2013年01月12345678910111213141516171819202122232425262728293031

「第78回 フレッシュコンサート」を12月19日(水)にフォーラム(2階)で開催しました。

「Trio de AYA Violin Concert『クリスマスの調べ』」と題して、ヴァイオリン奏者の大迫綾香(おおさこ あやか)さん鈴木絢(すずき あや)さん簗瀬彩(やなせ あや)さんの3人の“アヤ”さんとピアノの山内敦子(やまうち あつこ)さんによる演奏を170名以上の方にお楽しみいただきました。

fc78-1.jpg前列 簗瀬彩さん(左側)と大迫綾香さん(右側)
後列 山内敦子さん(左側)と鈴木絢さん(右側)


◎今回の演奏曲

ヴァイオリン三重奏とピアノとの大変珍しい編成の演奏で、クリスマスメドレー、オペラやバレエの名曲などとアンコールの10曲を演奏していただきました。

第1曲目は、ジュール・マスネ(1842-1912)作曲のオペラ『タイス(1894年)』より「タイスの瞑想曲」を演奏しました。
この曲は、オペラ『タイス』の第2幕第1場と第2場の間の間奏曲です。とても甘美なメロディーで、ヴァイオリンの美しい音色が心を揺さぶるような演奏でした。

その後、メンバーの簗瀬彩さんから、Trio de AYA のグループ名は、3人の名前に“アヤ“がついていることから名づけたこと、トリオでヴァイオリン三重奏の上達に努めたいとのお話とメンバー紹介がありました。
 

2曲目は、「クリスマスメドレー」と題し、4曲をメドレー形式で演奏しました。
簗瀬さんから「クリスマスに因んだ楽しい曲をたくさん選び、また、本日演奏する曲は全て大迫さんの編曲である」とのお話もありました。

初めに、ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)作曲 教会カンタータ『心と口と行いと生活で BWV147』より「主よ人の望みの喜びよ」を演奏しました。
次に連続で、「リトルドラマーボーイ(ハリー・シメオン作曲)」「もみの木(ドイツ民謡)」「サンタが町にやってきた(ブレッド・クーツ作曲)」の3曲を演奏しました。
有名な曲ばかりで来場者の皆様は楽しそうに聴き入っていました。

 fc78-2.jpg

3曲目は、ヨハネス・ブラームス(1833-1897)作曲の「ハンガリー舞曲第5番」をヴァイオリンとピアノで演奏しました。

鈴木絢さんからブラームスがエドゥアルト・レメーニ(1830-1898)からハンガリーのロマの民族音楽を教えられ、ハンガリー民族舞曲を好きになり、舞曲を編曲した『ハンガリー舞曲集』を出版したこと、このハンガリー舞曲集をめぐってレメーニから盗作の疑いで訴えられたが、編曲の出版ということでブラームスが勝訴したことの紹介がありました。
 

4曲目は、ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)作曲のバレエ音楽『くるみ割り人形 作品71』より「序曲」「ロシアの踊り(トレパック)」「花のワルツ」の3曲を演奏しました。

大迫さんから「ドイツのE・T・Aホフマン(1776-1822)の童話『くるみ割り人形と二十日ねずみの王様』に基づくバレエ音楽で、クリスマス・イブの夜、少女クララがくるみ割り人形をプレゼントされることから始まり、くるみ割り人形が王子となって、クララと一緒にお菓子の国へ旅立つという物語。『序曲』は、バレエ上演前の幕開けとしての音楽、『トレパック』は、ロシアの民族舞曲のリズムで、チョコレートの妖精が踊るシーン。『花のワルツ』は、フィナーレを飾るとても華やかな曲で、単独でも有名な曲」というお話がありました。
 

アンコールは、ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)作曲のオペラ『カルメン』より「闘牛士の歌(諸君の乾杯を喜んで受けよう)」を演奏をしていただきました。
明るく美しい演奏で、クリスマスの喜びに満たされるような素敵なコンサートでした。

 

来場の皆さんからは…

◎今回が初めての方々から
・『来月出産予定なので、胎教と思って聴きに来ました。30分あっという間でした。』《30歳台、女性》
・『他県より引越ししてきて、名古屋にこのようイベントが開催されていることを知りました。このような素晴らしい企画を続けていただきたいです。来年も芸術文化センターへ足を運ばせていただきたいと思います。』《50歳台、女性》

◎いつも来られる方々から
・『とても感動した。演奏者の衣装も良かった。選曲も明るく楽しくて、季節に合っていてよかった。』《50歳台、女性》 
・『珍しい編成で、大好きなヴァイオリンの音がたっぷり聴けてとても幸せでした。選曲もハッピーな曲ばかりでとても良かったです。』《40歳台、不詳》

など、様々な感想をいただきました。ありがとうございました。

 

≪ Trio de AYA 出演後のメッセージ ≫
大迫 綾香さん
ステージやその周りをクリスマスオーナメントでステキに飾ってくださり、とてもワクワクした気分で弾くことができました。
温かい眼差しで聴いてくださったお客様に少し早いクリスマスの雰囲気を感じていただけたら嬉しく思います。

ありがとうございました!


鈴木 絢さん
ご来場下さった皆様、スタッフの皆様ありがとうございます。
想像を越えるお客様に支えていただきながら演奏させていただき、嬉しく思っております。
演奏後もお声をかけていただいたり、アンケートにもご協力いただきありがとうございます。
ロビーコンサートならではのお客様との距離感に魅力を感じました。
これからも、日々精進してまいります。


簗瀬 彩さん
フレッシュコンサート出演の機会を与えてくださったホールの方々、お聴きくださった皆様、ありがとうございました。
皆様が自由に観覧できる場での演奏は、なかなかあるものではありません。
なのでとても嬉しい機会でした。
クラシック音楽を更に身近に感じていけるよう、また頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いいたします。


山内 敦子さん
お聴き下さったみなさま、本当にありがとうございました。
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
そして、2013年もみなさまにとって、素晴らしい年となりますように。

 

さて、第79回フレッシュコンサートは、1月23日(水)のお昼(午後0時15分-0時45分)にフォーラム(2階大ホール前)で開催を予定しています。
『中低音域の魅力! メゾソプラノとバリトンによる真冬の熱々デュエット』と題して、
オペラ、童謡などの歌曲を予定しています。


◎○◎ お知らせです ◎○◎ ※受付終了しました
平成25年度下半期(平成25年10月から平成26年3月まで)の「愛知芸術文化センター フレッシュコンサート出演者」を募集しています。ご応募は6月24日(月)までに「フレッシュコンサート出演申込書」をご提出ください。
多くのご応募をお待ちしています。


(M.K)