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愛知芸術文化センターでは気軽に無料で音楽を楽しめる日があることをご存知ですか? 若手音楽家やアマチュア音楽家の演奏の場として、毎月第4水曜日のお昼に「フレッシュコンサート」が開催されています もちろんご存知の方もいらっしゃるかと思いますが「フレッシュコンサート」は昨年の12月をもちまして、30回!を迎えました。

記念すべき30回目は「オカリナ二重奏」。12月24日に行われたこともあり、むとうさちこさんと植田篤司さんにクリスマスソングを中心に演奏して頂きました。

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優しいオカリナの演奏にお客さんもうっとりと聴かれているご様子。クリスマスイブのお昼に癒しのひとときを提供していただきました。

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むとうさんと植田さんには数種類のオカリナをお持ちいただいたので、途中、オカリナを変えて演奏してくれました。オカリナのトークを交えて頂いたことで、オカリナのことが少し身近になったかも。

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30回を迎えるだけあって、担当が知るだけでも2年以上続いているこのコンサート、リピーターのお客さんも多くいらっしゃいます。開演時にはすでに席が埋まっている日もあったりします。

毎月、第4水曜日に行われるフレッシュコンサートは、お昼の12時15分から30分間、2階フォーラム(大ホール入り口前等)に行われています。今月は28日(水)、「アンサンブル・ノービレ」の皆さんによる「木管五重奏」。買い物や仕事の合間の平日にひとときに音楽を楽しまれてはいかがですか。
※第4水曜日が祝日の場合は翌日に開催されます。

1月23日(金)にアーティストトークにご出演いただく振付家、金森穣さん率いるNoism08が、第8回朝日舞台芸術賞「舞踊賞」を受賞いたしました。
そこで、少しでも多くの方々に金森さんの生の声を聞いていただきたく、アーティストトークの申込期限を1月19日(月)必着まで延長することにしました

金森さん.jpg金森さんは、バレエ&ダンス界の巨匠ベジャールやキリアン等の下で才能を見出され、若くして国際的に活動を始められましたが、日本に戻ってからは日本初の本格的なレジデンシャルダンスカンパニーとなるNoismの芸術監督を務めながら、劇場のプロデューサー、振付家、ダンサーとして大活躍されています。そこで、これまでのアーティストとしての活動の経緯や、海外と国内の芸術環境の違い、日本で舞踊家が活動するための方法、公立の劇場のあるべき姿等等、これまでの多様な経験を踏まえて現在の思いを語っていただきます。一人の舞踊家という枠を超えて、日本の舞踊界を真に変えるべく日々真摯に闘っておられる金森さんですから、アーティストにとってはもちろんのこと、多くの芸術・文化関係者にとっても実りの多い講演会になると思います。

またこれまでの主要作品をダイジェストにして当日上映いたします!容姿端麗、言語明晰で、説得力のあるお話には定評のある金森さんですが、実は単独のトークショーにはほとんど出演されていません。さらにさらにこのたび、愛知へは初来名となります。
この貴重な機会に是非センターにお越しくださいね。
↑金森 穣さん(photo by Isamu Murai)

 

 DVDジャケット.jpg
また、これまでの金森さんの振付作品のDVDがアートライブラリーに入荷しました。
実は現在一般に閲覧できるように準備中なのですが、今回は特別に期間限定で、1月14日(水)から2月1日(日)まで、アートライブラリー内で視聴していただけるように致します。それ以降は、準備が終わるまでまたしばらく見れなくなってしまいますので、この機会をお見逃しなく!
アートライブラリーの受付で、「金森さんのDVDを見せてください」と声をかけてくださいね。
(※ライブラリー内ビデオブース(4席)の利用状況により、すぐにはご覧になれない場合があります)

=====金森 穣 アーティスト・トーク情報=====
●日 時:2009年1月23日(金) 19:00‐20:30(18:30開場)
●会 場:愛知芸術文化センター12階 アートスペースA
※入場無料・事前要申込

出演者プロフィール
金森穣 Jo KANAMORI 演出振付家、ダンサー。
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督/Noism芸術監督。
カンパニーNoismを率いる。自らの豊富な海外経験を活かし、革新的なクリエイティヴィティに満ちたカンパニー活動を次々に打ち出し、そのハイクオリティな企画力に対する評価も高い。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞ほか受賞歴多数。
詳しくはこちら→http://www.jokanamori.com

みなさまのお越しをお待ちしております!!

(E.K)

2009年、本年も愛知芸術文化センターをご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます<( _ _ )>

さて今年最初の話題は、少しだけ前にさかのぼります。
毎年秋、小ホール恒例となっている振付家の岡登志子さん率いるアンサンブル・ゾネのダンス公演が2008年11月27日に開催されました。今年度の公演では、音楽家の高瀬アキさんが音楽監督として加わられています。

AAC55.jpg岡さんと高瀬さんは、2007年11月6日に大リハーサル室で開催されたイベントーク(注★)で共演し、即興デュオを繰り広げた間柄。それはまさに真剣勝負の即興パフォーマンスでした。


←(当時の内容は、愛知芸術文化センター広報誌 『AAC』 55号から、ごらんいただけます)
 



そもそもお二人の関係は、岡さんが高瀬さんの演奏に一目ぼれしたところから始まったとのことですが、そこからすでにいくつかの新しいパフォーマンスが生まれています。舞台芸術はまさに人間の芸術、だからの人と人とのつながりから生まれるもの。劇場は、その場を創り出すもの。そのことをあらためて感じて感じる公演でした。
岡×高瀬即興デュオ.jpg
 ↑「イベントーク 岡登志子&高瀬アキ 即興デュオ」より (撮影:Osamu Awane)
 

高瀬さん.jpgところで、高瀬さんは、彼女のパートナーである名ピアニストのアレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハさんとの双頭バンド、ヨーロッパのスタープレイヤーたちを集めたベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラ(BCJO)でも活動をされています。

今回の公演では、オリジナル曲の作曲やダンスとの即興のほか、BCJOの幻のCDの演奏など、音楽ファンでも納得の多様な音楽を堪能することができました。


  ← 「イベントーク 岡登志子&高瀬アキ 即興デュオ」より 
(撮影:Osamu Awane)



 

 



岡さん.jpgそして、音楽に触発された今回のダンスはというと、以前にもましてさらに飛躍的な進化をみせてくれました。

高瀬さん評するところの「ひたむきな力強い意思と、深い精神性をもつ美しい一瞬を舞うことの出来る舞踊家(当日のパンフレットより)」である岡さんですが、生演奏の上にさらに今回は14名ものダンサーが出演することによって、いつもの作品にダンサーのパワーと多様性が加わって、重層的な世界が出現していました。

そう、まさに化学反応ですね、これこそコラボレーションならではの跳躍力だと思います。


  アンサンブル・ゾネ ダンス公演 「Still Moving」 より→
  (撮影:Naoshi Hatori)    

アンサンブル・ゾネ.jpg
 ↑アンサンブル・ゾネ ダンス公演 「Still Moving」 より(撮影:Naoshi Hatori)

 さてさて、次はどんな出会いと進化を目撃できるのでしょうか。その貴重な機会に遭遇できるのは、たまたま公演に立ち会った「あなただけ」の特権。是非劇場に足を運んで、お気に入りのパフォーマンスを見つけてくださいね。

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 ↑「Still Moving」 公演終了後の岡登志子さん&高瀬アキさん、劇場のホワイエにて

(注★)イベントークとは?=====
愛知芸術文化センターの開館以来、「身体」をテーマに公演とトークを組み合わせて開催してきた企画です。ジャンルを横断するようなコラボレーションや、ジャンルにカテゴライズできないような身体表現の新たな局面を切り開くパフォーマンスを中心に紹介しています。

(E.K)