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6月4日から愛知県美術館で開催される「田原市博物館の名品による渡辺崋山展」にちなんで、アートライブラリーでも渡辺崋山に関連する図書の展示を始めました。

 崋山の歴史を読んでみると、絵を描く才能以外にも恵まれていたというのがわかります。凄いですね!崋山1.JPG
 

こちらにも崋山に関する資料の展示があります。崋山2.JPG

 

ゆっくり読みたい! という方に、こちらのボックス内の本はいかがですか?
貸出可能の本を揃えてあります。 崋山3.JPG

 

また、ガラスケース内に展示してある資料をご覧になりたい場合は、カウンターにお問い合わせ下さい。
こちらの資料は古いので、丁寧に取り扱っていただくこととなりますが、ご覧いただけます。崋山4.JPG崋山6.JPG崋山5.JPG
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう少し渡辺崋山について詳しく知りたい! という場合は、田原市博物館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
田原市博物館のウェブサイト http://www.taharamuseum.gr.jp/index.html


(ライブラリースタッフE.S)
 

今年も開催します!
 

「実験映画」。ご存知でしょうか?イメージ1.jpg
 

この上映会で観ていただく作品は、現在、多くの映画館で観られているものに比べ、あまり知られていないジャンルのものです。
しかし今回は、主催者曰く、「入門者にも最適なプログラム」とのこと。
各回の上映前には説明が入るとのこと。初めての方にも、より分かり易い上映会になると思います。

 

リピーターの方はもちろん、新しいリピーターを増やすべく、アートライブラリーでも関連展示を致します。これを機会に、あまり馴染みの無かった映画の世界を知っていただく機会を提供できれば・・・と、考えております。

 

 

 

 

 

 

 

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「実験映画」・・・。
 

 「百聞は一見に如かず」。

 

  ←展示架中央の空ケースをカウンターまで!空席があれば観られます!

 

 

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説明が難しいので、観ていただくことをお薦めします。(映像はもちろん本や雑誌も。)更に、色んな作品を観ていただけると、お好みのものが見つかると思います。(好き嫌いは表裏一体であったりしますよね?ひっかかる感触のあった方は次の一本を!)


 

普段、書庫でおとなしくしている雑誌達も→
 

 

 

当館「アートライブラリー」。なかなか他では見られない映像(LD・ビデオ・DVD)も色々あるんです。
(遠くからわざわざ鑑賞の為にご来館される方もいらっしゃいます。)

 

イメージ4.jpgテーマ上映会「映像の学校」・イメージフォーラム・フェスティバル2010、と6月は映画の上映会が続きます。
当センターで行う「はじめてアート講座2010」第5回(7/30)「アートフィルムの鑑賞法」にも、続いて足を運んでいただくことを期待しております。

 

  ←貸出できる本(展示架中央下)

 

 

 


 梅雨の季節は、しっかり屋内を楽しむのによい季節。
映画も本も、静かに堪能できる充電の時間を提供致します♪             ライブラリースタッフM.N
 

オペラ「ホフマン物語」ビデオ上映会(第1弾)が始まりました!
―9月の公演の予習として、またオペラ入門としてお楽しみください。
     
オペラ「ホフマン物語」は、フランスの作曲家オッフェンバックが作曲した唯一のオペラです。(オッフェンバックはオペレッタ(軽歌劇)作曲家として有名です。誰もが知っている「カンカン踊り」もオッフェンバックのオペレッタ「地獄のオルフェ(邦題:天国と地獄)」の一部なのです。)
オッフェンバック.jpg ←ジャック・オッフェンバック(1819-1880)

このオペラは「ホフマンの舟唄」でとても有名なのですが、上演の機会が限られています。ここ愛知県芸術劇場でも、今までたった1回しか上演されていません。その理由は、規模が大きいこと(全部で5幕もある。)、主役級の歌手が多く必要であることなどで、要は制作に多くの経費と労力がかかるためなのです。ということで、今回9月18,20日に大ホールで上演のトリエンナーレオペラ、見逃すと今度はいつ見られるか分からない!見逃すのはもったいないですよ。ホフマン上映.jpg
 

さて、今回上映する二つの映像は、特に「ホフマン」役のテノールに注目ください。コヴェントガーデン歌劇場は若き日のプラシド・ドミンゴが主役です。ホフマンはドミンゴの当たり役で、若々しく力強い声と演技が楽しめます。ホフマンの愛する女性たちも著名歌手が揃っています。この映像はいわばホフマン物語の「定番」です。
一方、マチェラータ音楽祭のホフマン役はヴィンチェンツォ・ラ・スコーラです。スコーラはポスト3大テノール(3大テノール:パバロッティ、ドミンゴ、カレーラス)の筆頭とされ、太陽のような輝かしい声で人気を呼んでいます。また、若いイタリアのコロラトゥーラ、ランカトーレの超絶テクニックも注目です。演出もとても楽しいものとなっています。
新旧テノールの競演以外にも演出の違いもお楽しみください。オペラは演出によって、印象も感動も全く変わってきます。オペラは決して過去の遺物ではありません。演出によって現代に新しく生まれ変わり、今を生きる私たちに語りかけて来るのですね。9月の公演も若手演出家の粟國淳氏がどのような演出で私たちに語りかけて来るのでしょうか。とても楽しみです。
6月19日(土)14時30分から、このオペラの制作に携わっている愛知県文化振興事業団の大脇可子さんに、わかりやすく見どころ、聴きどころなどを解説していただきます。解説を聞いてからオペラを見ると、新しい部分が見えてきて、感動がより深まることでしょう。
※  あいちトリエンナーレ2010プロデュースオペラ「ホフマン物語」の詳細は下記の特別サイトへ  http://www.aac.pref.aichi.jp/sinkou/event/hoffmann2010/index.html
(A.M)
 

当・愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品の『HAND SOAP』で、5月5日(水)に「オーバーハウゼン国際短編映画祭賞」を受賞し、続く5月18日(水)-23日(日)にチェコで開催された「アニフェスト国際アニメーション映画祭2010」でも、審査員特別賞を受賞して、今、注目を集めている大山慶監督のインタビューが、NHK国際放送「imagine-nation」で、本日、放映されます。

             ▼大山慶『HAND SOAP』(2008年)
HAND SOAP受賞.jpg「imagine-nation」は、近年、現代日本の独自の文化として認知されつつある、アニメ・マンガ・ゲームなどの最新情報を、国外に向け提供、発信しようという主旨の、海外放送用の番組です。そのため、海外でなければ視聴できないのですが、幸い国内でもホームページを通じて放送当日の内容を確認することが可能です。
NHKーWORLDのホームページで、右側の、NOW ON AIR という箇所に写るので、無料で見ることができます。)

同番組の「クリエーターズ・インタビュー」コーナーで5月26日(木)に放送されたものを、今回、「クリエーターズ・インタビュー」総集編として、再度、放映される運びとなりました。創作の核心について、監督自身が語る貴重な機会です

放映時間は未定ですが、HP上で今日、数回放映されるとのことですので、興味のある方は、ぜひチェックしてみてください

(T.E)
 

アートライブラリーから新着図書とCDをご紹介します。

『ルナ+ルナ 山本容子の美術旅行』
 山本容子著,井上真希著 講談社 2009.12
(請求記号 704/Y31r 資料番号 9110472541)
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ラスコーの洞窟や、MoMAのマティス大回顧展など、銅版画家山本容子さんの世界美術を巡る旅。その旅にはいつも「旅ノート」を持って出かけるそうです。旅先での出来事や、考えたことを書きとめているこのノートは、後々の製作のもとになっているとのこと。本書は山本さんと翻訳家井上真希さんが、このノートなどを頼りに約30年間の体験と創作について辿る、新たな美術の旅となっています。
読んでいると、自分も同じ作品を見に、旅に出かけたくなってしまう一冊です。
(ライブラリースタッフA.I)


『Atelier』
久家靖秀著 有限会社フォイル 2009年出版
(請求記号702.16/Ku21a 資料番号9110472407)
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草間彌生さん、村上隆さん、会田誠さんなどの芸術家のアトリエを写した写真集です。表紙に使われている写真は彫刻家の舟越桂さんの机の上。いかにも芸術家のアトリエ!といった感じのアトリエもあれば、普通の部屋にごろごろと作品が転がっているようなアトリエも…。ここで作品が作られるのか!と思うとどれだけ散かっていても素敵な部屋に見えるのが不思議です。
(ライブラリースタッフT.K)


『アーティストの言葉』
ピエ・ブックス 2009年出版
(請求記号702.8/A94p 資料番号9110472416)
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新生活も落ち着いて、気づけば自分行き詰ってない?
そんなときは先人に相談してみましょう。
この本には「才能を伸ばす」「発想法」「成功の秘訣」…といったセクションごとに、アーティストたちの格言が集録されています。85人もの先達がいるので、心にガツンと響かせてくれる人がいるかもしれません。いなかったら自分で作りましょう。
「成長するものにある美しさ。そこには無意味なものは何もない。」(本文より)フランク・ロイド・ライトの言葉に、思わず振り返る過ぎし日々。
(ライブラリースタッフA.U)


『横浜錦絵物語』
 齋藤 龍著 新人物往来社 2009年出版
(請求記号:7218 Sa25y 資料番号:9110472336)
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錦絵とは、華麗な多色刷り浮世絵版画のことです。
この本には、幕末から明治にかけての横浜を題材にした錦絵が集められています。
150年前の横浜はどんな風だったのでしょうか?
商館、黒船、異人館、楽隊、祭りなどいろいろ載っています。
ちょっとタイムスリップしてみましょう。
また、この本は錦絵、浮世絵の作品としての色使いや表現を楽しむことができます。
そして幕末から明治初期の風俗もよくわかります。
本の後半部には絵についての時代背景も詳しく書かれています。
絵画、風俗、歴史などいろいろな面からアプローチできる一冊です。
(ライブラリースタッフE.I)


続いてCDのご紹介です!
『フェデリコ・ガルシア・ロルカ ギター伴奏による歌曲集』 
カルロス・アルバレス(バリトン) ラファエル・カタラ(ギター)、Gramola製作、マーキュリー発売  CD番号GRML-98844
(請求記号:F1ロ/ア 資料番号9310195330)
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ロルカは民謡を口承ではなく楽譜におこすことに尽力しました。
当時、彼と親交のあったダリ、ブニュエルといった人々は「前衛の芸術家」と呼ばれる人々でした。同時代に、口承であった民謡を譜面におこしたロルカの作業も、「古くて新しい」と思われます。
彼の出身地は、スペイン南部のアンダルシア地方。
新しいスペインといえば、乾いた空気にまっすぐ太陽の光が射し、白い家の街並(ミハス)が傾斜にひろがるイメージが思い浮かびませんか。しかし、ギターとバリトンの哀愁溢れる音は深い夜も感じさせます。夏にぴったりのCDです。

★トラック11「El café de chinitas〔チニタの酒場)」など、ちょっと踊りたくなってしまうかも♪フェデリコ・ガルシア・ロルカは「血の婚礼」、「イエルマ」でも知られる戯曲家でもあります。「血の婚礼」(資料番号:9420010048)は当館でも観られますので、映像でもロルカを堪能してくださいね。
(ライブラリースタッフM.N)

この他にもたくさんの本とCDが入ってきています。ぜひご来館くださいね。
(ライブラリースタッフT.K)
 

[ 映像 ]

6月11日(金)より、テーマ上映会「映像の学校」が始まります。この催しの特徴は、タイトルにも示されているように、ベーシックな映像表現の歴史と全体像を、計6日間の会期で把握できることにあるでしょう。今日、鑑賞する機会が少なくなった、D・W・グリフィス『散り行く花』(1919年)やバスター・キートン『セブンチャンス』(1925年)など、サイレント映画の代表的作品を、スクリーンで体験できることが見どころの一つです。

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                           ▲バスター・キートン『セブンチャンス』(1925年)

戦前と戦後の実験映画を橋渡しするような、歴史的な重要作品といえる、ハンス・リヒター『金で買える夢』(1946年)の上映も、貴重な機会といえるでしょう。当・愛知芸術文化センターが所蔵する、ナム・ジュン・パイク『グローバル・グルーブ』(1973年、共作:ジョン・J・ゴットフリー)や、ビル・ヴィオラ『砂漠』(1994年)など、ビデオ・アートの名作も登場します。

2009.jpg当センターのオリジナル映像作品からは、大山慶『HAND SOAP』(2008年)と、寺嶋真里『アリスが落ちた穴の中 Dark Märchen Show!!』(2009年)の2本が、リクエストの声に応えてアンコール上映されます。『HAND SOAP』は、5月5日(水)に「オーバーハウゼン国際短編映画祭賞」を受賞したことも話題になりましたが、引き続き5月18日(火)-23日(日)にチェコで開催された「アニフェスト国際アニメーション映画祭2010」で、審査員特別賞も受賞しました! アナログとデジタルを融合した先端的な映像表現を体感してください。さらに、次代を担う若手作家たちのフレッシュな作品を集めた〈愛知特別プログラム「愛知の新世代たち」〉では、新しい出会いが待っているでしょう。

              

                                                  
「映像の学校」の会期は、6月11日(金)-13日(日)、22日(火)-24日(木)です(上映スケジュールは当センターホームページをご覧ください)。16日(水)-20日(日)には、国内最大級の映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2010」を開催され、映像芸術を集中的に鑑賞する最良の機会となります。ご来場をお待ちしています。

(T.E)