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愛知芸術文化センター企画制作「舞台芸術家のための音楽セミナー 音楽をより深く理解し、作品創作にいかすために」

2013年03月13日

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2013年2月14日から17日までの4日間、港大尋さんを講師にお迎えして、舞台芸術家のための音楽セミナーを開催しました。
 

 

舞台に立つ役者やダンサーたちが、「音楽」の要素を理解しそれを活かすことが出来るように、という長年の思いを経てようやく実現できた企画です。
今回は、応募もたくさんいただき熱心な方々ばかりの参加となりましたが、日々の舞台の創作過程で音楽の合わせ方を持て余してきたという、実際の悩みを抱えていらした方も多くいらっしゃいました。
 

【講師の港大尋さん】

 

 

 

 

  

まず初めは、ドラムスティック技法を学び、呼吸の取り方やリズムの感覚を体感することから始まりました。
BGMとしてただ流れていた音楽が、順を追って音楽を理解することで、合わせたり拮抗させたり、多様なアプローチから踊ったり演じたり、一つの重要な要素として皆さんの舞台に新たな息吹が吹き込まれたようです。
 

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講師の港さんのギターやピアノなどはもちろん、マリンバ奏者の田中紫織さんも加わり、3、4日目は受講者の発表でライブ演奏をつけていただいたりして、さながら観客のない贅沢なオムニバス小公演の宝庫でした。

もちろん、日本や西洋のリズムや音楽の理論的なことも講義で交えながら、中身のぎっしり詰まったセミナーでした。

seminar-4.jpg 【上:港さんと田中さんのセッション! 中・下:音と連動して動きを探っています】

県内はもとより東京や淡路島など遠方からも、皆さんこのセミナーのために時間を割いてご参加くださいました。
通常、役者あるいはダンサーなど同じ舞台を基盤にしていても、こうして交わる機会は少ないので、人数の絞られた4日間では今後につながる交流の場として、次へのステップにもなったようでした。
この企画を通して、皆さんのさらなる今後のご活躍を楽しみにしています。

 

「舞台芸術家のための音楽セミナー 音楽をより深く理解し、作品創作にいかすために」
会場 愛知県芸術劇場大リハーサル室(愛知芸術文化センター地下2階)
プログラム構成・講師 港大尋(作曲家・ピアニスト・ギタリスト)
ゲストミュージシャン 田中紫織(マリンバ奏者)
アシスタント 仲田優希(ダンサー)
担当 唐津絵理(愛知芸術文化センター 文化情報センター主任学芸員)

 

アンケートより
・集中的に音楽、音について考えること、自身の感性と向かい合うことができる場になりました。たくさんの意見を聞けたのもとてもよかった。今回できなかった内容を、次回是非やっていただきたいです。“違和感をもってしまう舞台作品”になってしまう原因をもっと追究してみたいです。(30代、女性)

・舞台と音楽、この組み合わせのセミナーがなぜ今までなかったのか驚くくらいの素晴らしい切り口でした。(20代、男性)

・音楽との向き合い方のバリエーションを感じ取ることができました。(30代、女性)

・内容のすべてについて理解できたとは思わないのですが、これまでの疑問のヒントになったり、自分にとっての新たなテーマが見つかり、とても有意義でした。港さんの考えていらっしゃることはとても豊かで、興味深いと感じました。ぜひ、定期/継続して実施してほしいです。芸文=港さんの講義=定番…みたいなイメージが超理想です。(40代、女性)

・いろんなことが体験して学べたのが楽しかったです。いろんなジャンルの人が参加していたのもよかったです。(女性)

・個性派ぞろいのメンバー、そして魅力的な内容、ありがとうございました。(20代、男性)

・音に対して根本的なところから再度見直すことができ有意義でした。次回あるならば、音による空間への影響、空間を作り上げていく音の変化などについて取り上げていただけると幸いです。ありがとうございました。(40代、男性)

・とても勉強になりました。音楽はほとんど詳しくないのでよかった。体験できたのがよかった。(50代、女性)

 

(K.Y)