2009年12月12345678910111213141516171819202122232425262728293031

 今回は、Blume(ブリューメ)さんによるフルート、オーボエ、ファゴット、クラリネットの四重奏でお楽しみいただきました。

 フレッシュコンサートは、原則第4水曜開催なのですが、今月はちょうど天皇誕生日に当たり、翌日は偶然にも12月24日、クリスマスイブの開催となりました(開催日が祝日にあたると、コンサート開催に必要なスタッフ人員を確保できず、やむをえず順延等せざるを得ません。23日においでいただいたお客様、本当にごめんなさい)。

 コンサートが始まって、しばらく演奏に聴き入っていたのですが、お客様が差し込んでくる日光がまぶしくて手をかざしたり、席を移動される方がいらっしゃるのに気づきました。どきっ。(事前の会場設営の際、スクリーンを降ろすかどうか迷ったスタッフもいたのですが、陽光射す明るい会場づくりを優先させたのでした。)といって演奏中にスクリーンを降ろしては機械音が響いて、却って演奏の邪魔になってしまいますし・・・。あらかじめスクリーンを降ろしておいた方がよかったのか・・・。反省
 
 さて、そうこうするうちに、曲目は木管四重奏曲(Francaix)。演奏自体も4人の息をあわせて演奏するのも難しい、と説明されていらっしゃいましたが、軽妙なリズムの楽しい曲を素敵に演奏してくださいました。コンサートなどで人気の曲というのもうなずける楽しさでした

 クリスマスイブの演奏ということで、エンディングにはクリスマスソングメドレーを演奏していただき、お客様はクリスマスムードに包まれて会場を後にされたことでしょう

Blumeの皆さん♪.jpg
 ・曲目
♪「ネバーエンディングストーリー 」(Forsey)
♪「ホールニューワールド」(Menken)
♪「涙そうそう」(Begin)
♪「この道」(山田耕作)
♪「木管4重奏曲」(Francaix)
♪ ディズニーソングメドレー
♪「エンターティナー」(Joplin)
♪ クリスマスソングメドレー


 
  次回第43回は、2010年1月27日(水)(通常の第4水曜です。)午後0:15から30分間、「モーツァルト200」さんによる「モーツァルトの誕生日」(ソプラノ・バリトン)をお届けする予定です。曲目は、Kv.578 コンサートアリア「Alma grande,e nobil core」、Kv.492歌劇「フィガロの結婚」より"Non piu andrai","porgi amor qualche ristoro..."などの予定です。ちょうど1月27日はモーツァルトの誕生日にあたるとのこと。どんな歌声を聴かせてくださるのでしょうか。♪
では、会場でお会いできることを楽しみに。

(文責:k.k)
 

アフタートーク1223.jpg名古屋初のNoism公演が行われました。

今回上演した「Nameless Poison‐黒衣の僧」という作品は、
チェーホフの短編を下敷きにした作品です。

チェーホフのストーリーがそのままダンスとなっているのでは
ありませんが、演劇とダンスの境界線上にあるような、
ストーリー性の高い作品です。

などなど、
アフタートークでは、金森穣さん自身が
観客からの質問に答える形で、
この作品についてや、クリエーション、ダンスに対する考え方など、
真摯に語ってくださいました

Noismウェブサイトにも愛知公演の様子が報告されています。
ぜひご覧下さい
 
(A.F.)

昨日の仕込みから始まり、本日はリハーサルが行われています。

Noismリハ1.jpg

名古屋公演は、新潟、静岡に続いての公演ですが、劇場の大きさがそれぞれかなり異なるので、今回の会場である小ホールにあわせて、金森穣さんが照明や幕の位置、ダンサーの立ち位置などを詳細にチェックしているのが印象的でした。

Noismリハ2.jpg

名古屋では初めてとなるNoism公演。
当日券は、明日12/23は午後6時から、あさって12/24は午後5時半から、両日とも10枚程度販売します。
数日前まで、24日は当日券を20枚程度販売予定でしたが、直前になって売れたため、24日も当日券は10枚程度となりました。
当日券は小ホール入り口で販売します。
当日券をお求めの方は、こちらにお並びください。
先着順に販売し、お一人様1枚(4,500円)までです。

皆様のご来場をお待ちしています!!

(A.F.)

 

12月19日、20日に平山素子さんの公演が行われました。
3回の公演はどれもほぼ満席に近く、平山さんの人気を物語ります

平山公演1.jpg

また、ライトアートの第一人者であられる逢坂卓郎氏との
コラボレーションへの期待も大きいでしょう。

さて実際の公演ですが、まさに『光とダンスの融合から生まれるアート』。
逢坂氏のライトアートや、スズキタカユキ氏デザインの衣裳との相乗効果は、
照明や映像が与えてくれる効果とも、イルミネーションアートとも違うものでした。

平山公演2.jpg

舞台いっぱいに広がるライトアートと、600個のLEDが付いた衣装だけではなく、
平山さんの身体からも光を発していると錯覚するような、
異次元の幻想空間に吸い込まれます。

平山公演3.jpg

わたしが感じたのは、例えるならば深い森の中にある湖。
ただ月光のみが映し出される深夜の海の静かな水面。
誰にも知られず深海で蠢く生命。
宇宙空間で輝く化学反応。

平山公演4.jpg

静寂の中にひそむ煌めきは、心地よい浮遊感を与え、恍惚へと変化していきました。

公演が終わった後には、アフタートークが行われました。
この中のお話で平山さんと、逢坂さんには共通点が二つあることがわかりました。
ひとつは筑波大学で、表現について教えてみえること。
もうひとつは無重力空間の体験をされたことです。
無重力での表現というのは、アーティストであっても簡単には経験できないことです。
特にダンスは身体表現であり、重力からの解放というのは大きなテーマのひとつであると思います。
無重力空間の体験は、今回の作品にも影響を与えているのかもしれませんね。

平山公演5.jpg

最後に平山素子さんのお話の中で、
「ダンスを観て、『わかった』と感想を言われる方の多くに、
作品のストーリーやメッセージが腑に落ちた事なのだと感じることがあり、
ダンス自体が『わかった』のか疑問に思うことがあります。
それではもったいないです。
ぜひダンスを『感じて』ください。」という言葉がありました。
ダンサーはストーリーテラーではなく、身体の表現者なのだという力強いメッセージを感じました。

アフタートークの終了後に記念撮影をさせていただきました
(アフタートークのために、スズキさんが衣裳を用意して下さいました)

平山公演6.jpg

(Y.U.)

いよいよ平山素子さんの新作ソロ公演の前日となり、
慌しい一日がスタートしました。

今回の作品は、ダンス;平山素子さん、ライトアート;逢坂卓郎さん、
衣装;スズキタカユキさん
という多ジャンルのアートのコラボレーションでもあるため、
ものすごく楽しみですが、準備も大変そうです。

トラックが到着し、荷物を降ろします。
トラック搬入中.jpg

その間にも小ホールでは舞台の設営が進行中です。
ステージ設営中.jpg

楽屋、ケータリングの準備も並行して進めます。
ケータリングも準備中.jpg

その他にも、スタッフそれぞれが動きがわかるようにプリントを配ったり、
配布ようのチラシやパンフレットを織り込んだり、、入り口をポスターで彩ったりと、
やることは山のようにあります。
フロント準備中.jpg

ある意味、本日の山場となる仕込みが逢坂先生のライトアートです。
逢坂先生を筆頭に有志の学生さんたち、スタッフも一緒になって、
膨大な量の配線を配電盤に適切に接続します。
まるで、途方も無いパズルを解き明かしてるようです・・・
ライトアート.jpg

いよいよ第一回目の照明合わせが始まりました。

逢坂先生のライトアートは宇宙線を光に変換するというロマンティックかつ、
最先端のテクノロジー。
平山さんの耽美で、繊細で、幻想的なダンスとマッチングしたときの事を考えると、
本番が楽しみでなりません!!

12月19日(土)が開演19:00
12月20日(日)が開演14:00と18:00
場所は愛知芸術文化センター小ホールです。

ほんの少しチケットがあるかもしれませんので、
興味のある方は是非足を運んでみられてはいかがでしょうか。

(Y.U)

いよいよ、明日は平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』ですhito.jpg

さて、平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』・Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」両公演の当日券の販売と開場時間が決まりましたのでお知らせいたします。
とくに、Noism公演は前売り券の売れ行きが非常に好調で、なんとかやりくりしてのご用意です。

当日券一般4,500円
搬入中.jpg◆平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
 19日 19:00公演―20枚程度
 20日 14:00公演―10枚程度
 20日 18:00公演―30枚程度

◆Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」
 23日 19:00公演―若干枚
 24日 18:30公演―20枚程度

売り出しはすべて開演時間の1時間前からとなります。
愛知県芸術劇場小ホール(愛知芸術文化センターB1F)前にて販売いたします。
一般4,500円のみで、学生券の販売はございません。
また、枚数が少ないため、お一人様1枚に限らせていただきます


開場時間
◆平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
 19日 19:00公演―18:30開場
 20日 14:00公演―13:30開場
 20日 18:00公演―17:30開場

◆Noism1「Nameless Poison―黒衣の僧」
 23日 19:00公演―18:30開場
 24日 18:30公演―18:00開場

いずれも開演時間の30分前です。演出の都合上、時間に遅れますと入場を制限させていただきますので、遅れずにお越しくださいませ。
お待ちいたしております

(S.S.)
 

アートライブラリーに今月も新しい本、CDが入りました。
今月から、スタッフ持ち回りでおすすめの一冊をご紹介させていただきます。
得意分野は人それぞれ。これまでよりバリエーション豊かにご紹介できると思います!

まずは本から

『東郷青児 蒼の詩 永遠の乙女たち』
野崎泉 編 河出書房新社 2009年出版
(請求記号723N/To23t 資料番号9110479589)
 東郷.jpg
東郷青児によって彩られた粉白粉、香水、扇子、本などが紹介されています。
うっとりしてしまうような女性の憧れの詰まったデザインがいっぱいです。
東郷青児の絵が壁に飾られた、幻想的なカフェも紹介されています。
女性の美と文化に深い興味を抱いた東郷青児ならではの作品が満載の一冊。

雑貨やカフェがお好きな方、昭和のモダンガールに憧れる方、広告デザインに興味のある方におすすめです。
(ライブラリースタッフT.K)

 

『Art in You うちなるアートを発見する5つのステップ』
宮島達男著 エスクァイアマガジンジャパン 2008年出版
 (請求記号T704/Mi75m/2008 資料番号9110481012)
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デジタルカウンターを使った作品で有名な美術作家、宮島達男が語るアート論。
そう、アートってそんなに難しいものじゃない。5つのステップ(章)を進むうちに、自分のうちにあるアートに気づくことができるのではないでしょうか。
じっくり読み込みたい1冊ですが、展覧会図録扱いのため普段は書庫にあり館内のみのご利用となっています…。今だけ開架に出ていますので、どうぞ手にとってご覧ください。
ここに出ています↓
 展示会図録2.JPG
(ライブラリースタッフA.U)


『能楽と崑曲』
赤松紀彦 小松謙 山崎福之 編  汲古書院 2009年出版
(請求記号773/N93k 資料番号9110479696)
能楽.jpg 
ユネスコの世界無形文化遺産の能楽と崑曲。日本と中国の古典演劇。
実はこの二つは似ているところがあるのをご存知ですか?
写真を使い「舞台」「しらべ」「しぐさ」を通して似ている点、なぜ似ているかを検証した本です。
 なお、アートライブラリーには能に関するビデオもあります。この本といっしょに
「しらべ」「しぐさ」などをご覧になってみませんか。
(ライブラリースタッフE.I)


『クラシック音楽作品名辞典』 第3版
井上和男編 三省堂 2009年出版
(請求記号  R760.33/I57k 資料番号 9110481362)

アートライブラリーの検索機で楽譜やCDを探していてもなかなか見つからないとき、探している曲の作品番号がわかるだけで、検索がぐっと楽になることがあります。
この辞典は、そんな時に役立つ1冊です。
作品番号のほか、作曲家、作品名の原綴、作曲年や、編成などのデータも掲載されています。
辞典はオーディオコーナー入り口横にある音楽参考図書の棚に並んでいます。
見つからないときにはお気軽にカウンターでお尋ねください。
(ライブラリースタッフA.I)

歴代のクラシック音楽作品名辞典↓
 クラシック.JPG
一番右のちょっと黄色っぽいのが、第3版です。
カウンターでスタッフが必死になってめくっているのをご覧になったことはありませんか?
私たちも頼りにしている辞典です。


続いてCDのご紹介です。

『2本のリコーダーのための作品集』
山岡重治・向江昭雅演奏 マイスターミュージック 2009年発売
(請求記号 C6*//ヤ 資料番号 9310194870)
リコーダー.jpg 
音楽の授業というと、リコーダーをすぐに思い浮かべる方も多いでしょう。
ただ息を吹き込むのではなく、“トゥートゥー”とタンギングするんでしたね。
そんな、ともすれば学校音楽と直結してしまうリコーダーですが、かつては「大人向け」の楽器でした。
このCDでは『もう終わりなのか、つれない人よ』等、曲のタイトルからしてオトナ要素満載のリコーダー音楽の世界が繰り広げられています。
リコーダーのやさしい音色とバロックの華やかな雰囲気を両方味わうことのできる一枚です。
(ライブラリースタッフA.K)

12月16日から27日の間は、6冊借りることができます。
借りられる期間も通常より長いので、年末年始のお休みはこたつで読書なんていかがでしょうか?
(ライブラリースタッフT.K)
 

 12月1日(火)からのNoism舞台写真展は、Noism所属の「りゅーとぴあ」から展示用写真パネルをお借りして開催しています。りゅーとぴあさんが一度に20枚以上の写真パネルをお貸しくださったので、スペースの関係で一度にすべてを展示することができませんでした。そこで会期を前半、後半に分け半分ずつ展示することにしました。15日から始まる後半に向けて作業しましたので、その様子をお知らせします。

まずは、前期分の撤収↓
写真展1.JPG

 

運搬用の段ボール箱よりパネルを出す。
写真展2.JPG

 

後期分を 飾り付ける。
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相談しながら、レイアウトを決めていく。
写真展4.JPG

 

作業のゴールは近い。
写真展5.JPG

 

衣裳はそのまま展示中。
写真展6.JPG

 

写真パネルはほとんど入れ替わっていますので、一度ご覧いただいた方も是非もう一度ご来場ください。
上映会も引続き開催中です。
(H.K)

G.jpg本日12月15日より、芸術文化センター・アートスペースGで、ニブロール映像インスタレーション 『ハンノウ』が始まりました!
あいちトリエンナーレ2010にて発表する新作へ向けた、新作インスタレーション展示です。

 日時:2009年12月15日(火)―20日(日) 10:00―18:00 
     (※15日は13:00から、20日は14:00まで)
 会場:アートスペースG
 入場無料

昨日より、会場準備が進められています。準備中の部屋の中をちょっとのぞいてみましょう。

入ってすぐの部屋には、モニターや写真がズラリと並べられているようです。この部屋だけでもいろいろ楽しめてしまいそうな感じがしますね

モニターや写真がずらり。.jpg

さらに一歩奥の部屋へ進んでみると、どうやら部屋を真っ暗にしているようです・・・

こちらの部屋は真っ暗に。.jpg

ニブロール矢内原さんはいろんなデザインのハート型を、ひとつひとつ並べています
こちらはどのように使われるのでしょうか。楽しみですね。

細かい作業が行われています。.jpg

どんなふうになったのかは、ぜひご来館いただいてお確かめ下さい。

ニブロール映像インスタレーション、12月20日(日)14:00までです。お見逃しなく

(M.O)

先週末、2009年12月19、20日に発表される平山素子ソロダンス公演の最終リハーサルとメインスタッフによる打ち合わせが行われました。今回は、美術作家の逢坂氏の作品でLEDを使用するため、テクニカル的な細かな調整も重要です。衣裳や小道具、美術や照明、音楽と、あらゆる場面で綿密な打ち合わせが長々と続きました。

打合せ1.jpg
△スタッフ総出で打合せしています。

今回の作品ではLEDや音響の操作もパフォーマンス中に現場で行われるため、公演によって内容も少しずつ異なります。さらにアフタートークには、日替わりで、逢坂卓郎さん、スズキタカユキさんの参加も決定しました。

衣裳.jpg
△スズキタカユキさんと衣裳打合せする平山素子さん。

さて、どのような作品に仕上がるのか、プレミアは今週末です。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

こんな感じ!?.jpg
△LEDをまとってリハーサルする平山素子さん。

【アフタートークゲスト】

12月19日(土)19:00公演(開場18:30) 逢坂卓郎 (ライトアート)
12月20日(日)14:00公演(開場13:30) スズキタカユキ (衣裳)
12月20日(日)18:00公演(開場17:30) 逢坂卓郎 (ライトアート)
※お知らせ:開場時間は各回とも開演の30分前となります。

(E.K.)


 

12月15日から、アートスペースGで始まるニブロールの新作映像インスタレーション、楽しみにお待ちいただいていますでしょうか?
あいちトリエンナーレ2010にて発表する新作へ向けた、新作インスタレーションなので、内容はまだご紹介することができません

かわりに東京で発表されたニブロール公演風景をお見せします。
ニブロールの振付家の矢内原美邦さんが台湾のダンサーに振付した小品が「アジア舞台芸術祭2009東京」で上演されました。
こうしたパフォーマンスでも、しっかり映像が登場しています。
パフォーマンスが行われていないときにも、写真左のモニターには、ニブロールの映像作品が映し出されていました


東京芸術劇場のB1Fロワー広場にてnibroll.jpg

こちらがアーティストのお二人 矢内原美邦さんと高橋啓祐さんyanaihara.jpg

愛知では、ブラウン管タイプのモニタを使用するということなので、スタッフが清掃中です。TV 001.jpg

アーティスト曰く、この旧式のTVモニタがイイんだそうです。
このコたちが、どんな形に料理されるのか楽しみですね!

(E.K.)

12月5日に愛知芸術文化センターの大リハーサル室と10階美術館前フォーラムを舞台にした
「パフォーミングアーツ・ガーデン」と、
2階フォーラムにて行われた「当日仕入れ弁」をご紹介します。

当日チラシ.jpg

パフォーミングアーツ・ガーデンは愛知県を中心に活動するアーティストによる
ノンセレクションの公演との事。
愛知県はあいちトリエンナーレ2010も控えているため、
パフォーミングアーツが熱い!!といわれていますね。
第1部の大リハーサル室も開演前から立ち見が出る程の盛況ぶりです。

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まずは「めんどルズ&THE PONDORS」
彼らは芸文を中心に活躍しているそうで、バンドとダンスの不思議なコラボレーションは、
イベントの幕開けにピッタリでした。

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そして、「中京大学」「中京女子大」「旭丘高校」「中村高校」のダンスの演目が行われます。
どの演目も学生らしいいきいきとした躍動感があり、技術や構成も非常に興味深いものでした。
その後聞いた話によると、コンクールなどの受賞作品も多くあったとの事で、
愛知県下の学生たちのダンスのレベルの高さを肌で感じることができました。

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「FLOWER」という作品では、中京大学、中京女子大学の先生も加わって、女性4名の艶やかな共演を魅せてくれました。
また、「RAY&小野浩輝」無機質な機械音と耽美なダンスのコラボレーションは、
コンテンポラリーの持つ退廃的な魅力を充分に感じさせてくれます。

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大リハーサル室でのトリを飾るのは「魂宮時(タクジ)」
彼のソロダンスは非常に美しく、滑らかで、その身体、動き、息遣いに観客の皆さんも
魂を奪われたように魅入られていました。

ガーデン5.jpg

10F美術館前フォーラムでも12時から公演が始まりました。

ギターにドラムスという馴染み深い楽器で、インプロヴィゼーションなのに親しみの持てる「GAMA」、
ピアニカやリコーダーにヴォイスや電子辞書の音などを組み合わせた実験音楽っぽい「生き音」と若いアーティストたちの演奏のあと、
エスカレーターから上がってきたのは……。

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青いワンピースにオカッパ頭、黒縁メガネとまるっきり同じ格好をしたパフォーマーたちの集団「KURONOZ」です。
観客の中に割って入ったり、渡り廊下を走り回ったり縦横無尽にかき乱したあとに続くのは、
アヤしさいっぱいの謎の白塗り軍団「二足歩行クララズ」。見た目とはちがって、かわいらしい音楽に乗せたパフォーマンスで観客をわかせます。

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「さらばじゃ倶楽部」は三味線の演奏と、雨の中の屋外庭園も利用したパフォーマンス。
ダイナミックな動きの「川畑ひろこ」さん、
顔を隠すことで無個性の個性を強調した「鈴村由紀」さんによるそれぞれのソロダンス、
元気いっぱいフォーラム内をかけまわった「afterimage」、
ラストを飾るのは大阪から駆けつけてくれた「メロンオールスターズ」。
掉尾を飾るべく、10F会場に登場したダンサーたちも勢揃いした一大セッションとなりました。

ガーデン8.jpg

にぎやかな勢いのまま、2F大ホール前での康本さん吉沢さんによるフォーラム・セッションにつながってゆきます。

10Fでの興奮もやや静まった15時過ぎ、「DJ 吉沢dynamite.jp」さんと「康本雅子」さんによる『当日仕入れ弁』です。

葉のついた大根を持った(!)康本さんと短パン姿の吉沢さんが仲良く登場し、観客に向かって一礼。

仕入れ弁1.jpg

音楽なしで二人の身振りによるパフォーマンスが数分続いたあと、
吉沢さんはDJブースに向かい、いよいよ音楽とダンスのコラボレーションの始まりです。

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DJプレイとともに康本さんのキュートでどこか猥雑でクレイジーなダンスに衝撃が走ります。

仕入れ弁3.jpg

さらにサンプラーを手で打ち、即興ビートで盛り上げる吉沢さん。

仕入れ弁5.jpg

もうどこまでも止まること無く上がり続ける二人に興奮が抑えられません。
タイトルからも伺い知れるように、今回のパフォーマンスは事前打ち合わせ一切なし、
まさに即興によるコラボだったそうです。すごい・・・!

仕入れ弁4.jpg

芸文のあらゆるところを使い舞台にした一日はこうして終わりました。
パフォーミングアーツと、芸文の魅力を再確認した一日となりました。
(M.M)

 


 

12月4日、愛知県内6ヶ所で行われる現代美術展&パフォーマンス・プロジェクト「あいちアートの森」が始まりました。
その中の広小路プロジェクトでは、かつてロボットミュージアムのあったSMBCプラザ栄で、
オープニング・アクトとして、康本雅子さんのソロパフォーマンスが行われました。

0004.jpg開演前からお客さまも多数おみえになり、立ち見のかたも出るほど。人気者ぶりを伺わせます。

会場2Fにはギャラリーもあり、あいちアートの森の出品作品が展示されています。
2Fから降りてくる階段の踊り場に立った女性から、
公演観覧にあたっての諸注意(撮影・録音はご遠慮くださいなど)のアナウンスがあり、
いよいよパフォーマンスの始まりです。


するとアナウンスをした女性がそのまま階段を降り、踊り始めます。
なんと、康本雅子さんご本人でありました。

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前半は音楽なしで、OL風の扮装の康本さんが手に持ったバッグの中身をぶちまけたり、携帯電話でだれかと話したり、
突然叫んだりと、一人芝居(?)のような感じで、パフォーマンスが進められてゆきます。

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実は筆者は公演前に、芸術文化センターB2Fアートプラザで開催中のダンスアンソロジー関連上映会で、
康本さんのビデオを観ておりました。
上映されたものは、いずれも音楽に合わせた作品だったので、
音楽なしでのパフォーマンスはとても新鮮に感じられました。

0023.jpg

後半は音楽に合わせてのダンスです。
観客から手が届きそうなくらい近くに寄ったり、小道具のソファを使ったり、
会場であるプラザの1Fロビーをいっぱいに使って踊る康本さん。

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会場のSMBCプラザは、クリスマス仕様にライトアップされた広小路に面しています。
帰宅途中とおぼしき会社員や学生さんなど通りすがりのかたたちも、ウィンドウ越しに康本さんの姿を覗かれておりました。

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出てきた時とは反対に、2Fへの階段を駆け登って約20分の公演は終了。
「あいちアートの森」広小路プロジェクトでは、同じくSMBCパークで、1月26日19時より、
ダンス&ミュージック即興セッション『即興45min無の地点』岡登志子、中村恩恵、垣尾優(ダンス)+内橋和久(音楽)、
朝日神社で、1月30日14時より鬼頭哲ブラスバンド公演が行われます。お楽しみに!


写真:猪熊康夫
(アートマネージメント実践講座研修生 M.M)

あいちトリエンナーレ2010で実施されるオペラ「ホフマン物語」に出演する合唱団員の
オーディションが1月31日(日)に行われます。
アートライブラリーでは、それに合わせてプチ展示を開催中です。


映像資料記帳台横↓
 ホフマンオーディション1.JPG


CDケース棚上↓
 ホフマンオーディション2.JPG

アートライブラリーが持っている映像資料とCDをご紹介しています。
もちろん楽譜も所蔵していますよ。ご希望の方はカウンターにお尋ねください。

ただ、募集要項で紹介されているSchirmer版は、オーディション受付期間中から
オーディション当日まで館内でのみのご利用になります。
楽譜を見ながらじっくりと予習して、万全の体勢でオーディションに挑んでください!
Peters版は通常どおり貸し出しができます。
Schirmer版もコピーはしていただけますので、どうぞご利用ください。

アートライブラリーで予習をして、笑顔で結果報告をしていただけたら嬉しいな、と思います。

(ライブラリースタッフ T.K)
 

フォーラム・セッション.jpg12月5日(土)に愛知芸術文化センターにて
愛知アーティストによるコンテンポラリーダンス・音楽のイベント
「パフォーミングアーツ・ガーデン」を開催!!

19組のアーティストによるソロ、共演、音楽とダンスのセッション、
空間とのコラボレーション・・・
あいちトリエンナーレ2010を控え、
芸術がヒートアップしている愛知県のパフォーミングアーツを体感せよ!!

(当公演は二部構成です)
一部;愛知県芸術文化センター 地下2階大リハーサル室    11:00-
二部;愛知県芸術文化センター 10階庭園(愛知県美術館前)  12:00-

 
同じく12月5日(土)に愛知芸術文化センターにて、
康本雅子&DJ吉沢dynamite.jpによる「当日仕入れ弁」を開催!!

世界・日本各地での公演、メジャーアーティストのPVへの出演や振り付けを始め、
様々なジャンルの業界から注目を集めるダンサー康本雅子と、
世界各地でのDJプレイ、国内外のアーティストとの共演・プロデュース・リミックスや、
ミックステープで定評のあるスキルフルかつエンターテインメント性を持つ
DJ吉沢dynamite.jpの共演は絶対見逃せない!


しかも両イベントとも観覧無料!!!!!
ぜひお誘いあわせの上ご観覧ください。

(Y.U.)

 打合せでおちゃめなポーズをとってくれた康本さん(^-^).jpg12月4日17時半より
SMBCパーク栄(名古屋市中区錦3-25-20)にて
康本雅子ソロパフォーマンスを開催いたします。

キュートなルックスからあふれ出る不思議で激しくて繊細なダンスは、
国内外の様々な業界から注目を浴び、
メジャーアーティストのビデオクリップに出演、振り付けなども行っています。

2008年の単独公演「チビルダミチルダ」以来の沈黙を破り、
名古屋の皆さんを魅了します。

観覧は無料です。
ぜひご覧ください


(Y.U.)

平山素子さん記者会見

2009年12月02日

12月に愛知でのソロ公演を控えた平山素子さんの記者会見の様子をご報告します。
この作品は、ダンス・アンソロジーという一連の企画の一つとして上演されるもので、今回の公演のために作られた新作です。

みなさん御承知のとおり、平山さんは様々なジャンルの方々と創作活動をなさっており、今回もライトアートの逢坂卓郎さんや衣装のスズキタカユキさんとのコラボレーションにより作品が作られるようです。
逢坂さんとは同じ大学に勤務されている関係から今までも交流がおありだったとか。

記者会見では創作の経緯や過程について熱く語っていただきました。
タイトルは、月食という自然現象によって影響を受けた人間の身体がそのあと変化していく様を踊りにできないかという思いからご自身で付けられたものだそうです。

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構成・振付を自分でやることについての質問を受けると、「自作自演の場合は、どんな作品でも客観的にみることができない。不安材料はあるが、最終的には自分が引き取って対応するんだろうなっていう、そういう覚悟と出会いの面白さを今回は楽しめそうかなと思います」と、とても楽しそうにお答えになっていました。

また、「生み出していくプロセスというものはギリギリでないと結論は出ないかもしれません。3回やったら3回とも違うかもしれませんね」とも。

本当にその時その場でのギリギリの決断を重ねながら創作をしておられるのだなぁと感嘆することしきり!

観客へのPRポイントを求められると、
「へとへとになるまで踊りたいと思います。今、不思議と楽しい。何をやっても辛いし、でも楽しい」と、とても力強く語っておられました!

お話を聞いていて、人生において常に実存的決断を下しながら前に進んで来られた方に共通する存在の煌めきみたいなものが感じられました。

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記者会見後のお話の中で、「常にがけっぷち、ギリギリのところを歩いているっていう感覚でいるし、それがとても楽しい」というようなことをサラリとおっしゃる平山さんをみて、思わず眩暈にも似た感覚にとらわれる・・・。

私は今回の記者会見でのお話を生の体験として経験したわけですが、その時その場限りの体験を通じてしか得られないパトスというものを感じました。
平山さんにはそういう強烈な感染力がおありだと思います。

12月19日、20日と2日間にわたって上演される平山素子さんの新作ダンスソロ公演「After the lunar eclipse / 月食のあと」、みなさんも是非劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
同じ時代を生きている人間が生の舞台に立ち会うことによって、かけがえのない一回限りの体験として舞踊を観られると思います。
そして、みなさん方ご自身にも実存的決断を迫るような強いインスピレーションが得られるかもしれませんよ!

「ここがロドスだ、ここで跳べ!」
 

(アートマネージメント実践講座研修生H.M.)