いよいよ本番を迎える、オンド・マルトノとのコラボレーションダンス公演にあわせて開催された、鈴木ユキオさんのダンスワークショップが開催されました。今回のワークショップは経験者クラスと、一般向けクラスがありました。
経験者クラスには、30名近くのダンスや演劇など身体表現をされている方が集まり、少し緊張感のある空気から始まりました。
両方のクラスで共通して、導入ではひとりひとり「点」を意識をしながら動いてみること、点の連続で線になっていることを意識しながら身体を動かしてみることから、丁寧に自分の身体の特徴を探っていくこと。結果は同じに見えるとしても「過程」を大切にすることなどのアドバイスも鈴木さんから伝えられ、表現に向けたヒントがたくさん散りばめられているようで、参加者のみなさんも集中力をもって臨んでいました。
個人のカラダもほぐれてきた後半では、全体や、二人組に分かれての動き。経験者クラスでは、「気」のキャッチボールのようなことや、一般クラスでは相手の指示にしたがって動くゲームなど。遊び心があって、ひとりだけで表現をするときと、複数で表現するときの違いが見えてくるようでもありました。
最後には、これまでを踏まえながら、もう一度個人に戻って動いてみることで、ワークショップのおさらいとなりました。
一般向けのクラスでは、お子さんからご年配の方まで50名近くの方が集まっていたのですが、からだを動かすのって楽しい!ということが伝わってくるようで、こんなところからダンスって生まれるのかもしれない。なんて思いました。
参加者が異なるワークショップでも、最初から最後まで共通して鈴木さんが伝えていたことは、とにかく丁寧に向き合ってみる、過程を大切にするということでした。
そうやって、丁寧に重ねられた鈴木さんの「過程」が、オンド・マルトノとのコラボレーションでどの様に表現されるのか、とても楽しみになりました。
(アートマネジメント受講生 山田訓子)