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あいちトリエンナーレ2010関連企画でニブロールの矢内原美邦さん来館

2009年03月16日

パフォーミングアーツ・カンパニーのニブロールが愛知初公演を行うことになりました。これは、2010年に開催される「あいちトリエンナーレ2010」のプレイベントとして開催されるものです。
ニブロール1.jpg
 ↑no direction。』(撮影:聡明堂)

ニブロール4.jpg「トリエンナーレ」「ビエンナーレ」といったら、美術の祭典を指すことが多く、「あいちトリエンナーレ2010」も美術が中心となる国際芸術祭ですが、実はそこにもうひとつの大きな柱として、「複合芸術(パフォーミング・アーツ)」へのアプローチが掲げられています。

現代では、ダンス、演劇、音楽、美術などとカテゴライズすることが難しい新しい作品が沢山生まれています。これらのジャンルを横断した舞台は、これまでの私たちの予想を遥かに超えた、驚きや刺激に満ちた斬新な作品たちです。
日本初の本格的な複合文化施設である愛知芸術文化センターを中心に開催される「あいちトリエンナーレ2010」では、このようなジャンルの境界を越えて活動するアーティストたちによる最先端の舞台作品を紹介していきます。

プレイベントで登場するニブロールは、ダンス、演劇、音楽、映像、衣装など、各界で活動するディレクターたちの集団で構成され、日本の最先端の表現を行うカンパニーとして国内外で活躍されています。まさに「複合舞台」のイメージを膨らましていただくには、ぴったりのカンパニーですね。


この3月中旬、ニブロール率いる矢内原美邦さんが公演のPRのために来名し、3時間にわたって、カンパニーの生い立ちから、作品のコンセプト、自身の興味、作品創作のきっかけなど、様々なお話を伺いました。いずれも興味深いお話ばかりでしたが、なかでも印象に残ったのは、「アートが社会とどうつながっていくか」という視点です。
矢内原さん.jpg
アートは一部の好事家のものではなく、常に社会と繋がっていなければならないと語っていた矢内原さん。本作品のタイトル「no direction。」も、「方向性がない」という意味だとのことですが、それは、私たちひとりひとりがマニュアルのような地図を持たないで、自分で考えて進む方向を決めていくことが大切なのではないか、という彼女からのメッセージです。より良い社会の形成には、個人が自ら考えて歩くことが必要だとの思いから、舞台を通して、「自らが様々な方向性で生きていけることを提案したい」と語っておられました。

3月26日(木)の公演後には、矢内原さんと「あいちトリエンナーレ2010」芸術監督の建畠哲氏によるアフタートークも行われます。2日間のチケットは売り切れ間近。この機会をお見逃しなく!
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「ニブロール」公演「no direction。」
日時:2009年3月25日(水)  午後7時30分開演
         3月26日(木)  午後6時30分開演
会場:愛知県芸術劇場小ホール(愛知芸術文化センター地下1階)

※開場は開演の30分前になります。
※3月26日にはポストパフォーマンストークがあります。(同日公演のチケットをお持ちの方のみ入場いただけます。)
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(E.K)