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瀧田家2.jpg   2月28日(日)より、常滑市 廻船問屋瀧田家にて、
あいちアートの森パフォーマンスイベントが行なわれます。
廻船問屋瀧田家は江戸時代そのままの建物と風情がそのまま復元されたような建物。
150年前の雰囲気を味わえます。
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まずは、午後1時より、世界中から注目を受ける《ハイパー筝奏者》として名高い八木美知依さん。
現代音楽、ジャズ、さらにはJ-POPなどなど、様々なジャンルの音楽を、
独創的かつ繊細な演奏で、見事に八木美知依ワールドに染め上げていきます。
優しく、激しく、美しく、時に狂気的にする変貌するその音色・・・。
まだ八木さんの演奏を聴いた事のない方は、この機会に是非聴いてみてください。
きっと新しい音楽の世界が待っています。

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次に午後4時半からはCAKRA DANCE COMPANY。
ストリートの最上級<混沌>を根底に、前衛的な表現を繰り広げるダンスカンパニーです。
今年はバリで行なわれる世界芸術祭にも出演が決定しており、
中部地区のみならず、全国的、世界的にも注目を集めています。
そのダンスは、ストリート、コンテンポラリーなどというジャンルを越えた唯一無二のもので、
今回は、<アンドロイドスタイル>というチャクラオリジナルテクニックを駆使した作品になるとの事で、
非常に楽しみです!

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アートの森ロゴ.jpgしかも、なんと両公演とも観覧無料!
美術展示も行なわれており、絶対楽しめる内容になっていますので、
お誘いあわせの上、お越しください。

(Y.U)

アートの森ロゴ.jpg 2月11日(祝)冷たい雨の降るなか、円頓寺商店街で、まことクラブのパフォーマンスが行われました。
 商店街を愛好するまことクラブが、“円頓寺商店街の魅力を紹介してまわるツアー”という仕立てで、商店街のあちこちを巡り歩きます。

 ツアーコンダクターは、まことクラブ部長の遠田誠さん。旗をもってみんなを先導します。

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 最初に訪れたのはたばこ屋さん。ちょっとした文具も売っています。ガラス越しに見ているのは、パフォーマー扮するちょっと変わった店主。最後に外に現れました。

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 続いて年代物の看板を掲げた酒屋さん。説明中に、杯を手にしたヤクザなパフォーマーがふらりと通り過ぎてゆきます。

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 メガネ屋「美光」の店先からは、視力検査のTシャツを着た(でも手に持つのはぺろぺろキャンディとしゃもじ?)パフォーマーが出てきてダンスを踊り、

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 洋食の「はねエビ」の前では、ホッピングに乗ってハネ回るパフォーマーが現れ、

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 「ブティックイトウ」のショーウィンドウ越しに、値札のついたワンピースを試着し陶酔して踊るダンサーを眺めて、、

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 というように、それぞれの店のご協力を得て、パフォーマンスが繰り広げられます。

 今はもう少なくなったけど、商店街にはまだいそうな流しのおじさん。インタビューした後、1曲弾いてもらい、

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 その唄にあわせて踊る3人娘。

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 文具の宮田商店では、まことクラブが作った「円頓寺商店街の唄」が踊り付きで披露されました。

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 もう閉店してしまった水谷靴店のシャッターを開けると、

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 靴のインスタレーションの間から、輝く光と地を揺らすような低音のディジュリドゥーと太鼓の音が!


 長く整列してダンスが繰り広げられた後、最後は、観客の間をぬって、ダンサーが水谷靴店のなかで所狭しと踊りまくりました。

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 これにてツアー終了。元気の出る楽しいパフォーマンスでした!

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                                                                                     (写真:すべて加藤 光)

 堀川プロジェクトでは、最終日、3月7日(日)にもパフォーマンスが開催されます。狭い会場なので、入場制限があります。時間など詳細はウェブサイトで確認してくださいね。

(A.F.)

[ 映像 ]

 2月19日(金)から28日(日)まで、東京都写真美術館で「第2回恵比寿映像祭」が開催されます。昨年の「第1回」には、愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品より『フーガの技法』(監督:石田尚志、2001年、シリーズ第10弾)、『影の子供』(監督:辻直之、2006年、同第15弾)、『究竟の地―岩崎鬼剣舞の一年』(監督:三宅流、2007年、同第16弾)、『HAND SOAP』(監督:大山慶、2008年、同第17弾)の4本が上映された、縁のある催しです。

 東京都写真美術館全館を使用し、展示や上映の他、トークやパフォーマンスなども行う、総合的な映像の祭典として注目を集めたこの企画に、今年は当センターでも作品を所蔵し、しばしば上映を行っている、映像アートのパイオニアである、ジョナス・メカスとナム・ジュン・パイクが、展示部門に出品しています。
 


パイク「グローバル・グルーブ」1ブログ用.jpg

 その他にも、20世紀最大の前衛的な音楽家で、当センターでも何度かその作品を演奏したジョン・ケージや、2008年に「gozoCinéをめぐって」を開催した詩人・吉増剛造も参加しており、文化情報センターの活動に関心をお寄せいただいている方々には、見逃せない催しといえるでしょう。
 会期は10日間とやや短めですが、展示は無料で鑑賞できるといった気軽さもあるので、東京へ行く機会のある方や、東京圏にお住まいの方は、一度、訪れてみてはいかがでしょう。
http://www.yebizo.com/
↑「恵比寿映像祭」のウェブサイトです。

*写真は、ナム・ジュン・パイク『グローバル・グルーブ』(1973年制作、共作:ジョン・J・ゴットフリー/文化情報センター所蔵)

(T.E.)

アートライブラリーに今月も素敵な本とCDがたくさん入ってきました。その中からおすすめのものをご紹介します!


『高橋由一≪鴨図≫』
山口県立美術館編集・発行 2008年発行
 (請求記号723N/Ta33y 資料番号9110481596)
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くるりと丸くなった鴨、周りにはいくつか植物が配置されて…。高橋由一の「鴨図」をまるまる1冊使って解説したのがこちらの本。
「みる・しる・しらべる」をテーマに、絵、画材や額、由一の生い立ちなど深く知ることができます。図版が多く全カラーページなのも嬉しい。
ところで有名な「鮭」をはじめ、「鴨図」、「鱈梅花」…と、見ていてあることに気づきます。油絵の普及を考えていた由一だからこその理由なのですが…、どうぞ本書で確かめてみてください。
(ライブラリースタッフA.U)

 

『小林かいちの魅力 京都アール・デコの発見』
山田俊幸監修,山田俊幸編著,永山多貴子編著  清流出版 2009年出版
(請求記号733/Ko12k 資料番号9110480614)

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小林かいちは明治末期から大正初期に京都の土産物屋で売られる絵封筒や絵葉書のデザインをしていた画家です。赤と黒などの強烈な色合と、乙女心くすぐるモチーフを組み合わせた可愛いだけではすまされないデザインが特徴的です。

この本ではそんなかいちのデザインと、当時の少女文化を知ることができます。まだ、洋装の女性が白い目で見られる時代に少女達がどんな気持ちでこの絵封筒を好んで買い求めたのか…興味ありませんか?
ちなみに、谷崎潤一郎の「卍」で園子と光子がやりとりする恋文が入れられている絵封筒はかいちデザインのものではないかと言われています。谷崎潤一郎がお好きな方はぜひ、お読みください。
(ライブラリースタッフT.K)

 

『歌舞伎の見方』
 渡辺 保 著  角川学芸出版 2009年出版
(請求記号77404/W46k 資料番号9110480534)
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歌舞伎を観たことがありますか?
観たことのある人も観たことがない人にもおすすめなのがこの本です。
歌舞伎でおなじみの演目をわかりやすく解説した一冊です。
歌舞伎独特の型や化粧の説明、演目の見どころ、役者の演技の魅力などが紹介してあります。
この本を読み、歌舞伎を観てみるのも一興です。今までと違った魅力を発見できるかもしれません。
(ライブラリースタッフE.I)

 

『すぐわかる人物・ことば別桃山時代の美術』
奥平俊六 監修,   東京美術   2009年出版
(請求記号702.14/SU49T 資料番号9110480703)
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桃山時代は僅か半世紀にも満たない期間であるにも関わらず、華やかで革新的な美術作品が世に送り出された時代でした。信長、秀吉は安土城、大阪城などといった大城郭を次々と築きましたが、必然的に城中の襖絵や屏風などが大量に必要になり、これにより狩野永徳や長谷川等伯といった大画様式の絵師たちが誕生するきっかけになったそうです。

この本では、狩野永徳が描いた「唐獅子図屏風」などが写真付で掲載されていますが、この時期、彼のもとには注文が殺到し、ひたすら書きまくっていたそうです。結局この無理がたたってか、48歳で急逝されたとのこと。この時期の城が僅かな期間で築かれたことを考えると、工期に間に合わせるよう当時の権力者たちから相当のプレッシャーをかけられていたのでしょうね。まさに現代でいう過労死といったところでしょうか。そのようなエピソードを知ると、壮大なスケールのきらびやかな作品という従来のイメージから、命がけの鬼気迫る作品に見えてくるから不思議です。

このように、本書では桃山文化の面白さを「天才たち」と「キーワード」で非常に分かりやすく紹介しています。この時代にご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
(ライブラリースタッフT.I)

 

『ピアノ協奏曲第2番&第3番』
プロコフィエフ作曲 エフゲニー・キーシン ピアノ
ウラディーミル・アシュケナージ指揮 フィルハーモニア管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン 2009年発売
(請求記号 A3フ//キ 資料番号 9310195142)

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このCDは2008年1月、ロイヤル・フェスティバル・ホールでの演奏をライブ録音したものです。
ピアニスト、キーシンの演奏を収めたDVD『さすらい人幻想曲』は、
「アートライブラリーDVD利用ランキング(2009年度)」のベスト3に入る人気資料です。
DVDとあわせて、ぜひこちらの新着CDもご利用くださいね。
キーシン演奏の第3番は、このほかにも過去に録音があります。
アートライブラリーでは1993年録音のCD(資料番号:9310117781)を所蔵していますので、20代の頃と、40歳に近くなった現在の演奏とを、聴き比べてみるのもいいかもしれません。


ちなみに、今年度の「DVD利用ランキング」ベスト3は…
☆1位 チャールダーシュの女王 (資料番号:9430000359)
☆2位 さすらい人幻想曲 (資料番号:9430000869)
☆3位 ウエストサイド物語 (資料番号:943000279) です。
アートライブラリーでは、オペラや映画の他にも、美術や演劇など、たくさんの映像資料を所蔵しています。
これまでビデオコーナーを利用したことがなかったという方も、ぜひご利用ください。
(ライブラリースタッフA.I)


新着図書は人気があるので、お目当ての本がある方はお早めに!予約もできますので、棚に無かったらカウンターで聞いてくださいね。その他の新着本、CDのリストはアートライブラリーのHPをご覧ください。
(ライブラリースタッフT.K)
 

[ 映像 ]

  昨年、「ヨコハマ国際映像祭2009」CREAMコンペティション優秀賞を受賞した、大山慶監督の『HAND SOAP』(2008年)が、現在、東京・六本木の国立新美術館で開催されている、「平成21年度〔第13回〕文化庁メディア芸術祭」で、アニメーション部門の審査委員会推薦作品に選ばれ、出品されています。メディアアートから、映像、マンガ、ゲームに到るまで、幅広くメディアを用いた現代の芸術を対象とするこの祭典に、実写による映像をコンピューターに取り込みコラージュし、独特の質感を作り出す実験を試みたこの作品が選出される、ということは、大変、喜ばしい出来事です(会期は、2月14日(日)まで)。
→文化庁メディア芸術祭〔http://plaza.bunka.go.jp/festival/

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(▲大山慶『HAND SOAP』(2008年))


 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品を担当した作家たちの活躍を伝える話題が続きます。東京都写真美術館の「躍動するイメージ。 石田尚志とアブストラクトアニメーションの源流」展に、『フーガの技法』(2001年)を出品した石田尚志監督が、3月3日(水)から開催される「アーティスト・ファイル2010―現代の作家たち」に参加します。この催しは、国立新美術館が、国内外で今、最も注目すべき活動を展開している作家たちを選抜し、紹介する企画展で、石田監督はO JUNや斎藤ちさとらと共に、その一人に選ばれたことになります。石田監督の活躍は、美術、映像、アニメーションと、軽快にジャンルを横断しながら、愛知から発信した波動が次第に広がって行く・・・、そんな感じがします。
→国立新美術館〔http://www.nact.jp/

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(▲オリジナル映像作品『フーガの技法』(2001年制作、監督:石田尚志)上映の様子(豊田市美術館、2009年11月))

アートの森ロゴ.jpg なお石田監督は、「あいちアートの森 豊田プロジェクト 知覚の扉II」(会期:2月20日(土)―3月14日(日))にも出品します。大正時代の料亭「喜楽亭」を舞台に行われるこの展示では、欄間や床の間などの細部に装飾が施された、独特の雰囲気を持つ空間をどう変容させるのか、興味を惹かれます。東京へはちょっと遠いな、という方にも、ぜひご覧いただきたいと思います。

(T.E)

 

 

アートの森ロゴ.jpg 明日、2月11日(祝)は、13時からと15時から、堀川プロジェクト・円頓寺商店街で、まことクラブのパフォーマンスがあります。今日はその準備が行なわれました。
 メイン会場の一つとなる「水谷靴店」。今はもうお店はやっていませんが、明日だけは、靴がいっぱい吊るされている!?一番右の腕にピンクの腕章をつけているのが、まことクラブ部長の遠田誠さんです。

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 明日はこんな音楽の演奏もあるのかも!?

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 明日の13時と15時は同じパフォーマンスで、それぞれ約30分程度を予定していますで、ご都合の良いほうにぜひおいでください!

 集合は、円頓寺商店街の中央付近にある「金比羅神社」(下記左)です。皆様お待ちしています!

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 なお、まことクラブのメンバーのうち3人が、2月12日(金)19時からのトリエンナーレスクールにゲストとして出てくださいます。こちらもお待ちしています。


 そして、今日はもう一つ、堀川プロジェクト最後の3月7日(日)16時30分から「ほとりすなごや納屋橋」での、太田一也さん(チェロ)と鈴村由紀さん(ダンス)のパフォーマンスの打ち合わせもありました。

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 初対面のお二人でしたが、話がトントンと進んで、こちらも大変面白い公演になりそうです。

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「ほとりすなごや納屋橋」はカフェなので、このパフォーマンスだけは、500円で着席してケーキセット付(先着80名、定数を超えたら立見で無料)となります。どうぞご期待ください
 
(A.F.)

[ 音楽 ]

アートの森ロゴ.jpg   1月30日(土)午後2時から、広小路・朝日神社の境内で、鬼頭哲ブラスバンドの演奏が行われました。
 鬼頭哲ブラスバンドは、名古屋を拠点に、今年で結成10周年を迎える総勢30人弱の大所帯バンド。今回は、25名ほどの出演者が、栄の喧噪にも寒さにもまけず、大音量で吹きまくり、大声で歌いまくりました!天気もよく、比較的暖かな日で、見上げると神社の境内の木々の間から澄み切った青空が広がる、このブラスバンドにもってこいのシチュエーションでした。

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 鬼頭ブラスバンドの醍醐味は、なんと言っても演奏するのはすべて鬼頭哲作曲のオリジナル曲ということ。そして、なんとも楽しそうに演奏するところ。静かに聞かせるところでは音楽に愛があふれている感じ、ノってきたらパワー炸裂!

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 100名以上集まったお客さんは、一緒にリズムを取って楽しみました。予定の40分の演奏終了後、拍手鳴りやまず、1曲のアンコール曲を披露。名残惜しまれる演奏でした。

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                                                           (写真:すべて猪熊康夫)

 愛知県内6カ所の会場で、現代美術の展覧会とダンスや音楽の公演を開催し、アートとの出会いをつくる催し「あいちアートの森―アートが開くあいちの未来」 。そのうち、1月24日に東栄町プロジェクトが、1月31日には広小路プロジェクトが終了しましたが、堀川プロジェクトは現在開催中。残る3カ所の会場はこれから始まります。引き続きご期待ください!

(A.F.)


 
 

地下2階アートプラザ内に新たに交流コーナーを開設しました。供用開始日は2月2日(火)でした。
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プラザ内に簡単な打合せが出来る場所を確保することにより、芸術家やそのタマゴたちに話し合いの場を提供して、その活動を支援することが大きな目的です。さらに、そこで知り合った芸術家同士がコラボレートして新たな創作活動のキッカケになればなお良いです。
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実際に利用した方々の感想を伺ったところ「簡単な手続で利用できて、とても便利」とのことでした。
プラザカウンターで利用状況を確認して空いていればその場で申し込んで即利用可能です。利用方法の詳細は後日ホームページ上にアップの予定です。
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コーナー内にはホワイトボードも用意してあり、定員は10名ですので、小規模な会合に最適です。


また、プラザ内のテーブル席の運用もコーナー設置を機に見直しました。今まで、テーブル席は図録等の閲覧を考慮して打合せなどができませんでした。今回の見直しで、閲覧専用席を1テーブルにし、
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残りの3テーブルは「歓談席」とし、簡単な打合せ等ができるようになりました。
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どんどん活用していただきたいと思います。ただし、飲食は相変わらずできませんので、ご注意ください。

(H.K)
 

アートの森ロゴ.jpg 1月26日に、栄SMBCパークにて岡登志子さん、中村恩恵さん、垣尾優さんのダンスと、
内橋和久さんの音楽による即興セッションの公演が行われました。

 次の日に行う神戸公演と同じメンバーの公演なのに名古屋の公演は観覧無料!!
嬉しすぎます
満席になり、立ち見の方もいっぱいになりました

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 開演定刻になり、開演前アナウンスのあと、
音楽の内橋さんがおもむろに楽器の方へと歩いていきます。
そして、柔らかなサウンドがダキソフォンから響きだすと、
窓の外では垣尾さんが踊りだし、そこに中村恩恵さんのダンスが加わります。
窓越しに見えるお二人のダンスは、都会の雑踏と相反しながらも溶け込んでいきます。
街を行く人々は、その光景に思わず足を止めざるを得ないようです。

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 会場内に岡登志子さんが現れソロダンスが始まります。
次に中村さんも室内舞台に移動しソロが始まります。

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さらにお二人のデュオ。

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さらに垣尾さんの踊りも加わります。
振り付けされたわけではなく、即興でバラバラな動きのはずなのに、
震え、もがき、もだえながらも、耽美に...複雑に絡まり、渾然一体になる三人。

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 身体の[存在]は[無]へと向かっていきます。

 会場に響き渡る内橋さんの不思議なサウンドはループしながら、
壊れ、再構築されていきながら展開していきます。
「無」から「構築」され「破壊」し、また「再構築」されていく音は、
全てが即興の空間にストーリーを紡いでいくようです。
 内橋さんのギターと、世界に数台しか無いといわれるダキソフォンが相まって、
音の異次元空間、音のカオスに引きずり込まれます。
風の音、虫や鳥の鳴き声、水のような自然界の音、笑い声、弦楽合奏、破壊的なノイズにも聞こえ、
既存の楽器の枠組みを完全に越えています!

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 最後は三人のダンサー、音楽がそれぞれの[静寂]の中へ・・・
約45分の道程は[無の地点]にたどり着いたようです。
 [無]の余韻の後大きな拍手が巻き起こりました。

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 公演が終わった後、内橋さんの周りに人だかりが!
内橋さんのお話を聞いてみたい、楽器を見てみたいという方に囲まれていました。
思ったよりもシンプルな機材と、ダキソフォンの不思議な造形に驚きました。
 内橋さんの非常に興味深いお話も伺え、素晴らしい公演は幕を閉じました。

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 あいちアートの森では美術展示だけではなく、パフォーマンスイベントも数多く用意されています。
しかもほとんどが無料で観覧できます。
ぜひホームページやチラシをご確認のうえ、素晴らしい芸術体験を気軽に楽しんでください

(Y.U.)

 今回は、モーツァルト200メモリアルさんによる独唱、重唱でお楽しみいただきました。
 コンサート当日の1月27日は、ちょうどヴォルフガング・A・モーツァルトの誕生日にあたり、コンサートタイトルも「モーツァルトの誕生日」。

 折りしも8階ギャラリーにおいて「日展」開会式の直後でご覧になったお客様や大ローマ展のお客様も大勢お越しになり、大盛況の客席。

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 モーツァルト200メモリアル代表の熊崎さんの解説を交えながら、長谷川菊さん、瀧口恵理子さん(ソプラノ)、瀧沢博さん(バリトン)も木村曜子さんのピアノ伴奏で聴き応えのある独唱、重唱をご披露くださり、大勢のお客様も3人の美しい歌声にうっとり聴き入っておられました。

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 ・曲目
 Kv.578 コンサートアリア「Alma grande,e nobil core」
 Kv.492 歌劇「フィガロの結婚」より(ベーレンライター新全集の表記によるNo.)
   No.10 ″Non piu andrai ″ 
   No.11 ″porgi amor qualche ristoro・・・ ″  
   No.14  Terzetto″susanna,or via sortite ″
   No.17  Duettino ″Crudel! perche finora・・・″
 Kv.596 歌曲集より  ″Sehnsucht nach dem Frühlinge ″

 実は、午前中のリハーサル時も、歌声に足を停めて、開演前の客席に腰を下ろされるお客様も多く、告知用のチラシもすぐになくなってしまったり、客席数より多めにご用意したプログラムも開演前に全て配り終えてしまうなど、うれしいハプニングも続出の第43回でした。

 最後に熊崎さんがご用意してくださった「アヴェヴェルムコルプス」の楽譜を客席にお配りして、モーツァルト200メモリアルと一緒に唱和するというサプライズありで、出演者とお客様が一体となった楽しいコンサートで終了できました。

 人が出入りするたびに冷たい外気が吹き込む会場の寒さに耐えながら熱演くださった出演者の皆様、静かに、かつ熱心にお聴きくださったお客様の皆様に改めて御礼を申し上げます。

 次回第44回は、2月24日(水)午後0:15から30分間、「カルテットフリーセント」さんによる弦楽四重奏をお届けします。会場は、いつもと同じ2階フォーラム内ですが、北側スペースに変更となる場合がありますので、ご注意くださいね。

 曲目は、弦楽四重奏曲第2番ニ長調K.155「ミラノ四重奏曲」(モーツァルト)、映画「ニューシネマパラダイス」より(モリコーネ)、オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(マスカーニ)、「弦楽四重奏のためのイタリア風セレナード」(ヴォルフ)を予定。大ローマ展開催中ですが、選曲のキーワードも「イタリア」です♪どんな演奏を聴かせてくださるのでしょうか。♪
では、会場でお会いできることを楽しみに。

(文責:k.k)