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アートライブラリー5月のおすすめ新着図書・CD紹介、第2弾です。今回はCDもご紹介します!

『世界の教会』
ピーピーエス通信社写真 PIE BOOKS(ピエ・ブックス) 2009年出版
(請求記号526.1/Se22p 資料番号9110471965)
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 世界各国、様々な場所や土地に建てられた教会。質素で厳かなものもあれば、派手な色使いや奇抜さが目立つものなど、その国や地方色豊かで実に様々な教会の姿を本書では紹介しています。
 中には今はもう使われていないと思わせる、所々壁が壊れているものや、草木が茂っている教会の写真もあります。それでもかつては神に祈る場所として、またその役割以外にも多くの人々で賑わっていたのでしょう。
 巻末の写真一覧には建築年も一緒に書かれていますが、記述がないものに関しては色々と想像してみるのも、写真を見る際の一つの楽しみ方だと思います。
(ライブラリースタッフE.S)


『知ってるようで知らないベートーヴェンおもしろ雑学事典』
ベートーヴェン雑学委員会 著、ヤマハミュージックメディア、2009年出版
(請求記号762.34/B321b 資料番号9110471660)
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誰もがその名を知っているベートーヴェン。みなさんは何を連想されるでしょう?
「運命」「第9」「難聴」、そして学校の音楽室にかけられたイカツイ風貌…?
この本は、たとえば複雑な家族関係や映画にもなった「不滅の恋人」へのラブレター、
初めて「芸術家」宣言をした音楽家であったことなどなど、知られざるエピソードが満載。
無骨で不器用な人間像と波乱に満ちた生涯、そしてドラマチックな音楽の数々。
巻末の「名曲名盤30」とともに、ベートーヴェンを丸ごと楽しんでいただける1冊です。
(ライブラリースタッフM.K)


最後にCDのご紹介です。
『シューベルト:ピアノソナタD845/ブリス・ポゼ:コントラソナタ』
アンドレアス・シュタイアー フォルテピアノ演奏  エオン製作 マーキュリー発売
CD番号MAECD-0421
(請求記号:C1シ/シ 資料番号:931019537)

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19世紀初頭の音色に浸ってみませんか?
シューベルトのピアノソナタが作曲された時代(1827年モデル複製)のフォルテピアノで
演奏されたものがこのCDです。 
フォルテピアノとはピアノの初期の形で今のピアノよりやや柔らかい音がします。
このCDを聞くと19世紀初頭の人々はこのような音色で演奏したり、聴いていたんだなと
実感できます。現在のピアノ演奏と聴き比べてみてください。今までとはちょっと違った音楽
の世界が広がります。
また、このCDにはシューベルトのピアノソナタをはさんでポゼのコントラソナタが入っています。
この曲もフォルテピアノで演奏されています。まるでポゼとシューベルトがフォルテピアノを通して
ピアノソナタで対話している。そんな感じです。これもこのCDのおもしろさです。ぜひ、皆さんも
19世紀と20世紀末のピアノソナタの世界を堪能してみてください。
なお、シューベルトのソナタをピアノで演奏したCD、LPもアートライブラリーにはあります。
これらとの聴き比べもおすすめです。
(ライブラリースタッフE.I)
 

愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品最新第18弾『アリスが落ちた穴の中 Dark Mächen Show!!』がアートライブラリーでご覧いただけるようになりました!

寺嶋真里監督による「不思議の国のアリス」をモチーフとした映像作品です。
パフォーマンス・ユニットRose de Reficul et Guiggles(ロウズ ド レフィクァル エ ギグルス)が、不思議の国の城で暮らすロウズ姫とギグルス王子役で主演し、特別出演として、マジシャンとして活躍し、俳優として蜷川幸雄作品の舞台にも立っているマメ山田が、不思議の国に通じる穴へ落ちてしまうアリスを演じるという、豪華な組み合わせの作品です。
上映会以外では当館でしかご覧いただけません。どなたでもご利用いただけますのでぜひお気軽にご来館ください。

映像資料記帳台の横では、あわせてご覧頂きたい本をご紹介していますので、どうぞこちらもご利用ください。
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(ライブラリースタッフT.K)

アートライブラリー5月のおすすめ新着図書をご紹介します。今月はたくさんご紹介したい本があるので2回にわけてお送りします!今回は美術の本です。

『芸術か人生か!レンブラントの場合』
ツヴェタン・トドロフ 著, みすず書房 2009年出版
(請求記号723F/R261t 資料番号9110471992)
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芸術のために人生を棒に振る、よくある話ですね。
レンブラントは日常生活を描いた素描や銅版画を多く残しており、それらは油彩画を描く際の重要な資料となりました。その中には病床の妻を描いたスケッチも含まれます。レンブラントにとっては病気の家族さえ「絵のネタ」だったのでしょう。奥様の心中お察しします…。
しかし、芸術家本人はもちろんのこと、周りの人間の人生をも狂わせる、それが芸術との正しい向き合い方であると言えるのでしょうか。哲学者トドロフが、それ以外の道もあるのではないかと問いかけるエッセイです。
(ライブラリースタッフA.K)


『クイズ迷宮美術館 アートエンターテインメント《スペシャル版》』
NHK『迷宮美術館』制作チーム著 河出書房新社 2009年出版
(請求記号7204/E64m 資料番号9110471731)
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ゴッホやフェルメール、葛飾北斎や棟方志功など彼の有名な美術家等の作品たちがずらり。
オールカラーの本書は、名画・画家の知られざるエピソードを、クイズ形式で紹介しています。分かりやすく、読みやすい文体。絵画ビギナーの方にもとっつき易く、気がついたらどっぷりと美術の世界に浸っている可能性も…。
現在、入口付近に展示中の『迷宮美術館』シリーズ、本書と同時新着本、NHK『迷宮美術館』巨匠の言葉 この「一枚の絵」は何を語っている?(請求記号 720.28/E64m  資料番号9110471974)もオススメです。
(ライブラリースタッフM.Y)


『藤田嗣治手しごとの家』 
林洋子 著, 集英社 2009年出版
(請求記号723N/F67h 資料番号9110472102)
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藤田嗣治は、普段の暮らしを彩ることにおいてもこだわる人だったようです。
美術家の多くは、住まいがアトリエを兼ねていることもあり、その人を存分に
表しているのが、「住まい」なのかもしれません。
彼は、何でも創ります。自分の絵を縁取る額縁、家具全般(手彫り等美しい!)、
衣服(ミシンも手縫いも当たり前。)等等。
普段の暮らしへのこだわり様は、「すきなもの」へのこだわりなのだと思われます。
もはやストイックな程。住まい=アトリエの意味がよくわかります。
(ライブラリースタッフM.N)


『生きてる 伊藤若冲「池辺群虫図」より』
伊藤若冲〔画〕,小泉吉宏文・構成 小学館 2009年
(請求記号 721.4/I89i 資料番号 9110471740)
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最近はもうすっかり暖かく、生き物たちが元気に動き出す季節になりました。
そんな、これからの季節におすすめの一冊をご紹介します。
カエル、クマバチ、ナミアゲハに、ニシキリギリス…
若冲の描いた「池辺群虫図」の中には、愛嬌いっぱいの姿を見せる小さな生き物たちが、数え切れないほど描かれています。この本では、そんな生き物たちにぐっと近づいて、一匹一匹の細かな表情をじっくり観察できます。
『ブッタとシッタカブッタ』の著者、小泉吉宏の言葉とともに、ゆっくりと味わってみてください。
(ライブラリースタッフA.I)

新着図書はすぐ借りられてしまいますので、お目当ての本がある場合はお早めに!
 

 ゴールデンウィーク直前の4月28日に、カカカ三姉妹さんでお楽しみいただきました。

 今年度最初のフレッシュコンサートは、名古屋音楽大学の在学生3人による独唱・重唱で幕を開けました。

 緊張からか最初のメンバー紹介を飛ばしてしまいましたが、一生懸命に曲目を紹介する司会ぶりにも好感が持てたカカカ三姉妹さん。

 日頃の練習成果を大いに発揮し、素敵な歌声を響かせてくださいました。お見えになったお客様にも好評で、皆さん温かい拍手を送っていらっしゃいました。

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・曲目

♪ロッシーニ 歌劇「セヴィリアの理髪師」より  ロジーナのアリア“今の歌声は”
♪モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より   スザンナと伯爵夫人の手紙の二重唱“やさしいそよ風が”
♪グルック 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より  オルフェオとエウリディーチェとアモーレの三重唱“尊き愛の神よ”
♪ドビュッシー ロマンス
♪レハール 喜歌劇「ジュディッタ」より“熱き口づけを”
♪ドリーブ 歌劇「ラクメ」ラクメとマリカの花の二重唱   “おいでマリカ”

 スタッフが、
『グループ名「カカカ三姉妹」って、ちょっとかわった響きのお名前ですね。』
と、お尋ねしたら、名古屋音楽大学で声楽を同じ(ウーヴェ・ハイルマン)先生について勉強している3人で、3人全員の名前の中に「か」が含まれていることから、つけた名前だとお答えが返ってきました。でも、コンサートの後で「分かりづらいから、名前を変えようか」などと笑顔でお話されてました。

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 次回第47回は、2010年5月26日(水)午後0:15から30分間、「ルヴァロア弦楽四重奏団」さんによる弦楽四重奏をお届けします。会場は、いつもと同じ2階フォーラム内です。


 ルヴァロア弦楽四重奏団さんは、1999年結成以来、精力的に活動を続けていらっしゃいますが、今回は、モーツァルト弦楽四重奏曲第14番「春」より素敵な音色をお届けいただきます♪息のあった四重奏が今からとっても楽しみです!

 

では、会場でお会いできることを楽しみに。

(k.k)

 「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」シリーズ第17弾、大山慶監督『HAND SOAP』(2008年)が、「オーバーハウゼン国際短編映画祭賞」を受賞しました。

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大山慶監督 『HAND SOAP』 (2008年)

 『HAND SOAP』は、4月29日(木)-5月4日(火)にドイツで開催された、「第56回オーバーハウゼン国際短編映画祭」のインターナショナル・コンペティション部門に出品されていましたが、映画祭の選考委員より“極めて独特なテクニックを用いて、思春期の少年の心理的・身体的経験を、印象的なイメージとして表現した”との高い評価を得、この賞を授与されました。「オーバーハウゼン国際短編映画祭賞」とは、インターナショナル・コンペティションの審査委員による審査結果を踏まえた上で、上映作品の選出を行う映画祭選考委員が、特に注目すべきであると判断した作品に対して与えてきた賞です。コンペでのグランプリには及ばないものの、国際映画祭での受賞自体、特筆すべき出来事で、喜ばしいことだと言えるでしょう。
 今回の受賞は、昨年10月31日(土)-11月29日(日)に開催された「ヨコハマ国際映像祭2009」で、コンペティションの第2位に相当する「優秀賞」に続くものです。「ヨコハマ」以後、国内・外の映画祭や特集上映会への出品が続く『HAND SOAP』ですが、次の上映は6月7日(月)-12日(土)にフランスで開催される、「アヌシー国際アニメーション映画祭2010」です。世界最大規模とも呼ばれる老舗のアニメーション映画祭で、どのような反応があるか、興味を惹かれるところですね。

 なお、『HAND SOAP』は、当センター1階のアート・ライブラリーにあるビデオ・ブースで、リクエストによりモニターでの鑑賞が可能です。世界が評価した先端的な映像作品を、気軽に楽しむことが出来ます。ぜひ、ご利用ください。

「オーバーハウゼン国際短編映画祭」公式サイト
http://www.kurzfilmtage.de/

(E.T.)

新年度になって、もう1ヶ月が過ぎました。学校や職場など、新しい環境にもそろそろ慣れてきた頃ではないでしょうか。心にゆとりが出てきたところで、何か新しいことを始めてみませんか?


アートライブラリー入口横で『アートライブラリーは‘はじめて’を応援します』展を開催しています。
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日本画に挑戦してみたい、バイオリンを弾いてみたい、将来俳優になりたい…そんな思いを後押しする本を集めました。

いろんな本をご紹介しています!
バレエや、ピアノの入門書や歌舞伎や能などの古典芸能を楽しむための本
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美術史や現代アートの入門書や、日本画や水彩画を始めるための本
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特におすすめなのがこちらです。
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演劇やシナリオ創作を始める人のための本。

今の時期、文化祭に向けて演劇の準備をしている学生さんも多いのでは?基礎から学んで、他のクラスとは一味違った演技を披露してみませんか。入門書だけでなく、シナリオや映像資料も多数所蔵していますので演目選びにもご活用下さいね。
演劇フェスティバルに触発されて演劇を始めたくなった方にもおすすめですよ。

展示されている本は全て貸出可能です。アートライブラリーの本で、新生活を華やかに彩ってみてはいかがでしょう。

(ライブラリースタッフT.K)