2009年08月12345678910111213141516171819202122232425262728293031
[ 音楽 ]

 8月22日(土)16:30-21:00、AACサウンドパフォーマンス道場プレゼンテーション1が行われました。会場は、新栄にある、カフェ・パルル。書類選考で入選となった4組のアーティスト自身が、直接自分の作品について説明し、作品の一部をデモンストレーションしました。飲み物片手に、長時間、入選者のプレゼンテーションに聞き入り、意見を交わしました。
第1回プレゼンのはじまりです.jpg


 最初は、Craftwife【クラフトワイフ】による 『Craftwife』。名前から推測されるように、このグループは、ドイツのテクノポップ・グループ、「Kraftwerkクラフトワーク」を意識したグループで、iPhoneを片手に演奏します。もちろんコピーバンドではありません。wife(妻)なのです。どこまでがコピーでどこからがオリジナルなのか。wife?女性としてのパフォーマンスとは?そのあたりを考えさせる/あるいは全く考えさせないほど楽しいパフォーマンスになりそうです。Craftwife.jpg


 2組目は、coup d'etats【クーデターズ】による 『Frictional noise』。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)からインスピレーションを得たキャラクターに扮し、曼荼羅のように描かれたイラストの上で、ノイズ・アクションペインティングを行います。鉛筆の芯に含まれる黒鉛が電気を通すことから、そこから描画を音に変換。日本刀(金属)を、小道具兼音を発する楽器(?)として用いる、ガスマスクに取り付けた小型カメラでパフォーマーの手元を映像に写し、ガスマスクに仕込んだマイクでパフォーマーの喘ぎをリアルに伝えるなど、視覚的にも聴覚的にも、ものすごくユニークでインパクトの強いパフォーマンスのようです。
coup d'etats.jpg


 そして、非常に長い名前のグループ、groove transformiste-INTER-DISCIPLINE;INTO-MUSIC-【グルーヴ・トランスフォルミスト―インター・ディシプリン;イントゥ・ミュージック―】 。東京芸術大学大学院などに在学中のメンバーによるこのグループは、生楽器による作曲された音楽の演奏に、電子音響を融合させ、さらに映像と身体パフォーマンスなどを加えて、21世紀初頭現在の超領域的なパフォーマンス作品を目指しています。4企画のなかで、最も、いわゆる「現代音楽」っぽい作品ですが、プレゼンテーションでは、断片しか紹介されず、次回どうなるかが期待されます。
groove transformiste-INTER-DISCIPLINE;INTO-MUSIC-.jpg

 最後は、池田拓実さんによる『テーブルの音楽(Table Music)』。テーブルを真上から監視するカメラとテーブル付近の音を拾うマイク用いて、テーブル上に物を置いたり並べ替えたりする行為から加工音や合成音を発するパフォーマンス。作品名から、18世紀ドイツの作曲家テレマンの有名な作品集「食卓の音楽(ターフェルムジーク)」を思い出す人もいらっしゃるかもしれません。しかし、宮廷の宴席で好んで演奏された室内楽という「ターフェルムジーク」とは全く違った、現代的な音によるパフォーマンスになりそうでした。
池田拓実.jpg


 これらの作品は、第2回のプレゼンテーションの時には、またさらなる発展した姿へと進んでゆきます。ぜひその過程を見に来てください!プレゼンテーションはすべて無料です!!

(A.F)

[ 音楽 ]

 8/21(金)17:00-20:00 「アーティストのための舞台技術セミナー」を開催しました。このセミナーの目的は、アーティストや舞台機構に興味を持つ一般の人に、愛知県芸術劇場小ホールの機能や舞台技術の基礎知識を具体的に伝えることです。音楽やダンスや演劇などに関わるアーティストや企画者、主催者が、こうした知識を得ることで、作品の創作や公演を行うのに役立ててもらおうという意図がありました。
舞台技術セミナー.jpg
毎年1回、今年で4回目の開催ですが、年々受講者が増えています。内容は少しずつ改善を加えています。今年は73名の方が受講されました。

 
 まず、小ホールの舞台機構を動かし、舞台やバトンを実際に昇降させてみました。
舞台やバトンを昇降させてみました.jpg


 そして、舞台についての基礎知識のお話。たとえば、長さの単位はメートル法ではありません。なんと、尺間法なのです。講師の横にあるのは、平台というよく使われる台で、様々な大きさがありますが、この台はサブロクと呼ばれます。なぜなら長さが3尺×6尺、つまり約90センチ×約180センチ、畳1枚の大きさです。このように、日本の劇場の場合、かつての芝居小屋からの伝統と、西洋の劇場の歴史を受け継ぐ装置や言葉、そして、現代のコンピュータ制御によるテクノロジーが合体しているのです!! 
舞台についての基礎知識を説明しています.jpg


 また小ホールは客席を様々な形に設けることが出来ます。そこで今回受講者の方には客席の設置を少し体験していただきました。
客席設置を体験.jpg


 舞台の次は、照明。光が3原色で出来ており、赤・緑・青を重ねると白い光になることを実演(写真1)。同じ人物に当てても光の当たる方向によって影の出来方が異なり、ずいぶん見え方やイメージが違うことや(写真2)、フィルターを用いて様々な形の光をつくり出せることも、実演しました(写真3)。さらに照明を吊り込むキャットウォークに、ヘルメットと安全帯をつけて上がってみました(写真4)。照明.jpg


 最後は、音響について。多種類のマイクについての解説や、小ホールの色々な場所に設置されたスピーカーから音を出してみての聞こえ方の違いなどを体験していただきました。
音響について.jpg


講師:高橋誠、福井孝子、大坂正晴(愛知県舞台運営事業協同組合)

(A.F)

22日(土)にアートプラザビデオルームで第2回のアートスコーレ「思いっきりカラフルマイカップ」がありました。今回はその模様を紹介します。

「思いっきりカラフルマイカップ」とは、粘土でまずカップを作りそれに塗料で色付けをします。その後乾燥して、焼成(やきあげ)します。当日は、カップの成形と色付けまでを行いました。

まず、型を使ってカップの形を粘土で作ります。

マイカップ1.jpg

マイカップ2.jpg

マイカップ3.jpg←いろいろな型

 

カップの形ができたら、さあ色付け。

マイカップ4.jpg

マイカップ5.jpg←どんな模様にしようかな

 

 マイカップ10.jpg

 

先生のアドバイスを聞いて、もうひとガンバリ。

マイカップ6.jpg

 

中も外も色を付けます。

マイカップ7.jpg

 

マイカップ8.jpg←こんなモノかな!

 

参加者の乾燥中の作品がビデオルームで、8/25(火)26(水)の2日間展示されています。

ぜひご本物をご覧ください。

 マイカップ11.jpg

 

焼き上がりがどんな色合いになるか楽しみですね。

木曜日(27日)にも第4回「木と木をくっつけて作ってみよう」があります。ぜひご参加を!

(H.K)

 

 

本日、アートプラザビデオルームにおいてアートスコーレ第1回「大きな絵の中へ入ろう」の催しが行われました。講師の赤塚一三(あかつかかずみ)先生の指導のもと参加した子どもたちとその保護者の方がみんなで一つの大きな作品を完成させました。

その過程を紹介します。
まず、大きな和紙に森をイメージして絵を描きます。
    大きな絵1.jpg森の絵を描いているところ

赤青黄の三原色から無数の色を作り出せることを子どもたちが体験しました。
  大きな絵2.jpg絵の具を調合して色をつくっているところ


その紙を竹を組合せた骨組みに張り合わせて大きなドームを作ります。
 大きな絵3.jpg骨組みを作っているところ

 大きな絵4.jpg

  大きな絵5.jpgお母さんたちも協力

 

 大きな絵6.jpg

 

完成した作品を森に見立てて中に入ってみます。小鳥のさえずりをBGMに雰囲気を盛り上げています。

 大きな絵7.jpg

 

 

会場を暗くして、幻想的な森も体験してみます。

 大きな絵8.jpg


 
最後はみんなで記念撮影。

大きな絵9.jpg
 
アートスコーレは他の内容で、まだまだ開催されます。このブログをご覧になって関心をもたれた方は、ぜひご参加ください。

(H.K)


 

インバルピント・カンパニーの公演にゲスト出演した日本人ダンサーの森山開次さんと大植真太郎さんが久しぶりに再会。とても良い笑顔のお二人だったので、「はい、チーズ!」お二人は公演を通じて意気投合、とても仲良くなられたのですね


大植さん&森山さん.jpg


ところで、大植真太郎さんによるワークショップ&ショーイングまで1週間となりま森山さん.jpgした。
2年前のワークショップに続いて、今回も大変な人気で、もう定員を超えています。

9月にさいたま芸術劇場で上演する作品の創作過程をお見せするワーク・イン・プログレス型のショーイングは、出演者の解説や、観客も舞台に参加できるような工夫もあり、ショーイング自体がとても実験的なパフォーマンスになりそうです。
日本から羽ばたく世界的な男性ダンサーの踊り、そしてトークを間近で体験できるこの貴重な機会にどうぞご参加下さいね。



あらためて3名の振付家兼出演ダンサーを紹介します。


大植真太郎 
ハンブルク・バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター、クルベリー・バレエなど、世界を代表するバレエ団を経て現在フリー。スウェーデン国立オペラ、クルベリー・バレエ、Noism06等に振付。ダンサー・振付家として国境を超えて活躍している。

柳本雅寛大植さん.jpg
神戸洋舞コンクールシニアの部2位受賞後、98年より、ドイツやオランダなど、数々の海外カンパニーで活躍。06年帰国後、07年新国立劇場・平山素子振付『Life Casting』公演「un/sleepless」、08年『春の祭典』に参加し、その類まれな身体性で注目を浴びている。

平原慎太郎
クラシックバレエを始め、HIP HOPと出会いそのままのめり込み、コンテンポラリーダンスに出会い、20代前半を研鑽に注ぐ。04年より3年間金森穣率いるNoismに所属し、中心ダンサーとして、Noismの数々の作品に貢献した。


それでは、皆様のお越しをお待ちしております

(E.K)
 

 たいへん遅くなってしまいましたが、7月22日の第37回フレッシュコンサートのご報告です。今回は、サクソフォンカルテットの演奏をお楽しみいただきました。

 
 今回出演いただいた、『結花(ゆえはな)サクソフォンカルテット』は、同じ大学の先輩後輩女性4人(そのうち3人は、現役の学生メンバー!)で結成され、愛知、岐阜を中心に地域に根ざした演奏活動を展開されていらっしゃるそうです。

 今回の演奏のために特にアレンジをしていただいて、メンバーの皆さんも大好きな久石譲の名曲の数々(CMや映画「となりのトトロ」などで耳によく馴染んだ曲ばかり♪のメドレー)をとても楽しく聴かせていただきました。

 ・曲目
♪サクソフォーン シンフォネット/ベネット
♪サクソフォン四重奏曲/サンジュレー
♪久石譲メドレー(あの夏へ―summer―風の通り道―Oriental Wind―アシタカせっ記)/Arr平岡聖
♪Please Please Me/ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
アンコール曲
♪彼方の光 Far away /村松崇継 arr浅利真

 サクソフォンも、人の声と同様、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類があって、大きさによってまったく違う音色が奏でられるんですね。演奏の合間に、それぞれのサクソフォンの音色を聞かせてくださったのですが、それぞれまったく違う雰囲気をまとっていて、とても面白かったです。

 サクソフォンの演奏も4人で代わる代わる務めた司会ぶりも、若々しさに好感の持てる素敵なひと時でした。これからも音楽の勉強を積み重ねていかれるメンバーの更なるご活躍を期待してます♪


次回第38回は、2009年8月26日(水)午後0:15から30分間、RAKUDAチャイムクワイアによるトーンチャイムアンサンブルをお届けする予定です。トーンチャイムのやさしい音色、スタッフ一同も楽しみです

では、会場でお会いできることを楽しみに

結花サクソフォンカルテットの皆さん.png  演奏中♪.png

[ 音楽 ]

 8月22日(土)、AACサウンドパフォーマンス道場プレゼンテーション1が行われます。先日の書類選考で入選となった4組の作品案。実は、選考の基準は、作品の完成度、ではなく、どれだけ発展性があるか、プランをいいものに実現させられるだけの力があるか、でした。なので、入選作品案はこれからどんどんと変わっていきます。このプログラムのおもしろさの一つは、作品が創られる過程を垣間見ることにあります。


 プレゼンテーションでは、まず、若いアーティスト自身に、直接自分の作品について説明してもらいます。作品の一部をデモンストレーション的に上演していただく場合もあります。どうやって作品を創っているのか。何を表現したいと考えているのか。ぜひ直接聞いて、会場にいらしたお客様もどしどし質問してください!「観客の視点」。それはとても大事なことなのに、往々にして抜け落ちることが多いです。自分(たち)の表現したいことと観客の視点の交差点をどこに見つけられるか、それは一つのポイントでしょう。


第1回道場のプレゼン1の様子1.jpg
(第1回道場のプレゼン1の様子。作品の一部をデモンストレーションしています。)


 そして、先輩アーティストである選考委員がするどい質問を投げかけていきます。「こうした方がいい」とは言いません。「どうしたい?」「なぜそうしようと考えているのか?」「この点を考えてみたか?」入選者自身がどう発展させていくべきか、答えを見つけていくようにアドバイスしたり、課題を整理したりしてゆきます。


第1回道場のプレゼン1の様子2.jpg


 選考委員や観客からの質問に答えます。異なる視点からの意見は作品を再考するきっかけになります。

 そうして第2回のプレゼンテーションの時には、またさらなる発展した姿の作品へと進んでゆきます。ぜひその過程を見に来てください!プレゼンテーションはすべて無料です!!

(A.F) 

 8月18日は月に一度の整理休館日でした。整理休館明けには新着図書がお目見えします。
今回は、8月の新着図書のなかからおすすめの本をご紹介したいと思います!

『手の美術史』(森村泰昌/編著 二玄社)
   手の美術史.JPG
謎めく手、誘惑的な指先、痙攣する恐ろしい手…。古今の名画からモリムラ・メソッドにより厳選した約200点の「手」のクローズ・アップを掲載。作家・作品名等のデータを付した全図一覧も収録する。

同じ人間の手を描いても、こんなに違うなんて驚いてしまいます。あなたの好きな手はどの手ですか?
著者の森村さんは、マリリンモンローやモナ・リザの扮装をしてセルフポートレイトを撮っています!
ポートレイト作品はこんな感じ→ http://www.shugoarts.com/jp/morimura.html
森村泰昌さんの作品集や展覧展の図録なども所蔵していますよ。


『クレーの食卓』(林綾野/編著,新藤信/編著,日本パウル・クレー協会/編著 講談社)
   クレー.JPG
描くこと、食べることが一体となった、生活者クレーの創造力の源泉を食卓に探る。絵画作品を掲載すると共に、大麦のスープ、ポルチーニ茸のリゾットなど、クレーが残した料理メモや日記、手紙などから13点のレシピも再現。

 

スイスの家庭料理ロシュティがとても美味しそうです!クレーが食べた料理と同じものを食べながらクレーの絵を見れば、お家におよばれしている気分になれそう。
この本の参考になったクレーの日記も所蔵しています!クレーの全集(カタログレゾネ)もありますよ。


『三毛猫ホームズとオペラに行こう!』(赤川次郎/著 朝日新聞出版)
   オペラ.JPG
1981年ミラノ・スカラ座の来日公演との「運命の出会い」により、すっかりオペラの虜となったアカガワ先生。仕事が先か、オペラが先か? アカガワ流オペラの楽しみ方が満載。『朝日新聞』連載を単行本化。

赤川次郎さん初のオペラについてまとめたエッセイです。赤川次郎ファンもオペラファンも是非!

新着本は人気があるので、すぐに借りられていってしまいます。
新しい本を逸早く借りたい方は整理休館日明けが狙い目ですよ!
◆本の紹介文の一部は、図書館流通センター作成のデータベースより引用しています。

(ライブラリースタッフ T・K)
 

リンツ便り1

2009年08月17日

ポスター.jpg 欧州文化都市(European Capital of Culture)、ってご存知ですか?

 毎年ヨーロッパの一都市を選んで、その都市の文化を発信してもらうと同時にさらに重点的に文化的な整備を行っていくという欧州の文化都市戦略のことなんです。2009年はオーストリアのリンツ市が欧州文化都市に選ばれました。リンツはウィーンから特急でわずか1時間30分の街ということで、リンツまで足を伸ばしてみました

 欧州文化都市に選ばれると、沢山の予算が付き、スポンサーからの協賛が得られるということで、文化施設の整備や大きなプロジェクトが開催できるようになります。
 行政あげて街中でリンツの文化都市をPR、この欧州文化都市のロゴ「09」をもとにしたデザインで埋め尽くされている感じがしました

 

電車も・・・                          道路も・・・
電車も.jpg 道路も・・・.jpg

駅も・・・                            車も・・・
駅も.jpg 車も.jpg

案内所ではオリジナルグッズも充実
オリジナルグッズも充実.jpg



 リンツは、メディア・アートで著名な街なのですが、その中心的な役割を果たしているのが、「アルス・エレクトロニカ・センター」という文化施設です。欧州文化都市になったことをうけ、リンツ市文化行政の目玉施設、アルス・エレクトロニカ・センターは、自主企画スペースが大きく増築され、2009年2月に再オープンしました。

アルス・エレクトロニカ・センター.jpg
(↑アルス・エレクトロニカ・センター    ↑増設された企画室(右側はドナウ川)  ↑ホワイエでのキッズワークショップ)

 窓には沢山のLEDが仕込まれていて、それ自体が組み替えることによって、様々なアーティストの作品にもなるように考えられているそうです。そこにはハードとしての建物という考え方はありません。建物そのものがアートであり、ソフトである、ということなのでしょう。貸し館が当たり前の日本とは根本から異なる、芸術にとっては理想的な考え方だと感じました。

 アルス・エレクトロニカ・センターのディレクターのジェルフリード・ストッカー氏は、世界のメディア・アート界をリードする存在。アルス・エレクトロニカでは、毎年、様々な賞を出しているのですが、2009年アルスエレクトロニカ・デジタルミュージック部門で受賞したのは、「AACサウンドパフォーマンス道場」の審査員の三輪眞弘(作曲家・IAMAS教授)さんと佐近田展康さん(音楽家/サウンド・メディア・アーティスト、名古屋学芸大学メディア造形学部准教授)のユニット、フォルマント兄弟なんですよ

ジェルフリード・ストッカー氏.jpg
(↑TV取材を受けるディレクターのジェルフリード・ストッカー氏)

 受賞式は9月初旬に開催されるフェスティバルで行われるそうですが、今年のゲストも、知能ロボット学者の石黒浩さんとダムタイプの池田亮司さんなど、日本人アーティストの割合がとても高いです。

 お聞きしてみると、やはり日本のメディア・アートはとても繊細だからということで、ディレクターが大変評価されているようです。メディア・アートというと、ハイテクをこれ見よがしに使っている作品が多いように感じることもありますが、テクノロジーはあくまで手段。アートと社会、ひいては人間との関係を考えていくための道具なのでしょう。その点でも、控えめで繊細な日本のメディア・アートに注目が集まっているのかもしれません。


案内をしてくれた小川さん.jpg
(↑案内をしてくれたクリエイティブ・マネージャーの小川さん)

 アルス・エレクトロニカ・センターで、クリエイティブ・マネージャーとして働いている小川絵美子さんがセンターを案内してくれました

数々の作品.jpg

 子供が影絵と遊んでいます(左下)。インタラクティブな作品が多く、一般の方から専門家まで楽しめる施設でした

(E.K)

8月29日(土)・30日(日)に行われる、愛知県文化振興事業団主催 子供のためのシェイクスピア「マクベス」に関連して、アートライブラリーでマクベスの展示を行っています。

マクベスに関連した本や雑誌記事、オペラ・演劇のマクベスの映像資料をご紹介しています。

マクベス1.jpg


おすすめはシェイクスピア名言集です。(『シェイクスピアの名せりふ100』 安西徹雄著 丸善)

マクベスのせりふを空で引用できたら格好いいと思いませんか?

マクベスの名せりふを本から引用して紹介しています。
 マクベス2.jpg


他にも、ミラノオペラ座で行われたヴェルディのオペラマクベスの雑誌記事や、親感線やメジャーリーグなどの劇団が演じたマクベスへの劇評をのせた記事なども紹介しています。
子供のためのシェイクスピアシリーズについての記事もありますよ!

もちろん、シェイクスピアのマクベスの戯曲本もあります。シェイクスピア全集は装丁が素敵です。

マクベス3.jpg

(シェイクスピア全集4 シェイクスピア著 小田島雄志訳 白水社)

この本は借りられます!
 
マクベスは色々な人が翻訳しているので、読み比べるのも面白いかも。

オペラや演劇のビデオ・LDは館内で見ることができるので、お子様と一緒にいかがでしょうか。
3人までなら一緒にご覧いただけますよ。


あらすじを予習しておいてお子さんに何を質問されてもいいようにしておくと、頼もしいですね。
公演終了後も展示を行っていますので、見終わったあとの復習にもぜひご利用下さい☆
アートライブラリーのトップページから見られる特別展示のページで展示資料のリストを見ることができますよ。

(ライブラリースタッフ T・K)
 

ウィーンの街角から3

2009年08月07日

今日も前回に引き続きまして、ウィーンからの写真をお届けします


マーケット.jpg
(↑マーケット風景)
ウィーンでは有名なマルシェ(市場)です。おじさんが持っているのはウィーン名物のマツタケ・・・

トラムの中.jpg
(↑トラムの中の様子です。トラムでは犬が乗れます☆)
オーストリアでは犬を連れた人があちらこちらに。トラムでも、電車でも、レストランでも、犬と一緒です


ウィーンの建築家のフンダートヴァッサー設計のクンストハウスウィーン
ウィーンの街並.jpg
                                                              1986年に完成のカラフルな市営住宅
(↑左上段:kunst haus wien、左下段:hundertwasserhaus、右:hundertwasserhaus 2)

路駐が多い.jpg
(↑路上駐車が多いです・・・)
BMW、ベンツ、アウディ、ポルシェ、ボルボといった高級外車があちこちに路駐してあります

(E.K)
 

 8月2日から開催中の上映会「アート・アニメーション・フェスティバル2009」。初期のモノクロ・サイレントのアニメーションから、若手による最新作まで、約200作品を上映中。1作品1分から5分ほどの作品が大部分なので、これだけたくさんになりますが、残念なことにどの作品もたった1回しか上映しません。だから、ぜひ何度も足を運んでほしい。
 ということで、ポイントカードを作りました。上映会を見に来ると、1日1ポイントがもらえます。
会場入口でスタンプを押してもらってくださいね.jpg

 そして3ポイントたまると、ささやかなプレゼントが!映写機をモチーフにしたスタンプです.jpg

 プレゼントは3ポイントで1点、6ポイントになるともう1点もらえます。そして全日通っていただいた方には、さらに豪華なプレゼントを考えています。

 ここでこっそりプレゼントを紹介します。それは、かわいい『KUROMAME』のポストカード(左)やシール(右)です! (なお、『KUROMAME』シリーズの上映は、8月8日(土)です。)
かわいいKUROMAMEグッズ.jpg

 多数用意していますが、数にかぎりがあるので、万一なくなってしまったら、愛知芸術文化センターの広報誌「AAC」のバックナンバーなどになります。

 ぜひぜひご来場いただいて、アニメーションを楽しんでいただくとともに、プレゼントをゲットしてくださいね。


(A.F)

ウィーンの街角から2

2009年08月04日

今日は、ウィーンからの写真をお届けします


インプルスタンツは元々ダンスのワークショップのフェスティバルとして始まりました。
今では会期中(7/16から8/18)200以上のワークショップが開かれ、世界中のダンサーたちが集まります。

ワークショップ.jpg
(↑上段左から:ワークショップ、ワークショップ2、下段左から:ワークショップ会場入口、ワークショップ会場内)

ワークショップ会場は劇場の物置きとして使われている倉庫。ちょっとはずれにあるこの会場には貸し自転車で通います。


シアターなど.jpg
(↑左から:小規模な実験劇場、フェスティバルのメイン会場(museumsquarter)の中庭、ウィーン国立歌劇場)
街中に劇場があるんですね 


new director of museumsquarter and japanese artist in wien.jpg

タンツクワイティエ・ウィーンの新ディレクターのワルター・ホルン氏とウィーン在中の日本人アーティストの松根みちかずさんです。

次回もお楽しみに

(E.K)