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「20世紀最高のバレリーナ」と称されたマイア・プリセツカヤさんが5月2日に89歳で死去されました。
 

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プリセツカヤさんは、モスクワ生まれ。ボリショイ劇場のプリマ・バレリーナとして世界中で称賛され、その高度な技術と芸術性は現代バレエに多大な影響を与えました。
日本との縁も深く約40回にもわたり来日され、日本のバレエ界の発展にも大いに貢献されました。本人も日本を愛し、「日本のすべてが気に入っています。」と語っています。

アートライブラリーでは、プリセツカヤさんを追悼し、ライブラリーで所蔵する関連の図書や雑誌、映像資料を展示しています。
 

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展示資料から一部を紹介しましょう。
プリセツカヤさんの代名詞として知られているのが「瀕死の白鳥」です。サン・サーンスの作曲した美しい「白鳥」の音楽にのせ、死にゆく一羽の白鳥の姿を切なく美しく演じ圧倒的な感動を覚えます。この映像を見ずにしてバレエは語れないと言っても言い過ぎではないでしょう。
この「瀕死の白鳥」が『ロシア・バレエの名花マヤ・プリセツカヤ』の中に収録されています。この他にも、得意とした「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」のシーンなどもあります。ぜひご覧ください。

 

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『ロシア・バレエの名花マヤ・プリセツカヤ』LDジャケット


なお、プリセツカヤさんが亡くなってすぐに、ライブラリー利用者の方から、追悼のビデオ上映会や書籍の展示を行って欲しいというリクエストをいただきました。バレエ・ファンの方の熱意にお応えするような形でこの企画が実現しました。

アートライブラリーでは、今後もタイムリーな企画展示を行っていきたいと考えていますので、リクエストがあれば、お気軽にお寄せください。(A.M)