   写真: Erling Mandelmann
 
 

バレエ4.jpgジョージ・バランシン(1904-1983) 


 

 バレエ5.jpgローラン・プティ(1924-2011)   写真:Thomas Peter Schulz


 最後に、文化情報センターが企画制作するジョセフ・ナジの「カラス」公演のご案内です。ナジはフランスを拠点として世界で活躍する振付家・ダンサーです。今回は、ジャズ・ミュージシャンのアコシュ・セレベニとのコラボレーションで,全身を筆にしたアクション・ペインティングを楽しむことができます。ダンスだけでなく、音楽、美術、書など様々なアートに関心のある方にとっては必見の舞台です。ぜひお越しください。
なお、公演日までの間、プロモーション映像を当センター地下2階マルチビジョンで毎時13分-20分(9時台から18時台)の間上映しています。こちらもぜひご覧ください。

「カラス/Les Corbeaux」
◇ 日時 2月21日(火)19時、22日(水) 19時
◇ 場所 愛知県芸術劇場小ホール
◇ 料金 5,000円(前売り)、5,300円(当日) 全席自由


(A.M)
 

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

新年あけまして、早速ではございますが1月7日(土)に『パフォーミング・アーツ・ガーデン2012』が開催されます。
この催しでは、愛知を拠点に活動しているアーティストを公募し、選出した10組のアーティストと1組のゲストが1日でパフォーマンスを行います。ダンスだけでなく、音楽や映像と身体表現のコラボレーションなど、様々なジャンルのアーティストの作品を一度に観られるという、他にはなかなかないボリュームの公演です。
また、公演の企画・制作を愛知県文化情報センターとアートマネジメント実践講座の受講生が中心になって行ったり、チラシデザインも愛知の若手デザイナーにお願いするなど、地域に密着した催しとなっています。

 

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本日、ゲスト出演するC/Ompanyが名古屋入りするなど、本番に向けての準備が着々と進んでいます。

 


 

 

 

【左はC/Ompanyのみなさんです】


 

 

 

入場も無料となっておりますので(要整理券)、是非この機会に愛知のパフォーミングアーツシーンを目撃してください!


また、最後になりましたが、本年も愛知文化情報センターの自主事業をよろしくお願い申し上げます。

 

 

【パフォーミング・アーツ・ガーデン2012】

・日時   2012年1月7日(土) 13:30開場 14:00 開演
・会場   愛知県芸術劇場 小ホール
・料金   入場無料(要整理券) ※全席自由
      *当日12:30より入場整理券を小ホール前にて配布します。  
・出演者及び当日プログラム(こちらからご覧ください↓↓)
http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2011/11pag/index.html

 

(T.Y)
 

 いよいよ本番を迎える、オンド・マルトノとのコラボレーションダンス公演にあわせて開催された、鈴木ユキオさんのダンスワークショップが開催されました。今回のワークショップは経験者クラスと、一般向けクラスがありました。
 経験者クラスには、30名近くのダンスや演劇など身体表現をされている方が集まり、少し緊張感のある空気から始まりました。
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 両方のクラスで共通して、導入ではひとりひとり「点」を意識をしながら動いてみること、点の連続で線になっていることを意識しながら身体を動かしてみることから、丁寧に自分の身体の特徴を探っていくこと。結果は同じに見えるとしても「過程」を大切にすることなどのアドバイスも鈴木さんから伝えられ、表現に向けたヒントがたくさん散りばめられているようで、参加者のみなさんも集中力をもって臨んでいました。
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 個人のカラダもほぐれてきた後半では、全体や、二人組に分かれての動き。経験者クラスでは、「気」のキャッチボールのようなことや、一般クラスでは相手の指示にしたがって動くゲームなど。遊び心があって、ひとりだけで表現をするときと、複数で表現するときの違いが見えてくるようでもありました。
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 最後には、これまでを踏まえながら、もう一度個人に戻って動いてみることで、ワークショップのおさらいとなりました。

 一般向けのクラスでは、お子さんからご年配の方まで50名近くの方が集まっていたのですが、からだを動かすのって楽しい!ということが伝わってくるようで、こんなところからダンスって生まれるのかもしれない。なんて思いました。
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 参加者が異なるワークショップでも、最初から最後まで共通して鈴木さんが伝えていたことは、とにかく丁寧に向き合ってみる、過程を大切にするということでした。
 そうやって、丁寧に重ねられた鈴木さんの「過程」が、オンド・マルトノとのコラボレーションでどの様に表現されるのか、とても楽しみになりました。

 

(アートマネジメント受講生 山田訓子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オンド・マルトノという楽器をご存じですか?


1928年(昭和3年)にフランスで発明された電気を使った楽器です。
電気を使った楽器としては、同じ頃ロシアで発明された「テルミン」という楽器に続いて古くからある、アコースティックとエレクトロニクスが合体したような楽器です。

オンドマルトノ全体.jpg これがオンド・マルトノです!】


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写真中央のオルガンのような本体だけでなく、その周囲にある銅鑼のようなものや弦を張った葉っぱのような形のものは、実はスピーカー。


つまりこれら全部で1つの楽器なのです。本体の鍵盤を弾くと、また鍵盤の前にあるリボンを押さえるようにして演奏すると、その音が周囲のスピーカーか

ら出されます。
スピーカー自身が銅鑼や弦からできているため、とてもアコースティックな音がします。

【左はシュロの葉の形をしたパルムスピーカー】


 

 

9月21日には、愛知県芸術劇場大リハーサル室にて、「2台のオンド・マルトノによるレクチャー」を開催し、この楽器の歴史や構造、特徴について、演奏を交えながら語っていただきました。
講師は、岐阜県在住のオンド・マルトノ奏者である、市橋若菜さんと、坪内浩文さん。

    レクチャー写真.jpg【レクチャーの様子です。右が市橋さん、中央が坪内さんです。】


そして今、この楽器による音楽とダンスによる、新しい舞台作品の創作が進んでいます!


作品タイトルは「プロメテウスの光」。
曲を作曲したのは、名古屋在住の作曲家、伊藤美由紀さんです。
愛知県立芸術大学を卒業した後、マンハッタン音楽院やコロンビア大学で学んだ伊藤さんは、現在フランスやメキシコなど海外からも作曲の依頼がある、気鋭の作曲家。
今回の曲は、このオンド・マルトノに、ギター、クラリネット、さらにエレクトロニクスも重ねた音楽となりました。
9月には、初めて音あわせを行い、録音して、振付家・ダンサーのもとに送られました。

 

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【録音の風景です】


そして、この曲にダンスを振付け、演出を行うのは、現在日本で最も活躍中のコンテンポラリー・ダンサーの一人、鈴木ユキオさんです。
舞踏出身で、今や国内外で公演やワークショップを重ねている鈴木さんは、ミュージシャンとのコラボレーションも豊富ですが、オンド・マルトノという楽器を知ったのは今回が初めてだそう。
音高を滑るように行き来し揺れるような音色のオンド・マルトノや、メロディに縛られない伊藤さんの曲に、大変共感したと言います。
というのも、鈴木さんご自身も、日常の動きとダンスの境界、あるいはその揺れにとても興味があったから。

 

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【インタビューを受ける鈴木ユキオさん】

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                 【鈴木さんの過去のダンス作品の写真。
                  右は「犬の静脈に嫉妬せず」(青山円形劇場、2009年)
                  左は「HEAR」(金沢21世紀美術館、2010年)】


こうして創られつつある作品は、11月29日に小ホールで上演します。

さてどのような作品が生まれるのか。
ぜひ皆様自身が確かめてください!
現在チケット好評発売中です!

公演の前半は、オンド・マルトノのソロやピアノとのデュオ曲の演奏。
たっぷりとオンド・マルトノ自身の音色をお楽しみいただけます。


11/29(火)19:00-
「オンド・マルトノ・コンサートとコラボレーション・ダンス公演」
・チケット 
一般2,700円(前売り)
学生1,500円(前売り・愛知芸術文化センタープレイガイドでのみ取扱)


なお、11/25には、「鈴木ユキオ ダンスワークショップ」も開催。
経験者クラスのほかに、どなたでも参加できる一般クラスもあります。
申込みは11月13日まで(必着)。受講無料です!  ※受付終了しました

(A.F)

7月20日(水)に東北復興支援チャリティコンサートが行われ、吉田文さんと平山素子さんがコンサートホールで初共演されました。

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【左:平山素子さん、右:吉田文さん】

 

記者発表の場で「最近コンテンポラリーダンスに興味をもっていたところです」とおっしゃっていた吉田さん。平山さんも共演を楽しみにされていて、初共演とは思えないほど息の合ったコラボレーションでした。


パイプオルガンの演奏で幕を開けたコンサートの中でお二人の競演は2曲。吉田さんが奏でるパイプオルガンの荘厳な旋律と、平山さんの祈りを込めた舞により、お二人の「祈り」がホール全体に広がりました。

 

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【本番中のお二人の様子です。息の合った素敵なコラボレーションでした!】

 

一部ですが、お客様からご協力いただきましたアンケートをご紹介させていただきます。


・パイプオルガンと現代ダンスのコラボレーションの不思議な世界に魅了されました。(60代・男性)

・平山さん・吉田さん、共に初めてでしたがとても感動しました。気迫と美が共存していて素晴らしかったです。(20代・女性)

・ダンスもオルガン演奏もとてもステキでした。やっている方たちのひたむきな気持ちを感じて、私も何かしなきゃと思いました。(20代・女性)

・お二人の祈りと観客の祈りが一つになった。素晴らしいコンサートだったと思います。(30代・女性)

 

当日は、台風の影響で天気が不安定であったのにも関わらずたくさんの方々にお越しいただきましてありがとうございました。

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【終演後には、義援金の呼びかけにもご協力いただきました。右はその様子です。】

 

(T.Y)
 

いよいよ、本日7月22日(金)、23日(土)に平山素子ソロプロジェクト『After the lunar eclipse/月食のあと』リ・クリエイションを上演します!

 

「当日まで行けるかどうかわからなくて・・・」

「迷っていたけれどやっぱり観にいきたい!」


そのような理由で、当日に公演を観たいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんなお客様のために、少数ですが当日券をご用意しております。

 


22日(金)19時からの公演は『約20枚』


23日(土)14時からの公演は『約30枚』


23日(土)18時からの公演は他の2公演よりも余裕を持ってご用意しております。

 


なお、当日券の販売は各公演の開演1時間前から、愛知県芸術劇場小ホール前で行います


みなさまのご来場をお待ちしております!

東北復興支援チャリティコンサート『 吉田文&平山素子 オルガンとダンスの華麗な競演-愛知ゆかりのアーティストによる復興への祈り-』が開催されます!


本日、お二人によるリハーサルが行われました。

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吉田さんの荘厳なオルガンの音色に合わせて、平山さんが即興で動きの流れを考えていらっしゃいます。


お互い初めての試みとあって、たくさんのアイディアを出されていました。

 

 

 

 

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(演奏台に腰掛ける平山さん)

 

東北への祈りを込めたお二人のパフォーマンスは、リハーサルの段階からとても幻想的な雰囲気が漂う、神秘的な空間がつくりだされていました。

本番はいったいどのようなパフォーマンスを見せていただけるのでしょうか。

 

今回のコラボレーションはとても稀少な機会だと思いますので、ぜひお越しくださいませ!!


日 時 : 2011年7月20日(水)19:00-
会 場 : 愛知県芸術劇場 コンサートホール
料 金 : 無料  ※全席自由
*満席の場合は、入場をお断りすることがございます。
*チャリティとしてお一人様500円以上のご協力をお願いします。
*チャリティとしていただきましたお金は、被災地の芸術文化の支援として用いさせていただきます。
出 演 : 吉田文(オルガン)、平山素子(ダンサー)

 

(T.Y)
 

キッズプログラム『バックステージツアー 親子で劇場体験&探検』を、8/3(水)に開催します。

 

今年で開館19年を迎える愛知芸術文化センター。

3つの劇場があり、なかでも大ホールとコンサートホールは国内でも屈指の設備を誇るオペラやコンサートの専門劇場です。

奈落や照明を吊るバトンが織り成す舞台機構のショーがあったり、照明や音響・舞台の操作を体験できるコースがあったり、親子で一緒に舞台の裏側をのぞいていただけます。

 

これまでにも夏休みに、親子で体験していただく「バックステージツアー」としてほぼ毎年開催してきましたが、今年はひと味違います!!

なかでも、コース(2)「コンサートホール探検ツアー」では、台本と演出に柴幸男さんを迎え、劇団「あおきりみかん」の俳優の松井真人さんが皆さんを劇場の裏側へお招きいたします。

先日、お二人が打ち合わせにいらっしゃいました!

 打合せ.jpg

(打ち合わせの様子)

 

打合せ2.jpg

 

 

 

さて、どんな探検になるのか、楽しみですね!

応募は往復はがきにて7/22(金)必着 

多数の応募をお待ちしています。

 

(左の写真はコンサートホールの下見の様子。パイプオルガンは本当に大きいですね。)

 

 

 

 

 

(T.Y)

平山素子ソロプロジェクト「After the lunar eclipse/月食のあと」リ・クリエイション。

名古屋公演まであと2週間をきりました。

5月に世田谷パブリックシアターで幕を開けてから2カ月ほど時が経ち、作品もじわじわと熟成してきています。

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公演2日目に行った初回からのクリエイションチームによるアフタートーク
(左から唐津絵理(愛知芸術文化センター)、逢坂卓郎、スズキタカユキ、平山素子 ※敬称略)

 

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最終日は、宇宙話に花が咲きました。
(左から三上さおり(世田谷パブリックシアター)、内富素子(JAXA国際部)、平山素子、逢坂卓郎 ※敬称略)
 

 

さて、愛知では毎度おなじみのアフタートークですが、実は東京でアフタートークを行うのは初めてだった素子さん。

初日のゲストを飾ったのは、これまた愛知ではおなじみ、コンドルズ主宰・振付家の近藤良平さん!

なかなかレアな同世代ダンサー2ショットで会場を沸かせてくれました。


そして2人のお洋服はスズキタカユキ氏のもの。今回の「月食のあと」でも初演時より衣装を担当。
リ・クリエイションでは、実際かなりバージョンアップされているのです。こちらも必見です!!

 

そんな良平さんから、東京公演を観てのコメントをいただきました。

 

実は、東京公演の初日、開演前に機材トラブルによるアクシデントが起こりました。

劇場とスタッフによる必死の復旧作業によりなんとか幕はあいたものの、公演が始まったのは21時頃。

それにもかかわらずほとんどのお客様が残ってくださったことに一同感動!

そして90分もの間、楽屋裏では、素子さんや良平さん、ヘアメイクや衣装スタッフが穏やかに開演を待っていました。いつでもスタンバイOKで・・・。(こちらもさすが!)


「これより、開演いたします」とともに暖かい拍手で幕を開けた「月食のあと」への、良平さんからのリコメンドです。


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「平山素子 の 新たなる試み」


今回の作品は 、世田谷で 観させていただきました。

非常に繊細な世界で 我々が 日常接する 現実世界とはかなり違うものです。

そういう意味では 舞台中に目の中に飛び込んでくるものは 遊園地にあるビックリハウス的な 感じもあります 

「不思議だなあ」と思っていると いつのまにかに時間が経過します

こうやって 書くだけ無駄な気もしますが やはりこういうものは 体感するに限ると思います

 

あとですね  この試み 平山素子は えらいと思います。

アフタートークの時にお話ししましたが このセットとセッティングがかかせない舞台の練習はまったく分け分らず 

ステキに言えば 「孤独との戦い」 普通だと かなり「変わった方」 つらい練習なはずです 

そう言う意味で えらいのです

 

目撃者は、 きっと ふわーと カラダに 感じ取り 少し時間が立った頃

また じわーと思い出すかもしれません こころに残る 世界であります。
 

近藤良平


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また、舞踊評論家の石井達朗さんダンサーの斉藤美音子さんからも、東京公演を観てのコメントをいただきましたので、ご紹介します。


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逢坂卓郎のLED、スズキタカユキの衣装、落合敏行のサウンドが、平山素子という稀有な生命体と繊細に反応している。

舞台空間が小さな宇宙になってゆく。


いつのまにか、異ジャンルのアーティストたちの魅力がひとつに溶けあい、極光を見るような驚きと喜びの時空が訪れる。


見えない力に引っ張られるような平山の美しく大きな歩行。

光と闇のしじまに一歩踏み出す。そこに新たな出会いがあるから。


石井達郎


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とにかく踊る、踊る、踊る!!尊敬すべきダンサーです。


斉藤美音子
 

(E.K)
 

7月の初旬からこの暑さ・・・今年の梅雨はどこへやら、本格的な夏の足音が日に日に聞こえてきます。


さて、本日は、ダンス公演のお知らせです。

 

◆平山素子ソロプロジェクト「After the lunar eclipse/月食のあと リ・クリエイション」


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日時

2011年7月22日(金)19:00、23日(土)14:00、18:00

 
チケット代

一般2,700円(当日3,000円)、
学生1,500円(愛知芸術文化センタープレイガイドにて前売りのみ取扱)

 

 

 

 

この公演のチケットを、5月31日(火)より、

愛知芸術文化センタープレイガイド、チケットぴあなどで好評発売中です!!

東京、兵庫公演でも大好評のこの公演!
チケットも完売が予想されます…
お早めにお買い求めください。今ならまだ間に合います!!

 

ここで、耳より情報です。


恒例となりました、プレシアター・メニュー(食事)付きチケット(3,700円)を今回もご用意します。

愛知芸術文化センターの10、11階にあるカリフォルニア料理レストラン『ウルフギャングパック レストラン&カフェ』でのお食事と各公演のチケットがセットになった、お得なチケットです。


お料理内容は「月食のあと」という公演タイトルにあわせて

ウルフ食事.jpg 

・前菜:生ハムと月型メロンのマリネ ラズベリーバルサミコ&シノワチキンサラダの盛り合わせ

・パスタ:リコッタチーズのハーフムーンラビオリ

・デザート:レモンのソルベ スターフルーツを添えて


1,500円相当の、とっても嬉しいメニューです。

おいしそうですよね?食べたくなってきませんか?

この機会に、ぜひどうぞ!
なお、数に限りがございますので、お急ぎください!!

 

このチケットは、ウルフギャング・パックでのみの販売となります。


なお、バウチャー(食事券)のご利用いただける時間帯は


7月22日(金)公演前後 いつでも使用可能

7月23日(土)14:00→公演前のみ 18:00→公演後のみ


となっております。


詳細はウルフギャング・パック 052-957-5755 までお問い合わせください。

レストランの詳細はこちら
http://www.wp-japan.jp/shop/cafe_aichi.html

 

皆様のお越しをお待ちしております☆

(N.S)

 

2011年7月20日に愛知芸術センターコンサートホールにて、東北復興支援チャリティコンサートの一つとして、『吉田文&平山素子 オルガンとダンスの華麗な競演』が行われることになりました。


オルガニスト吉田さんの荘厳華麗なオルガンとともに、平山さんが「復興への祈り」を込めて踊ります。お二人は初めての共演ですが、お互い楽しみにされているそうです。

 

吉田さんは震災時、ドイツに滞在中だったそうで、「遠く離れていても出来ることを」と教会で日本のために祈るドイツの人々の姿に感銘を受けたそうです。
一人一人の祈りの心が集まって生まれる調和と、パイプオルガンの一つ一つ音が合わさり音楽になることが重なったそうです。
「客席を含めたホール全体で調和が生まれれば嬉しいです」とお話しされました。


平山さんは、『After the lunar eclipse/月食のあと』リ・クリエイションの公演会場のひとつである兵庫県立芸術文化センターを例に挙げ、「劇場が元気に発信していくことで、心の復興に繋がるのではないかと思います。」とおっしゃっていました。

 

7月22・23日に、愛知芸術文化センターの小ホールで行われる《平山素子ソロプロジェクト『After the lunar eclipse/月食のあと』 リ・クリエイション》での細部までこだわった完成度の高い作品と、音とのコラボレーションによる、即興的要素のある純粋な身体を見比べることができるのも貴重な機会ですね。

 

ぜひお越しください!

 hirayama 020.jpg

(吉田文さん、平山素子さんのお二人です!)

 

日 時 : 2011年7月20日(水)19:00-
会 場 : 愛知県芸術劇場 コンサートホール
料 金 : 無料  ※全席自由
*満席の場合は、入場をお断りすることがございます。
*チャリティとしてお一人様500円以上いただきます。
*チャリティとしていただきましたお金は、被災地の芸術文化の支援として用いさせていただきます。
 出 演 : 吉田文(オルガン)、平山素子(ダンサー)


(T.Y)

6月16日(木)愛知芸術文化センターにて、《平山素子ソロプロジェクト『After the lunar eclipse/月食のあと』 リ・クリエイション》の記者発表が行われました。
平山さんご本人も出席していただき、作品のテーマや《リ・クリエイション(再創造)》に挑んだ想いをお話ししていただきました。

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(記者の方にお集まりいただきました)

 


 《テーマについて》

作品の製作は、無重力実験の飛行機の中で踊った体験から重力に興味を持ったことが始まりだったそうです。

また、本作品が初めてのソロ公演であったことに対しては、「ソロであることが重要で、一人のストーリーとして提案することに意味があり、やりがいを感じるところでもあります。」過去・現在・未来といった時間の経緯を表現していく動きや衣装にも注目してもらえれば、とおっしゃっていました。

そして、タイトルの『月食のあと』から連想される《光と闇》というキーワードを挙げ、「光があることを繊細に感じ取っていただければ」という言葉が、とても印象に残りました。

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(お話しをする平山さん)

 


 《リ・クリエイションについて》

「再演はありがたいです。初演のときは夢中で作ったので、今回はじっくりと向き合うことが出来ました。」と平山さん。

「作品全体をコース料理にたとえるなら、メインが魚から肉になったりというようなメニューの変更をしたわけではなく、1つ1つの料理の繊細さと密度を上げていく作業をしていきました。(中略)振付の動きだけでなく、衣装などの演出的な部分(照明や音響など)をひとつひとつ見直していきました。」

その上で、

「初演をご覧になっている方には、ちょっとの変化の積み重ねでこんなにも印象が変わるんだ、と感じていただけると嬉しいです。」
とおっしゃっていました。

初演をご覧になった方にも新しい感覚で楽しんでいただけるのではないでしょうか。

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 (右:ポスターと同じポーズでパチリ! 左:写真撮影に応じる平山さん)

 

 

日時: 2011年7月22日(金)19:00-、7月23日(土)14:00- / 18:00-
※23日(土)14:00公演終了後、ポストパフォーマンス・トークあり。
           出演:平山素子(構成・振付・ダンス)
              逢坂卓郎(ライトアート)
              スズキタカユキ(衣装)
              唐津絵理(愛知県文化情報センター主任学芸員)

会場: 愛知県芸術劇場 小ホール

料金: 一般2,700円(当日3,000円) 学生1,500円(前売のみ)  ※全席自由
*学生券は愛知芸術文化センタープレイガイドのみの販売となります(前売のみ)。
*4歳より入場できます(要チケット)
*前売り券が完売した場合、当日券は出ないこともございますので、予めご了承ください。

チケット好評発売中!
愛知芸術文化センタープレイガイド 052(972)0430
チケットぴあ 一般0570(02)9999 Pコード412-833
JCDNオンラインサービス http://dance.jcdn.org
イープラス (PC&モバイル) http://eplus.jp 

2009年愛知芸術文化センタープロデュースによって製作された『月食のあと』。リ・クリエイションを経て東京・兵庫とツアーを行い、誕生の地、愛知に7月22・23日に帰ってきます。

そこで今回、2009年初演後のアフタートークで平山さん・ライトアーティストの逢坂卓郎さん・衣装デザイナーのスズキタカユキさんに、作品の製作についてお話ししていただいたことを、一部抜粋してご紹介させていただきます!

 

●今回の作品製作にあたって●

【平山さん】
「舞踊作品は総合アートとして、もっと多くの人と握手をしていくことによって、無限の可能性があると思いました。」


【逢坂さん】
「舞台照明というのは、やはりアーティストの空間を製作するためのスタッフというか。(中略)しかし今回は、ぼくは自分自身の作品を光のパフォーマンスだなと思って参加させていただきました。」


【スズキさん】
「平山さんをどういう立ち位置のものとして認識することから始まりました。自然界の精霊のような存在として衣装を提案するパターンと、肉体があって、人間かどうかはイメージのものなのでまた別のものですが、ある程度肉体を持ったものとして考えるか。今回は後者で、(中略)少しでも生身の存在を感じる要素を入れたという感じですね。」

 

●公演を終えて●

【平山さん】
「わたし、ずっと、ダンサーになりたいと思ったことがないんですね。(中略)今回、実はこの作品を頂くことで、本当に今、正直に、素直に、自分はダンサーになりたいと強く願うようになっています。それは、今までいかに自分がダンスみたいなもの、ダンサーみたいなことをしてきてしまったか、反省も含めて。」


【逢坂さん】
「(舞台は)限られた1時間という時間の中で、あらゆる感性に訴える。空間感覚もそうですけど、視覚、聴覚、(もしかしたら触覚的なこともあるかもしれませんけど)そういうものを総動員して体験できるという、いわばちょっと非日常的空間から得られるものってすごく大きいものがあるなと感じました。」


【スズキさん】
「いろんな方とやることによって、新しい発見をしていって、洋服っていうものがこんな見せ方もあるんだって。どんどんどんどん振れ幅を作っていくことで新しい提案が出来ていけるとおもしろいなという風に思っています。」


コメントを拝見しただけでも、アーティストの皆さんの情熱と初演時の興奮が伝わってきます。


そして、今回も7月23日14:00公演終了後、ポストパフォーマンス・トークが開催されます!
初演をご覧になっていらっしゃらない方はもちろん、『リ・クリエイション』されていますので、初演をご覧になられた方もまた是非お越しくださいませ!!

 

日時: 2011年7月22日(金)19:00-、7月23日(土)14:00-/ 18:00-
※23日(土)14:00公演終了後、ポストパフォーマンス・トークあり。
           出演:平山素子(構成・振付・ダンス)
              逢坂卓郎(ライトアート)
              スズキタカユキ(衣装)
              唐津絵理(愛知県文化情報センター主任学芸員)

会場: 愛知県芸術劇場 小ホール


料金: 一般2,700円(当日3,000円) 学生1,500円(前売のみ)  ※全席自由
*学生券は愛知芸術文化センタープレイガイドのみの販売となります(前売のみ)。
*4歳より入場できます(要チケット)
*前売り券が完売した場合、当日券は出ないこともございますので、予めご了承ください。

 

(T.Y)
 

ドロン・ラズ氏を講師にお迎えして、GAGAピープル(どなたでも参加できるコース)とGAGAダンサー(舞踊歴3年以上の方を対象としたコース)の2つのコースが開かれました。


ピープルコースには、なんと100名を超える方々に参加をしていただきました!

ダンサーコースには40名近くの方が参加していただいたのですが、こちらは東京や静岡など遠方からお越しいただいた方もいて、GAGAの魅力がうかがえます。

私もピープルコースに参加してきました!

 


GAGAのワークショップは見学禁止!

見ている「目」がないところで、参加者は自由に即興で動きます(なので、ワークショップ中の写真はありません)。

私語も禁止!

会場には僅かな音楽と講師の声だけがあるだけです。


そして、講師から投げかけられる動きのイメージを聞いて体を動かしていきます。

投げかけられるイメージは

 

〈体を飾るような手の動きで〉

〈おしりにある二つの骨が踊るように〉

〈足首で紙を挟むように〉

 

など。


「こんな感じかな?」「今までしたことがない動きだな」などと考えながら、はじめは動くことに照れくささを感じていましたが、徐々に自分の体と対話しているような不思議なイメージ世界に入り込んでいきました。

 

1時間のクラスでしたが、あっという間に時は経ち充実した時間を過ごすことができました。
 
参加した皆さんの表情も、ワークショップの前に比べると晴れやかに感じました。
 
ちなみに『GAGA』の意味ですが、誰にでも出来るダンスメソッドなので、世界中の誰もが簡単に発音できる名前にしよう、ということで『GAGA』になったそうです。

GAGA.jpg

(講師のドロン氏とGAGAダンサーコースの参加者との記念撮影!)

 

(T.Y)

2月19日(土)開催のパフォーミング・アーツ・ガーデン2011の当日の出演順をお知らせします。


<小ホール>

<13:30― 第一部開演>
1 Geonori
2 Kino Kugel
3 Bonds
4 至学館A
5 石原+田中
6 precious jewel

約10分間休憩

<15:10頃― 第二部開演>
7 ヒフプロジェクト
8 至学館B
9 魂宮時
10 OPT
11 生き音

約10分間休憩

<16:50頃― 第三部開演>
12 鈴村由紀 杉町明子
13 太めパフォーマンス
14 はるみぶし&ひろ
15 water drops
16 afterimage

移動&休憩


<地下2階フォーラム>

<18:30頃― 第四部開演>
17 Geonori―タバマ企画


[19時過ぎ  終演予定]


(A.F.)
 

1/26(水)に黒田育世さんのダンスワークショップが開催されました。ミュージシャンの松本じろさんによる生演奏付きのおトクなワークショップになりました。

午後の第1部は、ダンサー向けです。まずは30分ほどかけて入念にストレッチ。その後、参加者同志でペアを組んでもらい、手首を媒介にして表現を伝えるという課題に挑戦。どのように伝えたらよいのか、なにを伝えようとしているのか、参加者も戸惑い気味でしたが、必至に相手の身体を聴こうとしていました。

説明をする黒田さん.jpg

このほかにも、相手の身体の一部を押して動作を伝えたり、片方が抱きついてくるのをかわして逆に相手の身体の一部に触れようとしたり、組んでいるペアの相手ではない人の身体を押したり、触れたりするなど、自分の周りのスペースを意識して動くことをやってみました。

参加者にアドバイスをする黒田さん.jpg

「黒田メソッド」と呼ばれる演出法では、全力疾走をした後で、個々が創作した「大切な人に届けるための小さな振付」を踊ってもらいました。走りつかれた身体は、余分なものが排除された風通しの身体となります。余分な表現のない身体で踊る振付には、本当のその人が現れてくると黒田さんは言います。

音楽家の松本さんとお手本を見せる黒田さん.jpg

最後は、黒田さんがPVに出演した、クラムボンの振付の一部を参加者といっしょに踊って、3時間に及ぶワークショップは終了しました。

夜の部は、一般向けのワークショップ。小学生もいて、参加者の年齢層も広がりました。
会場を大きく使ったウオーキングから始まって、ペアになって一方の動きをそのままなぞったり、6‐8人のグループになって1人の動作を真似して歩きまわったり。

野田秀樹さんのワークショップでも行われる、集団で「彫刻」を表現する課題や、表現しながら移動して、先生のかけ声で静止するという課題では、他の参加者のポーズに思わず笑い声が起きたりと、和気あいあいとした雰囲気のなかで進められました。
最後は、ダンサーの部と同様に「Aspen」の振付を全員で踊って終了となりました。

クラムボンのPVの踊りを踊っている黒田さん.jpg


先生を勤めてくださった黒田育世さんと、コンドルズの近藤良平さんによる舞台『私の恋人』が2/9(水)19:00‐、2/10(木)18:30‐に愛知芸術劇場小ホールにて上演されます。
今回は愛知県のみの舞台となります(他都道府県での公演はありません)。こぞってお越しください。


(サポートスタッフ M.M)
 

早いもので12月となりました。トリエンナーレが終わったのもつかの間、年明けの公演の準備が着々と進んでいます。

本日は、ダンス公演のお知らせです

◆Noism1≪Nameless Hands-人形の家≫愛知公演
日時:2011.2.2(水)18:30、3(木)17:00 
チケット代 一般4,000円(当日4,500円)、学生2,000円
◆近藤良平&黒田育世『私の恋人』ダンス公演
日時:2011.2.9(水)19:00、10(木)18:30 
チケット代 一般4,000円(当日4,500円)、学生2,000円

の両公演のチケットを、
12月7日(火)より、
愛知芸術文化センタープレイガイド、チケットぴあなどで販売します。
どちらの公演も完売が予想されます。お早めにお買い求めください。

ここで、耳より情報です。
恒例となりました、プレシアター・メニュー(食事)付きチケット(4,800円)を今回もご用意します。愛知芸術文化センターの10、11階にあるカリフォルニア料理レストラン『ウルフギャングパック レストラン&カフェ』でのお食事と各公演のチケットがセットになった、お得なチケットです。

お料理内容は
・前菜:シノワチキンサラダ
・メイン:牛ロースステーキ ブラックオリーブソース
・パン(食べ放題)
・デザート:ホワイトチョコレートチーズケーキ
・お飲み物(飲み放題)
ペプシ・ペプシネックス・ジンジャーエール・7-up・ホットコーヒー・アイスコーヒー
トロピカルアイスティー・ホットティー
となっています。

1,500円相当の、とっても嬉しいメニューです。

おいしそうですよね?食べたくなってきませんか?
この機会に、ぜひどうぞ!なお、数に限りがございますので、お急ぎください

このチケットは、ウルフギャング・パックでのみの販売となります。
詳細はウルフギャング・パック 052-957-5755 までお問い合わせください。

レストランの詳細はこちら

(S.S.)

 

 「パフォーミング・アーツ・ガーデン2011」

2011年2月19日(土)に、愛知芸術文化センター小ホール、公共スペースにて「パフォーミング・アーツ・ガーデン2011」を開催します。

この催しは、昨年度から始まった、身体表現によるショーイングイベントです。愛知芸術文化センターのいろいろなスペースを使い、中部地区で活躍するパフォーミング・アーツのアーティストが表現します!昨年のパフォーミング・アーツ・ガーデンではどの会場もお客さんでいっぱい!!パフォーミング・アーツの新たな幕開けを感じさせる一日でした。

クララガーデン.jpg    
写真:昨年度のパフォーミング・アーツ・ガーデン風景

今年度は愛知県文化情報センターと、アートマネジメント講座受講生にてこの催しを企画・制作しています。
あいちトリエンナーレ2010も行われ、愛知県のパフォーミング・アーツは、各地で注目を浴びており、作品発表の絶好のチャンスです。応募締切が近くなっておりますが、まだまだ多数の参加者を募集中です。イベントを一緒に盛り上げて下さるパフォーマーをお待ちしております!

(アートマネジメント実践講座研修生Y.S)



「AACサウンドパフォーマンス道場特別公演」

2011年1月22日(土)に、小ホールで、「音を使ったパフォーマンス」=サウンドパフォーマンス の公演を開催しますが、こちらの催しでもただいま出演者募集中です。

「AACサウンドパフォーマンス道場プロジェクト」は、毎年開催している若手アーティスト育成支援事業。今年は、これまで道場プロジェクトに関わったサウンドパフォーマーたちに加えて、一般からも出演者6組程度を募集し、公演を開催します。日本を代表するサウンド・パフォーマーの足立智美やフォルマント兄弟と同じ公演に参加するチャンスです!

こちらは公演の日にちは1月ですが、応募締切は11月末。多数の応募をお待ちしています!


写真:第2回道場の出演作品


 

あいちトリエンナーレ2010もあと2週間です! これまでにも、アートマネジメント実践講座研修生が行われたパフォーマンスの様子を報告してくれましたが、ここでまた3つまとめて紹介します。


まことクラヴ『長者町繊維街の日常』(9/3,4開催)

今回のまことクラヴの作品タイトルは『長者町線維街の日常』。会場に選ばれたのは婦人服などの企画・製造・販売を行っている繊維総合商社・丹羽幸(株)の荷さばき場。「会社見学へようこそ」という開演前のアナウンスがあり、丹羽幸の社員もパフォーマンスに参加。まことクラヴのメンバーと社員が一緒になって、丹羽幸の社歌を合唱したり、商品やまことクラヴ部員(!)をダンボール箱に詰めたりと、その場と人とを存分に生かしたものになっていました。

makoto.jpg

「日常と非日常」が一緒になった作品。でも、社員が段ボールに服を詰めていく作業の手慣れた手つきは、正しいフォームがあるかのような無駄のない綺麗な動きで、見慣れない私にとっては非日常的な一つのパフォーマンスに思えました。逆に想像ではありますが、まことクラヴの部員は、毎日のようにパフォーマンスを考えたり実行しています。一般的な日常というものはどういうものか、考えてみたくなりました。

(アートマネジメント実践講座研修生T.Y)



umeda1.jpg梅田宏明『Adapting for Distortion』『Haptic』(9/11,12開催)

海外で活躍している梅田宏明は、映像、音、照明、振り付け、ダンスをたったひとりでやってしまう。しかも今回の作品は日本初上演だ。舞台は途中、休憩を挟んで25分ずつの2作品の上演となっている。

『Adapting for Distortion』

静寂の中で暗転したかと思うと、小さな光のドットが一列になって増えていった。遠くから聞こえてくるような雨音がだんだん強くなってくると、白い衣装にスキンヘッドの梅田が静かに中央に立つ。音響は一変してリズミカルなデジタル音に変わり、光の直線やグリッド線の激しい変化で舞台が埋め尽くされていった。彼自身の身体も生きたスクリーンとなり、2次元世界の3D映像の中にいるような不思議な感覚に襲われた。

『Haptic』

黒い衣装をまとった彼の体が、多彩な色の中でうねりながら、まるで浮き上がっていくようだった。

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意外にも彼は、自分の表現にダンスは不必要かもしれないと考えているという。納屋橋会場では実験的インスタレーションも行っている。彼の舞台は、ドンドン進化していきそうだ。

(アートマネジメント実践講座研修生I.K)



コンタクト・ゴンゾ『non title』(9/18-20開催)

コンタクト・ゴンゾのパフォーマンスはかなり独特です。コンタクト・インプロビゼーションというメソッドのダンスを軸に、彼らは接触(コンタクト)行為を非常に激しいものへと変化させました。そのためパフォーマンスが「殴り合い」と称されています。
彼らは、気持ちの中で「押す」と「殴る」をイコールにすることで、アウトプットする表情がなくなるのだと語っています。もちろん信頼関係を築いた上での行為でありますが、痛みを感じる行為ゆえに、観客は時として目を背けてしまいます。

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今回の3日連続のパフォーマンスは、それぞれ、梅田哲也(アーティスト、9/18)・姫野さやか(ドラマー、9/20)とのコラボによるものと、彼らのみのパフォーマンスと毎回違う演出で楽しめました。「コンタクト」を単に彼らの身体の接触としてとらえるか、コラボしたアーティストや観客を含むすべての人の出会い(コンタクト)ととらえてみるのも面白いかもしれませんね。

(アートマネジメント実践講座研修生S.K)


 

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突然、いや、あまりにも自然に舞台は始まった。メトロノームのような音、装置はラジカセが1台というシンプルな舞台。水色のブリーフ姿のマルコと、ピンクのブラジャーとショーツを身につけたナディーンが登場し、準備体操にしては怪しいポーズで、腕や股関節をならしていく。

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おそらく、朝。恋人たちがベッドから這い出し、洋服を着て、仕事に出かける。夜はナイトクラブでダンスを楽しみ、激しく愛し合う・・・。それを身体だけで表現する二人。奇妙な動作に、筋肉がうねる。アクロバティックに交わる恋人たちの、最高の瞬間。腰を絡めたまま客席に向かって腕を広げ、無表情に場内を見渡す二人。その決めポーズが笑いを誘う。

私たちの日常の動作には、類型化されたものと、意味のない個性的なものがある。身体だけを浮かび上がらせてみると、こんなにも滑稽で愛しいとは!

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ラストシーンでは、ポラロイドカメラと、二人の全身写真から顔の部分を切り抜いた記念撮影用パネルを残して会場を去ったマルコ。日本初来日というのに、意外なポイントで日本人の習慣をとらえていた。彼らの視点のユニークさが、こんなところでも強調されていたように思う。

(アートマネジメント実践講座研修生 A.Y)

 

日差しは水の底まで届いている。水面のすぐ上に、雲ひとつない空。青と青に挟まれた世界で行われる今回のパフォーマンス。太陽に照らされ熱々になったコンクリートのにおいは、私を懐かしい気分にさせてくれた。プールサイドに体操座りして、これから行われるパフォーマンスを待つ。
ハーメルンの笛吹きのように、一列でリコーダーをならしながら野村誠さんを筆頭に音楽隊が入場してきた。彼らが順番に「ドッボーン」とプールに飛び込むたびに、舞い上がる大きな水しぶき。「びしょびしょだ!」もう、これからどれだけ水をかぶろうと平気になった。全部で7曲演奏された『プールの音楽会』から、数曲報告する。
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『バタ足クインテット』
二人の指揮者がプールの端と端に分かれ、水中に譜面台を立てて、指揮をし、その間を音楽隊がバタ足で行ったり来たり。指揮にあわせながらのバタ足。その光景だけでも十分におもしろいのに、途中で入る演者のブレス(息継ぎ)が、「はーーーっ」と必死! それがおもしろくて、おもしろくて。かなりの体力と肺活量を要する水中での演奏。演出だったのか?本気だったのか?観客もみな声を出して笑っていた。
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『ウォーター・トガトン』
竹筒を持った12人が竹と竹を打ち鳴らしたり、竹筒を水中に落とし込みながらプールの隅々を駆け回る。「トプーン、トプーン」12人がそれぞれの場所で竹筒を上下することで生まれるハーモニーは美しく、繊細な音に耳をそばだてた。
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『ペットボトル・ドラミング』
水面が平原だったなら、ペットボトルはそこに放たれた羊のよう。それぞれ手にもったペットボトルを打ち鳴らす音楽隊は羊飼い。ペットボトルの羊たちは、さすがに「メェ、メェ」とは言わいけれど、それぞれが波に揺られ、水面をたゆたい、ぶつかったり離れたり、それぞれが意思を持って音楽を奏でているみたいだった。
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『バタフライとゴジラ』。
ゴジラというのは野村さんの泳ぎのこと。小さい頃、水泳があまり得意ではなかった野村さん。バタバタと、もがきながら泳いでいる姿を見て、友人たちにまるでゴジラが暴れているようだと笑われた経験があり、野村さんは、その「ゴジラ泳ぎ」を肯定したかったそう。それが出発点となり、「ゴジラ泳ぎ」は水から生まれる音楽の共演という今回のパフォーマンスになったよう。野村さんの鍵盤ハーモニカのソロは、さすがだなぁと思わせる貫禄があった。
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『ウォーターパーカッションオーケストラ』
音楽隊は水中をぐるぐると行進。先ほどしんと静まり返っていた水面が、一気ににぎわい出す。キャラバンが浮き沈みするたびに、リコーダーも水中を浮き沈み。「ピーピー」「ぴょろぴょろ?」。リコーダーを水の中でならすとこんなにおもしろい音がするんだ!小さい時は、リコーダーを水の中でならすなんて、絶対叱られそうな気がしてできなかったのにな。そのせいか、なんだかこの音、とってもイタズラ心をくすぐられる。
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「楽しむ心」というのは、いつまでたっても失わないものなのかも知れない。
(アートマネジメント実践講座研修生 M.F)

あいちトリエンナーレの開幕を飾って上演された『ロボット版 森の奥』の囲み取材が2010年8月19日(木)に行われ、アートマネジメント実践講座の研修生が取材に同席し、レポートとしてまとめました。人間とロボットによる世界初の演劇『ロボット版 森の奥』は大きなセンセーションを起こして終了しましたが、その作品をご覧になった方も、またならなかった方も、ぜひ関係者の生の声をお聞きください!

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取材当日、平田オリザ氏(作・演出/青年団主宰)、石黒浩(テクニカルアドバイザー/大阪大学教授)、黒木一成(ロボット側監督/株式会社イーガー代表取締役会長)の3名が取材陣を前に挨拶。平田氏は大阪大学でロボット演劇を共同制作することになったきっかけや、作品がめざす方向性などについて説明。石黒氏は「演劇は、研究室よりは日常に近い形での実験になったと思います。」と話し、人とロボットが自然なコミュニケーションをとるために演劇が役立ったことなどを紹介。黒木氏はコミュニケーションが言語伝達だけではなく、表情や動作で感情を伝えることも重要であると述べ、今後の製品開発に応用していきたいと語った。


Q:ロボットにこだわったわけはなんですか?囲み1.jpg

平田:芸術家ですから、「世界で初」ということがしたかった。商業ベースでやると何千、何億というお金がかかる。大学のフィールドがあってこそ、実現できたことです。いいおもちゃを与えられた感じです。中身は子供ですから(笑)。


Q:演出面での苦労はありましたか?

平田:最初の稽古の流れがつかめないときは、ちょっと戸惑いました。それは、ロボット側の技術者の方々も同じだと思います。技術者の方々は芝居の稽古なんて初めてでした。ロボットはプログラミングを2,3分で修正できることもあれば、1時間かかることもある。でも、直ったことは何度やっても、同じようにできます。人間の俳優にダメ出しして、1回でできたとしても偶然だったりして、次にやった時にはできなかったりします。


Q:俳優陣に戸惑いはありませんでしたか?

平田:私は俳優じゃないから分からないけど(笑)、たぶん、ないと思いますよ。ただ、ロボットは決まった動きしかできないから、人間側が間違えられないプレッシャーはありますよね。私の演出は「もう何センチ前に立って」とかなので、うちの俳優陣は「ロボットに対するダメ出しがいつもと一緒だな」と思ったみたいです。もともと、「頑張れ!」とかの精神論は言いませんから。「あいつは俺らのことをやっぱりロボットみたいに動かしていたんだ」と思ったのではないでしょうか(笑)。


Q:順調ですか?

平田:とにかく初めてのことですから。(比較できるものがないから)順調かどうかは分かりません。ただ、幕が開いて何かあっても、人間は何とかできるけど、ロボットは対応できないことが不安です。

石黒:そこが将来の課題ですね。プログラミング以外の臨機応変な対応ができるようにしたいですね。


囲み2.jpgQ:あえて名古屋を初演にしたのは何故でしょうか?

平田:呼ばれたから、というのが正直なところ。本当は観光などの面も考えて大阪で発表したかったのですが、私自身は芸術家で、ボーダーレス。どこが地元という考えはありません。
大学も会社(イーガー)も大阪でしたし、何より大阪には文楽という伝統がある。開催地にこだわらないということが結果として「ボーダーレス」という、今回のあいちトリエンナーレのテーマに沿ったものになったのではないかと思います。



Q:今回、「森の奥」を選んだ狙いとは何ですか?

平田:もともとは、以前、ベルギーの劇団に書き下ろしたものです。隣にいる石黒先生は「ロボットと人間」が、私の知り合いの類人猿の研究をしている教授は「ゴリラと人間」が、お二人の話を聞く限り、同じものだと思っているように思いました。これまで、ロボットを題材とした本や映画を観てきましたが、ロボットに対する偏見や人間との違いをテーマにしたものばかりでした。ですからこの作品では、ロボットが、人間と類人猿との違いについて語るというところに焦点をあてました。人間とは何だ?という、固定観念にゆさぶりをかけたい。


Q:何故、ゆさぶりをかけたいのですか?

平田:それが芸術だから、と思うからです。


本日は、お忙しいところありがとうございました。

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(アートマネジメント実践講座研修生T.Y)
 

さまざまなジャンルで活躍していた、マルコ・デルガドとナディーン・フッシュは、より実験的であり、創造的でもあるパフォーマンスを追及していくために、2002年スイスのベルンでダンスデュオ「デルガド・フッシュ」を結成しました。

彼らが創造するパフォーマンスやインスタレーションはシュールでシリアス、でもコミカルでユニークです。
しかし不真面目、くだらないという感覚に陥ることはありません。

作品の持つ曖昧性が、私たちに自己の曖昧性を浮き彫りにさせていきます。

人間の本質とは何か。そして多様化した現代の影響とはどのようなものでしょうか。

あいちトリエンナーレでは、2007年初演の代表作『桃色のズボンと赤いヌバックの先の尖ったハイヒールをはいて、襟ぐりが緩んだセーターの上に着た空色のウールのロングコート』を上演することになりました。

鍛え上げられた肉体から生み出される迫力あるダンスと、従来のダンスの概念を超越して構成されたユニークな振り付け。そしてマルコ・デルガドを有名にした臀部の動きにも注目しながら、パフォーマンスをお楽しみください!当日券の情報は、あいちトリエンナーレ2010http://aichitriennale.jp/をご確認ください!


写真は、小ホールを下見中のデルガドさんとフッシュさん。
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(アートマネジメント実践講座受講生I.K)
 

たとえスタッフといえども、見学者の入室不可!
とのオハッド・ナハリン先生の厳しいお達しがあったため、参加しました!GAGAワークショップ。
(いえ、もちろん「GAGA ピープル」です)

はじめは、照れくさいやら気後れするやらで隅のほうにいた私たちですが、参加者の皆さんの熱心さに巻き込まれて、いつの間にか楽しく踊っていました。

当然ですが、受講中の写真撮影もご法度ですので、お見せできるのは終了後のこの集合写真だけ。GAGA1.jpg続いての舞踊歴3年以上の人向け「GAGA ダンサー」は、30分時間オーバーで、外で待つ私たちにもそのハードさが伝わってくるほど。

参加者の方のアンケートから、感想を一部抜粋して、せめて雰囲気だけでもお伝えします。
・ハードだったが、心のおくから何かがはじけてくる感じがあった。解き放たれた気持ちになった。
・外に広がる感覚が気持ちよく、バランスを崩すことを気にしないで動けました。
・自分の体の中の「動いてなかった」パーツに出遭えて、身体中に水がまわるような思いがしました。

そして最後に行われたアーティスト・トーク。GAGAtalk.jpg
乗越たかおさんの軽妙な解説とともに、オハッド・ナハリン氏自ら暴露した裏話なども聞けたし、バットシェバ舞踊団『MAX マックス』の公演予告も見たりできたし、すっかり得した気分です。

ちなみにGAGAワークショップの模様は、乗越さんの超面白ブログにも掲載されてます!
そしてGAGAについてもっと知りたい方は、GAGA Japanのサイトへどうぞ!
(Y.M)
 

堀川1.jpg少し遅くなりましたが、3月7日(日)、「あいちアートの森」堀川プロジェクトの展覧会の最終日に行われた、2つのパフォーマンスを報告します。

 

しとしと冷たい雨の降るなか、1つめのパフォーマンスは、伊藤家蔵で行われた、コマツアイ(ダンス)&山田亮(音楽)による「退屈なハナシ」。当初、庭と蔵の2シーンに分けて行う予定でしたが、雨のため、どちらも蔵の中の、展示会場での公演となりました。かなり狭い会場のため入場制限を行いましたが、窮屈ながらご来場いただいた方には全員鑑賞していただくことができてほっとしています。


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1つめのシーンは、展示されている、平林薫さんの映像インスタレーションとのコラボレーションを考えた作品で、音も、もともと平林さんの映像インスタレーションで使われている音をボリュームを上げ、そこに少しだけ別の音を加えていました。

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ダンサーのコマツさんが映像のなかに静かに伏した状態からはじまり、静かながら強靭でしなやかな動きが印象的でした。

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2つめのシーンは、山田亮の鍵盤ハーモニカの音からはじまりました。後半、音楽家の山田さんが動きを作ったり、ダンサーのコマツさんが笛を吹いたり、互いに浸食し合いながら、コミカルさも交えたパフォーマンスでした。

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堀川6.jpgそして、もう一つのパフォーマンスは、ほとりすなごや納屋橋で行った、太田一也(チェロ)with鈴村由紀(ダンス)。

こちらは、500円でのケーキセット付きのお席と、無料の立ち見がありましたが、満席!

ステージと観客の隔たり無く、間近でチェロの独奏を聞いた後、ダンスとのコラボレーションが展開されました。


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音階を行ったり来たりするような短調なチェロの音に合わせて、ダンスは時に激しく、時にゆっくりと即興で踊ります。最後、ダンサーが会場の外に出て窓の外を歩きながら踊りだすと、今度はチェロが激しく歌ってパフォーマンスは終了しました。
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「あいちアートの森」でのまちなかパフォーマンスは終了しましたが、今年は8月から10月にかけて「あいちトリエンナーレ2010」を開催します。その時にもこうしたまちなかでのパフォーマンスが行われます。どうぞご期待下さい!

(A.F.)

瀧田家2.jpg   2月28日(日)より、常滑市 廻船問屋瀧田家にて、
あいちアートの森パフォーマンスイベントが行なわれます。
廻船問屋瀧田家は江戸時代そのままの建物と風情がそのまま復元されたような建物。
150年前の雰囲気を味わえます。
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まずは、午後1時より、世界中から注目を受ける《ハイパー筝奏者》として名高い八木美知依さん。
現代音楽、ジャズ、さらにはJ-POPなどなど、様々なジャンルの音楽を、
独創的かつ繊細な演奏で、見事に八木美知依ワールドに染め上げていきます。
優しく、激しく、美しく、時に狂気的にする変貌するその音色・・・。
まだ八木さんの演奏を聴いた事のない方は、この機会に是非聴いてみてください。
きっと新しい音楽の世界が待っています。

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次に午後4時半からはCAKRA DANCE COMPANY。
ストリートの最上級<混沌>を根底に、前衛的な表現を繰り広げるダンスカンパニーです。
今年はバリで行なわれる世界芸術祭にも出演が決定しており、
中部地区のみならず、全国的、世界的にも注目を集めています。
そのダンスは、ストリート、コンテンポラリーなどというジャンルを越えた唯一無二のもので、
今回は、<アンドロイドスタイル>というチャクラオリジナルテクニックを駆使した作品になるとの事で、
非常に楽しみです!

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アートの森ロゴ.jpgしかも、なんと両公演とも観覧無料!
美術展示も行なわれており、絶対楽しめる内容になっていますので、
お誘いあわせの上、お越しください。

(Y.U)

アートの森ロゴ.jpg 2月11日(祝)冷たい雨の降るなか、円頓寺商店街で、まことクラブのパフォーマンスが行われました。
 商店街を愛好するまことクラブが、“円頓寺商店街の魅力を紹介してまわるツアー”という仕立てで、商店街のあちこちを巡り歩きます。

 ツアーコンダクターは、まことクラブ部長の遠田誠さん。旗をもってみんなを先導します。

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 最初に訪れたのはたばこ屋さん。ちょっとした文具も売っています。ガラス越しに見ているのは、パフォーマー扮するちょっと変わった店主。最後に外に現れました。

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 続いて年代物の看板を掲げた酒屋さん。説明中に、杯を手にしたヤクザなパフォーマーがふらりと通り過ぎてゆきます。

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 メガネ屋「美光」の店先からは、視力検査のTシャツを着た(でも手に持つのはぺろぺろキャンディとしゃもじ?)パフォーマーが出てきてダンスを踊り、

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 洋食の「はねエビ」の前では、ホッピングに乗ってハネ回るパフォーマーが現れ、

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 「ブティックイトウ」のショーウィンドウ越しに、値札のついたワンピースを試着し陶酔して踊るダンサーを眺めて、、

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 というように、それぞれの店のご協力を得て、パフォーマンスが繰り広げられます。

 今はもう少なくなったけど、商店街にはまだいそうな流しのおじさん。インタビューした後、1曲弾いてもらい、

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 その唄にあわせて踊る3人娘。

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 文具の宮田商店では、まことクラブが作った「円頓寺商店街の唄」が踊り付きで披露されました。

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 もう閉店してしまった水谷靴店のシャッターを開けると、

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 靴のインスタレーションの間から、輝く光と地を揺らすような低音のディジュリドゥーと太鼓の音が!


 長く整列してダンスが繰り広げられた後、最後は、観客の間をぬって、ダンサーが水谷靴店のなかで所狭しと踊りまくりました。

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 これにてツアー終了。元気の出る楽しいパフォーマンスでした!

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                                                                                     (写真:すべて加藤 光)

 堀川プロジェクトでは、最終日、3月7日(日)にもパフォーマンスが開催されます。狭い会場なので、入場制限があります。時間など詳細はウェブサイトで確認してくださいね。

(A.F.)

 

アートの森ロゴ.jpg 明日、2月11日(祝)は、13時からと15時から、堀川プロジェクト・円頓寺商店街で、まことクラブのパフォーマンスがあります。今日はその準備が行なわれました。
 メイン会場の一つとなる「水谷靴店」。今はもうお店はやっていませんが、明日だけは、靴がいっぱい吊るされている!?一番右の腕にピンクの腕章をつけているのが、まことクラブ部長の遠田誠さんです。

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 明日はこんな音楽の演奏もあるのかも!?

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 明日の13時と15時は同じパフォーマンスで、それぞれ約30分程度を予定していますで、ご都合の良いほうにぜひおいでください!

 集合は、円頓寺商店街の中央付近にある「金比羅神社」(下記左)です。皆様お待ちしています!

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 なお、まことクラブのメンバーのうち3人が、2月12日(金)19時からのトリエンナーレスクールにゲストとして出てくださいます。こちらもお待ちしています。


 そして、今日はもう一つ、堀川プロジェクト最後の3月7日(日)16時30分から「ほとりすなごや納屋橋」での、太田一也さん(チェロ)と鈴村由紀さん(ダンス)のパフォーマンスの打ち合わせもありました。

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 初対面のお二人でしたが、話がトントンと進んで、こちらも大変面白い公演になりそうです。

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「ほとりすなごや納屋橋」はカフェなので、このパフォーマンスだけは、500円で着席してケーキセット付(先着80名、定数を超えたら立見で無料)となります。どうぞご期待ください
 
(A.F.)

アートの森ロゴ.jpg 1月26日に、栄SMBCパークにて岡登志子さん、中村恩恵さん、垣尾優さんのダンスと、
内橋和久さんの音楽による即興セッションの公演が行われました。

 次の日に行う神戸公演と同じメンバーの公演なのに名古屋の公演は観覧無料!!
嬉しすぎます
満席になり、立ち見の方もいっぱいになりました

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 開演定刻になり、開演前アナウンスのあと、
音楽の内橋さんがおもむろに楽器の方へと歩いていきます。
そして、柔らかなサウンドがダキソフォンから響きだすと、
窓の外では垣尾さんが踊りだし、そこに中村恩恵さんのダンスが加わります。
窓越しに見えるお二人のダンスは、都会の雑踏と相反しながらも溶け込んでいきます。
街を行く人々は、その光景に思わず足を止めざるを得ないようです。

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 会場内に岡登志子さんが現れソロダンスが始まります。
次に中村さんも室内舞台に移動しソロが始まります。

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さらにお二人のデュオ。

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さらに垣尾さんの踊りも加わります。
振り付けされたわけではなく、即興でバラバラな動きのはずなのに、
震え、もがき、もだえながらも、耽美に...複雑に絡まり、渾然一体になる三人。

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 身体の[存在]は[無]へと向かっていきます。

 会場に響き渡る内橋さんの不思議なサウンドはループしながら、
壊れ、再構築されていきながら展開していきます。
「無」から「構築」され「破壊」し、また「再構築」されていく音は、
全てが即興の空間にストーリーを紡いでいくようです。
 内橋さんのギターと、世界に数台しか無いといわれるダキソフォンが相まって、
音の異次元空間、音のカオスに引きずり込まれます。
風の音、虫や鳥の鳴き声、水のような自然界の音、笑い声、弦楽合奏、破壊的なノイズにも聞こえ、
既存の楽器の枠組みを完全に越えています!

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 最後は三人のダンサー、音楽がそれぞれの[静寂]の中へ・・・
約45分の道程は[無の地点]にたどり着いたようです。
 [無]の余韻の後大きな拍手が巻き起こりました。

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 公演が終わった後、内橋さんの周りに人だかりが!
内橋さんのお話を聞いてみたい、楽器を見てみたいという方に囲まれていました。
思ったよりもシンプルな機材と、ダキソフォンの不思議な造形に驚きました。
 内橋さんの非常に興味深いお話も伺え、素晴らしい公演は幕を閉じました。

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 あいちアートの森では美術展示だけではなく、パフォーマンスイベントも数多く用意されています。
しかもほとんどが無料で観覧できます。
ぜひホームページやチラシをご確認のうえ、素晴らしい芸術体験を気軽に楽しんでください

(Y.U.)

アートの森ロゴ.jpg12月から、愛知県内6ヶ所で始まった、現代美術展&パフォーマンス・プロジェクト「あいちアートの森」。
6カ所のうち、現在開催中なのが、広小路・東栄町・堀川プロジェクトです。皆様、もう現代美術展の展示はご覧くださいましたか?美術館や画廊のようなホワイトキューブではない展示会場で、それぞれ、建物の特徴を生かしての展示など、大変おもしろいので、ぜひお出かけくださいね

さて、パフォーマンスも見所・聴き所満載に開催します。

まずは、1月26日(火)19時から、SMBCパーク栄にて開催する、「ダンス&ミュージック即興セッション「即興45min. 無の地点」。
これは、出演者が、3名の優れたダンサー、岡登志子・中村恩恵・垣尾優が、ミュージシャン内橋和久と行う即興セッションです。あまり広くない会場なので、どんな風に踊るのか、とても気になるところです。
神戸や東京で行う、同じ公演はもちろん有料なのに、名古屋では無料でご覧いただけます。この機会をぜひお見逃し無く!!
SMBCパーク栄は、かつてロボットミュージアムのあったところで、三越名古屋栄店の北側です。

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そして、もう1つは、1月30日(土)14時から、朝日神社にて、鬼頭哲ブラスバンドのコンサート。
名古屋を拠点に、オリジナル曲ばかりを演奏する元気なブラスバンドです。代表の鬼頭哲は、バリトンサックスの演奏者として国内外で活躍、「渋さ知らズ」や「東京中低域」といったグループのレギュラーメンバーとしても知られています。今回のブラスバンド・コンサートでは、25名以上が集合、栄の喧噪に負けない大音量で、寒さも吹き飛ばしてくれることでしょう。
こちらももちろん無料。朝日神社は丸善の北西側、中警察署栄交番の隣。約30分の公演は、屋外での立ち見となりますので、暖かくしてお出かけください!!

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堀川プロジェクト(2010年1月5日―3月7日)の情報は、
美術館ブログでもご覧いただけます
 『まちあるき×アート』『テニスクラブ×アート』


(A.F.)

 

アフタートーク1223.jpg名古屋初のNoism公演が行われました。

今回上演した「Nameless Poison‐黒衣の僧」という作品は、
チェーホフの短編を下敷きにした作品です。

チェーホフのストーリーがそのままダンスとなっているのでは
ありませんが、演劇とダンスの境界線上にあるような、
ストーリー性の高い作品です。

などなど、
アフタートークでは、金森穣さん自身が
観客からの質問に答える形で、
この作品についてや、クリエーション、ダンスに対する考え方など、
真摯に語ってくださいました

Noismウェブサイトにも愛知公演の様子が報告されています。
ぜひご覧下さい
 
(A.F.)

昨日の仕込みから始まり、本日はリハーサルが行われています。

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名古屋公演は、新潟、静岡に続いての公演ですが、劇場の大きさがそれぞれかなり異なるので、今回の会場である小ホールにあわせて、金森穣さんが照明や幕の位置、ダンサーの立ち位置などを詳細にチェックしているのが印象的でした。

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名古屋では初めてとなるNoism公演。
当日券は、明日12/23は午後6時から、あさって12/24は午後5時半から、両日とも10枚程度販売します。
数日前まで、24日は当日券を20枚程度販売予定でしたが、直前になって売れたため、24日も当日券は10枚程度となりました。
当日券は小ホール入り口で販売します。
当日券をお求めの方は、こちらにお並びください。
先着順に販売し、お一人様1枚(4,500円)までです。

皆様のご来場をお待ちしています!!

(A.F.)

 

12月19日、20日に平山素子さんの公演が行われました。
3回の公演はどれもほぼ満席に近く、平山さんの人気を物語ります

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また、ライトアートの第一人者であられる逢坂卓郎氏との
コラボレーションへの期待も大きいでしょう。

さて実際の公演ですが、まさに『光とダンスの融合から生まれるアート』。
逢坂氏のライトアートや、スズキタカユキ氏デザインの衣裳との相乗効果は、
照明や映像が与えてくれる効果とも、イルミネーションアートとも違うものでした。

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舞台いっぱいに広がるライトアートと、600個のLEDが付いた衣装だけではなく、
平山さんの身体からも光を発していると錯覚するような、
異次元の幻想空間に吸い込まれます。

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わたしが感じたのは、例えるならば深い森の中にある湖。
ただ月光のみが映し出される深夜の海の静かな水面。
誰にも知られず深海で蠢く生命。
宇宙空間で輝く化学反応。

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静寂の中にひそむ煌めきは、心地よい浮遊感を与え、恍惚へと変化していきました。

公演が終わった後には、アフタートークが行われました。
この中のお話で平山さんと、逢坂さんには共通点が二つあることがわかりました。
ひとつは筑波大学で、表現について教えてみえること。
もうひとつは無重力空間の体験をされたことです。
無重力での表現というのは、アーティストであっても簡単には経験できないことです。
特にダンスは身体表現であり、重力からの解放というのは大きなテーマのひとつであると思います。
無重力空間の体験は、今回の作品にも影響を与えているのかもしれませんね。

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最後に平山素子さんのお話の中で、
「ダンスを観て、『わかった』と感想を言われる方の多くに、
作品のストーリーやメッセージが腑に落ちた事なのだと感じることがあり、
ダンス自体が『わかった』のか疑問に思うことがあります。
それではもったいないです。
ぜひダンスを『感じて』ください。」という言葉がありました。
ダンサーはストーリーテラーではなく、身体の表現者なのだという力強いメッセージを感じました。

アフタートークの終了後に記念撮影をさせていただきました
(アフタートークのために、スズキさんが衣裳を用意して下さいました)

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(Y.U.)

いよいよ平山素子さんの新作ソロ公演の前日となり、
慌しい一日がスタートしました。

今回の作品は、ダンス;平山素子さん、ライトアート;逢坂卓郎さん、
衣装;スズキタカユキさん
という多ジャンルのアートのコラボレーションでもあるため、
ものすごく楽しみですが、準備も大変そうです。

トラックが到着し、荷物を降ろします。
トラック搬入中.jpg

その間にも小ホールでは舞台の設営が進行中です。
ステージ設営中.jpg

楽屋、ケータリングの準備も並行して進めます。
ケータリングも準備中.jpg

その他にも、スタッフそれぞれが動きがわかるようにプリントを配ったり、
配布ようのチラシやパンフレットを織り込んだり、、入り口をポスターで彩ったりと、
やることは山のようにあります。
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ある意味、本日の山場となる仕込みが逢坂先生のライトアートです。
逢坂先生を筆頭に有志の学生さんたち、スタッフも一緒になって、
膨大な量の配線を配電盤に適切に接続します。
まるで、途方も無いパズルを解き明かしてるようです・・・
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いよいよ第一回目の照明合わせが始まりました。

逢坂先生のライトアートは宇宙線を光に変換するというロマンティックかつ、
最先端のテクノロジー。
平山さんの耽美で、繊細で、幻想的なダンスとマッチングしたときの事を考えると、
本番が楽しみでなりません!!

12月19日(土)が開演19:00
12月20日(日)が開演14:00と18:00
場所は愛知芸術文化センター小ホールです。

ほんの少しチケットがあるかもしれませんので、
興味のある方は是非足を運んでみられてはいかがでしょうか。

(Y.U)

いよいよ、明日は平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』ですhito.jpg

さて、平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』・Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」両公演の当日券の販売と開場時間が決まりましたのでお知らせいたします。
とくに、Noism公演は前売り券の売れ行きが非常に好調で、なんとかやりくりしてのご用意です。

当日券一般4,500円
搬入中.jpg◆平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
 19日 19:00公演―20枚程度
 20日 14:00公演―10枚程度
 20日 18:00公演―30枚程度

◆Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」
 23日 19:00公演―若干枚
 24日 18:30公演―20枚程度

売り出しはすべて開演時間の1時間前からとなります。
愛知県芸術劇場小ホール(愛知芸術文化センターB1F)前にて販売いたします。
一般4,500円のみで、学生券の販売はございません。
また、枚数が少ないため、お一人様1枚に限らせていただきます


開場時間
◆平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
 19日 19:00公演―18:30開場
 20日 14:00公演―13:30開場
 20日 18:00公演―17:30開場

◆Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」
 23日 19:00公演―18:30開場
 24日 18:30公演―18:00開場

いずれも開演時間の30分前です。演出の都合上、時間に遅れますと入場を制限させていただきますので、遅れずにお越しくださいませ。
お待ちいたしております

(S.S.)
 

 12月1日(火)からのNoism舞台写真展は、Noism所属の「りゅーとぴあ」から展示用写真パネルをお借りして開催しています。りゅーとぴあさんが一度に20枚以上の写真パネルをお貸しくださったので、スペースの関係で一度にすべてを展示することができませんでした。そこで会期を前半、後半に分け半分ずつ展示することにしました。15日から始まる後半に向けて作業しましたので、その様子をお知らせします。

まずは、前期分の撤収↓
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運搬用の段ボール箱よりパネルを出す。
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後期分を 飾り付ける。
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相談しながら、レイアウトを決めていく。
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作業のゴールは近い。
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衣裳はそのまま展示中。
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写真パネルはほとんど入れ替わっていますので、一度ご覧いただいた方も是非もう一度ご来場ください。
上映会も引続き開催中です。
(H.K)

G.jpg本日12月15日より、芸術文化センター・アートスペースGで、ニブロール映像インスタレーション 『ハンノウ』が始まりました!
あいちトリエンナーレ2010にて発表する新作へ向けた、新作インスタレーション展示です。

 日時:2009年12月15日(火)―20日(日) 10:00―18:00 
     (※15日は13:00から、20日は14:00まで)
 会場:アートスペースG
 入場無料

昨日より、会場準備が進められています。準備中の部屋の中をちょっとのぞいてみましょう。

入ってすぐの部屋には、モニターや写真がズラリと並べられているようです。この部屋だけでもいろいろ楽しめてしまいそうな感じがしますね

モニターや写真がずらり。.jpg

さらに一歩奥の部屋へ進んでみると、どうやら部屋を真っ暗にしているようです・・・

こちらの部屋は真っ暗に。.jpg

ニブロール矢内原さんはいろんなデザインのハート型を、ひとつひとつ並べています
こちらはどのように使われるのでしょうか。楽しみですね。

細かい作業が行われています。.jpg

どんなふうになったのかは、ぜひご来館いただいてお確かめ下さい。

ニブロール映像インスタレーション、12月20日(日)14:00までです。お見逃しなく

(M.O)

先週末、2009年12月19、20日に発表される平山素子ソロダンス公演の最終リハーサルとメインスタッフによる打ち合わせが行われました。今回は、美術作家の逢坂氏の作品でLEDを使用するため、テクニカル的な細かな調整も重要です。衣裳や小道具、美術や照明、音楽と、あらゆる場面で綿密な打ち合わせが長々と続きました。

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△スタッフ総出で打合せしています。

今回の作品ではLEDや音響の操作もパフォーマンス中に現場で行われるため、公演によって内容も少しずつ異なります。さらにアフタートークには、日替わりで、逢坂卓郎さん、スズキタカユキさんの参加も決定しました。

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△スズキタカユキさんと衣裳打合せする平山素子さん。

さて、どのような作品に仕上がるのか、プレミアは今週末です。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

こんな感じ!?.jpg
△LEDをまとってリハーサルする平山素子さん。

【アフタートークゲスト】

12月19日(土)19:00公演(開場18:30) 逢坂卓郎 (ライトアート)
12月20日(日)14:00公演(開場13:30) スズキタカユキ (衣裳)
12月20日(日)18:00公演(開場17:30) 逢坂卓郎 (ライトアート)
※お知らせ:開場時間は各回とも開演の30分前となります。

(E.K.)


 

12月15日から、アートスペースGで始まるニブロールの新作映像インスタレーション、楽しみにお待ちいただいていますでしょうか?
あいちトリエンナーレ2010にて発表する新作へ向けた、新作インスタレーションなので、内容はまだご紹介することができません

かわりに東京で発表されたニブロール公演風景をお見せします。
ニブロールの振付家の矢内原美邦さんが台湾のダンサーに振付した小品が「アジア舞台芸術祭2009東京」で上演されました。
こうしたパフォーマンスでも、しっかり映像が登場しています。
パフォーマンスが行われていないときにも、写真左のモニターには、ニブロールの映像作品が映し出されていました


東京芸術劇場のB1Fロワー広場にてnibroll.jpg

こちらがアーティストのお二人 矢内原美邦さんと高橋啓祐さんyanaihara.jpg

愛知では、ブラウン管タイプのモニタを使用するということなので、スタッフが清掃中です。TV 001.jpg

アーティスト曰く、この旧式のTVモニタがイイんだそうです。
このコたちが、どんな形に料理されるのか楽しみですね!

(E.K.)

12月5日に愛知芸術文化センターの大リハーサル室と10階美術館前フォーラムを舞台にした
「パフォーミングアーツ・ガーデン」と、
2階フォーラムにて行われた「当日仕入れ弁」をご紹介します。

当日チラシ.jpg

パフォーミングアーツ・ガーデンは愛知県を中心に活動するアーティストによる
ノンセレクションの公演との事。
愛知県はあいちトリエンナーレ2010も控えているため、
パフォーミングアーツが熱い!!といわれていますね。
第1部の大リハーサル室も開演前から立ち見が出る程の盛況ぶりです。

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まずは「めんどルズ&THE PONDORS」
彼らは芸文を中心に活躍しているそうで、バンドとダンスの不思議なコラボレーションは、
イベントの幕開けにピッタリでした。

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そして、「中京大学」「中京女子大」「旭丘高校」「中村高校」のダンスの演目が行われます。
どの演目も学生らしいいきいきとした躍動感があり、技術や構成も非常に興味深いものでした。
その後聞いた話によると、コンクールなどの受賞作品も多くあったとの事で、
愛知県下の学生たちのダンスのレベルの高さを肌で感じることができました。

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「FLOWER」という作品では、中京大学、中京女子大学の先生も加わって、女性4名の艶やかな共演を魅せてくれました。
また、「RAY&小野浩輝」無機質な機械音と耽美なダンスのコラボレーションは、
コンテンポラリーの持つ退廃的な魅力を充分に感じさせてくれます。

ガーデン4.jpg

大リハーサル室でのトリを飾るのは「魂宮時(タクジ)」
彼のソロダンスは非常に美しく、滑らかで、その身体、動き、息遣いに観客の皆さんも
魂を奪われたように魅入られていました。

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10F美術館前フォーラムでも12時から公演が始まりました。

ギターにドラムスという馴染み深い楽器で、インプロヴィゼーションなのに親しみの持てる「GAMA」、
ピアニカやリコーダーにヴォイスや電子辞書の音などを組み合わせた実験音楽っぽい「生き音」と若いアーティストたちの演奏のあと、
エスカレーターから上がってきたのは……。

ガーデン6.jpg

青いワンピースにオカッパ頭、黒縁メガネとまるっきり同じ格好をしたパフォーマーたちの集団「KURONOZ」です。
観客の中に割って入ったり、渡り廊下を走り回ったり縦横無尽にかき乱したあとに続くのは、
アヤしさいっぱいの謎の白塗り軍団「二足歩行クララズ」。見た目とはちがって、かわいらしい音楽に乗せたパフォーマンスで観客をわかせます。

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「さらばじゃ倶楽部」は三味線の演奏と、雨の中の屋外庭園も利用したパフォーマンス。
ダイナミックな動きの「川畑ひろこ」さん、
顔を隠すことで無個性の個性を強調した「鈴村由紀」さんによるそれぞれのソロダンス、
元気いっぱいフォーラム内をかけまわった「afterimage」、
ラストを飾るのは大阪から駆けつけてくれた「メロンオールスターズ」。
掉尾を飾るべく、10F会場に登場したダンサーたちも勢揃いした一大セッションとなりました。

ガーデン8.jpg

にぎやかな勢いのまま、2F大ホール前での康本さん吉沢さんによるフォーラム・セッションにつながってゆきます。

10Fでの興奮もやや静まった15時過ぎ、「DJ 吉沢dynamite.jp」さんと「康本雅子」さんによる『当日仕入れ弁』です。

葉のついた大根を持った(!)康本さんと短パン姿の吉沢さんが仲良く登場し、観客に向かって一礼。

仕入れ弁1.jpg

音楽なしで二人の身振りによるパフォーマンスが数分続いたあと、
吉沢さんはDJブースに向かい、いよいよ音楽とダンスのコラボレーションの始まりです。

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DJプレイとともに康本さんのキュートでどこか猥雑でクレイジーなダンスに衝撃が走ります。

仕入れ弁3.jpg

さらにサンプラーを手で打ち、即興ビートで盛り上げる吉沢さん。

仕入れ弁5.jpg

もうどこまでも止まること無く上がり続ける二人に興奮が抑えられません。
タイトルからも伺い知れるように、今回のパフォーマンスは事前打ち合わせ一切なし、
まさに即興によるコラボだったそうです。すごい・・・!

仕入れ弁4.jpg

芸文のあらゆるところを使い舞台にした一日はこうして終わりました。
パフォーミングアーツと、芸文の魅力を再確認した一日となりました。
(M.M)

 


 

12月4日、愛知県内6ヶ所で行われる現代美術展&パフォーマンス・プロジェクト「あいちアートの森」が始まりました。
その中の広小路プロジェクトでは、かつてロボットミュージアムのあったSMBCプラザ栄で、
オープニング・アクトとして、康本雅子さんのソロパフォーマンスが行われました。

0004.jpg開演前からお客さまも多数おみえになり、立ち見のかたも出るほど。人気者ぶりを伺わせます。

会場2Fにはギャラリーもあり、あいちアートの森の出品作品が展示されています。
2Fから降りてくる階段の踊り場に立った女性から、
公演観覧にあたっての諸注意(撮影・録音はご遠慮くださいなど)のアナウンスがあり、
いよいよパフォーマンスの始まりです。


するとアナウンスをした女性がそのまま階段を降り、踊り始めます。
なんと、康本雅子さんご本人でありました。

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前半は音楽なしで、OL風の扮装の康本さんが手に持ったバッグの中身をぶちまけたり、携帯電話でだれかと話したり、
突然叫んだりと、一人芝居(?)のような感じで、パフォーマンスが進められてゆきます。

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実は筆者は公演前に、芸術文化センターB2Fアートプラザで開催中のダンスアンソロジー関連上映会で、
康本さんのビデオを観ておりました。
上映されたものは、いずれも音楽に合わせた作品だったので、
音楽なしでのパフォーマンスはとても新鮮に感じられました。

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後半は音楽に合わせてのダンスです。
観客から手が届きそうなくらい近くに寄ったり、小道具のソファを使ったり、
会場であるプラザの1Fロビーをいっぱいに使って踊る康本さん。

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会場のSMBCプラザは、クリスマス仕様にライトアップされた広小路に面しています。
帰宅途中とおぼしき会社員や学生さんなど通りすがりのかたたちも、ウィンドウ越しに康本さんの姿を覗かれておりました。

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出てきた時とは反対に、2Fへの階段を駆け登って約20分の公演は終了。
「あいちアートの森」広小路プロジェクトでは、同じくSMBCパークで、1月26日19時より、
ダンス&ミュージック即興セッション『即興45min無の地点』岡登志子、中村恩恵、垣尾優(ダンス)+内橋和久(音楽)、
朝日神社で、1月30日14時より鬼頭哲ブラスバンド公演が行われます。お楽しみに!


写真:猪熊康夫
(アートマネージメント実践講座研修生 M.M)

フォーラム・セッション.jpg12月5日(土)に愛知芸術文化センターにて
愛知アーティストによるコンテンポラリーダンス・音楽のイベント
「パフォーミングアーツ・ガーデン」を開催!!

19組のアーティストによるソロ、共演、音楽とダンスのセッション、
空間とのコラボレーション・・・
あいちトリエンナーレ2010を控え、
芸術がヒートアップしている愛知県のパフォーミングアーツを体感せよ!!

(当公演は二部構成です)
一部;愛知県芸術文化センター 地下2階大リハーサル室    11:00-
二部;愛知県芸術文化センター 10階庭園(愛知県美術館前)  12:00-

 
同じく12月5日(土)に愛知芸術文化センターにて、
康本雅子&DJ吉沢dynamite.jpによる「当日仕入れ弁」を開催!!

世界・日本各地での公演、メジャーアーティストのPVへの出演や振り付けを始め、
様々なジャンルの業界から注目を集めるダンサー康本雅子と、
世界各地でのDJプレイ、国内外のアーティストとの共演・プロデュース・リミックスや、
ミックステープで定評のあるスキルフルかつエンターテインメント性を持つ
DJ吉沢dynamite.jpの共演は絶対見逃せない!


しかも両イベントとも観覧無料!!!!!
ぜひお誘いあわせの上ご観覧ください。

(Y.U.)

 打合せでおちゃめなポーズをとってくれた康本さん(^-^).jpg12月4日17時半より
SMBCパーク栄(名古屋市中区錦3-25-20)にて
康本雅子ソロパフォーマンスを開催いたします。

キュートなルックスからあふれ出る不思議で激しくて繊細なダンスは、
国内外の様々な業界から注目を浴び、
メジャーアーティストのビデオクリップに出演、振り付けなども行っています。

2008年の単独公演「チビルダミチルダ」以来の沈黙を破り、
名古屋の皆さんを魅了します。

観覧は無料です。
ぜひご覧ください


(Y.U.)

平山素子さん記者会見

2009年12月02日

12月に愛知でのソロ公演を控えた平山素子さんの記者会見の様子をご報告します。
この作品は、ダンス・アンソロジーという一連の企画の一つとして上演されるもので、今回の公演のために作られた新作です。

みなさん御承知のとおり、平山さんは様々なジャンルの方々と創作活動をなさっており、今回もライトアートの逢坂卓郎さんや衣装のスズキタカユキさんとのコラボレーションにより作品が作られるようです。
逢坂さんとは同じ大学に勤務されている関係から今までも交流がおありだったとか。

記者会見では創作の経緯や過程について熱く語っていただきました。
タイトルは、月食という自然現象によって影響を受けた人間の身体がそのあと変化していく様を踊りにできないかという思いからご自身で付けられたものだそうです。

 平山さん1.jpg

構成・振付を自分でやることについての質問を受けると、「自作自演の場合は、どんな作品でも客観的にみることができない。不安材料はあるが、最終的には自分が引き取って対応するんだろうなっていう、そういう覚悟と出会いの面白さを今回は楽しめそうかなと思います」と、とても楽しそうにお答えになっていました。

また、「生み出していくプロセスというものはギリギリでないと結論は出ないかもしれません。3回やったら3回とも違うかもしれませんね」とも。

本当にその時その場でのギリギリの決断を重ねながら創作をしておられるのだなぁと感嘆することしきり!

観客へのPRポイントを求められると、
「へとへとになるまで踊りたいと思います。今、不思議と楽しい。何をやっても辛いし、でも楽しい」と、とても力強く語っておられました!

お話を聞いていて、人生において常に実存的決断を下しながら前に進んで来られた方に共通する存在の煌めきみたいなものが感じられました。

 平山さん2.jpg

記者会見後のお話の中で、「常にがけっぷち、ギリギリのところを歩いているっていう感覚でいるし、それがとても楽しい」というようなことをサラリとおっしゃる平山さんをみて、思わず眩暈にも似た感覚にとらわれる・・・。

私は今回の記者会見でのお話を生の体験として経験したわけですが、その時その場限りの体験を通じてしか得られないパトスというものを感じました。
平山さんにはそういう強烈な感染力がおありだと思います。

12月19日、20日と2日間にわたって上演される平山素子さんの新作ダンスソロ公演「After the lunar eclipse / 月食のあと」、みなさんも是非劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
同じ時代を生きている人間が生の舞台に立ち会うことによって、かけがえのない一回限りの体験として舞踊を観られると思います。
そして、みなさん方ご自身にも実存的決断を迫るような強いインスピレーションが得られるかもしれませんよ!

「ここがロドスだ、ここで跳べ!」
 

(アートマネージメント実践講座研修生H.M.)

まもなく12月。Noism公演まで1ヶ月をきりました。
みなさま、チケットはお買い求めいただけましたでしょうか?
大変人気の高い公演のため、残念ながら買えなかった方も多くいらっしゃるようですね。

―チケット情報―
23日はウルフギャング・パックでのプレシアター・メニュー(食事)付きチケットのほかは完売です。
24日はチケットぴあ、イープラス、プレシアター・メニュー(食事)付きチケットとも取り扱いがあります。

そこで―。
この公演のチケットを、12月1日(火)、チケットぴあにて追加販売いたします。各日とも枚数限定です。
ご購入できずにあきらめていた方、このチャンスを逃さず、ぜひチケットを手に入れてくださいね。

(S.S.)
 

そして、新潟に行ってきました!
さすが新潟公演。市民のレジデンシャルカンパニーであるNoismですから、客席にいても新潟の方々の温かい空気を感じます。本作品をすでに2回目の観賞となる観客の方もいて、その熱心さにも驚かされました。

チェーホフの作品から発想されたという今回の作品は、人間の苦悩がテーマ。ちょっと重いテーマですが「互いにわかり合うことはとても難しい」という、人間に生まれたからこその苦しみは、誰もが共通するものですよね。
ストイックなトレーニングで鍛えられた肉体で語る言葉にできない物語は切なくも美しく、またi-Podを使った音楽やキャラクター性を前面に出した衣裳などの工夫も満載の作品です。

急いでチケットを手に入れて、ぜひご来場くださいね

(E.K.)


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写真 Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」(新潟公演) 撮影:村井勇 (2点とも)
 

11/20(金)に平山素子さんのコンテンポラリーダンス・ワークショップが開催されました。
内容は、ベーシック・コース(基礎)とヴァリエーションコース(初・中級)。
平山さんといえば、日本を代表するダンサー・振付家です!しかも愛知県出身。
そんな平山さんのWSが今回は参加無料だったんです。

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まず、ベーシックコースでは、平山さん曰く、「コンテンポラリーダンスの基礎となる動きで、これを押さえておけば、どんな振付でも活かせると思うもの」とのことでした。基礎の基礎かと思っていたのですが、意外にも難しそうでした!
筆者の目には中級ぐらいに映りました…。(笑)
参加された方は初心者の方から、ベテランの方までいらっしゃるようでしたが、いかがだったでしょうか。

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しかし、その内容はやはりコンテンポラリーダンスにとって重要な要素がたくさん詰まっていました。
 

7884-7881.jpg重心の動きをなめらかに移動させるスイング重力の利用
股関節を柔らかく
フロアーエクササイズ
スライド
ロール

など…
 


平山さんが何度もおっしゃっていたことは、

「大事なことは振りを覚えることではなく、動きの感覚を習得すること。」

今回の内容は一度やっただけでは難しいと思いますが、何度も繰り返して体に覚えさせれば相当上手になるのではないでしょうか。
それにしても、平山さんの身体能力はすばらしく、難しいこともさらっとできているように見えてしまいます。




次にヴァリエーションコースですが、こちらはテクニックではなく、実際に上演された振付を2作品覚えるものでした。ベーシックコースもハードでしたが、ヴァリエーションコースから受けられた方には、いきなり振付から入ったので、ハードだったかもしれませんね。

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最初私は、振付をメモしようとしましたが、最初の数10秒であきらめ、振りをメモすることには意味がないと思いました。
振付は平山さんの作品であり、私が覚えて上演するわけでもなく、テクニックを覚えるものでもないと思ったからです。
それで、平山さんの振付に対する考え方や、思いなどを心にとめておこうと思いました。

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7900.jpg最後におっしゃっていたこと、
「自分が思い描くことができなくて、傷つくことがある。自分もたくさん傷ついて、乗り越えてきた。簡単にできると思ってほしくない。ぜひ傷ついてほしい。」

ダンサーや振付家にとって大事な言葉がたくさんいただけたと思います。
筆者は平山さんに身近にお会いしたのは初めてですが、パワフルで、ストイックで、妥協を許さない方だと思いました。

無料のWSだろうが、基礎コースだろうが、全力です。83032.jpg
でも、ガミガミ、ピリピリしているわけでなく(WSだからかもしれませんが)、明るくにこにこしながら鋭いことをおっしゃるんですよね。WSが始まる前には「緊張する…。」とぽそっとおっしゃってました。私は、あの、世界や大舞台で活躍される平山さんが!?と思ってしまいました。裏表がなく、とても魅力的な方です。

 
そんな平山さん初の本格的なソロ公演も1ヶ月後に迫りました!

平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
2009年12月19日(土)19:00、12月20日(日)14:00/ 18:00
愛知県芸術劇場 小ホール
一般4,000円(当日4,500円) 学生2,000円(前売のみ)  ※全席自由


ぜひお越しください!


(アートマネージメント実践講座研修生 H.K)

長者町チラシ.jpg 10月31日に行われた長者町パフォーミング街をご紹介します。
来年行われる『あいちトリエンナーレ2010』のプレイベントとして、
トリエンナーレ会場の一つである<名古屋市 長者町地区>の様々な場所を舞台にし、
ダンサーやミュージシャンが、同時多発的にパフォーマンスを繰り広げました!






長者町1.jpgトップバッターは「めんどルズ×THE PONDORS」
モリリン(株)の荷受所という繊維街独特な雰囲気の中で、
まずはTHE PONDORSがオリジナル楽曲を披露。

観客の皆さんも、段々と世界感に溶け込んできた頃、
めんどルズがそれに合わせて踊りだします。

レトロな雰囲気とダンスが調和し、不思議で楽しい空間です。
 



同時に、オープンしたての画廊STANDING PINE cubeにて、
「鈴村由紀」らが、太鼓や、声に合わせて、即興ダンスで魅せます。

男性顔負けの激しさは観客の皆さんも感心していました。
 

 


次は「魂宮時(タクジ)」。

ストリート出身ながらも、優しさや繊細さを兼ね備えた耽美なダンサー。

豊島ビル公開空地を舞台に、音も使わず、舞台装置も使わず、
まさにダンスのみで観客の心をつかんで離さないといったところです。







長者町4.jpg舞台をモリリン(株)荷受場に戻し、「afterimage(アフターイマージュ)」の公演です。

この男性だけのダンスカンパニーは、面白さ、いわゆるお笑い的要素も散りばめながら、
「キモチイイダンス」を提供し、お客さんは笑いながら、
afterimageワールドにはまっていました。
 




長者町2.jpg再び画廊STANDING PINE cubeでは、「コマツアイ」が生ギターと、
詩の朗読に合わせて、切なく優しいダンスを踊っていました。

寂しさの中に温かさを感じる作品が印象的でした。
 





そんな中、長者町の路上では謎の白塗り男「二足歩行クララ」が出現!

音の鳴る小さな車イスを曳きながら、あの名作のあのシーンをオマージュしたり、
アコーディオンとセッションしたりと、街をゆく人たちは不思議な踊りに驚きながらも、段々とその周りには人だかりが溢れていきました。
 


ゑびすビルパート?屋上では「CAKRA DANCE COMPANY」の公演がありました。
彼ら「CAKRA DANCE COMPANY」は現役のストリートダンサーでありながら、
前衛的な作品を提供し続けている舞踊団。
最初は人形のように微動だにしないダンサーが、観客の拍手をきっかけに踊りだすのですが、なぜか彼らが動く度に体から機械音がし、いくつかのビルに潜んでいた10人くらいのダンサーが徐々に掛け合いながら、群舞になり終わるという、時空の狂ったような、近未来的な作品に拍手が止まりませんでした。
 

場所は戻って豊島ビル 公開空地。

「田中三奈代」は布を使ったり、三味線とコラボレーションしたり、
さらには、お客さんを巻き込んでと、楽しいダンスをこれでもかというくらい魅せてくれます!



 






長者町3.jpgしかもその会場には、あのパフォーマンス・インスタレーション集団「クロノズ」が!

存在するだけでも異質な雰囲気が漂ってます。
 

 





最後は、東京からのゲスト「東野祥子×カジワラトシオ」
お二人とも世界からも注目を浴びるパフォーマーだけあって、
会場のモリリン?荷受場は、音、照明、演出、そしてダンス・・・
全てが今までとは全く違う雰囲気に!

エレベータ、トラック、蛍光灯など、その場にある【モノ】も、
即興で【舞台効果】に変えてしまうそのセンスは、さすが一流の表現者!と感服してしまいました。

その退廃的な狂気をも含んだような耽美な舞台に、観客の皆さんも心を奪われたように
見入っていました。
 



全ての演目が終わった後、出演者の皆さんで即興セッションが行われました。

ミュージシャンとダンサーが渾然一体となり、不思議で楽しい雰囲気で、
【長者町パフォーミング街(どおり)】は締めくくられました。
 




『レトロ×コンテンポラリー』というコンセプトのもと、
[懐古]的な長者町に、[同時代]性のパフォーマンスはぴったりマッチしていました。
あいちトリエンナーレ2010に向けて、長者町や、ダンスの魅力を再発見することができました!

(文中の呼称は敬称略です)

(Y.U.)
 

11月20日(金)に行われる平山さんのダンス・ワークショップ。
みなさまからたくさんのお問い合わせをいただいています。

コースは
 1.ベーシック・コース(基礎)
 2.ヴァリエーション・コース(初・中級)
の2つあり、ベーシックコースならご興味のある方はどなたでも受講できます(ヴァリエーション・コースは15歳以上、ダンス経験3年以上の方対象です。)。

受講料は無料。ただし、往復はがきによる事前申し込みが必要となります。1コースにつき、1枚のはがきでお申し込みください。2009年11月9日(月)必着です。

平山さんから直に指導が受けられる絶好の機会。
観るだけでなく、時にはダンスを体験してみませんか?
実際に体験してみると、またちがった視点からダンスを観ることができると思います。

一人でも多くの方のご参加をお待ちしています

(S.S)

ダンスオペラ4.jpg
ダンスオペラ4 「ハムレット―幻鏡のオフィーリア」(2007.2.2 愛知県芸術劇場大ホール) 
撮影:平川俊夫 / 平山さんが出演されました。

長者町リハーサル.jpg 先日このブログでも紹介した、「あいちトリエンナーレ2010」プレイベント「長者町プロジェクト2009」。すでに現代美術作品の展覧会は始まっていますが、1日だけのパフォーマンス・イベント「長者町パフォーミング街」が今週土曜日開催です! 

 すでに、現地でのリハーサルが進んでいますが、その1つ、ギャラリーでのパフォーマンスを紹介します。会場となるのは、ゑびすビルPART2の3階に新しくオープンしたギャラリー、スタンディングパインキューブです。現在ここでは、「田口健太展 “はじまり”」が開催されていますが、10/31にはこの場所で、ふたつのパフォーマンスを行います。

 リハーサルを行ったのは、「コマツアイ(ダンス)×Rolling由里子(朗読)×山田亮(音楽)」のコラボレーション。写真と絵画が融合した作品に囲まれた空間のなかで、緊張感にあふれた、言葉と音と動きによる時間を紡ぎます。

 このパフォーマンス、会場が狭いため、30人の入場制限がありますが、2回公演を行います。

 もう一つ、鈴村由紀、杉町明子のダンスと依田拓、松井アミの音楽によるコラボもあり。
 ほかの会場も含めて、当日は全部で9つのパフォーマンスが展開。加えてサプライズもあり!

 ということで、ぶらぶら街歩きをかねて、ぜひぜひご来場ください!!入場無料です。 


(A.F)

総合チラシ.jpg10月14日に始まった、

ダンス・アンソロジー

◆平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
【日時:12.19(土)19:00、20(日)14:00・18:00】


◆Noism1『Nameless Poison―黒衣の僧』
【日時:12.23(水・祝)19:00、24(木)18:30】


のチケット販売。おかげさまで、大変好調です

ちなみに
平山公演は  20日(日)14:00
Noism公演は 23日(水・祝)
のチケットがよく出ています。やはり、みなさん、お休みの日のほうがお越しになりやすいのでしょうかクエスチョンマーク.jpg

この日に出かけようとお考えの方、今すぐご購入を!そうでない方も、のんびりしているとなくなってしまうかも?!


そうそう、総合ちらしとあわせて単独ちらしもできあがりました。
ぜひお手にとってご覧くださいね

      平山素子単独チラシ.jpg        Noism単独チラシ.jpg
     △平山さんのダンス・ワークショップについては
      こちらのチラシに載っています。

(S.S.)
 

11月20日(金)―12月27日(日)にかけて開催される、多様な角度からダンスに親しむミニ・フェスティバル、ダンス・アンソロジー。公演やワークショップ、展示など、様々な催しが行われます。そのうち、

10月14日(水)より、
平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
日時:12.19(土)19:00、20(日)14:00・18:00) チケット代 一般4,000円(当日4,500円)、学生2,000円
Noism1『Nameless Poison―黒衣の僧』
日時:12.23(水・祝)19:00、24(木)18:30 チケット代 一般4,000円(当日4,500円)、学生2,000円

の両公演のチケットを、愛知芸術文化センタープレイガイド、チケットぴあなどで販売します。
どちらの公演も完売が予想されます。お早めにお買い求めください。


ここで、お得な情報です。
今回も、愛知芸術文化センターの10、11階にあるカリフォルニア料理レストラン『ウルフギャングパック レストラン&カフェ』でのお食事に、各公演のチケットをセットにした
プレシアター・メニュー(食事)付きチケット(4,800円)を販売します

お料理内容はシノワチキンサラダ&ローストチキン(イメージ).jpg
・シノワチキンサラダ
・ローストチキン グレービーソース
・パン(食べ放題です!)
・デザート
・ソフトドリンク7種飲み放題付き

(→ 左から、シノワチキンサラダ、ローストチキングレービーソース ※写真はイメージです )


クリスマス期間ということで、メインディッシュにチキンをご用意します。
1,500円相当の、とっても嬉しいメニューです

お食事を楽しんでから、ゆったりと公演を観ませんか?また、逆に公演後にお食事を楽しんでいただくこともOK。
どちらにするかはあなた次第(ただし、日にちによっては食事できる時間が決まっている場合もあります。)

この機会に、ぜひどうぞ!なお、数に限りがございますので、お急ぎください。

このチケットは、レストラン「ウルフギャング・パック」のみでの販売となります。
詳細はウルフギャング・パック 052-957-5755 までお問い合わせください。

レストランの詳細はこちらimage.jpg

(S.S)

 

 

長者町.jpg 来年2010年8月21日から10月31日まで「あいちトリエンナーレ2010」が開催されることを、皆様はご存じでしょうか?テーマは「都市の祝祭 Arts and Cities」。愛知芸術文化センターでの現代美術展と、舞台芸術やオペラの公演。そして名古屋市美術館での現代美術展に加えて、まちの中にもアートが広がっていこうとしています。そこで注目されているのが、愛知芸術文化センターと名古屋市美術館の両会場からも歩いてすぐの長者町地区です。


 来年の開催に向けて、今年はプレイベントとして「長者町プロジェクト2009」が行われます。現代美術作品の展示がメインのプロジェクトですが、そのなかで1日だけ、パフォーマンス・イベント「長者町パフォーミング街」を開催します! 

 会場となるのは、普段は繊維卸会社として操業しているビルの荷受場だったり、公開空地だったり、ビルの屋上だったり。劇場とは全く異なる、まさに「まちなか」でのパフォーマンスが展開します。

 9月25日(金)と28日(月)には、メイン会場となる、モリリン株式会社名古屋支店の荷受場で、舞台監督や出演者のダンサーや音楽家が下見を行いました。


長者町会場見学中.jpg


 劇場じゃない、という条件を逆手にとって、もともとそこに置かれている幌付きトラックや、ローラー付きの荷台を使った演出案が飛び出し、私たちスタッフもびっくり!まだ何ができるか、どんな風にできるか、手探り状態ですが、これからどんどん詰めていきます。


長者町打合せ中.jpg
                                 (↑左から、舞台監督さん、ミュージシャンのカジワラトシオさん、
                                  ダンサーの東野祥子さん)

 「長者町プロジェクト2009」は、10月10日(土)から11月15日(日)まで。そしてパフォーマンス・イベントの「長者町パフォーミング街」は10月31日(土)13:00から15:30に開催します。これが来年のトリエンナーレにつながっていきます。 入場無料。お楽しみに!! 

(A.F.)

平成21年8月27日(木)19:00から、世界で活躍するダンサー
大植 真太郎さんのダンスショーイングがありました。


リハーサルの間も試行錯誤されている様子・・・

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本日出演されるダンサー3名は開演直前まで動きの確認をされていました。
<写真 左;大植 真太郎さん  真ん中;柳本 雅寛さん 右;平原 慎太郎さん>
126.jpg



「名古屋の皆さんはお行儀が良いようですが改まって見るのではなく、190108.jpg
作品がどう作られているのかを気楽に見てください」という挨拶ののち

柳本さん平原さんと3人でのショーイングが始まりました。

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最初のショーイングは無音の中で始まりました。
気楽に見てくださいと言われたのにも関わらず
最初は身構えて見てしまっていました。

191003-191249.jpg



しかし、3人の動きや呼吸が作り出す空間が楽しくて、
無邪気にたわむれる子供たちのようにも見えたり、

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ひとりの人にまとわりつく、ちょっとふざけた妖精に見えたり・・・

192506.jpg
191333.jpg
いつの間にかリラックスして観ることが出来ました。


動きながら発する「うわぁ」「きまったぁ」「このパターン知ってるぅ」などの
心の声(?)に、思わず声を出して笑ってしまいました


鍛えられた3人の身体の動きはパワフルなのにとてもなめらか。
動きのエネルギーが次の動きへと繋がっていくので
どんどんと入りこんでしまいました。

042.jpg


次に同じ振り付けで音楽を付けたものと、

141.jpg

観客の皆さんがチラシの文章を読みあげる声の中での
ダンスを見せていただきました。

194347.jpg



音楽や声を介して見ると同じ振り付けなのに
スピード感や動きから感じるイメージが全く違った印象の作品に見えました

194440.jpg



今回のショーイングは音楽というフィルターを通さず、
呼吸や思わずでてしまう声などを通して世界観を共有したいとのこと。
いかに私たちが音楽や言葉という情報を通して
ダンスを観ているのかを実感することができました。


最後に何名かの観客の方がステージに上がって
一緒に作品に参加させていただいていました。

195515-200117.jpg

面白すぎて私も観客の皆さんも大爆笑!
どんどん引き込まれてしまいました。
参加された方々も、すごく楽しそうです


何より、参加している観客の方の身体や動きに合わせて
振り付けが出来上がっていく様子は、
大植さん達が作品を制作していく過程を見ているようでした。

200210.jpg



お互いの身体や動きに反応して遊んでいるようにも見える振り付けを観ていると
身体の楽しさや面白さを感じずにはいられませんでした。

今回のショーイングは9月の彩の国さいたま芸術劇場dancetoday2009にて公演される
『イキ、シ、タイ』のワーク・イン・プログレス形式(制作途中での作品発表)との事です。


9月の公演がますます楽しみです☆

(サポートスタッフS.T)

本日は大植真太郎さんのダンス・ワークショップ。

日本人離れした肉体、荒々しく激しい<動>と、繊細な<静>。
ダンサーとしてのポテンシャルの高さは、世界でも高い評価を得ています。
そんな大植さんのワークショップという事で非常に楽しみです♪

開講寸前までワークショップの内容を詰める大植さん。
真剣です。
060真剣です。.jpg

開場し、受講されに来られた皆さんが入場します。
061入場中です。.jpg

071打ち合わせです。.jpg
皆さんがウォームアップをされている最中も、
本日のアシスタントをしていただける
柳本雅寛さん(写真真ん中)、平原慎太郎さん(写真右)と打ち合わせ。
より良いワークショップにしようという気迫を感じます。



さて、いよいよワークショップ開始です!

大植さん、柳本さん、平原さんの紹介・あいさつから始まります。
079あいさつからです。.jpg


まずはただ歩きます。
084歩きます。.jpg

次に、歩きながらリズムをつけたり、右に左によろけたり、
近くの人に「こんにちは」と言ってみたり、手をつないだりと、
『歩く』という事をどんどん発展させていきます。
089発展していきます。.jpg

次はその場で足踏み。
107足踏みです。.jpg

そして、皆さんを横にしました。
112横になってます。.jpg

大の字になりながら、『呼吸』を意識する練習です。
115呼吸を意識します。.jpg


これは今回のワークショップの中で、非常に重要な事のひとつの様に思いました。
いつもは自然に行う事を意識する事で、自分の身体をより感じるきっかけになるんですね。

 

次は一人が寝て他の人が踏んだり、
123-133踏んだり。.jpg

乗ったりする事で重みを感じるレッスン。
128-157乗ったり。.jpg

さらに一人が四つんばいに、もう一人がその上に乗り、
重心移動をしながら、左から右に、右から左へと移動します。
187-188重心移動をしながら。.jpg

 

そして、『あなた』(大の字になる)
161-169『あなた』。.jpg

『わたし』(縮こまる)
164-170『わたし』。.jpg
というポーズを交互にやるレッスンです。

ひとつひとつの動きに対して、体の可動、それに伴う感情を
ていねいに説明されていたのが印象的なワークショップでしたが、
『あなた』=相手を求める感じ、『わたし』=自分にこもる感じ
のようなネーミングに大植さんの人間性を感じました。

 
212逆方向にも移動。.jpg
その次は床をプールに見立て、泳ぐように移動し、
また、逆方向にも移動するというもの。
さらに『あなた』『わたし』を繰り返し、移動していきます。
ハードそうですね。



次のレッスンは『パンダ』。
これも面白いネーミングですね。
まず大の字に寝てから、足腰を上にあげて、
浮いた足腰の間にもうひとりの人がもぐりこんで、
寝ていた人が起き上がるというもの。
201-224-202-203『パンダ』。.jpg

これは、重みを感じるレッスンから、『あなた』『わたし』レッスンまでの内容の、
総集編の様なレッスンでした。

受講されている皆さんも必死です。
上手に立ち上がるのが難しそう・・・
233必死です。.jpg

 

踏むレッスンから、『パンダ』のレッスンまでで大植さんが強調していたのは、
「重みというのは、移動のさせ方で分散させる事ができる」という事。

加重の逃がし方、体の使い方、感じ方、体重のかけ方で重さを感じにくくさせたり、
さらにはその力を利用して跳ね起きたりする事もできるんですね。

それによってダンスとしての見栄えが変わってきます。

デュオや、トリオで体が重なり合う事が多いコンテンポラリーダンスにおいて、
基本的かも知れないけれど、とても重要な事ではないでしょうか。

 2613人1組になります。.jpg

ワークショップもいよいよ佳境です。
今度は3人一組になり手をつなぎます。

そして、真ん中の人が、前に、後ろに倒れ、
横の二人がそれを支えるというものです。
 


268信頼関係が。.jpg
最初は倒れる人は怖がってみえる方が多いようでしたが、
講師の皆さんのレクチャーを受けるにつれ、

だんだんとパートナーの方に体を預ける事ができる様になられていました。
パートナーの方との信頼関係が生まれていくのが、観ていてすごくわかりました。
 


274「ハッ!」。.jpg
最後のレッスンは3つの団円になり、いっせいに「ハッ!」と大声を出します。

そろった時は圧巻!
皆さんも笑顔で楽しそうでした。



一番最後には大植さん、柳本さん、平原さんのごあいさつと、
愛知県文化情報センターの唐津主任学芸員の締めがあり、
ダンスワークショップは終了です。
277終了です・・・泣。.jpg

 


今回のワークショップで感じたのは、
人間が自動的に行っている動作、
例えば、呼吸、歩行、立つ事、寝る事・・・
などを意識し、それらを意図的に崩す事で感じる事が、
いつのまにかダンスになっていく事。

きっと大植さんは、演出や、音楽に振り付けをする事より、
もっと人間の根本的なものをダンスから感じてもらいたいのだと思いました。


アシスタント講師をしていただいた柳本さん
080柳本さん。.jpg
平原さん
204平原さん.jpg
お疲れ様でした。

 

この後のダンスショーイングも楽しみです☆

(Y.U)
 

インバルピント・カンパニーの公演にゲスト出演した日本人ダンサーの森山開次さんと大植真太郎さんが久しぶりに再会。とても良い笑顔のお二人だったので、「はい、チーズ!」お二人は公演を通じて意気投合、とても仲良くなられたのですね


大植さん&森山さん.jpg


ところで、大植真太郎さんによるワークショップ&ショーイングまで1週間となりま森山さん.jpgした。
2年前のワークショップに続いて、今回も大変な人気で、もう定員を超えています。

9月にさいたま芸術劇場で上演する作品の創作過程をお見せするワーク・イン・プログレス型のショーイングは、出演者の解説や、観客も舞台に参加できるような工夫もあり、ショーイング自体がとても実験的なパフォーマンスになりそうです。
日本から羽ばたく世界的な男性ダンサーの踊り、そしてトークを間近で体験できるこの貴重な機会にどうぞご参加下さいね。



あらためて3名の振付家兼出演ダンサーを紹介します。


大植真太郎 
ハンブルク・バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター、クルベリー・バレエなど、世界を代表するバレエ団を経て現在フリー。スウェーデン国立オペラ、クルベリー・バレエ、Noism06等に振付。ダンサー・振付家として国境を超えて活躍している。

柳本雅寛大植さん.jpg
神戸洋舞コンクールシニアの部2位受賞後、98年より、ドイツやオランダなど、数々の海外カンパニーで活躍。06年帰国後、07年新国立劇場・平山素子振付『Life Casting』公演「un/sleepless」、08年『春の祭典』に参加し、その類まれな身体性で注目を浴びている。

平原慎太郎
クラシックバレエを始め、HIP HOPと出会いそのままのめり込み、コンテンポラリーダンスに出会い、20代前半を研鑽に注ぐ。04年より3年間金森穣率いるNoismに所属し、中心ダンサーとして、Noismの数々の作品に貢献した。


それでは、皆様のお越しをお待ちしております

(E.K)
 

リンツ便り1

2009年08月17日

ポスター.jpg 欧州文化都市(European Capital of Culture)、ってご存知ですか?

 毎年ヨーロッパの一都市を選んで、その都市の文化を発信してもらうと同時にさらに重点的に文化的な整備を行っていくという欧州の文化都市戦略のことなんです。2009年はオーストリアのリンツ市が欧州文化都市に選ばれました。リンツはウィーンから特急でわずか1時間30分の街ということで、リンツまで足を伸ばしてみました

 欧州文化都市に選ばれると、沢山の予算が付き、スポンサーからの協賛が得られるということで、文化施設の整備や大きなプロジェクトが開催できるようになります。
 行政あげて街中でリンツの文化都市をPR、この欧州文化都市のロゴ「09」をもとにしたデザインで埋め尽くされている感じがしました

 

電車も・・・                          道路も・・・
電車も.jpg 道路も・・・.jpg

駅も・・・                            車も・・・
駅も.jpg 車も.jpg

案内所ではオリジナルグッズも充実
オリジナルグッズも充実.jpg



 リンツは、メディア・アートで著名な街なのですが、その中心的な役割を果たしているのが、「アルス・エレクトロニカ・センター」という文化施設です。欧州文化都市になったことをうけ、リンツ市文化行政の目玉施設、アルス・エレクトロニカ・センターは、自主企画スペースが大きく増築され、2009年2月に再オープンしました。

アルス・エレクトロニカ・センター.jpg
(↑アルス・エレクトロニカ・センター    ↑増設された企画室(右側はドナウ川)  ↑ホワイエでのキッズワークショップ)

 窓には沢山のLEDが仕込まれていて、それ自体が組み替えることによって、様々なアーティストの作品にもなるように考えられているそうです。そこにはハードとしての建物という考え方はありません。建物そのものがアートであり、ソフトである、ということなのでしょう。貸し館が当たり前の日本とは根本から異なる、芸術にとっては理想的な考え方だと感じました。

 アルス・エレクトロニカ・センターのディレクターのジェルフリード・ストッカー氏は、世界のメディア・アート界をリードする存在。アルス・エレクトロニカでは、毎年、様々な賞を出しているのですが、2009年アルスエレクトロニカ・デジタルミュージック部門で受賞したのは、「AACサウンドパフォーマンス道場」の審査員の三輪眞弘(作曲家・IAMAS教授)さんと佐近田展康さん(音楽家/サウンド・メディア・アーティスト、名古屋学芸大学メディア造形学部准教授)のユニット、フォルマント兄弟なんですよ

ジェルフリード・ストッカー氏.jpg
(↑TV取材を受けるディレクターのジェルフリード・ストッカー氏)

 受賞式は9月初旬に開催されるフェスティバルで行われるそうですが、今年のゲストも、知能ロボット学者の石黒浩さんとダムタイプの池田亮司さんなど、日本人アーティストの割合がとても高いです。

 お聞きしてみると、やはり日本のメディア・アートはとても繊細だからということで、ディレクターが大変評価されているようです。メディア・アートというと、ハイテクをこれ見よがしに使っている作品が多いように感じることもありますが、テクノロジーはあくまで手段。アートと社会、ひいては人間との関係を考えていくための道具なのでしょう。その点でも、控えめで繊細な日本のメディア・アートに注目が集まっているのかもしれません。


案内をしてくれた小川さん.jpg
(↑案内をしてくれたクリエイティブ・マネージャーの小川さん)

 アルス・エレクトロニカ・センターで、クリエイティブ・マネージャーとして働いている小川絵美子さんがセンターを案内してくれました

数々の作品.jpg

 子供が影絵と遊んでいます(左下)。インタラクティブな作品が多く、一般の方から専門家まで楽しめる施設でした

(E.K)

ウィーンの街角から3

2009年08月07日

今日も前回に引き続きまして、ウィーンからの写真をお届けします


マーケット.jpg
(↑マーケット風景)
ウィーンでは有名なマルシェ(市場)です。おじさんが持っているのはウィーン名物のマツタケ・・・

トラムの中.jpg
(↑トラムの中の様子です。トラムでは犬が乗れます☆)
オーストリアでは犬を連れた人があちらこちらに。トラムでも、電車でも、レストランでも、犬と一緒です


ウィーンの建築家のフンダートヴァッサー設計のクンストハウスウィーン
ウィーンの街並.jpg
                                                              1986年に完成のカラフルな市営住宅
(↑左上段:kunst haus wien、左下段:hundertwasserhaus、右:hundertwasserhaus 2)

路駐が多い.jpg
(↑路上駐車が多いです・・・)
BMW、ベンツ、アウディ、ポルシェ、ボルボといった高級外車があちこちに路駐してあります

(E.K)
 

ウィーンの街角から2

2009年08月04日

今日は、ウィーンからの写真をお届けします


インプルスタンツは元々ダンスのワークショップのフェスティバルとして始まりました。
今では会期中(7/16から8/18)200以上のワークショップが開かれ、世界中のダンサーたちが集まります。

ワークショップ.jpg
(↑上段左から:ワークショップ、ワークショップ2、下段左から:ワークショップ会場入口、ワークショップ会場内)

ワークショップ会場は劇場の物置きとして使われている倉庫。ちょっとはずれにあるこの会場には貸し自転車で通います。


シアターなど.jpg
(↑左から:小規模な実験劇場、フェスティバルのメイン会場(museumsquarter)の中庭、ウィーン国立歌劇場)
街中に劇場があるんですね 


new director of museumsquarter and japanese artist in wien.jpg

タンツクワイティエ・ウィーンの新ディレクターのワルター・ホルン氏とウィーン在中の日本人アーティストの松根みちかずさんです。

次回もお楽しみに

(E.K) 

ウィーンの街角から

2009年07月30日

到着1日目(現地7月26日)、ヨーロッパ最大のフェスティバルのひとつ、ウィーンのイムプルスタンツに来ています。

写真1はこのフェスティバルの中心となっているミュージアム・クワティエの外観です。ミュージアム・クワティエはやはり世界最大規模の複合文化施設、複数の美術館や劇場、レストランやアートショップ等10を越える施設が入っています。

ミュージアムクワティエ.jpg写真1

クラシック音楽の印象が強いウィーンですが、ここでは、現代芸術にフォーカスを当てて企画をしているそうです。
ほとんどの公演が自主事業で埋められ、しかも実験的な公演がほとんどだなんて、ウィーンのイメージが変わりますね


2日目、今日は来年のトリエンナーレに参加が決定しているローザスの振付家アンヌ・テレサにインタビューをしました。
新作のコンセプトから、最近再振付けされたローザスの代表作まで貴重なお話しが聞けましたので、また戻ってから、お伝えしていきたいと思います


3日目、ミュージアムクワティエの中劇場でローザスの作品を鑑賞しました。
900席の会場は2公演とも満席とのこと。街の規模から考えると凄いですよね。
ローザスの世界的デビュー作「ローザス・ダンス・ローザス」の10年ぶりの再演に観客は大興奮。
コンテンポラリーダンスの中でもローザスの人気は別格のように感じました。
来年日本でも上演しますので、楽しみにしていてください。

街中に貼られているフェスティバルのポスター.jpg写真2

写真2は街中に貼られているフェスティバルのポスター。アート系のポスターがあちこちに貼られており、さすが芸術が浸透している都市だと感じます


4日目、今日はこれからタンツクワティエ・ウィーンの新ディレクターのワルターさんと面会します。
写真3はミュージアム・クワティエの中心にあるレオポルト美術館、愛知県美術館も所蔵するあのウィーン世紀末を代表作するクリムトの絵画で有名です。

レオポルト美術館.jpg写真3

美術館のオブジェのような椅子には沢山の若者がくつろいでいます

(E.K)

はじめてアート講座<ダンス>の2回目は、7月3日に開催します。
テーマは「バレエの進化」について。

「バレエ」という言葉からイメージするのは、「白鳥の湖」に代表されるようなお伽噺の世界?とばかり思っていると、大違い。バレエのテクニックはそのままに、あるいはさらに深化しつつ、より前衛的な作品が続々登場している世界のバレエ界です。

8月27日にダンスワークショップとショーイングを開催する大植真太郎さんや、12月に<ダンス・アンソロジー>で新作をもって愛知初登場する金森穣さんは、そんな海外の著名バレエ団で10代を過ごし、世界各地で大活躍の日本を代表するコンテンポラリーなアーティストたちです。彼らは日本でバレエを学んだ後、海外のバレエ団でダンスを磨き、現在は日本を代表するコンテンポラリーのダンサー、振付家として多彩な活動をされています。

ちょっと前の話しになりますが
、「サイトウ・キネン・オーケストラ」のオペラ出演のためにまつもと市民芸術館に集まった同年代のダンサーたちをキャッチ。ネザーランド・ダンス・シアター、リヨン国立バレエ、ハンブルク・バレエ団等など、数々の世界的なダンスカンパニーで活躍していたダンサーたちの久しぶりの再会は、海外に居た頃に戻ったようで、ほんとうに楽しそう。リラックスした素敵な雰囲気に、パチリ!とさせてもらいました。

本当に豪華な顔ぶれです
まつもと市民芸術館にて.jpg
写真手前中央から時計回りに金森穣さん、井関佐和子さん、大植真太郎さん、平原慎太郎さん、柳本雅寛さん(まつもと芸術館実験劇場にて)

金森穣さん、井関佐和子さんは 12月23日、24日のNoism09 新作公演(小ホール)で愛知初登場。
詳細は、後日発表しますので、お楽しみに!

また、大植真太郎さん、平原慎太郎さん、柳本雅寛さんには 8月27日のダンスワークショップ&ショーイングで登場していただきます。

実は、このオペラの空き時間に、大植真太郎さん、平原慎太郎さん、柳本雅寛さんが新作を創作、ショーイングを行いました。このときは、彼らのリハーサルを金森さんと井関さんが見学し、様々な意見を出し合っていたようでした。今年はこの作品をさらにヴァージョンアップ、9月に埼玉で開催される公演に先駆けて、愛知では新作のワークインプログレス公演として、観客も参加可能なちょっと変わったショーイングを開催します。皆さん、ご参加くださいね。

さて、世界最古のバレエ団といわれるパリ・オペラ座こそが、現在のコンテンポラリーダンスの源流だということをご存知ですか?

この続きは、7月3日19時、愛知芸術文化センター12階アートスペースAにて。皆様のお越しを
お待ちしております!

E.K)

5月から開催しているはじめてアート講座の<ダンス>1回目では、新しいダンスの歴史を振り返りながら、コンテンポラリーダンスまで続く、エポックメイキングなアーティストたちの斬新な活動を紹介しました。
なかでもウィリアム・フォーサイスなど現代のコンテンポラリーダンスの作家に大きな影響を与えた重要な舞踊家としてご紹介したのが、アメリカのスティーヴ・パクストンです。彼が1970年代に生み出した「コンタクト・インプロヴィゼーション」というダンス・メソードは、世界のダンス界のみならず、アートや一般の方のダンスセラピー(治療)の世界にも大きな影響を与えることになりました。
現在、このスティーヴ・パクストンの初めての本格的な展覧会が山口情報芸術センターで開催されています。先日そのプレヴューに参加してきましたので、その様子を写真で紹介します。
山口情報芸術センター.jpg
↑山口情報芸術センターを入ってすぐの所には、パクストンの映像が大きく映されています。


展示風景「背骨のマテリアル」
5つのスクリーンに囲まれたインスタレーションは、パクストン氏やダンサー、CGで合成された身体映像などが映し出されます。映像の製作にはベルギーの映像作家が協力。最新のテクノロジーを使って、最古の自然といわれる「身体」を考える試みです。
「背骨のマテリアル」展示風景.jpg


「背骨のマテリアル」について説明するスティーヴ・パクストン氏の話は、身体の本質へと・・・。次々に、興味深い言葉が並びます。
「動いていないと思っているけれども、常に身体は微細に動いている」
「私たちが認識している身体の範囲はとても狭い」
「その感覚はいつでも耕すことができる」・・・・・・・・・・・・。
スティーヴ・パクストン氏.jpg


同時に開催されていた関連イベントの数々「イメージとしての身体」
その中には、愛知芸術センターでも、<ダンスオペラ>『青ひげ城の扉』で、お馴染みのアーティスト、アレッシオ・シルヴェストリンによるインスタレーション『skinslides』がありました。この作品は、愛知県出身の大脇理知さんとアレッシオ、さらに音楽家の大友良英さんによるコラボレーション作品です。そして、愛知芸術文化センターのオリジナル映像も製作したことのある、勅使川原三郎さんの最新の映像作品もありました。
「Skinslides」.jpg


さらに、展覧会のプレビュー後、近くのスタジオで大脇理知さんとやはり関連展示作品『Pascal pass scale』の出品作家の高嶋晋一によるパフォーマンスも開催され、センターに訪れた人たちが大移動してパフォーマンスを観賞。
大脇理知&高嶋晋一パフォーマンス.jpg


さらに、やはり講座の中でお話したマルチ・メディア・アーティストの元祖<ダムタイプ>のアーティストである高谷史郎さんにお会いしました。山口情報芸術センターのエントランスでポーズを決めてもらいました
高谷史郎さん.jpg


展示、公演の詳しいレポートはこちらからご覧ください。
アドレスリンクhttp://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-osaka/nagoya0906a.html

(E.K)

1999年から10年に亘って開催してきた「文化情報センターゼミナール」。現代アートについて、ジャンルを横断して知ることができる大変珍しい講座として、芸術文化センターの超人気企画のひとつになりました。
「芸術が身近になった」、「様々なジャンルのアートに同時に触れられる」、「内容の理解に役立った」、とリピーター続出のこの講座が、とうとう10周年、今年も5月22日から開講します!

5月から7月までにかけて、計8回にわたる今年の内容は「ダンス」「音楽」「映像」「美術」の4ジャンル。
いずれも現代アートにフォーカスしながらも、アートの歴史やそれぞれの特徴、最新情報まで、どなたにもわかりやすくご紹介していく予定です。

第1回目は「ダンス」。ダンス界のみならず、美術や音楽、演劇、映像と様々なジャンルから注目を浴びている「コンテンポラリーダンス」の世界に迫ります。「コンテンポラリーダンス」って何?という方から、少し興味を持ち始めた方まで、現在最前線で活躍中のアーティストの作品の映像を交えながらその魅力をお話しします。
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 ↑あいちトリエンナーレ2010に参加予定のヤン・ファーブル振付作品(撮影:Christophe Raynaud)

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 ↑コンテンポラリーダンスシリーズ4「都会をダンス」より 珍しいキノコ舞踊団(撮影:南部辰雄)

無料で、予約も必要ありません、途中からでも参加可能です。
興味を持たれた方は、気軽にお出かけくださいね。
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 ↑第1回目は私が担当させていただきます。   (資料の準備中)

(E.K)

2010年秋に開催されるあいちトリエンナーレのプレイベントとして3月末に開催されたダンスカンパニーのニブロール公演『no direction』の舞台写真をアップしました。
満員御礼で観ることができなかった方もいらっしゃったかな?舞台の雰囲気だけでもご覧下さいね。
ニブロール舞台衣装1.jpg

ニブロール舞台衣装2.jpg
舞台美術が衣装の一部なんですね。

ニブロール本番.jpg
まるで包まれているように感じられる迫力の映像たち。次々と移り変わるスクリーンに目は釘付け。

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この場面だけは、パンダとの戦い?「だって、みんなパンダばかりを見てるんだもん・・・・。」
と嘆くのはダンサーたちの声・・・。

アフタートークでは、2010年の新作への抱負も語っていただきました。公演本番の日も、空き時間を見つけては、ニブロールのディレクターが集まって、2010年のための打ち合わせをされていました。
「あいちのトリエンナーレを契機にこれまでの常識を壊すような、新しい試みに挑戦する」と断言されたニブロールの方々。すでにパフォーミングアーツの最先端を疾走しているニブロール。さらに先へ先へと進んで行く予感・・・・。おいていかれないように、ついていかなきゃ!どんな新しい表現を見せていただけるのか、本当に今から楽しみですね!!
ニブロールアフタートーク.jpg
アフタートークにて、右から衣装ディレクターの矢内原充志氏、映像ディレクターの高橋啓祐氏、主宰で振付家の矢内原美邦氏、あいちトリエンナーレ2010の建畠晢芸術監督、愛知県文化情報センター主任学芸員の唐津絵理

(E.K)

完売御礼!!
3月25日、26日に開催のニブロール公演『no direction。』の前売り券は、売り切れました。
当日券は、両日とも開演の1時間前から発売いたします。
いずれの日程も20枚程度となりますので、ご希望の方は、お早めに!!

3月25日、26日両日ともに小ホールロビー受付にて当日券を販売します。
25日(水)は18時30分より販売開始。
26日(木)は17時30分より販売開始になります。
お一人様につき1枚の販売となります。
学生券の当日券販売はございませんのでご了承ください。
矢内原さん2.jpg
 ↑振付家の矢内原美邦さん、会場到着。

スカンクさん.jpg
 ↑音響チェック中の音楽家・スカンクさん

(E.K)

パフォーミングアーツ・カンパニーのニブロールが愛知初公演を行うことになりました。これは、2010年に開催される「あいちトリエンナーレ2010」のプレイベントとして開催されるものです。
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 ↑no direction。』(撮影:聡明堂)

ニブロール4.jpg「トリエンナーレ」「ビエンナーレ」といったら、美術の祭典を指すことが多く、「あいちトリエンナーレ2010」も美術が中心となる国際芸術祭ですが、実はそこにもうひとつの大きな柱として、「複合芸術(パフォーミング・アーツ)」へのアプローチが掲げられています。

現代では、ダンス、演劇、音楽、美術などとカテゴライズすることが難しい新しい作品が沢山生まれています。これらのジャンルを横断した舞台は、これまでの私たちの予想を遥かに超えた、驚きや刺激に満ちた斬新な作品たちです。
日本初の本格的な複合文化施設である愛知芸術文化センターを中心に開催される「あいちトリエンナーレ2010」では、このようなジャンルの境界を越えて活動するアーティストたちによる最先端の舞台作品を紹介していきます。

プレイベントで登場するニブロールは、ダンス、演劇、音楽、映像、衣装など、各界で活動するディレクターたちの集団で構成され、日本の最先端の表現を行うカンパニーとして国内外で活躍されています。まさに「複合舞台」のイメージを膨らましていただくには、ぴったりのカンパニーですね。


この3月中旬、ニブロール率いる矢内原美邦さんが公演のPRのために来名し、3時間にわたって、カンパニーの生い立ちから、作品のコンセプト、自身の興味、作品創作のきっかけなど、様々なお話を伺いました。いずれも興味深いお話ばかりでしたが、なかでも印象に残ったのは、「アートが社会とどうつながっていくか」という視点です。
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アートは一部の好事家のものではなく、常に社会と繋がっていなければならないと語っていた矢内原さん。本作品のタイトル「no direction。」も、「方向性がない」という意味だとのことですが、それは、私たちひとりひとりがマニュアルのような地図を持たないで、自分で考えて進む方向を決めていくことが大切なのではないか、という彼女からのメッセージです。より良い社会の形成には、個人が自ら考えて歩くことが必要だとの思いから、舞台を通して、「自らが様々な方向性で生きていけることを提案したい」と語っておられました。

3月26日(木)の公演後には、矢内原さんと「あいちトリエンナーレ2010」芸術監督の建畠哲氏によるアフタートークも行われます。2日間のチケットは売り切れ間近。この機会をお見逃しなく!
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「ニブロール」公演「no direction。」
日時:2009年3月25日(水)  午後7時30分開演
         3月26日(木)  午後6時30分開演
会場:愛知県芸術劇場小ホール(愛知芸術文化センター地下1階)

※開場は開演の30分前になります。
※3月26日にはポストパフォーマンストークがあります。(同日公演のチケットをお持ちの方のみ入場いただけます。)
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(E.K)
 

日本には舞踊を学ぶ本格的な学校がありません。ダンスやバレエのテクニック学ぶ民間のダンス教室はとても多い愛知県ですが、そのダンサーを使って作品を創作する「振付家」となると、自ら目指そうとする人はなかなか生まれてこないという実情があります。「踊りたいけど、創れない・・・」というダンサーたちの呟きが聴こえてくるようです。

そこで2006年夏、愛知県が若手のアーティストを育成するという目標を掲げるにあたって、舞踊部門では「振付家」を育てることを提案しました。
とはいうものの、振付家を育てるなんて途方もないこと、どうやったら実現できるのか? 悩んだあげく、思いついたのが、日本の現役の振付家にアドバイザーとして若手を指導していただくということ。舞踊の不毛といわれるこの日本で、指導者もいない中、日本のベテランの振付家たちは、自ら悩み考え、作品を作り続け、そして今日の地位を築きあげてこられました。決して恵まれている状況ではないこの日本において一定の成果を挙げてこられた振付家のみなさん。彼らのこれまでの蓄積から発せられる助言こそ、現代の日本の若手の振付家のために役立つものだと考えたのです。
アフタートーク.jpg
 公演の後にはアフタートークを開催し、それぞれの思いを語ってもらいました。
 左から鈴村さん、服部さん、講師の平山さん、宝栄さん、講師の佐多さん、竹之下さん、講師の山崎さん


「振付家」には、文字どおり、動きをつける「振付」のほか、音楽や美術や照明などを駆使して、作品全体の時間と空間を構成する「演出力」が不可欠です。またダンサーやスタッフ等、作品に関わるすべてのことに目を配り、どのように発言をすれば、自分のイメージを上手く伝えることが出来るかなど、学ばなければならないことは多岐にわたります。

2007年に続いて第2回目となった今回の公演では、作品の長さも前回の20分から40分へと長くなり、参加のハードルも高くなりました。これはコンクールや合同公演で比較的短くてコンパクトな作品を創作することに慣れている振付家に対して、ボリュームのある作品の振付に挑戦してほしい、という思いがありました。

数ヶ月の短い期間ではありましたが、熊本、愛知、東京と、異なる場所で合宿のような生活を送ったような参加者もいました。若手振付家にとって、このような講師との凝縮した時間は、何ものにも変えがたい貴重なものとなったようです。

このプロジェクトの目的は、若手アーティストの育成。ですから舞台公演といっても、それは、単なる通過点でしかありません。実際に、第1回目の参加者6名のうち、その半数の3名が、すでにこのプロジェクトで創作した作品をさらに練り直し、再演しています。これから彼らがどのように活動を広げて行ってくれるのか、それを皆で応援していきたいと思っています。皆さんも彼らの活動に是非ご注目くださいね。そして、振付家を目指す方々の参加もお待ちしております。(隔年開催の予定です)

 宝栄美希『Mole of wrist』.jpg
 振付・出演 : 宝栄美希『Mole of wrist』
 宝栄さん、佐多さん.jpg
宝栄美希
「会場も用意されているし、創作の環境が整っていて、指導してくださる講師の先生もいて、創作に没頭できるのがよかった」
 竹之下亮『マトマトイス』.jpg
 振付・出演 : 竹之下亮『マトマトイス』
 竹之下さん、山崎さん.jpg
竹之下 亮
「一緒の時間を共有することで、ダンス以外のこともいろいろ話し合ってとても刺激を受けた。教えていただいたことを自分の中で整理、消化し、自分のものとしたい」

 服部哲郎『バイバスドルール』.jpg
 振付 : 服部哲郎『バイバスドルール』

 出演 : 伊東亜佐美、杉山絵里、相馬秀美、向井さやか、
        
渡邊智美、高田和功

 
 鈴村さん、服部さん、平山さん.jpg 
服部哲郎
「この企画は、公共の施設の企画で公共性が高く、多くの人に見てもらえるところが魅力的だった」

鈴村由紀
「愛知から外に活動の拠点を広げていきたい」

 
鈴村由紀『next to the    .』.jpg
 振付・出演 : 鈴村由紀『next to the    .』
 (選考委員特別推薦)

公演をご覧いただいた方によるレビューはこちら↓
・チャコット「Dance Cube」より
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-osaka/nagoya0903a.html

・「ダンスの海」より 
http://d.hatena.ne.jp/dance300/?of=10
 

(E.K  撮影 : 南部辰雄)

2月21日、22日の小ホールで開催される「アーツチャレンジ2009舞踊部門」。熊本でのリハーサルの間をぬって、講師の山崎広太さんが、若手アーティストの竹之下亮さんにインタビューを行いました。
竹之下さんが小ホールでの公演についての創作過程や、熊本という地方でのダンス活動について、語られていますので、是非ご覧ください。

http://bal1.exblog.jp/7900597/

山崎さんは、「Body Arts Laboratory」という「社会におけるアーティストによるアーティストのためのオーガニゼーション」を立ち上げられました。アーティストが孤立化する傾向にある日本において、アーティストを中心に据えた独立した複数のプロジェクトで成り立ち、その間をアーティストが自由に行き来できるオープンでフラットな環境づくりを目標としているそうです。今回のインタビューは、アーティストたちの考えていることをまずはリサーチしたい、ということで始められたました。
今後、色々な振付家やダンサーの方々のインタビューも掲載されていくそうですので、興味がある方は、覗いてみてくださいね。

リハーサル中の山崎さんと竹之下さん.jpg
↑竹之下さん(写真左)に指導する山崎さん(写真中央)
「アーツチャレンジ2009舞踊部門」の公演に向けて、2月に愛知県芸術劇場リハーサル室で、照明合わせが行われたときの一場面です。

(E.K)

照明合わせ、ってご存知ですか?ダンスやお芝居など、舞台で上演される作品には、照明や音楽、舞台美術など、様々な演出要素が不可欠ですね。そこで、振付家(演出家)が、作品を創作していく過程で、舞台スタッフの方々に、大まかな作品を実際に観てもらい、希望している演出プランについて打ち合わせを行うのです。このとても大切な打ち合わせを、舞台の世界では「照明合わせ」と呼んでいます。

舞台スタッフの方々と講師の方々.jpg
照明合わせのために準備された大リハーサル室に、舞台スタッフの方々と講師の方々、スタンバイ中。

2月20,21日の発表に備えて、公募で選ばれた4名の振付家の方と、彼らをアドバイスするベテランの振付家が集まり、舞台監督(舞台全体を仕切るリーダー)、照明プランナー(文字通り、照明のプランを考えて、実現させる方)、音響デザイナー(音響のデザイン、音楽の編集、本番での音だしなどを行う音のプロフェッショナル)さんたちとの照明合わせを行いました。

鈴村さんと音響さんと舞台監督さん.jpg

地元愛知県出身の振付家の鈴村由紀さん(写真中央)が、音響さんと舞台監督さんに舞台上での音のきっかけを説明中。

鈴村さん.jpg
鈴村さん、解説しながら踊ってみせます。
鈴村さんと平山さん.jpg

鈴村さんを担当することになった講師の平山素子さん(写真右)が見守る中、舞台での自分の動きを解説し、スタッフの方々に作品について理解してもらうよう説明します。

特に、ダンス作品では、振付家が演出家も、ダンサーも同時に兼ねることも多いため、一人何役もこなさなければならないアーティストはてんてこ舞です。

服部さんの作品で踊る女性ダンサーたち.jpg
愛知で活動中の振付家・服部哲郎さんの作品で踊る女性ダンサーたち。
振付に集中した服部さん.jpg

今回は、自身は出演せず、振付に集中した服部さん(写真中央左)。スタッフさんに説明するために、舞台でダンサーたちに指示を出します。それを見守っている平山さん(写真右下)。

竹之下さんと山崎さん.jpg
熊本から参加した竹之下亮さん(写真左上)と講師の山崎広太さん(写真右上)がスタッフさんに相談中。

音響について、とってもユニークなアイデアをお持ちの竹之下さん。そのクリエイティブな発想を、現場で実現できるかどうか、そこが経験豊かな舞台スタッフさんの腕の見せ所。アーティストの活躍の裏には、それを支える沢山の舞台スタッフさんの力があるのです。

竹之下さん.jpg
自作自演の竹之下さんも踊る・踊る・・・。

宝栄さんと佐多さん.jpg

関東から参加した宝栄美希さん(写真右)と講師の佐多達枝さん(写真左)。
宝栄さんは衣装をつけて踊ります。照明プラン決定には、衣装の色や素材もとても重要な要素なんです。

宝栄さん.jpg


現在も創作中のこのプロジェクト。発表は、2週間後です。
愛知発のプロジェクト、県民の皆さん、是非ご自身の目で見届けてくださいね。( しかも、入場無料 )

(E.K)


アーツ・チャレンジ2009 新進アーティストの発見inあいち
<舞踊部門公演>
若手アーティスト4名が、ワークショップ講師3名の指導、助言を得て創作したオリジナル振付作品の公演を行います。
なお、2月21日(土)の公演終了後、振付を行ったアーティストと講師によるアフタートークを実施します。
 

  • 日    時  :  平成21年2月21日(土) 午後4時30分開演/2月22日(日) 午後1時開演
            
  • 会    場  :  愛知県芸術劇場小ホール
     
  • 入場料  :  無料(要申込)
     
  • アーティスト  :  竹之下亮、服部哲郎、宝栄美希、鈴村由紀
     
  • 講    師  :  佐多達枝、平山素子、山崎広太
     
  • 申込方法
    舞踊の鑑賞を希望される方は、次の方法によりお申込ください。応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
    往復はがきに、希望日(2月21日又は22日)、住所、氏名(2名まで記載可能)、電話番号を記入のうえ、愛知県文化芸術課舞踊担当(〒460‐8501 住所記入不要)へお申込ください。
    ※2月16日(月)必着です。
     
  • 下記のHPより、講師のコメントなどの詳細がご覧いただけます。
    http://arts-challenge.com/dance.html

1月23日(金)
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の舞踊部門芸術監督にして、公立文化施設初めてのレジデンシャルカンパニーNoismの芸術監督でもある演出振付家・金森穣さんのトークショーを開催しました。180名でいっぱいの会場が満席、愛知県待望の初来名に、多くの方が熱心にお話に聴き入っていました。

真剣な眼差しで語る金森さん.jpg
 ↑真剣な眼差しで語る金森さん (撮影:加藤光)

満席の会場には、熱気が溢れていました.jpg
 ↑満席の会場には、熱気が溢れていました。

トークの前半では、ダンスとの出会いや海外での経験、振付の方法など、ご自身の舞台芸術にかける想いをお聴きしました。今回は、観客の皆さんの言葉からトークショーの様子をご紹介します。 


アンケートより

・金森さんの舞台芸術、身体表現にかける情熱に感動しました。(30代、女性)
・とても良いお話が聴け、エネルギーをいっぱいもらいました。(40代、女性)



DVDを観ながら作品を説明中の金森さん.jpg
 ↑DVDを観ながら作品を説明中の金森さん (撮影:加藤光)

また、中盤では、金森さんが編集されたこれまでのNoismの代表作、「SHIKAKU」
「black ice black garden」、「NINA-物質化する生け贄」などのDVDを観ながら、作品のコンセプトや作品に込めたメッセージなどを丁寧に語ってくださいました。

アンケートより

・舞台を見なくて、話だけで面白いのかな、と思って参加しましたが、金森さんは言語表現も素晴らしくて、ドキドキしっぱなしの時間を過ごせました。不景気の時代だからこそ、芸術のエネルギーが心を潤す役割は大切だと思います。(40代、女性)


笑いも溢れる穏やかなトーク2.jpgそして後半は、日本で始めてのレジデンシャルカンパニーとなった新潟市民芸術文化会館芸術監督就任の経緯や海外と日本の文化施設のシステムの違い、プロのダンサーとしてのあり方、今後の目標など、その内容はどんどん深くなっていきました。

エネルギッシュな金森さんのトーク、次から次に溢れ出る舞台芸術へのピュアな言葉の洪水に誰もが飲み込まれてしまいそう。「このまま何時間でも話し続けることができそうなのに!」と、惜しまれつつ終了したトークショーでした。



←笑いも溢れる穏やかなトーク。 
(撮影:加藤光)

 

 
 

 

アンケートより

・ 90分があっという間でした。
・ 踊りをやっているので、今日のお話を生かして頑張ります。(10代、女性)
・ 発想の豊かさ、アンテナの鋭敏さ、自らを「生贄」とまでおっしゃる求道者のような姿勢が印象に残りました。(40代、男性)

「今度は、是非、愛知の皆さんに身体で自分の表現を伝えたい」とおっしゃっていた金森さん。その言葉どおり、近いうちに、Noismの舞台を実現させたいな、と思っています。

(E.K)

1月23日(金)にアーティストトークにご出演いただく振付家、金森穣さん率いるNoism08が、第8回朝日舞台芸術賞「舞踊賞」を受賞いたしました。
そこで、少しでも多くの方々に金森さんの生の声を聞いていただきたく、アーティストトークの申込期限を1月19日(月)必着まで延長することにしました

金森さん.jpg金森さんは、バレエ&ダンス界の巨匠ベジャールやキリアン等の下で才能を見出され、若くして国際的に活動を始められましたが、日本に戻ってからは日本初の本格的なレジデンシャルダンスカンパニーとなるNoismの芸術監督を務めながら、劇場のプロデューサー、振付家、ダンサーとして大活躍されています。そこで、これまでのアーティストとしての活動の経緯や、海外と国内の芸術環境の違い、日本で舞踊家が活動するための方法、公立の劇場のあるべき姿等等、これまでの多様な経験を踏まえて現在の思いを語っていただきます。一人の舞踊家という枠を超えて、日本の舞踊界を真に変えるべく日々真摯に闘っておられる金森さんですから、アーティストにとってはもちろんのこと、多くの芸術・文化関係者にとっても実りの多い講演会になると思います。

またこれまでの主要作品をダイジェストにして当日上映いたします!容姿端麗、言語明晰で、説得力のあるお話には定評のある金森さんですが、実は単独のトークショーにはほとんど出演されていません。さらにさらにこのたび、愛知へは初来名となります。
この貴重な機会に是非センターにお越しくださいね。
↑金森 穣さん(photo by Isamu Murai)

 

 DVDジャケット.jpg
また、これまでの金森さんの振付作品のDVDがアートライブラリーに入荷しました。
実は現在一般に閲覧できるように準備中なのですが、今回は特別に期間限定で、1月14日(水)から2月1日(日)まで、アートライブラリー内で視聴していただけるように致します。それ以降は、準備が終わるまでまたしばらく見れなくなってしまいますので、この機会をお見逃しなく!
アートライブラリーの受付で、「金森さんのDVDを見せてください」と声をかけてくださいね。
(※ライブラリー内ビデオブース(4席)の利用状況により、すぐにはご覧になれない場合があります)

=====金森 穣 アーティスト・トーク情報=====
●日 時:2009年1月23日(金) 19:00‐20:30(18:30開場)
●会 場:愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
※入場無料・事前要申込

出演者プロフィール
金森穣 Jo KANAMORI 演出振付家、ダンサー。
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督/Noism芸術監督。
カンパニーNoismを率いる。自らの豊富な海外経験を活かし、革新的なクリエイティヴィティに満ちたカンパニー活動を次々に打ち出し、そのハイクオリティな企画力に対する評価も高い。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞ほか受賞歴多数。
詳しくはこちら→http://www.jokanamori.com

みなさまのお越しをお待ちしております!!

(E.K)

2009年、本年も愛知芸術文化センターをご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます<( _ _ )>

さて今年最初の話題は、少しだけ前にさかのぼります。
毎年秋、小ホール恒例となっている振付家の岡登志子さん率いるアンサンブル・ゾネのダンス公演が2008年11月27日に開催されました。今年度の公演では、音楽家の高瀬アキさんが音楽監督として加わられています。

AAC55.jpg岡さんと高瀬さんは、2007年11月6日に大リハーサル室で開催されたイベントーク(注★)で共演し、即興デュオを繰り広げた間柄。それはまさに真剣勝負の即興パフォーマンスでした。


←(当時の内容は、愛知芸術文化センター広報誌 『AAC』 55号から、ごらんいただけます)
 



そもそもお二人の関係は、岡さんが高瀬さんの演奏に一目ぼれしたところから始まったとのことですが、そこからすでにいくつかの新しいパフォーマンスが生まれています。舞台芸術はまさに人間の芸術、だからの人と人とのつながりから生まれるもの。劇場は、その場を創り出すもの。そのことをあらためて感じて感じる公演でした。
岡×高瀬即興デュオ.jpg
 ↑「イベントーク 岡登志子&高瀬アキ 即興デュオ」より (撮影:Osamu Awane)
 

高瀬さん.jpgところで、高瀬さんは、彼女のパートナーである名ピアニストのアレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハさんとの双頭バンド、ヨーロッパのスタープレイヤーたちを集めたベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ(BCJO)でも活動をされています。

今回の公演では、オリジナル曲の作曲やダンスとの即興のほか、BCJOの幻のCDの演奏など、音楽ファンでも納得の多様な音楽を堪能することができました。


  ← 「イベントーク 岡登志子&高瀬アキ 即興デュオ」より 
(撮影:Osamu Awane)



 

 



岡さん.jpgそして、音楽に触発された今回のダンスはというと、以前にもましてさらに飛躍的な進化をみせてくれました。

高瀬さん評するところの「ひたむきな力強い意思と、深い精神性をもつ美しい一瞬を舞うことの出来る舞踊家(当日のパンフレットより)」である岡さんですが、生演奏の上にさらに今回は14名ものダンサーが出演することによって、いつもの作品にダンサーのパワーと多様性が加わって、重層的な世界が出現していました。

そう、まさに化学反応ですね、これこそコラボレーションならではの跳躍力だと思います。


  アンサンブル・ゾネ ダンス公演 「Still Moving」 より→
  (撮影:Naoshi Hatori)    

アンサンブル・ゾネ.jpg
 ↑アンサンブル・ゾネ ダンス公演 「Still Moving」 より(撮影:Naoshi Hatori)

 さてさて、次はどんな出会いと進化を目撃できるのでしょうか。その貴重な機会に遭遇できるのは、たまたま公演に立ち会った「あなただけ」の特権。是非劇場に足を運んで、お気に入りのパフォーマンスを見つけてくださいね。

岡さん、高瀬さん.jpg
 ↑「Still Moving」 公演終了後の岡登志子さん&高瀬アキさん、劇場のホワイエにて

(注★)イベントークとは?=====
愛知芸術文化センターの開館以来、「身体」をテーマに公演とトークを組み合わせて開催してきた企画です。ジャンルを横断するようなコラボレーションや、ジャンルにカテゴライズできないような身体表現の新たな局面を切り開くパフォーマンスを中心に紹介しています。

(E.K)

名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にお邪魔しました。常任指揮者のティエリー・フィッシャーによって<ツァラトゥストラシリーズ>と題された今年のシーズン、第7回目のテーマは「舞踏の歌」です。
踊りと音楽の発祥はほぼ同時だったのではないかと言われるほど、踊りと音楽の関係は切り離すことができません。踊りには音楽が不可欠なのです。にもかかわらず、これからのクリスマス・シーズンに日本中で上演される『くるみ割り人形』などで有名なチャイコフスキーの三大バレエをはじめ、バレエのために書かれた優れた音楽は沢山ありますが、経費的な理由などでテープ演奏が主流な現在、実際にオーケストラ演奏で上演される機会が少なくてとても残念!ですから有名な音楽からめったに演奏されない音楽まで、充実したラインナップでのこのようなコンサートはとても魅力的です
 

大友さんトーク風景.jpg振り返れば1999年5月、ストラヴィンスキーの『春の祭典』を、名フィルさんと一緒にコンテンポラリーダンスで上演するという新しい試みを行いました。実はこの作品が、バレエのために書かれた音楽であるという歴史的な事実に反して、『春の祭典』が日本で上演される場合、そのほとんどがコンサート形式のものだったのです。(1913年、バレエ・リュスの新作バレエとして、伝説のダンサー、ニジンスキーの振付で上演。この音楽の成功が、ストラヴィンスキーのその後の評価を決定的なものにしたんです。)
当時は、『春の祭典』誕生の当時の生き生きとした世界を体現してみたい、という気持ちで、名フィルさんを中心とした100名を越す音楽家たちと共に舞台を創り上げました。そのときの指揮者が、今回のコンサートと同じ大友直人さんです。


←『春の祭典』出演者によるアフタートークでの大友さん。
(撮影:南部辰雄)

亡き高円宮殿下からのご紹介だったのですが、そのときには大友さんはダンスとの共演、さらに名フィルさんでの指揮は初めてと話しておられました。その後、東京文化会館の音楽監督として、ダンスカンパニー、H・アール・カオスと東京交響楽団による『ボレロ』の企画をされるなど、ぐっとダンスとの距離が身近になられたよう。そして「舞踏の歌」をテーマにした名フィルさんでの演奏会。なんか色々なご縁が、見えない糸で繋がっているようで嬉しいです。

春の祭典.jpg
↑1999年 オーケストラとダンスによるH・アール・カオスの『春の祭典』より(撮影:南部辰雄)
春の祭典2.jpg
↑オーケストラ演奏でのダンス公演は、迫力が違います。(撮影:南部辰雄)
春の祭典展示2.jpg
↑公演と関連して、『春の祭典』初演時の舞台衣装やデザイン画、ピナ・バウシュやモーリス・ベジャール等様々な振付家のバージョンによる『春の祭典』の写真などの展示も行いました。

今回のコンサートは、「剣の舞」で有名なハチャトゥリアンのバレエ『ガイーヌ』、ショスタコーヴィッチの『バレエ組曲』、ルーセルのバレエ『バッカスとアリアーヌ』、ラヴェルの『ボレロ』そして同じくラヴェルの歌曲集『シェエラザード』が演奏されました。特に、『シェエラザード』では、フランスから一時帰国をされたソプラノ歌手の浜田理恵さんが素晴らしい独唱を聞かせてくれました。オーケストラの演奏とコンサートホールに響きわたる歌声、中央で指揮をする大友さんの立ち姿が、踊っているようでしなやかでとても美しかったです。
「また一緒に面白い企画をしたいね」と有難いお言葉をいただきました。

大友さん.jpg
↑コンサート直前の大友直人さん、楽屋にて。

(E.K)

いよいよ本番の日。多くのお客様にご来場いただき会場はとても賑やかでした。

リハーサル中のアルディッティSQ.jpg
↑リハーサル中のアルディッティ弦楽四重奏団

アルデッティSQはとてもかわいらしいお人柄で楽屋でもいつもニコニコされていて、スタッフにもジョークを言ったりして場を楽しい雰囲気にしてくれました。
公演中ホールに広がった笑い声で彼らの人柄も伝わったのだと思いました。
アーヴィン・アルディッティ.jpg
↑こちらもリハーサル中の風景。素敵な笑顔のアーヴィン・アルディッティさん。カメラを向けるとお茶目な表情で近づいてきてくれました

前半はアルデッティSQによる現代音楽の演奏でした。3曲目の「弦楽四重奏曲第4番(ヌルシンハ)」の作曲者、西村さんもご来場されていました。あまり現代音楽に慣れていない私は最初はその響きと音量に驚きましたが、次第に鼓動のような不思議な響きに引きつけられていきました。
演奏中のアルディッティSQ.jpg
↑「弦楽四重奏曲第4番(ヌルシンハ)」演奏中のアルディッティ弦楽四重奏団
西村さんとアルディッティSQ.jpg
↑写真中央が作曲家、西村 朗さん。関西からかけつけて下さいました。


後半はダンサーの白井さんも加わったコラボレーション作品です。白井 剛さん.jpg

白井さんのダンスはしなやかで自由。空間すべてと優しく戯れているようでした。

右手に風船、左手に紙飛行機.jpg
↑白井さんのリハーサル風景。右手には風船。左手には紙飛行機を持っています。
風船と紙飛行機.jpg
↑上の写真の風船と紙飛行機は、白井さんに導かれながら舞うように浮かびます。
アルディッティSQと風船と白井さん.jpg
↑アルディッティ弦楽四重奏団と白井さん。時には離れて・・・
演奏に寄り添うように.jpg
アルディッティSQに囲まれて.jpg
↑時にはお互い寄り添うように。

またこのような会場が一体となるような公演が行われたら素敵だなと思いました。

終演のあいさつ.jpg

(記事:サポートスタッフ S.T、 撮影(リハーサル風景以外):サポートスタッフ 加藤 光)

「続きを読む」で、公演終了後の写真が見られます♪

コンサートホールに入ると真っ先に目に入るのが大きなパイプオルガンです。このパイプオルガンは開館からずっとホールでの公演を見守っています。今回の公演は様々な公演を観てきたオルガンもさぞかし驚くでしょう
パイプオルガンの前で倒立!.jpg

↑パイプオルガンの前で倒立!不思議な光景です


舞台に広がる映像・照明が作り出す幻想的な空間は普段のコンサートホールとは全く違う雰囲気です。明日はこの空間にアルデッティSQの演奏と白井さんのパフォーマンスが加わりさらに厚みのある空間に変貌すると思うと今から期待が高まります。
照明が不思議な空間をつくります.jpg柔らかな光に照らされて.jpg
↑照明の効果により、普段とは違う顔に見えるコンサートホールの舞台

また、公演で使われるキラキラした風船の色がパイプオルガンのシルバーと統一感があって素敵ですね。ぷかぷかと浮かぶ風船とずっしりと構えるパイプオルガンの対比も面白そうです。
独特の雰囲気を持つパイプオルガン.jpg
↑宙に浮いているのが銀色の風船。中に入っているのはヘリウムガスです。

コンサートホールすべてをつつみこみ、どんな公演が行なわれるのかますます楽しみになりました。
(サポートスタッフ S.T)

いよいよ公演まであと1週間!チケットをお持ちの方は楽しみにお待ちいただいていることでしょう。
ところで、
「世界最高の現代音楽カルテット“アルディッティ弦楽四重奏団”と日本のコンテンポラリーダンス界の旗手“白井 剛”との夢のコラボレーション公演」
といわれても、音楽に詳しくもない私たち一般市民には、どんなものかわからなくて敷居が高いですよね?
「良いか悪いか判断がつかないものに出かけていって、時間を無駄にしたくなーい!」というあなたのために、公演の一部をYouTubeの中に動画でご用意しました♪
ご自分の目と耳でじっくりお確かめください。
 

(Y.M)


 

 

若手アーティストを応援し、活動の場を提供しているアーツチャレンジの2009年の振付家が決定しました。
今年は、3人の入選者と1人の選考委員特別推薦者が選ばれました。出身地も愛知、神奈川、熊本と今回から全国区です。
第1次の書類選考を経た、第2次のワークショップ審査では、講師の方々の難しい課題に挑戦。
全国から集まったアーティストたちと共に体験したこのワークショップは、彼らの大いなる刺激となったことでしょう。

資料を見ながら審査をする講師のみなさん.jpg
↑写真左より山崎さん、平山さん、佐多さん

写真は選考会の様子です。第1回となった2007年に続いて選考委員&キュレーターを務める平山素子さん、新しく参加していただいている佐多達枝さんと山崎広太さん。
どんな作品を創作したいか、という作品のプレゼンテーションでは、思い思いに作品のイメージをお話いただきました。それを受けて講師からは「創作」に対する本質的な質問が次々と飛び出しました。
 続く選考会議でも、その発言にパワフルでチャレンジャブルな精神を感じる講師の方々。
若手の皆さん、ベテランに負けるな。もっと大胆に挑戦して欲しいな、と思いました。審査後、写真用にポーズを決めていただきました.jpg

作品の発表は、2009年2月21日、22日です。どんな作品になるのか、どうぞご期待下さい。
 

アーツチャレンジチラシ.jpg今年の選考結果はこちらから
http://arts-challenge.com/ 

募集チラシの表紙は、三輪亜希子さんの作品「エミリー」より→

過去に入選された方々も、このプロジェクトをきっかけに、飛躍的に活動の幅を広げられています。2007年に参加した三輪亜希子さんは、先日、新国立劇場で開催された平山素子振付作品『春の祭典』にて、アンダースタディー(代役)を務めました。また、前回の選考委員&キュレーターだった伊藤キムさんの「輝く未来」にて活動をされています。
三輪さん、平山さん.jpg
 ↑三輪さんと平山さん(新国立劇場バックヤードにて)
 

追 記
上記写真と同じ日の公演に出演されていた、愛知芸術文化センターではお馴染みの方々と楽屋にて再会。
平山さん、近藤さん、木佐さん.jpg
写真左より木佐貫邦子さん、近藤良平さん、平山素子さん。
開館以来、何度も登場していただいている方たちです。

(E.K)

12月3日にコンサートホールで開催される「アルディッティ弦楽四重奏団×白井剛」公演の大きな見所ひとつは、ケージの音楽によるダンスと音楽のコラボレーションですが、話題はコラボレーションだけではありません。
アルディッティ弦楽四重奏団(SQ)は、現代音楽を演奏したら右に出るものはいないというほど、高度な演奏テクニックをもった世界的なカルテットです。しかも愛知初公演となります。

コンサートの第1部では、イギリスの現代音楽家・J.クラークによる「弦楽四重奏曲(2002–03)」と、B.ファーニホウによる「ドゥム・トランシセット1–4」が日本で初めて披露されます。
また日本を代表する作曲家の西村朗による「弦楽四重奏曲第4番(ヌルシンハ)」が演奏されます。
笑顔の西村さん.jpg
 ↑作曲家 西村朗さん。すてきな笑顔でインタビューに答えてくださいました

実は西村さんとアルディッティSQは、1988年以来の長いお付き合い。西村さん最初の弦楽四重奏曲《ヘテロフォニー》の改訂曲をアルディッティが演奏したのがきっかけです。92年には、初めてアルディッティのために、弦楽四重奏曲2番目となる《光の波》(Pulse of the light)を創作しました。このときにリーダーのアーヴィン・アルディッティは、「とにかくすっごく難しいアンサンブルの曲を書いて欲しい」と、リクエストしたとのこと。そこで腕を振るった西村さん。楽譜をみたアーヴィンは、「こんな難しいのを書きやがって」と言ったとか。でも彼らは奇跡をもいえる素晴らしい演奏を見せてくれたそうです。

西村さんによると、「弦楽はカンタービレ(歌うように、の意)の世界。だからリズム教育を重視していない日本のカルテットには、緻密なアンサンブル曲の演奏は難しく」、特にインドネシアのケチャの影響を受けたリズムが重要な西村さんの音楽は、打楽器的なリズムコントロールができる弦楽奏者にしか演奏ができない、ということでした。西村さんの弦楽曲を演奏できるほぼ唯一のカルテットといえるのでしょう。
熱く語る西村さん.jpg
 ↑熱く語る西村さん

97年にはルーアン(仏)の現代音楽祭「ノルマンディの10月」の委嘱により、三番目のカルテット《エイヴィアン(鳥)》(Avian)、そして、2007年に東京オペラシティの「同時代音楽フェスティバル コンポージアム2007」において初演された四番目のカルテット《ヌルシンハ》を生み出しました。中でも今回の《ヌルシンハ》は、アルディッティSQの卓越した表現力をいかすべく書かれたストーリー性のある音楽です。そして今現在、世界中でアルディッティSQしか演奏できない音楽。その演奏が今から気になりますね。

次々に新しい曲に挑戦し、年間に数十曲に亘るレパートリーを生み出しているというアルディッティSQへの作曲家の信頼は厚く、西村さんもそのおひとりです。
アルディッティSQへの西村さんの賛辞は、
「アーティスティックなのに電気的で複雑な倍音コントロールができる」
「作曲家の意図以上に、曲を読み込んで演奏する」
と、絶対的な信頼をおかれています。
アルディッティSQは、現代の音楽界の進歩のためにいまや欠くことのできない存在なのです。
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 ↑アルディッティがチェロを演奏する様子を再現してくれる西村さん
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 ↑アルディッティのヴァイオリンの弾き方を再現


ところで、難曲というと、音楽そのものが難しいかのような心持ちになってきますが、それは、演奏するのが難しく、高度なテクニックと表現力を必要とするということ。聴いている側は、演奏される音楽を聴くと同時に、高度な演奏を行う演奏家のすばやい動きや、演奏家どうしのやりとり、白熱したボディ・トークを愉しんでいただきたいと思います。
「綿密に計算されたアンサンブルは、4人多重構造のシンフォニックに挑むようなもの」、とは西村さん。
4人の演奏がひとつになって初めて完成するアンサンブルのスリリングな迫力を、是非間近で体験してください。


(E.K)

プレシアター・メニュー付きチケットは、販売を終了いたしました。ありがとうございました。

12/3 「アルディッティ弦楽四重奏団×白井 剛」のチケット購入をご検討中の方にお得な情報です♪

愛知芸術文化センターの10、11階にこの夏オープンした、
カリフォルニア料理レストラン『ウルフギャングパック レストラン&カフェ』でのランチと、
「アルディッティ弦楽四重奏団×白井 剛」のS席がセットになった、
プレシアター・メニュー(食事)付きチケット(3,500円)が11/5(水)より販売されます!

今回、特別にご用意させていただくプレシアター・メニューは、
ボリュームも十分にあるアメリカン・スタイルで、デザートも付いた1,500円相当のメニューです。
お食事を楽しんでいただいた後に、ゆったりと公演を観ることができます。

ちなみに「プレシアター・メニュー」とは、劇場に出かける人のための、
特別メニューのことをいいます。
かなりお値打ちに、きちんと食事を取ることができるメニューとなっています。
特にイギリスやアメリカの劇場近辺のレストランで見かけることが多いようですが、
最近は、日本でもこの「プレシアター・メニュー」を取り入れるレストランも増えてきたとのこと。
この機会に、ぜひどうぞ!

このチケットは、ウルフギャング・パックでのみの販売となります。 
メニューなど、詳細はウルフギャング・パック 052-957-5755 までお問い合わせください。

↓レストランの詳細はこちら(ウルフギャング・パックHP)
www.wp-japan.jp/shop/cafe_aichi.html

↓「ぐるなび」ウルフギャング・パックのページ
http://r.gnavi.co.jp/n062420/

 

 

麿 赤兒率いる大駱駝艦による小ホールでの舞踏公演は、2日間とも満員の大盛況でした。
今回上演されたのは、カンパニーの若手、壺中天の向雲太郎振付による『2001年壺中の旅』。
再演を繰り返しているだけあって完成度の高い、ユニークな作品でした。
男性9名による舞踏は驚きのシーンが満載。
笑いのツボにはまる場面が目白押し。でも、大駱駝艦初体験の名古屋のお客さんは笑っていいのかどうか、悩んでいたような……
NY公演では、観客は最初から最後まで笑いっぱなしだったとのこと。名古屋のお客様は最もお行儀が良かったようです(笑)
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(以上2点 撮影者:松田純一)

大駱駝艦による久しぶりの愛知公演。久しぶり、って聞いて、そうだな?、久しぶりだよな?なんて思っていたけど、調べてみると19年ぶりとのこと。愛知芸術文化センターができたのが、今からちょうど16年前だから、それよりもっと前。場所も、津島市天王川公園と聞いて、天王川の畔に浮かぶ舞台の光景を想像するだけでワクワクしてきます。毎年、大須大道町人祭や、数々の屋外公演を行っている大駱駝艦ですからね。

↓今年の大須大道町人祭での金粉ショーの様子はこちら(明王殿にて)
大駱駝艦(大須).jpg

大駱駝艦(大須2).jpg

(E.K)

「アルディッティ弦楽四重奏団×白井剛 『アパートメントハウス1776』」公演に関して、
白井剛さんのインタビューが「チャコット ウェブ マガジン『DANCE CUBE』」に掲載されています。
『アパートメントハウス1776』は、今回で3回目の再演とのこと。
以前の舞台を振り返りつつ、今回のツアーの見どころなどを語っていらっしゃいます。
愛知芸術文化センターでは12月3日(水)に上演されます。
インタビューを読むと、当日の公演が待ちどおしくなります。

↓白井剛インタビュー(チャコット ウェブ マガジン『DANCE CUBE』)
http://www.chacott-jp.com/magazine/interview-report/interview/int0811c.html 

こちらにも、9月に開催されたワークショップ終了後のインタビュー記事が載っています
↓白井剛インタビュー(『Arts&Theater→Literacy』)
http://blog.so-net.ne.jp/arts_and_theater_literacy/2008-10-29#more

「アルディッティ弦楽四重奏×白井剛」コラボレーション公演は、
第1部がアルディッティ弦楽四重奏による演奏、
第2部がカルテットと白井さんによる音楽とダンスのコラボレーションという構成。
そのため、ダンスが登場する舞台としては珍しくコンサートホールで上演されます。

そこで、映像をどこに投影するか、舞台をどのように使用するか、などなど、
演出・ダンスの白井剛さんとスタッフさんたちによる、打ち合わせが行われました。
スタッフ打ち合わせ.jpg舞台監督さんと打合せ.jpg
↑舞台監督さん、映像スタッフさんと入念な打合せ。空間を生かすための色々なアイディアが飛び交います。技術スタッフさんに演出の希望を伝える白井さん.jpg
 ↑技術スタッフさんに演出の希望を伝える白井さん
技術スタッフさん舞台上に図面を広げて打ち合わせ.jpg
 ↑技術スタッフさん、舞台に図面を広げて打合せ

舞台の演出では、照明や映像などを効果的に活かすため、
通常ブラックボックスと呼ばれる黒い箱型の劇場を使用することが多いのですが、
今回の会場は、天然木で囲まれた明るいコンサートホール。

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 ↑映写の位置を確認する白井さん
コンサートホール全体を確認する白井さん.jpg
 ↑コンサートホール全体を確認する白井さんの後姿

白いドレープに見立てた装飾が施された天井、見た目も美しいパイプオルガン、
これらを活かすために、あえて人工的な大道具を持ち込まずに、
コンサートホールそのものの美しさをそのまま感じてもらえるようなシンプルな演出にすることになりました。

客席から舞台を眺める白井さん.jpg
 ↑客席から舞台を眺める白井さん

さて、どんな舞台空間が出現するのでしょうか?!12月3日をお楽しみに!!
  
(E.K)

「ジャズ・ピアノ6連弾」と題したコンサート終了後の山下さんです。ホッと一息のところ、楽屋にお邪魔しました!
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 ↑突然の携帯での撮影にも快く応じてくださった山下さん。居合わせた関係者とも気さくに一緒に写ってくださいました。


世界的なジャズピアニストの山下さん。実はこれまで自主事業での登場回数が最も多いアーティストのお一人です。振り返ると本当にいろんなことをお願いしてしまいました。
演奏中に、こんな体験は、後にも先にも、1度だけ。

さて、その体験とは・・・・。ミエ・コッカムポー(ダンス)、日比野克彦(ライトアート)とのコラボレーションでのこと。
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 ↑2002年、愛知芸術文化センター10周年記念『ジャズとダンスとライトアート』(2階屋外フォーラム)
 (撮影:南部辰雄)
 


最初に出演をお願いしたのは、13年も前の『日韓音楽祭』。愛知県美術館、名古屋市美術館が同時企画開催した『日韓現代美術展』やコラボレーション『空間創出』、『アジアの実験映像』など、全館的なフェスティバルとして開催した<Human Collaboration’95>のメインイベントでした。
日本の伝統音楽の邦楽、韓国のサムルノリやパンソリ、そして、両間をつなぐジャズ・ミュージシャンたちのコラボレーションは、鳥肌ものの感動でした。

そして、10年後の2005年。愛知万博会場『森の中のパレード2005』にて山下さんの本公演のためのオリジナル曲「森の中のパレード」を名電高等学校ブラスバンド部の生徒たちと演奏中。途中で即興セッションの相手をしてあげていた山下さん。
山下さんの指導で、どんどん上手になる高校生の即興演奏!(思わず顔がほころびます)

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 ↑愛知万博会場『森の中のパレード2005』(演出・振付:近藤良平、音楽監督:仙波清彦)
  第1部:森の中の音楽会
 
 

こんなこともありました。
2002年、蟹江小学校で開催した伊藤キムとのコラボレーション『跳ぶ教室』での一場面
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 ↑世界的な名ジャズピアニストが、ピアニカを抱え、チンドンヤ風に運動場をパレード中。(撮影:南部辰雄)
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 ↑体育館のステージ上での伊藤キムとの即興セッション(撮影:南部辰雄)



でも、実は・・・・・自主事業では山下さんのコンサートホールでの演奏は一度もなかったんです。
大ホール、小ホール、公共ホールのフォーラム、万博会場、学校と、こんなに様々な場所で演奏していただいているにも関わらず、なぜか本家本元の「コンサートホールでは一度もなかったんだ」と、コンサートホール客席に座って、はじめてそのことに気がついた・・・。(汗)

 ↓ここは小ホール、ユーリ・ン(ダンス)とアーチ(DJ)とのコラボレーション
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 ↑2002年、『スイッチ・オン!』にて、デザイナーの久野周一さん製作のベスト着用中!(撮影:南部辰雄)

 

「また、あんな面白い企画やらないの!」、と山下さん。
燃え盛るピアノを演奏したこともある山下さんから「面白い」なんていっていただけるのは、企画者冥利に尽きます。
でも、うーん、困りました。山下さんに驚いてもらえるようなユニークな企画を考えるには、もう少々時間が必要なようです。
 
(E.K)

コラボ体験は、ついに大人から子どもにチェンジ。今回はプロからアマチュア、大人から子どもまで、本当に幅広い方々にダンスと音楽のコラボレーションを体験してもらうことになりました。
クラス1には、多数の申し込みの結果、抽選でめでたくも選ばれた小学校低学年のこどもたちが参加。おもちゃのような楽器や、講師の方々のユニークなパフォーマンスに、ぐいぐいと引っ張られて、ダンスや音楽といったジャンルの垣根もわからないままに(ジャンル分けなんて大人がしたもの。ダンスと音楽、本来はひとつなんですよねー)、丸ごと体感していました。

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 ↑講師自己紹介ダンス&ピアノ 「白井剛&中川賢一即興デュオ」

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 ↑音のでるおもちゃを使ってみんなで演奏を楽しみました。保護者も急遽参加!!

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 ↑まずは講師の見本から:音具を使って2人で会話

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 ↑色んな曲に合わせて、からだを動かします。

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 ↑ピアノに触れて、ピアノの鼓動を聴いてみよう!

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 ↑へ・ん・し・ん!! 今は何に変身? ワニ? カブトムシ? かえる?

 


続くクラス2には、小学校3年生から6年生までの子どもたちが参加。ちょっと落ち着いた雰囲気のこどもたちは、興味深そうに講師お二人のお話を聞いていました。クラス2だけの飛び入り参加となった「書」とのコラボには、さらに真剣な眼差しが。筆が走る半紙を食い入るように見つめていました。ダンスとピアノと書のコラボレーションも一同初体験となりました。

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 ↑おもちゃでチャ・チャ・チャ! あひる? りんご? 

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 ↑誰もがもっている声という楽器。声に合わせて踊る白井さんと子どもたち

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 ↑中川さんの指揮に合わせて、みんなで声のオーケストラ体験

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 ↑様々に変化するピアノの音に合わせて踊ります。

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↑ティッシュでダンス:子どもたちはティッシュを渡した途端、ティッシュになりきって、フワフワと漂い・・・。

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 ↑ピアノと書のコラボ体験! 

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 ↑書きあがった「書」を、踊りで表現してみると、こうなります。

 
さて、いよいよ12月3日には、白井剛さんが世界最高峰の現代音楽カルテット、アルディッティ弦楽四重奏団と共演するパフォーマンスコンサートが開催されます。この公演は、コラボレーションのひとつの指標といってもよい(と思う)完成度の高い作品です。超絶技巧を繰り出す身体は、エネルギッシュ。パフォーマンス度の高いカルテットたちのからだと音楽、白井さんのダンスと映像、細やかな演出は必見です。日本での最終公演を是非ともお見逃しなく!!

(E.K)

すっかり打ち解けて、ワークショップ2日目は、最初から講師も参加者もエネルギー全開。様々な試みを経て、最後には、沢山の小品の卵が生まれました。最後の「失われたリズムを求めて」という音楽に合わせての30名全員参加即興大セッションでは、2日間で経験したことを色々と試しながらも、狂喜乱舞、お祭のような大盛り上がりとなりました。講師も参加者もエネルギー全開.jpg

↑白井さんと中川さん(後姿)のコラボ。中川さんが握り締めている楽器は…?(答えは「続きを読む」で)

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↑事前に白井さん&中川さんのおふたりでこれから使う楽器(?)吟味中

どんな音がでるのかな.jpg

↑どんな音がでるのかな

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↑準備OK! これ、全部音の出る「楽器」です

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↑おもちゃのラッパ使用中

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↑中川さん熱血指導中 「もっと激しく、もっとのけぞって?」(中川談)

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↑中川さん即興演奏中 あまりに速くてシャッタースピードが追いつきません。

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↑トリオ即興1 ジャンベ&ギター編 

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↑トリオ即興2 アコーディオン編 

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↑トリオ即興3 テルミン編 

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↑リュック・フェラーリ作曲「失われたリズムを求めて」に合わせた即興大セッション

最近流行りの「異ジャンルコラボレーション」ですが、ジャンルを超えるためには、まずは互いに理解し合おうと、相手の言葉に耳を澄ますことが大切なんだな、とあらためて感じたワークショップでした。
ダンサーと音楽家、互いの「共通言語」を理解するための第一歩となったようです。

(E.K)

日本を代表するコンテンポラリーダンサーの白井剛さんとピアニストの中川賢一さんによるダンスと音楽のコラボレーション・ワークショップを行いました。おふたりにとってもダンスと音楽によるコラボワークは初めてということで、事前に数回の打ち合わせを重ね、入念な準備を行っての本番となりました。

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↑ワークショップ開始前まで入念な打ち合わせ

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↑予定外の「白井&中川 即興コラボ」に参加者の目は釘付け

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↑白井さんのリードで、ヨガ風のストレッチを行うダンサーズ

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↑中川さんのリードの元に、白井さんとミュージシャンズとの即興

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↑ミュージシャンと一緒にダンサーもピアノの連弾

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↑ダンサーズ&ミュージシャンズ即興コラボレーション

そして、コラボレーション・ワークショップの2日目に続きます。

(E.K)

昨年に引き続きピアニストの中川賢一さんによる現代音楽を楽しく学ぶアーティストトークが開催されました。今年は「メシアン生誕100年」を記念して、現代音楽の最重要人物のひとりとされるオリヴィエ・メシアンの「丸ごとメシアン」レクチャー&コンサート。

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↑メシアンの「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」を演奏する中川さん

中川さんが「カラフル」と形容される、色彩溢れるメシアンの音楽。その魅力を余すところなく引き出す中川さんのピアノ。ピアノからキラキラと舞い上がる沢山の音の粒たち姿が目の前に見えるような素敵な演奏でした。これまで気がつかなかったピアノの様々な表情を感じることのできたコンサートになりました。
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↑メシアン特集にぴったりの「カラフル」なネクタイで魅力的なお話をする中川さん

そして翌日のダンスと音楽のコラボレーションワークショップのために、またまた念入りな準備をしてくれています。

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↑自転車用の空気入れで風船をふくらませる中川さん

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↑ワークショップ用楽譜作成中

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↑色とりどりの可愛い楽器(?)たち

いったいどうやって使うのでしょう?ワークショップ当日が楽しみです!

(E.K) 

朝夕はすっかり涼しくなり、過ごしやすくなってきましたね。

連日35度を超す暑い日が続いた真夏の名古屋。この夏は、ダンスオペラ第6作品目となる新作『神曲』と、モダンダンス『イエルマ』の上演を行い、関係者にとっては身も心も引き締まる「暑い夏」となりました。神曲.jpg

↑『神曲』(写真*南部辰雄)

『神曲』のラストシーン。今でも目を閉じると浮かんできちゃうんです。ソプラノ歌手・佐々木典子と天国を象徴する子どもたちの歌声が響きわたる大劇場、いつまでもいつまでも舞い続ける白河直子、和栗由紀夫、辻本知彦、群青等、超個性的なダンサーたちの姿。目に焼きついて忘れられない白眉な場面です。 イエルマ.jpg

↑『イエルマ』(写真*南部辰雄)

『イエルマ』は、オーディションで選ばれた30名の地元のダンサーたちによる迫力ある舞台。愛知出身のゲストたち、小出領子、後藤晴雄、榊原弘子の3名がプロの演技を見せてくれました。重いテーマの作品ではありますが、暗い中にも希望を感じられる爽やかな舞台になったと感じています。 

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↑静岡公演にて出演者全員での記念撮影

『神曲』は、8月2日に大ホールで公演後、初の静岡公演を行ってきました。静岡の皆さんにとても温かく迎えていただき本番は大成功!リハーサルを重ねた作品は、さらに進化し、完成度も高まりました。愛知、静岡共に、観に来てくださった沢山の方々に心より感謝致します!ワークショップ風景.jpg

↑ダンスと音楽のコラボレーション公演『愛知と青春の旅立ち』より(写真*南部辰雄)

そして次なる企画は、ダンスと音楽のコラボレーション。白井剛(ダンス)と中川賢一(音楽)を講師に迎え、ダンサーとミュージシャンが一緒にワークショップを行い、理想的なコラボレーションを目指して、様々なアプローチを試みます。ジャンルを横断して多様な表現を追及する、個性的なダンサーとミュージシャンのご応募をお待ちしています。

(E.K)