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「第87回 フレッシュコンサート」を9月25日(水)にフォーラムI(2階)で開催しました。

『アプリコトリオによるオータムコンサート』と題して、フルートの坂本実奈美(さかもと みなみ)さん、ヴァイオリンの加藤由佳(かとう ゆか)さん、ピアノの酒井絢子(さかい じゅんこ)さんによる演奏で、180名以上の方にお楽しみいただきました。



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【左から、酒井絢子さん、加藤由佳さん、坂本実奈美さん】

◎ 今回の演奏会は…‥
「三重奏曲ト長調 op.119」、日本の四季のメドレーなどアンコールを含め6曲を演奏しました。

第1曲目は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759年)作曲の組曲『水上の音楽』より「ホーンパイプ」を演奏しました。
演奏後に、坂本さんが、「アプリコトリオは、明るい、陽の当たったという意味の『アプリコ(以後)」から名付けた。今回、演奏するさまざまな曲を聴いていただきたい。」とお話し、メンバーの自己紹介をしました。
演奏した組曲「水上の音楽」については、第1組曲ヘ長調(9曲)の第8曲「ホーンパイプ」をフルート、ヴァイオリン、ピアノの三重奏にアレンジしたことの紹介がありました。
この組曲「水上の音楽(HWV348-350)」は、三つの組曲19曲からなる管弦楽組曲で、ヘンデルの代表的な管弦楽作品の一つとして知られています。ドイツ生まれのヘンデルは、1712年にイギリスに移住し、1727年に帰化した作曲家です。

≪  ものしりあれこれ 1 「ホーンパイプ」とは… ≫
17世紀後半に生まれたイギリスのフォークダンス、その舞曲。ホーンパイプにはいくつかの種類(4/4拍子、3/2拍子、9/4拍子など)がある。
クラシック音楽でもイングランドの作曲家が取り入れ、有名なものは、ヘンデルの「水上の音楽」やヘンリー・パーセル(1659-1695年)の歌劇「妖精の女王」などに3/2拍子のホーンパイプがある。

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2曲目は、エドワード・エルガー(1857-1934年)作曲の「愛の挨拶」を演奏しました。
この曲は、「エルガーの婚約者キャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲である。エルガーは、有名な行進曲『威風堂々』を作曲した。」との紹介がありました。
この「愛の挨拶」は、元はピアノ曲ですが、いろいろな形に編曲されています。
美しく、ロマンチックなメロディーを観客の皆さんは、愛する人への思いを込めて聴いていたのではないでしょうか。

3曲目は、ダリウス・ミヨー(1892-1974年)作曲の組曲『スカラムーシュ』より第3曲「ブラジレイラ」を演奏しました。
「ミヨーはフランス人の作曲家で、ブラジルの生活(1917?1918年)でブラジル民謡に強く惹かれた。ミヨーがブラジルを表現した組曲『スカラムーシュ』より第3曲「ブラジレイラ」をお楽しみください。」との紹介がありました。
激しいサンバのリズムで始まり、中間部での和音による旋律とリズムが目まぐるしくかけあうさまは、ブラジルの女たちが踊り狂っているように感じられました。
観客の皆さんは、陽気で心が弾む思いがしたのではないでしょうか。

≪  ものしりあれこれ 2 「ダリウス・ミヨーの作曲」には… ≫
ミヨーは、ピアニスト、指揮者としても活躍。ブラジル音楽の影響した曲には、「男とその欲望」「屋根の上の牛」など。歌劇、バレエ音楽、交響曲、管弦楽曲、ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、弦楽四重奏曲、歌曲、声楽を伴う管弦楽曲、映画音楽など幅広い分野で作曲している。


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4曲目は、アプリコトリオのアレンジによる「日本の四季メドレー」を演奏しました。
初めのメロディーは「故郷」で始まり、春の「花」で、「夏の思い出」と続き、再び「故郷」を奏でながら、秋の「赤とんぼ」、そして冬の「雪」に移り、コーダを三度「故郷」のメロディーで締めるという素敵なアレンジでした。
観客の皆さんは、四季のイメージを思い浮かべながら、うっとりと聴きほれていました。
「故郷(ふるさと)」は、1914年に尋常小学唱歌(文部省唱歌)に発表され、高野辰之作詞、岡野貞一作曲であるといわれています。「花」は、1990年に滝廉太郎によって発表された歌曲集『四季』の第1曲で、第2曲が『納涼』、第3曲が『月』、第4曲が『雪』となっています。「夏の思い出」は、江間章子作詞、中田喜直作曲の唱歌で、1949年にNHKのラジオ番組『ラジオ歌謡』にて石井好子の歌で放送されるや否や日本人の心を捕え、歌詞に現れる「尾瀬」の人気が高まった曲です。「赤とんぼ」は、三木露風作詞、山田耕筰作曲の日本の代表的な童謡の一つで、詞は1921年、曲は1927年に作られました。「雪」は、1911年に尋常小学唱歌(二)に発表され、作詞者、作曲者はともに不詳です。

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プログラムの5曲目は、フリードリヒ・クーラウ(1786-1832年)作曲の「三重奏曲ト長調 Op.119」で、今回のメイン曲となります。
クーラウは、ナポレオン戦争の徴兵を逃れて、デンマークに移住したドイツ生まれの作曲家で、「ピアノのソナチネ」の作曲家として知られていますが、フルート音楽を多く作曲し、「フルートのベートーヴェン」とも呼ばれています。
この曲はクーラウ最晩年の作品で、全3楽章から成り、ロマンの香りが漂う大変美しい曲です。さまざまな編成で演奏されますが、今回のフルート、ヴァイオリン、ピアノによる演奏は、クーラウの明るく、輝かしいメロディーを美しく奏で、あっという間の15分間でした。観客の皆さんからは、温かい拍手が贈られました。

この拍手に応えて、日本人の郷愁を感じさせられる「浜辺の歌」をアンコールとして演奏しました。
この曲は、1916年に発表された成田為三作曲、林古渓作詞による唱歌です。
フルート、ヴァイオリン、ピアノの音が溶け合った明るく、優しい調べに観客の皆さんも心を満たされたことでしょう。
アプリコトリオの坂本さん、加藤さん、酒井さん、本当にありがとうございました。
 

来場の皆さんからは…‥
◎ 今回が初めての方々から
・『通りすがりのコンサートに嬉しく聴きました。聞き覚えのある曲が「愛の挨拶」という曲名であることを知りました。暑い中、素敵なハーモニーで心が癒されました。』《60歳台、女性》
・『平日にミニコンサートを企画は、とても良いと思います。お昼の時間帯に癒されました。奏者3人とも、とても輝いていました。クラッシクの生演奏は、とても心地よいですね。』《40歳台、男性》

◎ いつも来られる方々から
・『日本の四季メドレーは良かった。三重奏曲ト長調の第2楽章のピアノの演奏はすごく良かった。』《60歳台、男性》 
・『柔らかな音色に心が癒された。こころの栄養をいただき、頑張る元気をもらいました。』《60歳台、女性》 
・『今回は座って聴きましたが、8Fや10Fで上に抜けてくる音楽を聴くのも楽しいです。生の音楽を聴けるのはいいですね。』《40歳台、女性》
・『初秋にぴったりの爽やかなコンサート、3人の意気のよくあって、それぞれのパートも素晴しかったです。』《50歳以上、女性》

など、様々な感想をいただきました。ありがとうございました。


≪ 出演者からのメッセージ ≫
坂本実奈美さん
本当にたくさんのお客様に来ていただきとても嬉しく、
私たちも楽しく演奏することができました。
終わった後にみなさんによいお言葉をかけて頂き、本当に感謝しています。
また、これからも日々演奏活動を頑張っていきますので、
また、私達の演奏を聴きにきて頂けると嬉しいです。
本当にありがとうございました。

加藤由佳さん
この度はフレッシュコンサートに出演させていただき、
ありがとうございました。
多くのお客様が熱心に耳を傾けて下さり、とても楽しく演奏することができました。
これからも3人で音楽と向き合い、精進致します。
また、いつか皆様に聴いていただくことができれば嬉しいです。
ありがとうございました。

酒井絢子さん
沢山の方に聴いて頂けて本当に嬉しかったです。
また、生のピアノで聴きたい!!と思って頂けたら幸いです。
これからも3人でアプリコトリオの色を作り上げていきたいです。
ありがとうございました。


 (M.K&A.M)
 

愛知県文化情報センターでは、夏休みに毎年、インターンシップ研修を実施しています。
今年も2回に分けて、それぞれ5日間実施しました。
研修のポイントは、次の3つです。
1.愛知芸術文化センターを知る(施設見学と事業概要のレクチャー)
2.公演を企画してみる(公演企画書作成と模擬利用打ち合わせ)
3.公演本番業務を体験してみる(おもて業務体験)

前半は、8月20日-25日まで開催され、音楽だけでなく美術や人文社会専攻など幅広い分野の学生が12名参加しました。また、半数が東京などの大学から帰省中の学生でした。
小ホールでは、あいちトリエンナーレのパフォーミング・アーツ公演「Node/砂漠の老人」のおもて業務の体験を行いました。場内客席誘導、ロビー誘導案内、場外誘導案内、パンフレット渡しから、終演後には、舞台の大量の裁断された紙を袋詰めしました。今回の体験が、将来の進路を考える参考となればと思います。
 

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劇場スタッフと模擬利用打ち合わせ

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小ホールロビーで全体ミーティング

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「Node」終演後の舞台片付け作業
 


後半は、9月11日から15日まで、県内の3つの芸術系大学(愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、名古屋音楽大学)から推薦のあった6名の学生を受け入れました。今回の期間中に、大ホールでオペラ「蝶々夫人」、小ホールでイリ・キリアンのダンス公演「East Shadow」が同時期に開催されており、盛りだくさんな体験となりました。
 「蝶々夫人」では、中高生のゲネプロから、大人向けの体験講座、本番、子ども向けの体験講座と毎日のように大ホールで場内客席誘導、ロビー誘導案内、パンフレット渡しなどのおもて業務を行いました。「イリ・キリアン」でも、同様に2日間、おもて業務を行いました。
昼間は「蝶々夫人」、夜間は「イリ・キリアン」と業務をかけもち、研修生の皆さんは相当疲れたことと思います。両公演とも、今回のトリエンナーレの目玉ですので、普段では経験できない貴重な体験になったことと思います。卒業後には、芸術・舞台関係の分野で活躍されることを期待しています。

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ビデオ「オペラのつくり方」鑑賞

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小ホールでちらし折込作業

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業務終了後、大ホール前で
 

 2013年はジュゼッペ・ヴェルディの生誕100年の記念年。このため、世界中のオペラハウスでヴェルディのオペラが例年以上に多く上演されています。ヴェルディは生涯に26のオペラを作曲しました。今回の上映会では、26のすべてのオペラを作曲順にたどっていくことにより、ヴェルディの音楽の深化の過程をたどることができます。

 ヴェルディ全集1.jpg ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)

 

 映像の舞台は、ヴェルディゆかりの生誕地(プッセート)近郊にあるパルマのテアトロ・レージョの上演が中心です。テアトロ・レージョでは、毎年ヴェルディ・フェスティバルが開催されており、イタリアの伝統的な舞台や演出を楽しむことができます。
 

 ヴェルディ全集2.jpg Teatro Regio di Parma

 

 今週で最後となる今回の上映会は、ヴェルディ後期から晩年にかけての6作品(『仮面舞踏会』、『運命の力』、『ドン・カルロ』、『アイーダ』、『オテロ』、『ファルスタッフ』)で、完成度の高い珠玉の傑作ばかりです。ドラマティックな展開、優れた心情の描写、華麗で美しいメロディーなど、音楽と演劇が見事に融合したイタリア・オペラの完成した姿が見られます。
 その中でも、最晩年の作品『ファルスタッフ』は、喜劇の最高傑作です。シェイクスピアの原作をもとに、老騎士ファルスタッフをとりまくドタバタの喜劇が個性豊かな登場人物と美しい旋律に彩られています。ヴェルディは、「自分の楽しみのために作った」と言っていますが、晩年の達観した心情が反映されているかのようです。
 

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 『ファルスタッフ』を監修するヴェルディを描いたスケッチ。
フランスの週刊誌「L'Univers illustré」が1894年に掲載


 さて、ヴェルディの遺産の一つが、「音楽家のための憩いの家 Casa di Riposo per Musicisti」です。世界でただ一つ、年老いた音楽家が共同で生活し、人生を全うするための家です。ヴェルディは、他の音楽家仲間の恵まれない最期を憂えて,晩年私財を投じてミラノに施設を建設しました。「私の最高傑作」とまで呼んでいます。かつての指揮者,ピアニスト,バイオリニスト,バレリーナなど,約50人の老音楽家たちが,現在も暮らしているということです。中でも世界最高のオペラハウス・スカラ座の舞台で活躍した人が多いとのこと。彼らが最後まで音楽家として尊厳を保ち、真剣に人生に立ち向かう姿は感動的です。なお、ヴェルディの墓もこの憩いの家に眠っています。
 

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音楽家のための憩いの家(ミラノ)

 

 ヴェルディのオペラの映像はアートライブラリーでたくさん所蔵しています。見逃した方は、こちらで見ることができます。

A.M
 

「第86回 フレッシュコンサート」を8月28日(水)にフォーラムI(2階)で開催しました。

『ソプラノとピアノによる音楽の花束』と題して、ソプラノの神田知里(かんだ ちさと)さんの歌唱と佐藤(さとう)なつみさんのピアノ独奏を190名以上の方にお楽しみいただきました。
 

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【左から、佐藤なつみさん、神田知里さん、】

◎ 今回の演奏会は…‥
日本の唱歌、オペラのアリアとモーツァルト、ショパンのピアノ独奏の6曲でした。

神田さんから、二人の自己紹介とソプラノ独唱とピアノの独奏を最後までお過ごしくださいとのお話から始まりました。

第1曲目は、「この道(北原白秋作詞(1885-1942年)、山田耕筰作曲(1886-1965年))を佐藤さんのピアノ伴奏により、神田さんが歌いました。
この曲は、日本の歌百選にも選ばれた日本歌曲の名曲です、北原白秋が、北海道、札幌の広々とした町に咲くアカシヤの花、白い時計台や福岡県の母の実家(南関町)から柳川までの道の情景を歌った詞です。神田さんの優しい歌声は、一人ひとりの心に母の手に引かれて歩いた懐かしき思い出を起こさせたことでしょう。
 

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続いて、佐藤さんからトルコ行進曲のエピソード「ウィーンへ攻めてきたトルコ軍を打ち破り、トルコ国旗(赤地に白地の三日月と星)の三日月になぞらえたクロワッサンをパン屋さんが焼き上げた。」という伝承のお話の後に、2曲目の、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791年)作曲のピアノソナタ第11番イ長調 K.331 第3楽章「トルコ行進曲」を演奏しました。
当時、ウィーンでは、トルコと呼ばれる「オスマン帝国」の音楽隊の音楽に影響を受け、多くの作曲家がトルコ風の音楽を作曲しています。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンも劇付随音楽『アテネの廃墟』の中で「トルコ行進曲」を作曲しています。
リズミカルで華やかな演奏を観客の皆さんは、楽しみながら聴いていました。


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3曲目は、神田さんが「飛騨高原の早春<はる>(岩間純 (1956-1992年)作詞、小林秀雄(1931年- )作曲」を歌いました。
神田さんは、長野県の車山高原を訪れた際に、この草原に咲く草花、そのお花畑の美しさに惹かれたこと、伊吹山、駒ヶ根の千畳敷などの山登りもされ、山の草花、高山植物を見るたびに心が洗われる中で、「春の喜び、すがすがしさを感じさせるこの曲を知った。」とのお話がありました。
観客の皆さんは、神田さんの歌声に明るい空の下で、一斉に花が開き、小鳥の歌がみどりに映える「春の高原の情景」を思い浮かべていたのではないでしょうか。

4曲目と5曲目は、佐藤さんのピアノ独奏で、フレデリック・ショパン(1810-1849年)作曲の「ノクターン第2番変ホ長調 Op.9-2」と「ワルツ第5番変イ長調 Op.42『大円舞曲』」の2曲を演奏しました。
「ショパンは、ノクターン(夜想曲)を全部で21曲作曲。その中で最もよく耳にする機会の多い『ノクターン第2番』は、ショパンが友達の結婚式のために作曲したもの。また、ワルツ第5番『大円舞曲』は一番好きな曲であり、また、いつまでたっても理想の形に近づけないという個人的に難しい曲。トリル(※1)で始まるワルツは、アルペッジョ(※2)をかけまわったり、濃厚なメロディーを歌ったり、曲想が次々移り変わる気まぐれな雰囲気がうまく表われている。」との紹介がありました。
 

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佐藤さんは、「ピアノの詩人」ともいわれるショパンの繊細で美しく華麗な音楽を見事に表現し、観客の皆さんはうっとりと聴きほれていました。
※1 トリル(trill:英)とは、鳥のさえずりのように主音符と2度上の音とを交互に素早く反復する装飾音の一つ。
※2 アルペッジョ(arpeggio:伊)とは、和音を構成する音を一音ずつ低いものから、また高いものから順番に弾く分散和音の演奏技法の一つ。

プログラム終わりの6曲目は、神田さんが、ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901年)作曲の歌劇『La Traviata(椿姫)』よりヴィオレッタのアリア「Ah, fors'e lui che l'anima (あぁ、そは彼の人か 花から花へ)」を歌いました。
神田さんから、「2013年はヴェルディが誕生してから200年に当たる年、この記念の年にと歌劇『椿姫』を選曲しました。ヴェルディは、『歌劇の王』とも言われ、オペラを26曲も作曲しています。椿姫のヴィオレッタのアリアは、高級娼婦であるヴィオレッタが青年貴族のアルフレードから愛の告白を受けたときには相手にしなかったが、再びアルフレードに純粋な愛を告げられ、ヴィオレッタが椿の花を渡し、『それが枯れるころまた会いましょう。』と別れた。その後、ヴィオレッタはアルフレードに対する愛を打ち消したいと思うときの歌である。」との紹介がありました。


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神田さんのソプラノの歌声は、12階まで吹き抜けるフォーラム?に快く響きわたり、観客の皆さんは、オペラ「椿姫」の舞台が目の前で繰り広げられているかのように楽しまれました。盛大な拍手が送られる中で、コンサートを終了しました。

「音楽の花束」と題されるようにクラシック音楽の名曲が次々と演奏され、聴いている皆さんも昔の思い出、風景や愛の音楽に心が癒されるように感じられたでしょう。


来場の皆さんからは…‥
◎ 今回が初めての方々から
・『トリエンナーレを見た後に、幸運にもコンサートを聴けました。素晴らしい歌声に癒され、ピアノも大変素晴らしかった。こんな場所でコンサートが開かれていると知りませんでした。』《60歳台、女性》
・『ピアノが素晴らしく、良かった。』《30歳台、不詳》

◎ いつも来られる方々から
・『神田さんのソプラノは素晴らしかった。声量もたっぷり、情感もよく表現され、うっとりとさせられた。佐藤さんのピアノも愉しく聴かせていただいた。』《60歳台、男性》 
・『大変素晴らしいコンサートでした。音楽と生活が結びつき、とても心が豊かになりました。こうにいう機会に恵まれないので、大変素敵な時間を過ごさせていただきました。』
《50歳台、女性》
・『彩り豊かな名曲。透き通る歌声。午後のひと時、ありがとう。』《70歳以上、女性》

など、様々な感想をいただきました。ありがとうございました。


≪ 出演者からのメッセージ ≫
神田知里さん
フレッシュコンサートは、2度目の出演でした。
再び、愛知芸術文化センターで歌わせていただけたこと、そして、
あいちトリエンナーレという素晴らしい時期に歌わせていただけたこと、
とても嬉しかったです。
このコンサートを通して、多くの方々に出会い励まされ、
たくさんの貴重な経験をすることができました。
これからも歌える喜び、聴いていただける喜びに感謝しながら、
日々精進してまいりたいと思います。ありがとうございました!

 

佐藤なつみさん
トリエンナーレという芸術のイベントで盛り上がる愛知芸術文化センターで
演奏できたこと、とても幸せでした。
幸いたくさんの方が足を止めてくださり、私の思い入れのある曲や、
大好きな知里さんの歌声をお届けできたこと嬉しく思っています。
このファン多きフレッシュコンサートに出演でき、
これからも名古屋で音楽を頑張りたいと思わせてくださったお客様、
フォローしてくださった職員の方々には、感謝感謝です。


さて、次回は、第88回フレッシュコンサートを、平成25年10月23日水曜日のお昼(午後0時15分?0時45分)にフォーラムI(2階)で開催を予定しています。
『鍵ハモ de 音楽会』と題して、Flying Doctor(フライングドクター)の宇野伊世さん、岩田祐衣子さん、森千紗さん、石田千尋さんのカルテットによる「鍵盤ハーモニカ、ヴァイオリン、ピアノ、カホンetcの楽器によるハーモニー重奏」を楽しんでいただきます。
 (M.K&A.M)