1月26日に、栄SMBCパークにて岡登志子さん、中村恩恵さん、垣尾優さんのダンスと、
内橋和久さんの音楽による即興セッションの公演が行われました。
次の日に行う神戸公演と同じメンバーの公演なのに名古屋の公演は観覧無料!!
嬉しすぎます
満席になり、立ち見の方もいっぱいになりました
開演定刻になり、開演前アナウンスのあと、
音楽の内橋さんがおもむろに楽器の方へと歩いていきます。
そして、柔らかなサウンドがダキソフォンから響きだすと、
窓の外では垣尾さんが踊りだし、そこに中村恩恵さんのダンスが加わります。
窓越しに見えるお二人のダンスは、都会の雑踏と相反しながらも溶け込んでいきます。
街を行く人々は、その光景に思わず足を止めざるを得ないようです。
会場内に岡登志子さんが現れソロダンスが始まります。
次に中村さんも室内舞台に移動しソロが始まります。
さらにお二人のデュオ。
さらに垣尾さんの踊りも加わります。
振り付けされたわけではなく、即興でバラバラな動きのはずなのに、
震え、もがき、もだえながらも、耽美に...複雑に絡まり、渾然一体になる三人。
身体の[存在]は[無]へと向かっていきます。
会場に響き渡る内橋さんの不思議なサウンドはループしながら、
壊れ、再構築されていきながら展開していきます。
「無」から「構築」され「破壊」し、また「再構築」されていく音は、
全てが即興の空間にストーリーを紡いでいくようです。
内橋さんのギターと、世界に数台しか無いといわれるダキソフォンが相まって、
音の異次元空間、音のカオスに引きずり込まれます。
風の音、虫や鳥の鳴き声、水のような自然界の音、笑い声、弦楽合奏、破壊的なノイズにも聞こえ、
既存の楽器の枠組みを完全に越えています!
最後は三人のダンサー、音楽がそれぞれの[静寂]の中へ・・・
約45分の道程は[無の地点]にたどり着いたようです。
[無]の余韻の後大きな拍手が巻き起こりました。
公演が終わった後、内橋さんの周りに人だかりが!
内橋さんのお話を聞いてみたい、楽器を見てみたいという方に囲まれていました。
思ったよりもシンプルな機材と、ダキソフォンの不思議な造形に驚きました。
内橋さんの非常に興味深いお話も伺え、素晴らしい公演は幕を閉じました。
あいちアートの森では美術展示だけではなく、パフォーマンスイベントも数多く用意されています。
しかもほとんどが無料で観覧できます。
ぜひホームページやチラシをご確認のうえ、素晴らしい芸術体験を気軽に楽しんでください
(Y.U.)