2010年08月12345678910111213141516171819202122232425262728293031

 今回は、神田知里さんと伊藤ななみさんによるソプラノ独唱とピアノ演奏でお楽しみいただきました。

 
 暦の上では処暑も過ぎたというのに、相変わらずの蒸し暑さの中、汗をふきふきお越しくださいましたお客様、ありがとうございます。

演奏中のお二人.jpg 

 あいちトリエンナーレ(8月21日に開幕したばかりです!)の開催にお祝いの気持ちを込めて歌ってくださった一曲目、「乾杯」を皮切りに、一曲一曲について、ほんとうに丁寧に紹介しながら、心を込めて歌ってくださった神田さん。豊かな声量で歌い上げてくださいました。(担当者は「トスカ」が好きで、聴けて嬉しかったです♪)

演奏中の神田さん.jpg

 この日のためにオリジナルの曲「あこがれサイダー」を作曲(ありがとうございます!)して演奏してくださった伊藤さん。「あこがれサイダー」は、サイダーの泡がはじける音を再現するような出だしから始まって、なんだか懐かしさを感じさせてくれる雰囲気をもった、夏にぴったりの曲で、担当者も聴きいってしまいました。お客様にも好評で、アンケートに「もう一度聴きたい」と書かれたお客様も。

 演奏中の伊藤さん.jpg

 暑さを乗り越えてお越しくださったお客様にも、来てよかった、と思っていただけたのではないかと、お客様の大きな拍手を聞きながら、そう感じた担当者でした。

熱心に聴き入るお客様.jpg

 ・曲目
♪乾杯(ヴェルディ)・・・・・・・・・・・・・・・・ソプラノ独唱

♪小犬のワルツ(ショパン)・・・・・・・・・・・・・ピアノ演奏

♪夏の思い出(中田喜直)・・・・・・・・・・・・・・ソプラノ独唱

♪サルビア(中田喜直)・・・・・・・・・・・・・・・ソプラノ独唱

♪あこがれサイダー(伊藤ななみ)・・・・・・・・・・・ピアノ演奏

♪歌劇「リナルド」より
 この私を過酷な運命に泣くがままにさせて /ヘンデル ソプラノ独唱

♪歌劇「トスカ」より
 歌に生き恋に生き /プッチーニ ・・・・・・・・・ソプラノ独唱

アンコール曲
♪歌劇「ワリー」より
 さようなら、ふるさとの家よ /カタラーニ ・・・・ソプラノ独唱

 神田さんは、トリエンナーレプロデュースオペラ「ホフマン物語」(9月18日・20日)にもAC合唱団として出演される予定です。がんばってくださいね。応援してます!

演奏を終えて笑顔のお二人.jpg

 次回第51回は、2010年9月22日(水)午後0:15から30分間、邦楽アンサンブルKURICOROさんによる箏・尺八等の演奏をお届けする予定です。名古屋音楽大学邦楽専攻の卒業生、在校生のメンバーによる邦楽アンサンブル、どんな音色を響かせてくださるでしょうか。
では、会場でお会いできることを楽しみに。

(k.k.)

アートライブラリーでは、あいちトリエンナーレ2010関連資料展を開催中です。
今回は、新しく入った本を2冊ご紹介します!


 
『ロボット演劇 ロボットが演劇?ロボットと演劇!?』
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター編集,大阪大学出版会,2010.2出版
資料番号9110493158 請求記号770/R55o

トリ本紹介4.jpg

2008年に上演されたロボット演劇『働く私』はご覧になりましたか?
この本には、劇作家平田オリザさんとロボット研究者石黒浩さんの対談や、『働く私』が作られていく過程が収録されています。カラー写真つきの台本も掲載されていますので、公演を見られなかった方もぜひ。
この『働く私』は、今回のあいちトリエンナーレの『ロボット版 森の奥』の出発点とも言える演目です。
ロボット演劇自体が新しい分野ですので、この本で理解を深めてあいちトリエンナーレを満喫してください。


 
『エンジョイ・アワー・フリータイム』
岡田利規 著,白水社,2010.2出版
資料番号9110493149 請求記号912.6/O38e

 トリ本紹介5.jpg

こちらは9月24日―26日に『わたしたちは無傷な別人である』を上演するチェルフィッチュ主宰の岡田利規さんの戯曲集です。
収録されている『フリータイム』はDVDでもご覧いただけます。ご一緒にどうぞ!


2冊とも、入り口すぐの貸出できる棚にあります。
この他にも沢山のあいちトリエンナーレ2010関連本をご紹介していますので、ぜひご来館くださいね。
(アートライブラリー T.K)
 

8月21日からあいちトリエンナーレ2010が始まりました!
小ホールでの公演第1弾は、平田オリザ+石黒浩研究室 ロボット版『森の奥』です。
ロボットと人間の俳優による演劇、いったいどんな作品なのでしょうか?文化情報センターのアートマネジメント実践講座研修生が、レビューを書いています。


ロボット版『森の奥』?人間とは何か?ロボット演劇3.jpg

舞台は近未来、アフリカ、類人猿「ボノボ」を飼育する研究室です。ここでは、ロボットと人間が研究者として対等に働いています。一人の研究者が、自分の息子は自閉症である、とロボットに打ち明けます。ボノボに、人工的に自閉症をおこさせ、人間の治療のために役立てたい、と。その研究は価値があることなのだ、と感情がたかぶる人間に対し、ロボットは反論も賛成もしないフラットな態度で応対します。平田オリザさんは、この演劇で「人間とは何か」を考えてほしいと話していますが、「人間」だけがもつエゴイズムややり切れなさが浮かびあがるようで、印象的でした。

この演劇に登場するロボットは、しぐさや間の取り方が「人間」っぽく、文楽の人形遣いの方からヒントを得たそうです。

近い将来、人間のココロのもやもやも、ロボットは受け入れ、いやしてくれるのかな・・・という気持ちにさせられました。色々な切り口で、考えさせられる実験的な演劇でした。

(アートマネジメント実践講座研修生I.N)


ロボット版『森の奥』ロボット演劇2.jpg

これは、漢方薬のような効き方をする芝居である。舞台は、類人猿ボノボを飼育するアフリカの研究室。そこで働く数名の日本人研究者とロボットの会話によって、構成されている。

ルワンダの部族間の殺戮、子殺しなどの例をとり、人が人を殺す人間と、殺し合いがないボノボのどちらが優位なのかという問いかけ、動物実験の是非などの問題が、会話の中にちりばめられる。いわば、レクチャーの演劇仕立てといった要素がある。

場面の転換、音楽といったものはなく、無機的なロボットの音声が唯一のポイントで、数人の話をきちんと聞くという種類の忍耐を強いられる。が、それゆえ、最後、アフリカにかかる虹をみなで見に行こうと研究室を出る彼らに混じり、私たちにもその虹が見えるかのような想像力をひきおこされる。

そして、日常にもどったとき、類人猿、ロボット、人間の境界だけでなく、境界それ自体のあいまいさと、一瞬の中にある希望をじんわりと意識させるのである。

(アートマネジメント実践講座研修生N.O)


いかがでしょうか?この話題の世界初演も、残すところ、明日24日(火)14時と19時の2回の公演のみ。当日券はどちらも公演の1時間前から小ホールの入口にて若干出る予定。詳細はあいちトリエンナーレ2010ウェブサイトのニュースにてご確認下さい。

お急ぎください!! 

(A.F)
 

          ホフマン展1.jpg
9月の18・20日の上演に先駆けて、アートライブラリーでホフマン物語に関連する資料の展示がはじまりました。

今回の展示中の図書や雑誌はホフマン物語、オッフェンバックとE.T.A.ホフマンに分けて展示されています。

        ホフマン展2.jpg←こちらのポップが示すボックス内には
ホフマン物語に関係する図書や雑誌が展示されています。

 

      ホフマン展3.jpg

ホフマン展4.jpg  ホフマン展5.jpg

 
矢印の示す先に、それぞれ作曲者のオッフェンバックと台本の元になった小説を書いたE.T.A.ホフマンに関連した資料があります。同じボックス内に展示されているので、戻す先が分からなければ、お尋ね下さい。

 

    ホフマン展6.jpg
こちらの棚にはホフマン物語のCDがありますので、予習代わりにどうぞ!
また、地下2階のアートプラザ・ビデオルームでも「ホフマン物語」上映会を行っていますので、そちらもご利用ください。

(ライブラリースタッフ E.S)
 

8月のオススメ新着本・CDをご紹介します!

『クリエイターのためのアートマネジメント』
八坂書房 2009年出版
 (請求記号701.3/Sa52k 資料番号9110483062)
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あいちトリエンナーレが始まります。(8/21―)身近なところでアートに触れ、制作・展示する側として携わりたいと思う方もいるかもしれません。
実はアートライブラリーにも以前から問い合わせはあります。メセナや助成金、ギャラリー展示のあれこれ。正確な情報を把握するのが難しいようですね。
そんな方々にオススメしたいのがこの本!独立クリエイターとしての知識からクリエイターに関わる法律やリスク、押さえておきたい基礎知識が非常にわかりやすいのです。入門書にいかがですか。
(ライブラリースタッフA.U)


『デザインファイリングブック2 ブックデザイン』
インパクト・コミュニケーションズ編著 誠文堂新光社 2008年出版
(請求記号674.3/I57d 資料番号9110483616)
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皆さん本を見た目で選びますか?私は選びます。
表紙の素敵さにつられて、よく知らない作家の本を買ってしまうことも。本文の字体やレイアウトまで気に入った本は内容も間違いなく当り!です。
この本には、たくさんのこだわりが詰まった装丁の本達が紹介されています。持っている本が紹介されていると何だか嬉しい。本のデザインに携わっている人だけではなく、本好きさんにもオススメの一冊です。
(ライブラリースタッフT.K)


『奇想遺産 世界のふしぎ建築物語』
鈴木博之著,藤森照信著,隈研吾著,松葉一清著,山盛英司著,新潮社,2007年出版
(請求記号 520.2/Ki59s/1 資料番号 9110483142)

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巨大な岩の天辺にちょこんと建てられた教会。
なんで、そんなところに教会を建てたのですか…と思わず尋ねたくなってしまうような光景です。
この本ではそんな、好奇心をくすぐる世界中のふしぎな建築やそれを取り巻く光景を、建築家、建築士らが紹介しています。沖縄県の名護市庁舎など日本の建物も登場しますので、気になる物が見つかった方は、夏休みを使って実際に見に出かけてみるのはいかがでしょうか。2208-4.jpg

 


2巻もありますので、こちらもどうぞ。→
『奇想遺産2 世界のとんでも建築物語』
鈴木博之著,藤森照信著,隈研吾著,松葉一清著,山盛英司著
新潮社,2008年出版
(請求記号 520.2/Ki59s/2 資料番号 9110483142)
(ライブラリースタッフA.I)

 


『世界のステンドグラス』
ピーピーエス通信社写真,ピエ・ブックス,2009年出版
(請求記号:751.5 Se22p 資料番号:9110482931)
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ステンドグラスというと何をイメージしますか?
教会、西洋館、おしゃれな喫茶店・・・
この本は題名のとおり世界中のステンドグラスの写真が載っています。
そして、ステンドグラスにも国柄、時代があることを発見できます。
すごく細かい柄でキラキラしたもの、幾何学模様のもの、アジアが漂っているもの。
また、シャガールやミュシャの作品なども載っていて、見ていても飽きません。
あなたの好きなグラスは?この本の中で捜してみて下さい。
(ライブラリースタッフE.I)


次はCDのご紹介です。
『アーツチャレンジ2010 音楽部門公演 ―新進アーティストの発見inあいち―』
新進アーティストの発見inあいち実行委員会 制作
( 請求記号H1*//*2 資料番号9310195714)

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今回は「あいちトリエンナーレ2010」と関わりのある、こちらのCDをご紹介します。
今年の2月13日に愛知県芸術劇場コンサートホールで行われた、アーツチャレンジの音楽部門に入選した3作品が、このCDに収録されています。愛知県美術館に所蔵されている作品をモチーフにした創作音楽ということで、私たちが普段目にする機会のある作品を音楽として表現したという一風変わったものです。元となった作品名も記載されているので、鑑賞後にこちらのCDを聞いてみると違う発見があるかもしれませんね。

アーツチャレンジに関して、もう少し詳しく知りたい場合は、下記ウェブサイトをご参照下さい。
http://arts-challenge.com/index.html
( ライブラリースタッフE.S)


この他にもたくさんの本やCDが入ってきています。ぜひアートライブラリーへ足をお運びください!
 

8月15日(日)、トリエンナーレオペラ「ホフマン物語」を演出する粟國淳氏がアートプラザ・ビデオルームに来場されました。そこでオペラについての楽しいトークをしていただきました。

粟国1.jpg

粟國氏は日本を代表する若手オペラ演出家の筆頭です。日本とイタリアの各地で幅広く活躍しています。愛知県芸術劇場でも、愛知県文化振興事業団主催で、ローマ歌劇場の初来日のときのスタッフとしての活動以来、「椿姫」、「ラ・ボエーム」での演出において豪華で感動的な舞台を繰り広げたのは記憶に新しいものです。イタリアでの生活も長く、日本語よりもイタリア語の方がうまいとか・・・。ちょうど「ホフマン物語」の稽古が大リハーサル室で始まっていて、忙しい合間をぬって来ていただきました。

 粟国2.jpg  粟国3.jpg

 さて、粟國氏のお話は、とても表情豊かで、オペラの様々な作曲家や作品のお話をはじめ、歌やせりふも飛び出すとても楽しいものでした。以下、講演の一部をお伝えします。

・オペラは作曲家だけではなく、台本づくりの作家と一緒になって創られます。プッチーニは、言葉とストーリーの助けなしに作曲はできないと言っています。
・オペラはドラマです。ヴェルディは、オペラのドラマ性を重視し、人間のストーリーを描きました。特に歌手の発音の明瞭化を重視し、キーになる言葉(たとえば「愛」、「死」、「復讐」など)をいかに、観客の耳にストレートに入れるかを工夫しています。
・オペラは時代の遺産であるが博物館の所蔵品ではありません。100年前のものであっても、できたときは現代アートでした。「椿姫」も、初演された当時は、内容が同時代の出来事で、衝撃的なテーマであったに違いありません。
・オペラは娯楽であり、楽しいものです。今で言う「映画」と同じようなもので、スペクタクルな要素もあります。
・オペラ歌手は、体が楽器であり、歌が歌えるのは当然で、さらに演技も要求され、大変です。オペラ歌手は喉の油分がとれてしまうため、幕間のウーロン茶は禁物です。
・「ホフマン物語」はオペレッタの神様とも言われるオッフェンバックが書いたとてもドラマティックな作品で、ミステリアスであり、悪魔が出てきたりしてダークな部分もあるホラー映画のようなところもあります。
 
 その他にも多くのお話をいただきました。当初予定の30分を超えてのトークでしたが、あっという間に時間がたってしまった感じです。また、機会があればじっくりお話を伺いたいですね。9月18日と20日の本公演ではどのような楽しい舞台を見せてくれるのでしょうか、とても楽しみです。
 ビデオ上映会も20日まで開催しています。また、アートライブラリーでは、「ホフマン物語」特別展示を行っていますので、ぜひ足をお運びください。
(A.M)
 

昨年につづき、今年も8月3日(火)から8日(日)にアートスコーレを開催しました。今回のテーマは「アートでしりとり」。
初日のお題は「森」。

アートスコーレ2208-1.jpg    アートスコーレ2208-2.jpg

 

 

前日までにつくられた作品をプロジェクタ映像で見ます。

アートスコーレ2208-3.jpg

 

前日までの作品からイメージをふくらませて、ねん土や絵の具での創作作業にはいります。

アートスコーレ2208-4.jpg    アートスコーレ2208-5.jpg

 

講師の先生のアドバイスを受けている様子。

アートスコーレ2208-6.jpg

 

完成したら記録撮影。

アートスコーレ2208-7.jpg   アートスコーレ2208-8.jpg

 

 撮影した画像はスライドショーに編集して、8月21日(土)からのビデオルームでの催し(トリエンナーレ関連企画)で上映予定です。

(H.K)

 

 

8月25日(水)に開催される第50回フレッシュコンサートに出演予定の神田知里さん、伊藤ななみさんから、出演に際しメッセージをいただきました。

こんにちは♪
声楽(ソプラノ)の神田知里と、ピアノの伊藤ななみです。毎日蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?


私たちはそんな蒸し暑い毎日を吹き飛ばし、爽やかに夏の芸文を彩るように、様々な曲を皆様にお届け致します。


声楽曲の「乾杯」はヴェルディ作曲の華やかな歌曲です。あいちトリエンナーレに湧く芸文へのお祝いの気持ちを込めて選ばせていただきました。


「歌に生き恋に生き」はプッチーニ作曲の歌劇「トスカ」で歌われる有名なアリアのひとつです。情熱的で真剣なトスカの愛を歌います。


「この私を過酷な運命に泣くがままにさせて」はヘンデル作曲の歌劇「リナルド」で歌われるアリアです。よくTVでも流れるこの曲は、皆様一度は耳にされたことがあると思いま
す。
そして夏の日本歌曲として「夏の思い出」、「サルビア」を歌わせていただきます。イメージの異なる2つの夏をお楽しみください。


ピアノ曲は今年2010年がショパンイヤーということにちなんで、ショパン作曲の「小犬のワルツ」、そして、伊藤さん自作曲の「あこがれサイダー」をお届けします。作曲活動も
意欲的に行っている伊藤さん、どんなサイダーで会場をはじけさせてくれるでしょうか?!

皆様に楽しく爽やかな時間をお届けできるよう心を込めて演奏致します。
8/25、皆様のご来場を心よりお待ちしています♪

神田さん♪.JPG伊藤さん♪.JPG


 神田さんは、沖縄県立芸術大学音楽学部音楽学科声楽専攻をご卒業後、第31回読売中部新人演奏会、宗次ホールランチタイムコンサートにご出演、オーディションによりウィーンムジークセミナーを受講しディプロムを取得、病院・福祉施設等での演奏活動など、積極的に活動されていますし、 伊藤さんは、名古屋市立菊里高等学校音楽科を経て、現在、金城学院大学人間科学部芸術・芸術療法学科4年に在籍されながら、病院・福祉施設等での演奏活動、ジャズ・ポップスのライブ活動を展開中です。 

 私たちスタッフも神田さんのソプラノと伊藤さんのピアノ(「あこがれサイダー」ってなんだかさわやかですてきなタイトルですね♪)が当センターのフォーラムに響き渡るのをとても楽しみにしてます。大勢のお客様とともに素敵なひとときを共有できると嬉しいです。

それでは会場でお会いできるのを楽しみに
 

(k.k.) 

みんなでデッサン

2010年08月12日

本日開催中.jpg今回はATカフェで行なわれた「みんなでデッサン」というイベントを紹介します。

ATカフェをご存知無い方のために補足しますと、あいちトリエンナーレ2010のために作られたカフェで、コーヒーなどを飲みながら、アートについて語らったり、集ったり、感じたりする場です。

あいちトリエンナーレ2010のサポーターズクラブ「LOVEトリーズ」の拠点でもあります。皆さんお気軽にお茶をしに行って、トリエンナーレを楽しみましょう!


今回のイベントはアートマネジメント実践講座受講生によって、企画運営されました。(その経緯は先日のブログの記事をご参照ください。)

みんなでデッサン.jpg


受講生.jpgトリエンナーレが待ちきれない!だからアーティストになっちゃおう!

というもので、カフェに来ていただいた大半の方にデッサンなどの絵を
描いていただき、展示させていただきました。

皆さん思い思い、自由に描いていただき、時間を忘れて、マッタリと楽
しんでいただけたようです。

個性的な作品がたくさん集まり、現代アート的なアプローチのものが
多くてビックリ!

とても楽しい一日でした





なお、同時に、はぎれアートコーナーもあり、楽しんでいただきました。

はぎれアート.jpg


8月13日金曜日には、同じくATカフェにて「あなたの知らない長者町のおはなし」を13時より開催しす。アートと人情にあふれた長者町を、長者町に住む方からお聞きします。きっともっとあいちトリエンナーレ2010が楽しめると思いますよ。そして、あなたの知らない名古屋や、日本の事も知る事になるかもしれません。ぜひお気軽にご参加ください

(Y.U.)

オペラ「ホフマン物語」ビデオ上映会(第2弾)が始まりました!
―フランスオペラの本場新旧パリ・オペラ座の上演をお楽しみください―

 

 パリ・オペラ座には2つのオペラハウスがあります
 「ホフマン物語」は、フランスオペラの珠玉の傑作です。フランスオペラ最高峰のパリ・オペラ座での上演こそ、最も作曲家の意図を現しているのではないでしょうか。

ガルニエ.jpg←ガルニエ宮
 さて、パリ・オペラ座には二つのオペラハウスがあることはご存知でしょうか。オペラ座というとミュージカル「オペラ座の怪人」で有名ですね。これはこの劇場が舞台です。設計者のシャルル・ガルニエの名から「ガルニエ宮」とも呼ばれ、1875年に落成しました。ネオバロック様式の劇場はあっと驚くほど豪華絢爛であり、劇場の天井にはマルク・シャガールの幻想的な絵が描かれ、とっても素敵です。(客席は2,167)
 

バスティーユ.jpg←オペラ・バスティーユ
 一方のオペラ・バスティーユはフランス革命200年を記念して、バスティーユ広場に建てられたもので1989年に落成しました。外観はガラス張りのモダンな建築で、舞台装置はコンピューター制御でなんと世界最大の9面舞台、客席は2,703です。(ちなみに愛知県芸術劇場大ホールは3面舞台)
現在では、バスティーユがオペラ上演で多く使われ、ガルニエは主にバレエで使われています。日本には、オペラ座のバレエ団は何度も来ていますが、合唱、オーケストラを含めたオペラ集団としては2008年に初来日しました。

 

「ホフマン物語」は上演ごとに内容が異なります
 この新旧パリ・オペラ座の映像はそれぞれかなり異なっています。30年近く時代が離れていますので、画質や演出が異なるのは当然ですが、最も大きな違いは幕の構成です。旧が第1幕ジュリエッタ⇒第2幕オランピア⇒第3幕アントニアと進むのに対し、新がオランピア⇒ジュリエッタ⇒アントニアと進みます。また、ニコラウスは通常は女性が男性役として歌うのですが(ズボン役といいます)、旧では男性がそのまま歌っています。不思議ですね。実は、作曲家のオッフェンバックは「ホフマン物語」を完成させずに亡くなったのです。エルネスト・ギローがアレンジを加えて完成させたのですが、初演時(1881年)の楽譜が消失してしまったので、それ以降、自筆譜の一部が新たに発見されたりして、さまざまな版が現れているのです。今回のあいちトリエンナーレはどのような版によるのでしょうか。

 

 特別プログラム(8/15)では伝説の映像を上演します
 8月15日(日曜日)には、特別にフェルゼンシュタイン演出による伝説的の映像「ホフマン物語」を上演します。 

フェルゼンシュタイン.jpg←ワルター・フェルゼンシュタイン(1901-75)
フェルゼンシュタインはドイツの演出家で、オッフェンバックを再評価し、オペラ界に衝撃を与えました。また、第2次大戦後は、東ベルリンにコーミッシュ・オーパーを創設し、オペラのなかのドラマの部分に光をあてた「ムジークテアター(音楽劇)論」を展開しました。オペラに「演出の時代」をつくった功労者です。今回は、ドイツ語による上演で、いつものフランスオペラの雰囲気とは違いますが、とても演劇的な内容で、人間の真実が素直に力強く伝わってきます。
さらに、同日11時からは、あいちトリエンナーレオペラで演出を担当する粟國淳さんに会場に来ていただき、ミニトークをしていただきます。オペラは演出によってメッセージや感動も異なってきます。粟國さんがどのような演出をされるかとても楽しみです。

(A.M)

※ あいちトリエンナーレ2010プロデュースオペラ「ホフマン物語」の詳細は下記の特別サイトへ  http://www.aac.pref.aichi.jp/sinkou/event/hoffmann2010/index.html
 

先日(7/29)も紹介致しましたが、アートライブラリーでも、「あいちトリエンナーレ2010」関連の展示をしています。
その中から目に楽しい3点を、紹介致します。

★『アニマルズ+』 三沢厚彦著 求竜堂 2007 
請求記号712N/Mi51a/ 資料コード9110479524
 トリ本紹介1.jpg
昨年、当センター内のあちこちで見かけたアニマルズが集結。楠から生まれた彼らは強く可愛らしく、驚かせてくれます。そんなアニマルズの生みの親三沢氏、と絵本「ぐりとぐら」の中川李枝子さんとの対談もぜひ読んでいただきたいです。


★『わたし大好き』 草間彌生著 INFASパブリケーションズ 2007 
請求記号723N/Ku83w/ 資料コード9110469770
 トリ本紹介2.jpg
詩や作品のみならず、自身の半生も語られています。このタイトル・・何だか射抜かれます。
同タイトルのDVDも近々利用可能になりますのでお楽しみに!


★『Cai Guo-Qiang 蔡國強』 Elizabeth Jian-Xing Too, Yu Hsiao-Hwei, and Tess Thomson訳,
Thames & Hudson 2000 
請求記号T719/ C12f/ 2000 資料コード9120091244
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カルティエ現代美術財団によりパリで2000年に開催された際の展覧会カタログです。
火薬を用いた作品が見られます。今回のあいちトリエンナーレでも、火薬を使ったものが見られるそうですよ。


「あいちトリエンナーレ2010」まで、2週間をきりました!
アートライブラリーでも、関連展示コーナーで、立ち止まるかた、近づいて立ち読みされるかた、何冊か
抱えてテーブルでご覧になるかた・・「これって借りられますか?」なんて聞かれた時にはこちらが嬉しくなります。(パンフレットも各種用意致しております。ぜひ、持って帰って見てくださいね。)
ここでご覧になったことで、参加者が増えたらとっても嬉しいことです。

今回取り上げた3点のうち、★の付いているものは「貸出可」コーナーに展示しています。
入り口すぐ左に取り揃えてありますので、お目当ての本がありましたら、お早めに!
アートライブラリー M.N
 

今年もアートマネジメント実践講座が開講しました。
この講座は、将来アートに関する様々なマネジメントに携わっていただく為、アートプロジェクトの中で必要な知識や経験を得ていただくというものです。

今年度はあいちトリエンナーレ2010も開催されるため、いくつかのコースに分け、短期でより集中的に受講していただけるようにしました。
今回はその中からAコース「長者町アートカフェプロジェクト」をご紹介します!

この講座はあいちトリエンナーレ2010の会場のひとつ長者町にオープンしたアートカフェ「ATカフェ」でイベントを企画、開催、運営するというものです。
沢山の応募者の中から狭き門をくぐり抜けた4名の受講生によって、2つのプロジェクトを開催する事に決定しました。

まずは講師が参考となるプロジェクトを提示し、企画書、タイムテーブル、予算書、チラシを見せ、どの様に進めていくべきかの説明を行いました。
その上で会場である長者町を受講生みんなで散策。どんな町か知る事ができました。

長者町散策.jpg
↑↑ 長者町散策

ATカフェでのイベント開催は意外に制約があり、どんな企画でも出来るわけではありません。そんな状況の中、受講生から20を超える魅力的な企画案が出され、実現可能か、ATカフェでの開催に相応しいか、魅力的か、訴求力はあるか、コンセプトは正しいかなど、様々なアプローチから7つの企画に絞り込みました。
これらをさらに内部・外部へのプレゼンテーションを行ない、2つのプロジェクトの開催と、日時が決定しました。

8/11(水)と8/13(金)にAコース受講生の企画したプロジェクトを、ATカフェにて行ないます!!

また、トリエンナーレ出展作家である<斉と公平太>さんのキャラクターの使用許可もいただく事ができました。
受講生が両プロジェクトのチラシを作成、さらに手直しをしてもらい、<斉と公平太>さんのキュートなキャラクター<LOVEちくん>たちを載せる事で、魅力的なチラシになりました。

チラシ作成風景&ATカフェの方々にプレゼンテーション.jpg
↑↑ チラシの作成風景 & ATカフェの方々にプレゼンテーション

8/11(水)10:30-19:00「勝手に描いちゃえ!みんなでデッサン」
-あいちトリエンナーレ2010も開催間近になり、待ちきれない方も多いかと思います。
それならあなたもアーティストになって、カフェでデッサンを始めとした絵を描いてみましょう!また、夏休み子ども応援企画として、はぎれアートや、LOVEちくんたちの塗り絵コーナーもご用意し、家族でも楽しめる一日になっています!

8/13(金)13:00-14:00「わたしたちの知らない長者町のおはなし」
-あいちトリエンナーレ2010の行なわれる長者町ってどんなまち?人情とアートのまち長者町を知るとトリエンナーレがもっと好きになる!ひとりでも、デートでも、友達同士でも、家族でも楽しめます!気軽な座談会ですので気軽にご参加ください。

どちらも楽しいイベントです。
ぜひお越しください

(Y.U.)

皆様、夏の音楽祭はいかがですか?

 夏音楽祭1.jpg
現在、アートライブラリーではオーディオブースの入り口付近にて、夏の音楽祭関連のCDや図書、映像資料の展示を行っております。

夏音楽祭2.jpg
 
写真では見えづらくなっていますが、国内外問わず色々な場所で音楽祭が催されています。
日本での音楽祭は、やはり夏の避暑地として有名な場所で行われているので、涼しく演奏を楽しむことが出来るのではないでしょうか。
海外の音楽祭はどの国で行われているのかわかるように、リストに国旗が表示されています!
早いものだと五月、六月から行われている音楽祭もあるのでこちらは来年度の参考にどうぞ。

夏音楽祭3.jpg
 
展示されているスペース最上段右側にある図書は貸出可能となっています。
雑誌の「音楽の友(2010年7月号:写真上段中央の雑誌です)」に、開催場所や開催期間、内容や問い合わせ先などの情報が掲載されていますので、お出かけの際にはぜひご利用ください!

 

CDは、どの音楽祭のものか分かるようになっていますので、実際に手にとって選んでいただけますよ。

夏音楽祭4.jpg 
また、実際の音楽祭で演奏された映像も何点かございますので、出かけた気分になりたい! という場合にどうぞ。もちろん、それ以外の気分でもご利用いただけます。

(ライブラリースタッフE.S)
 

 7月28日第49回フレッシュコンサートは、フルート&ピアノでDuoカミングプリンセスさんにご出演いただきました。


 当日は、あいちトリエンナーレの準備のため、8F10Fの美術館エリアが休館しており、来場者が少ないのではと心配をしていましたが、今回も大勢のお客様で客席が埋まり、担当者も嬉しい限りでした。

演奏に聞き入る大勢の来場者♪.jpg

 ただ、会場に間近い大ホールでの公演に大勢の来場者がお越しになり(大ホールの開場時間が13:00でした。)、後半少しざわついた感があり、ご出演いただいたDuoカミングプリンセスのさんにもお客さまにも、ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。


 演奏は、フルートとピアノがすごくぴったりしてマイフェアレディから始まり最後のアンコール曲の涙そうそうまで時間があっという間に過ぎていきました。


 曲の説明もお二人で交互にされ、『フルートは演奏を続けると唇が乾く楽器なので、曲間に水で湿らせながら演奏される』などの説明や曲目の説明もユーモアを交えてのお話に、終始客席も和んだ雰囲気で毎日の暑さを忘れるひとときでした。

次回は、また同じ場所で「歌とピアノのサマーコンサート」の題目で、神田知里さんと伊藤ななみさんにご出演いただきます。お楽しみに。

(A.M)