8月23日(火)16時30分過ぎから20時過ぎまで、第5回AACサウンドパフォーマンス道場プレゼンテーション1を行いました。
会場は、伏見・長者町にオープンしたばかりの「アートラボあいち」。
この場所は、昨年開催された「あいちトリエンナーレ2010」で「ATカフェ」として親しまれてきた会場でしたが、交流と若いアーティストの作品づくりや発表の場所として再度使っていこうとオープンしました。
ここで、書類選考で入選となった4組のアーティスト自身が、直接自分の作品について説明し、作品のデモンストレーションを行いました。
それに対して、選考委員をはじめ集まった観客の方々が、質問をしたり、感想を言い合ったり、また可能性や評価する点を延べ、期待することや批評を延べるなど、長時間意見を交わしました。
【選考委員のみなさんです】
最初は、井藤雄一さんによる『fmiseq』。
コンピュータそのものを一種の楽器として捉え、映像とシンクロして音を奏でていく作品です。
システムについて簡単に説明があり、音と映像が直接つながって映像をコントロールすることで音を奏でていく作品がテスト的に上演されました。
ここではあえてモノクロで幾何学的な模様の映像でしたが、今後どのように変わっていくか、あるいはパフォーマンスとして組み立てられていくのか、可能性が膨らむ作品です。
2組目は、ヒッチハイカー(島本和秀×浜田洋輔)というグループによる『ヒッチハイク』。
島本さんが俳句を詠む声と、俳句の17文字に様々なシーンで録音された環境音を割り当て流すことによって生まれる音空間は、まるで自然のなかや街の中にいるような風景を、聴く者の心のなかにもたらしてくれます。
本公演では3句ほど詠むそうですが、どんな風景が現れるのか、楽しみです。
休憩を入れて、後半最初は、堀江俊行さんによる『ずれ木魚』。
機械ではない人間が演奏するからには逃れることのできない僅かな「ずれ」に着目し、木魚を叩いた時に生じるずれをコンピュータで拾って、木魚の音と様々にコラボレーションさせていくような作品です。
口頭で説明をしながら、片手で木魚を叩き、右手ではパソコンを操作して音を操るその様こそ、立派なサウンドパフォーマンスという感想が出るほど、一人で何役もこなしていました。
本公演では、あくまでシンプルさを追求するのか、そうではなく豊穣なパフォーマンスとするのかによって、全く違った作品にしあがりそうです。
最後は、垣尾優×高村聡子による『一撃1200』。
高村さんを中心に20分(1200秒)をカウントダウンして唱えていく中に、「聴く」ことにまつわる様々な台詞を盛り込み、垣尾さんを中心に身体動作をくわえる演劇的な作品。
プレゼンテーションでは、5分間(300秒)をカウントダウンしていく仮作品を発表しました。
本公演の台本はこれから煮詰めていくそうで、どのような作品に仕上がるのか、期待が高まります。
これらの作品は、第2回のプレゼンテーションの時には、またさらなる発展した姿へと進んでゆきます。
ぜひその過程を見に来てください!プレゼンテーションはすべて無料です!!
(A.F)
アートライブラリーでは今「ふんいきBGM特集」展示を開催中です!
最近夢見が悪い、なんだか元気が出ない…そんな時はアートライブラリーで音楽を聴いてみませんか?「元気が出る曲」「心地よい眠りにつける曲」など、日常のさまざまな場面で聴いてほしい曲をご紹介しています。
やる気を出したい人には「元気が出る曲」を。アニーの「トゥモロー」やエルガーの「威風堂々」など、やるぞ!という気分になれる曲をたくさんご用意しています。
「リラックスできる曲」では宮沢賢治の銀河鉄道の夜をテーマにした「組曲銀河鉄道の夜」などをご紹介。ジョバンニとカムパネルラが旅した夜空に想いを馳せてください。サティの「ジュ・トゥ・ヴ」もおすすめです。
まだまだ暑い日も多いので「背筋がゾッとする曲」で涼しくなるのも良いのでは?ミュージカルスウィーニー・トッドのサウンドトラックや、ショスタコーヴィチの交響曲13番、14番なんていかがでしょう。
ちなみに展示を担当した私のお気に入りは「心地よい眠りにつける曲」でご紹介している
↓ のふたつ。藤枝守さんのCDと、大萩康司さんのCDです。良い夢が見られそう。
その他にも、「朝に聴きたい爽やかな曲」「夜に聴きたいムーディな曲」をご用意しています。
クラシックに限らずジャズ、ミュージカル、映画音楽など幅広くご紹介していますので、普段聴かないジャンルのCDも手にとってみてくださいね!
(ライブラリースタッフT.K)
シェイクスピアの戯曲は西洋文化の原点とも言えるでしょう。いまもなお、世界中で上演されています。まさに「古典の中の古典」です。今回、愛知県文化振興事業団主催の「子どものためのシェイクスピアカンパニー『冬物語』」上演に関連し、彼の全37作品をおおむね年代順に上映しています。
ウイリアム・シェイクスピア(1557-1616)
最初の全集ファースト・フォリオ(1623年)に掲載された肖像画
◇ 今回の映像の特徴
今回の映像は、英国BBC放送が7年の歳月と35億円をかけて完成させた映像史に残る作品です。1978年、BBCはウィリアム・シェイクスピアの全戯曲を映像化するという偉業に乗り出しました。演劇界・TV界からは最高の 演出陣が集められ、当代きっての名優たちによる迫真の演技と原作への忠実な取り組みにより高く評価されています。日本でも以前NHKで放映され大変な評判を呼びましたので記憶に残っている方もいることでしょう。
舞台や衣装、音楽も作品の時代をできるだけ忠実に表わし、見ているだけで当時にタイムスリップするようでわくわくしてきます。
また、せりふもすばらしい英語です。字幕も、シェイクスピアの戯曲翻訳に第一人者である小田島雄志氏監修によるもので、とてもこなれた日本語となっています。
◇ シェイクスピアとオペラ
シェイクスピアの戯曲は、文学や演劇にとどまらずに、オペラ・映画・バレエ・美術などさまざまなジャンルに大きな影響を及ぼしています。今回はオペラ・ミュージカルを取り上げ、ヴェルディやグノー、ブリテンのオペラとポーターのミュージカルなどもあわせて上映しています。また、映画では「ロミオとジュリエット」の現代版の「ウエストサイド物語」を取り上げました。原作と対比してみると、作曲家がシェイクスピアをどのように解釈しているかがわかり、大変興味深いことでしょう。
特にイタリアの大作曲家ヴェルディはシェイクスピアの戯曲が大好きで、「マクベス」「オテロ」「ファルスタッフ」という名オペラを残しています。この中では特に「オテロ」がお勧めです。(なお、ゲームの「オセロ」は黒人オセロと白人デズデモーナの波乱万丈の物語をイメージして名づけられたそうです。)「嫉妬」がテーマですが、ヴェルディは見事に人間の感情の変化を音楽で表現しています。演劇はせりふと身体表現によりドラマ(感情やストーリー)を表わしますが、オペラは、音楽(歌や楽器)がメインです。せりふも歌となり、音楽がドラマを表現します。オペラが深い感動を呼び起こすのは、台本の素晴らしさ以上に音楽の素晴らしさにあるのですね。一方では台本は単純化され、せりふはかなり省略されてしまうのはやむを得ないでしょう。原作を知らずにオペラを見ても十分楽しめますが、やはり原作に触れた上で、オペラを見ると、何気ない言葉にも深い意味があることが分かり、ストーリーの背景への理解が広がり、感動も深まります。
ジュセッペ・ヴェルディ(1813-1910)
「ヴェネチアのオセロとデスデモーナ」 Théodore Chassériau (1819-1856)
また、アートライブラリーには、シェイクスピア関連の映像以外にも原作の戯曲、解説書などたくさんの資料があります。そちらもぜひご利用ください。
(A.M)
8月23日(火)より「アート・アニメーション・フェスティバル2011」を開催します(28日(日)まで、於:12階アートスペースA)。2007年に始まったこの上映会も通算で5回目を数えるので、既に夏の恒例行事となった感もあります。今回は「レゾルーメント・アニメ -フランスが自信を持っておすすめするアニメ作品集」5プログラム、「東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻作品集」4プログラム、「第4回愛知デジタルコンテンツコンテスト一次審査通過作品」1プログラムの、計10プログラム、119作品を上映します。
短いものでは1分程度、長くても15分くらいの短編作品(平均的な上映時間はおよそ7分)を集めたプログラムなので、6日間で100本を越える作品を上映することになるのですが、これだけ本数があると、どれを観たらいいのか判らない、何を観ればいいか教えてほしい、という声を耳にするのも確かです。
一人一人の人間の顔が違い、一人一人に個性があるように、作品には一本ずつ、それぞれの持ち味や見どころ、面白さがあるので、できるだけ多くの作品を観て、自分が気に入ったものを見つけ出すのが、この種の特集上映会や映画祭の楽しみであるのですが、そうは言っても、作家の名前もタイトルも始めて聞くような作品が並んでいると、途方に暮れてしまう、という気持ちになるも分かります。
アニメーションという言葉から思い起こすのは、子供の頃から親しんでいるTVアニメであるからか、アニメーションは子供向きの表現というイメージがあります。確かにアニメーションには、本来動かないはずの絵が動く視覚的な驚きや面白さがあるので、子供も楽しめる映像表現である、という側面もあるでしょう。今回上映する作品は、子供向けであることを前提に作られている訳ではありませんが、夏休みの時期でもありますし、子供と一緒にご覧になることを考えられている方も少なくないのではと思い、親子での鑑賞をお薦めできるプログラムを紹介しましょう。
【 『 待ちこがれる雨のダンス 』 ( 監督:ヴィジャヤ・クマール・アルムーガン、2006年 ) 】
まず、「レゾルーメント・アニメ」のAプログラム「子供の楽しみ」が挙げられます。『待ちこがれる雨のダンス』(監督:ヴィジャヤ・クマール・アルムーガン、2006年)のように、子供が主役級のキャラクターとして登場したり、『「侍」対「侍」』(監督:フランソワ・カフィオ、ロマン・ノエル、トマ・サラ、2005年)や『血を吸う悪魔』(アドリアン・バルビエ、ラム・ル・タン、アドリアン・アネスレイ、2005年)のように、往年の漫画映画に似た味わいを持つ作品、『宇宙のハーモニー』(監督:ジャン=マルク・ロアル、2005年)のように純粋な視覚的な美しさを追求した作品などを多く集めています。また手描きの線や人形を用い、手作り的な暖かみを持つ「東京藝術大学」の作品や、1分前後のコンピューター・グラフィックス(CG)ながら、ストーリー性に富んだ作品に特色のある「愛知デジタルコンテンツコンテスト」も、親子での鑑賞に向いているでしょう。
【 『 「侍」対「侍」 』 ( 監督:フランソワ・カフィオ、ロマン・ノエル、トマ・サラ、2005年 ) 】
もちろん、作品によっては社会的なメッセージ性が強いハードなものや、ブラックな味わいを持つものなどもあり、ちょっと子供にはハードルが高いかも、と思われる場合があるかもしれません。でも単純に楽しく面白いだけではない、いろいろなタイプの作品を観て、価値観の多様性に触れることもまた重要なのではないでしょうか。アニメーションの愛好家はもちろんですが、一般の映画ファンも満足できる深みのある作品を鑑賞できる貴重な機会です。多くの方々にお越しいただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。
(T.E)
7月20日(水)に東北復興支援チャリティコンサートが行われ、吉田文さんと平山素子さんがコンサートホールで初共演されました。
【左:平山素子さん、右:吉田文さん】
記者発表の場で「最近コンテンポラリーダンスに興味をもっていたところです」とおっしゃっていた吉田さん。平山さんも共演を楽しみにされていて、初共演とは思えないほど息の合ったコラボレーションでした。
パイプオルガンの演奏で幕を開けたコンサートの中でお二人の競演は2曲。吉田さんが奏でるパイプオルガンの荘厳な旋律と、平山さんの祈りを込めた舞により、お二人の「祈り」がホール全体に広がりました。
【本番中のお二人の様子です。息の合った素敵なコラボレーションでした!】
一部ですが、お客様からご協力いただきましたアンケートをご紹介させていただきます。
・パイプオルガンと現代ダンスのコラボレーションの不思議な世界に魅了されました。(60代・男性)
・平山さん・吉田さん、共に初めてでしたがとても感動しました。気迫と美が共存していて素晴らしかったです。(20代・女性)
・ダンスもオルガン演奏もとてもステキでした。やっている方たちのひたむきな気持ちを感じて、私も何かしなきゃと思いました。(20代・女性)
・お二人の祈りと観客の祈りが一つになった。素晴らしいコンサートだったと思います。(30代・女性)
当日は、台風の影響で天気が不安定であったのにも関わらずたくさんの方々にお越しいただきましてありがとうございました。
【終演後には、義援金の呼びかけにもご協力いただきました。右はその様子です。】
(T.Y)
アートライブラリー8月の新着図書・CDをご紹介します。
『すぐわかる産地別やきものの見わけ方』
佐々木秀憲 監修 東京美術 2010年
(請求記号751/Su49t 資料番号9110487983)
食卓を彩るものとしては、第一に、野菜やお肉、魚やお米などの食材でしょうか。しかし、忘れてはならないものがあります。それらを引き立てる、食器です。観るものをひきつけるような食卓の上には、必ず、素晴らしい器の存在がつき物でしょう。
この本は、初心者でも分かりやすく解説されたやきもの入門書です。それぞれの器の特徴や美しさがこと細かく紹介されています。
類を見ない、カラフルな渦に吸い込まれそうな耀彩鉢、「創生」、まるで切り取られた風景を映し出しているような繊細なタッチで描かれる色絵金彩風景文皿など、魅力あふれるやきものたちがたっぷり。また巻末には、やきものが出来るまでの工程を、分かりやすく図で説明されていたり、用語解説が載っていたりと、まさに至れり尽くせりな内容となっています。
少しでも、陶芸に興味を持たれた方は、是非、本書をご覧下さい。
(ライブラリースタッフM.Y)
『古くて美しいもの』
関 美香著,平凡社 2010年
(請求記号 756.8/Se24f 資料番号9110488550)
もしも自分の手元に「古美術」と呼ばれるものがあったとしたら。
古美術だから身構えてしまう、丁寧に扱う、大切にしまっておく。その考え方や気持ちは大切ですし、私もそうします。
ですが本書では著者や古美術を蒐集している人が、実際に手に入れたものを。例えば埴輪や土器を部屋に飾る。器や壺を、花を生ける道具として実際に使った様子が紹介されています。また、それ以外の古美術品や取り扱い方、ちょっとした歴史も読みやすく書かれているので、入門書としてもどうぞ。
(ライブラリースタッフE.S)
『かたち・機能のデザイン事典』
高木隆司編集委員長,丸善出版 2011年
(請求記号R75703/Ka81m/ 資料番号9110488274)
「デザイン事典」です。事典ですが、パッと開いて、読んで、楽しんでもらえそうです。
私たちの周りは、色々な「かたち」であふれています。
本書では、「かたち」と、それに必要な「科学的」「技術的」「文化的」3つの視点、その間の関わり方を「機能」とし、「3つの視点」の重要性、「かたち」と「機能」の関連を、図版を交えて解説しています。(詳しくはカバーの説明をご覧ください。)スツールの構造(線織面)、畳の間(敷き方)、折り紙工学(ジーンズの膝の裏の皺もここに。)など、身近なことにも発見が!
事典(参考図書)なので新刊の棚には並びませんが、見つけてくださいね。(ご案内も致します。)
(アートライブラリースタッフ M.N)
こちらはCDです。
『細川俊夫 フルート作品集』
コルベイン・ビャルナソンほか演奏,NAXOS 2010年
(請求記号C6ホ//* 資料番号9310197530)
日本人作曲家、細川俊夫さんのフルート曲を集めたCDです。
かすれた音や無音の”間”など、日本の美学が音楽に反映されています。
和楽器を西洋音楽に組み入れた作品(例えば、琵琶・尺八・オーケストラで演奏される武満徹作曲ノヴェンバー・ステップスなど)とは違い、西洋の楽器と演奏者だけで、日本的な響きが作り上げられており、不思議な感覚に陥ります。
1曲目の「垂直の歌 I 」は楽譜も所蔵しています。日本の音空間を視覚的に捉えることができ、こちらも興味深いです。
(ライブラリースタッフA.K)
「愛知芸術文化センター東北復興支援ウィーク」にお越しいただきありがとうございました。
期間中に皆様からいただいた義援金は総額1,627,819円となりました。
誠にありがとうございました。
義援金は、企業メセナ協議会の「東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンド」へ送金し、被災地の芸術文化支援のため活用させていただきます。
なお、義援金の内訳は次のとおりです。
◎東北復興支援ウィーク 義援金額 内訳(平成23年7月20日(水)-26日(火))
◇7月20日(水)
【東北復興支援チャリティコンサート】
「吉田文&平山素子 オルガンとダンスの華麗な競演-愛知出身アーティストによる復興への祈り-」
442,649円
◇7月21日(木)
【東北復興支援チャリティコンサート】
「とどけ!あいちの祈り、音の翼にのせて-愛知県立芸術大学にゆかりのあるアーティストとその仲間たち-」
1,113,490円
【写真撮影:中川幸作】
◇7月22日(金)-23日(土)
「平山素子ソロプロジェクト」
7,700円
◇7月23日(土)-24日(日)
「東北復興支援チャリティ映像上映会」
7,055円
◇7月26日(火)
「福島出身大相撲玉乃島関サイン会」
56,925円
なお、復興支援ウィーク期間外ですが、6月25日(土)に開催されました「台湾映画祭」でも、146,122円の義援金をいただきましたので、あわせてご報告いたします。
義援金の趣旨にご賛同いただき、ご協力いただきました皆様、またボランティアでご出演・ご協力いただきました皆様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
本日は、『ひつじ』15時から 『飛行隊』17時から
「ひつじになるという美学」とは??
カナダから来日中のパフォーマー「コープス」が、本日8月9日から11日まで、ここ愛知芸術文化センターのフォーラムで、愉快なパフォーマンスをお届けします!!
『ひつじ』では、コープスが鋭く観察したひつじの特性を通して、都会の中心で田舎の牧場を再現。
現実と空想が出会った不思議な世界で、『ひつじ』とふれあうことができます。
『飛行隊』では、観客も参加する飛行訓練を展開。
厳しい予算削減により飛行機をすべて失ってからも、志を失わずポップ司令官の指揮の下、厳しくも陽気な地上訓練を続けています。
対象年齢は、『ひつじ』は制限ありませんが、『飛行隊』は4歳以上となっています。
もちろん上限はありませんので、大人の方お一人でもご覧いただけます!
入場無料・申込不要!ぜひ皆さん、お気軽に遊びに来てくださいね!!
(『飛行隊』の練習風景です。どうぞお楽しみに!)
(T.Y)
8月9-11日に開催予定のコープス「ひつじ」&「飛行隊」の公演会場が下記のとおり変更となりました。
○8月9日
15時「ひつじ」フォーラムI(2階大ホール前)
17時「飛行隊」フォーラムII(地下2階アートプラザ前)
○8月10日
11時「飛行隊」フォーラムII(地下2階アートプラザ前)
13時「ひつじ」フォーラムI(2階大ホール前)
○8月11日
11時「ひつじ」フォーラムI(2階大ホール前)
お間違いありませんようご注意ください。
カンパニーが愛知入りしました。
今日は、朝から会場の確認と打ち合わせの後、テレビ取材を受けました。
「ひつじになるコツ」やひつじをモティーフにした理由など、芸術監督のダビット・ダンゾン氏によってひつじの秘密が語られました。
「ひつじ」は世界26カ国で上演されているカンパニーの代表作です。
「ひつじ」を選んだ理由として、「退屈に見える動物でどうやって魅力的なパフォーマンスに作り上げることができるかの挑戦」であったと語っています。
また、「俳優がひつじを演じると共に、ひつじになりきっている人間を表現するという、リアリティとファンタジーの重なりが、多くの国で受け入れられる理由だと思う」と話していました。
観客の想像力を信じて、オープンマインドで作品を観客の皆さんに預けるつもりで上演しているそうです。
(写真は取材を受けるコープス芸術監督のダビット・ダンゾン氏とひつじさんの様子)
このインタビューの様子は、8月9日(火)NHK東海「ほっとイブニング」(18時10分)で、実際の上演の様子と一緒に放映される予定です。
是非、ご覧下さい。そして、実際に観にいらして下さい。
(実演中のひつじさんです。当日をお楽しみに!)
愛知県文化振興事業団が今年度、新たにスタートしたのが「AAFリージョナルシアター2011=京都と愛知=」です。京都と愛知の劇団をつなぐ新しい試みです。
京都舞台芸術協会に所属する劇団のビデオ上映会は既に終了(6/14-6/26)し、現在、愛知の劇団、少年王者舘のビデオ上映を行なっています。
少年王者舘は1982年に天野天街さんを中心に旗揚げ、愛知を代表する劇団で、全国でも活躍し、地元の小劇場をリードしています。また、主宰で劇作家・演出家の天野天街さんは、演劇分野以外でも活躍され、芸術文化センターのオリジナル映像作品「トワイライツ」(94年)で、第41回オーバーハウゼン国際短編映画祭グランプリ('95 ドイツ)を受賞しています。
「トワイライツ」の1場面
Photo : 羽鳥直志
今回の上映は「こくう物語」、「シフォン」、「アジサイ光線」の3本です。いずれもダンスや映像。音響などを駆使したとても幻想的な作品です。会場には、ポスターの原画や写真、ちらし、Tシャツなども展示してあり、幻想的な雰囲気で、休憩時間に展示を見るのも楽しいですよ。少年時代に帰るようなとても懐かしい気分になり、別世界に迷い込むような驚きを覚えます。
ぜひ一度ご覧ください。
(A.M)
7月27日(水)に「第61回フレッシュコンサート」を開催しました。
今回は、『サクソフォンと電子オルガンで届ける「音楽の贈り物」』と題して、平松加奈恵さんの「サクソフォン」と、榊原裕美さんの「電子オルガン」の珍しい組み合わせ、二つの楽器が持つ魅力、音色の調和を楽しんでいただきました。
お二人は、名古屋音楽大学、同大学院の出身で、各地で御活躍されています。
当日は150名を超える方の中で、お二人が互いに演奏曲の紹介をしながら、7曲演奏していただきました。
イタリア民謡、「フニクリ・フニクラ」の演奏では、来場の皆さんから手拍子が起こりました。
アンコール曲「上を向いて歩こう」の演奏でも手拍子が起こり、拍手喝采のなか、コンサートを終えられました。
今回のアンケートによると、初めてフレッシュコンサートを聴かれた方が40名を超えていました。
幅広い方々にお越しいただき、多くの方から「良かった」と言っていただけるコンサートを目指して、これからもがんばります。
【左:左側から、榊原裕美さんと平松加奈恵さんの二人】
【右:「フニクリ・フニクラ」の演奏に、みなさんから手拍子が!】
◎今回の演奏曲
♪江-姫たちの戦国-/作曲 吉俣 良
♪青春の輝き/作詞・作曲 リチャード・カーペンター、ジョン・ベティス、アルバート・ハモンド
♪ガブリエルのオーボエ/作曲 エンニオ・モリコーネ
♪ナポリ・セレクション
・オ・ソレ・ミオ/作曲 エドゥアルド・ディ・カプア
・カタリ・カタリ/作曲 サルバトーレ・カルディッロ
・フニクリ・フニクラ/作曲 ルイージ・デンツァ
♪ロンドンデリーの歌/アイルランド民謡
来場の皆さんからの感想は…
◎今回が初めての方々から
・『はじめて聴きました。とてもすばらしい。これからも聴きに来たい。』《50歳台、女性》
・『棟方志功展への通りがかりで、二人の演奏を間近に見られて、良かった。座席数も十分な上、無料ですばらしい二人の息の合った演奏が聴けて、とても得した気分。優雅なひと時を、ありがとう。』《50歳台、女性》
・『近隣のオフィスビルの若い人に知らせたい。アンコールの「上を向いて歩こう」、うれしかった。素敵な笑顔と音楽の贈り物をありがとう。二人に感謝。』《60歳台、女性》
◎いつも来られる方々から
・『欲を言えばテナーサックス、バリトンサックスも使っての演奏もあればなおよかったと思う。時節柄良い選曲であった。「ガブリエルのオーボエ」は初めて聴いたが、懐かしさを感じた。』《60歳台、男性》
・『電子オルガンの演奏は初めて聴く。力強い音色が出た「江?姫たちの戦国?」に聞きほれました。「カタリ・カタリ」は目を閉じて聴くと、目頭が熱くなりました。サックスのやさしい音色が一層盛り上げていた。』《70歳台以上、男性》
・『会社昼休みの、息抜きで。非常に心地良く感じました。』《30歳台、男性》
など、様々な感想をいただきました。ありがとうございます。
≪榊原裕美さんと平松加奈恵さんからの出演後のメッセージ≫
天候が悪い中、150名以上ものお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
美術館に来られた方、昼休み中の会社員の方、フレッシュコンサート常連の方、夏休み中の子どもたち・・・と大変幅広い年齢層の方がコンサートを聴いてくださいました。
電子オルガンとサクソフォンという編成でのコンサートは珍しいかと思います。
まずはそれぞれの楽器の魅力を知っていただきたいと思い、電子オルガンとサクソフォン、それぞれの楽器の魅力や特徴が生かせるようなアレンジを心がけました。
そして、演奏曲は皆さんがどこかで耳にしたことのあるような有名曲を中心に選びました。
演奏中は手拍子をしてくださる場面もあり、全体的にあたたかい雰囲気の中で演奏することが出来ました。
今回の演奏は、私達にとって大変素晴らしい経験となりました。
ありがとうございました。
さて、次回の「愛知芸術文化センター フレッシュコンサート」は、8月24日水曜日のお昼(12:15-12:45)に2階フォーラムで開催予定です。
『テルミンで奏でる懐かしい歌』と題して、高 扶美枝さんの「テルミン」と、保富 洋子さんの「ピアノ」をお届けします。
当日、皆さんと会場でお会いできることを楽しみにしています。
立秋後、暑さが残る時季のコンサートになりますが、御来場を心よりお待ちしています。
(M.K)