11/20(金)に平山素子さんのコンテンポラリーダンス・ワークショップが開催されました。
内容は、ベーシック・コース(基礎)とヴァリエーションコース(初・中級)。
平山さんといえば、日本を代表するダンサー・振付家です!しかも愛知県出身。
そんな平山さんのWSが今回は参加無料だったんです。
まず、ベーシックコースでは、平山さん曰く、「コンテンポラリーダンスの基礎となる動きで、これを押さえておけば、どんな振付でも活かせると思うもの」とのことでした。基礎の基礎かと思っていたのですが、意外にも難しそうでした!
筆者の目には中級ぐらいに映りました…。(笑)
参加された方は初心者の方から、ベテランの方までいらっしゃるようでしたが、いかがだったでしょうか。
しかし、その内容はやはりコンテンポラリーダンスにとって重要な要素がたくさん詰まっていました。
重心の動きをなめらかに移動させるスイング重力の利用
股関節を柔らかく
フロアーエクササイズ
スライド
ロール
など…
平山さんが何度もおっしゃっていたことは、
「大事なことは振りを覚えることではなく、動きの感覚を習得すること。」
今回の内容は一度やっただけでは難しいと思いますが、何度も繰り返して体に覚えさせれば相当上手になるのではないでしょうか。
それにしても、平山さんの身体能力はすばらしく、難しいこともさらっとできているように見えてしまいます。
次にヴァリエーションコースですが、こちらはテクニックではなく、実際に上演された振付を2作品覚えるものでした。ベーシックコースもハードでしたが、ヴァリエーションコースから受けられた方には、いきなり振付から入ったので、ハードだったかもしれませんね。
最初私は、振付をメモしようとしましたが、最初の数10秒であきらめ、振りをメモすることには意味がないと思いました。
振付は平山さんの作品であり、私が覚えて上演するわけでもなく、テクニックを覚えるものでもないと思ったからです。
それで、平山さんの振付に対する考え方や、思いなどを心にとめておこうと思いました。
最後におっしゃっていたこと、
「自分が思い描くことができなくて、傷つくことがある。自分もたくさん傷ついて、乗り越えてきた。簡単にできると思ってほしくない。ぜひ傷ついてほしい。」
ダンサーや振付家にとって大事な言葉がたくさんいただけたと思います。
筆者は平山さんに身近にお会いしたのは初めてですが、パワフルで、ストイックで、妥協を許さない方だと思いました。
無料のWSだろうが、基礎コースだろうが、全力です。
でも、ガミガミ、ピリピリしているわけでなく(WSだからかもしれませんが)、明るくにこにこしながら鋭いことをおっしゃるんですよね。WSが始まる前には「緊張する…。」とぽそっとおっしゃってました。私は、あの、世界や大舞台で活躍される平山さんが!?と思ってしまいました。裏表がなく、とても魅力的な方です。
そんな平山さん初の本格的なソロ公演も1ヶ月後に迫りました!
平山素子新作ソロダンス公演『After the lunar eclipse/月食のあと』
2009年12月19日(土)19:00、12月20日(日)14:00/ 18:00
愛知県芸術劇場 小ホール
一般4,000円(当日4,500円) 学生2,000円(前売のみ) ※全席自由
ぜひお越しください!
(アートマネージメント実践講座研修生 H.K)