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[ 映像 ]

 現在開催中の「第13回アートフィルム・フェスティバル」(於:12階アートスペースA)も、いよいよ終盤です。29日(土)には、愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品の最新第17弾となる、大山慶監督『HAND SOAP』が初公開されます。

 コンピューターを用いて実写映像など様々な素材をコラージュしたアニメーションという、膨大な手間の掛かる手法のため、これまでの作品数もけっして多くはない大山作品。『HAND SOAP』は、2006年のオムニバス映画『TOKYO LOOP』の一編『ゆきちゃん』以来の新作となります。
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 ↑大山慶監督 『HAND SOAP』(2008年)

 なお「アートフィルム・フェスティバル」は29日が最終日ですが、翌日の30日(日)には、アーティスト・トーク第6回「gozoCinèをめぐって」が、引き続き同会場で行われます。詩人・吉増剛造が2006年より始めている、映像を使った新しい仕事「gozoCinè」を、まとまって公開する初めての試みです。上映終了後には、詩人、批評家の與謝野文子、批評家の八角聡仁を交えたシンポジウムも行われます。

 新しいアートの動向に触れる貴重な機会を、お見逃しなく!

(T.E)

いよいよ公演まであと1週間!チケットをお持ちの方は楽しみにお待ちいただいていることでしょう。
ところで、
「世界最高の現代音楽カルテット“アルディッティ弦楽四重奏団”と日本のコンテンポラリーダンス界の旗手“白井 剛”との夢のコラボレーション公演」
といわれても、音楽に詳しくもない私たち一般市民には、どんなものかわからなくて敷居が高いですよね?
「良いか悪いか判断がつかないものに出かけていって、時間を無駄にしたくなーい!」というあなたのために、公演の一部をYouTubeの中に動画でご用意しました♪
ご自分の目と耳でじっくりお確かめください。
 

(Y.M)


 

 

若手アーティストを応援し、活動の場を提供しているアーツチャレンジの2009年の振付家が決定しました。
今年は、3人の入選者と1人の選考委員特別推薦者が選ばれました。出身地も愛知、神奈川、熊本と今回から全国区です。
第1次の書類選考を経た、第2次のワークショップ審査では、講師の方々の難しい課題に挑戦。
全国から集まったアーティストたちと共に体験したこのワークショップは、彼らの大いなる刺激となったことでしょう。

資料を見ながら審査をする講師のみなさん.jpg
↑写真左より山崎さん、平山さん、佐多さん

写真は選考会の様子です。第1回となった2007年に続いて選考委員&キュレーターを務める平山素子さん、新しく参加していただいている佐多達枝さんと山崎広太さん。
どんな作品を創作したいか、という作品のプレゼンテーションでは、思い思いに作品のイメージをお話いただきました。それを受けて講師からは「創作」に対する本質的な質問が次々と飛び出しました。
 続く選考会議でも、その発言にパワフルでチャレンジャブルな精神を感じる講師の方々。
若手の皆さん、ベテランに負けるな。もっと大胆に挑戦して欲しいな、と思いました。審査後、写真用にポーズを決めていただきました.jpg

作品の発表は、2009年2月21日、22日です。どんな作品になるのか、どうぞご期待下さい。
 

アーツチャレンジチラシ.jpg今年の選考結果はこちらから
http://arts-challenge.com/ 

募集チラシの表紙は、三輪亜希子さんの作品「エミリー」より→

過去に入選された方々も、このプロジェクトをきっかけに、飛躍的に活動の幅を広げられています。2007年に参加した三輪亜希子さんは、先日、新国立劇場で開催された平山素子振付作品『春の祭典』にて、アンダースタディー(代役)を務めました。また、前回の選考委員&キュレーターだった伊藤キムさんの「輝く未来」にて活動をされています。
三輪さん、平山さん.jpg
 ↑三輪さんと平山さん(新国立劇場バックヤードにて)
 

追 記
上記写真と同じ日の公演に出演されていた、愛知芸術文化センターではお馴染みの方々と楽屋にて再会。
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写真左より木佐貫邦子さん、近藤良平さん、平山素子さん。
開館以来、何度も登場していただいている方たちです。

(E.K)

今日は、愛知芸術文化センターの広報誌である「AAC」が作成されるまでの作業の一部をほんの少し皆様に見ていただこうかなぁと思います

その前に!広報誌「AAC」って何?って方に。
↓                ↓
広報誌「AAC」は愛知芸術文化センターが主催する事業をより多くの方に知っていただくため、年に4回(2回の時もあったような・・・)発行されています。ただのPR誌ではなく、読んでも充実感のある広報誌を!ということで各業界の著名な方々にもご執筆をして頂いています!

HPでバックナンバー見られます↓
http://www.aac.pref.aichi.jp/

さてさて、今日は12月25日発行予定のAAC59号のデザインについて、広告代理店である(株)オリコムの松沢さん(左)とデザイナーの(株)CATSの野村さん(右)と打ち合わせです。

 aac打ち合わせ 001.jpg

野村さん!シンプルかつかっこいいデザインよろしくお願いします!そして原稿の提出の遅れを松沢さんにお詫びをいれつつ、今後の予定について打ち合わせをして終了です。

 原稿あがってきてます!

 AAC原稿.jpg

この原稿たちがどのように変身するか、私もワクワクです。時間が許せば発行までに、また広報誌「AAC」作業のブログのるかもです。乞うご期待!そして、12月25日を楽しみにしていて下さいね(発行間に合うのだろうか・・・・・・・(^^; 頑張ります)
(A.F)

12月3日にコンサートホールで開催される「アルディッティ弦楽四重奏団×白井剛」公演の大きな見所ひとつは、ケージの音楽によるダンスと音楽のコラボレーションですが、話題はコラボレーションだけではありません。
アルディッティ弦楽四重奏団(SQ)は、現代音楽を演奏したら右に出るものはいないというほど、高度な演奏テクニックをもった世界的なカルテットです。しかも愛知初公演となります。

コンサートの第1部では、イギリスの現代音楽家・J.クラークによる「弦楽四重奏曲(2002–03)」と、B.ファーニホウによる「ドゥム・トランシセット1–4」が日本で初めて披露されます。
また日本を代表する作曲家の西村朗による「弦楽四重奏曲第4番(ヌルシンハ)」が演奏されます。
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 ↑作曲家 西村朗さん。すてきな笑顔でインタビューに答えてくださいました

実は西村さんとアルディッティSQは、1988年以来の長いお付き合い。西村さん最初の弦楽四重奏曲《ヘテロフォニー》の改訂曲をアルディッティが演奏したのがきっかけです。92年には、初めてアルディッティのために、弦楽四重奏曲2番目となる《光の波》(Pulse of the light)を創作しました。このときにリーダーのアーヴィン・アルディッティは、「とにかくすっごく難しいアンサンブルの曲を書いて欲しい」と、リクエストしたとのこと。そこで腕を振るった西村さん。楽譜をみたアーヴィンは、「こんな難しいのを書きやがって」と言ったとか。でも彼らは奇跡をもいえる素晴らしい演奏を見せてくれたそうです。

西村さんによると、「弦楽はカンタービレ(歌うように、の意)の世界。だからリズム教育を重視していない日本のカルテットには、緻密なアンサンブル曲の演奏は難しく」、特にインドネシアのケチャの影響を受けたリズムが重要な西村さんの音楽は、打楽器的なリズムコントロールができる弦楽奏者にしか演奏ができない、ということでした。西村さんの弦楽曲を演奏できるほぼ唯一のカルテットといえるのでしょう。
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 ↑熱く語る西村さん

97年にはルーアン(仏)の現代音楽祭「ノルマンディの10月」の委嘱により、三番目のカルテット《エイヴィアン(鳥)》(Avian)、そして、2007年に東京オペラシティの「同時代音楽フェスティバル コンポージアム2007」において初演された四番目のカルテット《ヌルシンハ》を生み出しました。中でも今回の《ヌルシンハ》は、アルディッティSQの卓越した表現力をいかすべく書かれたストーリー性のある音楽です。そして今現在、世界中でアルディッティSQしか演奏できない音楽。その演奏が今から気になりますね。

次々に新しい曲に挑戦し、年間に数十曲に亘るレパートリーを生み出しているというアルディッティSQへの作曲家の信頼は厚く、西村さんもそのおひとりです。
アルディッティSQへの西村さんの賛辞は、
「アーティスティックなのに電気的で複雑な倍音コントロールができる」
「作曲家の意図以上に、曲を読み込んで演奏する」
と、絶対的な信頼をおかれています。
アルディッティSQは、現代の音楽界の進歩のためにいまや欠くことのできない存在なのです。
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 ↑アルディッティがチェロを演奏する様子を再現してくれる西村さん
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 ↑アルディッティのヴァイオリンの弾き方を再現


ところで、難曲というと、音楽そのものが難しいかのような心持ちになってきますが、それは、演奏するのが難しく、高度なテクニックと表現力を必要とするということ。聴いている側は、演奏される音楽を聴くと同時に、高度な演奏を行う演奏家のすばやい動きや、演奏家どうしのやりとり、白熱したボディ・トークを愉しんでいただきたいと思います。
「綿密に計算されたアンサンブルは、4人多重構造のシンフォニックに挑むようなもの」、とは西村さん。
4人の演奏がひとつになって初めて完成するアンサンブルのスリリングな迫力を、是非間近で体験してください。


(E.K)

プレシアター・メニュー付きチケットは、販売を終了いたしました。ありがとうございました。

12/3 「アルディッティ弦楽四重奏団×白井 剛」のチケット購入をご検討中の方にお得な情報です♪

愛知芸術文化センターの10、11階にこの夏オープンした、
カリフォルニア料理レストラン『ウルフギャングパック レストラン&カフェ』でのランチと、
「アルディッティ弦楽四重奏団×白井 剛」のS席がセットになった、
プレシアター・メニュー(食事)付きチケット(3,500円)が11/5(水)より販売されます!

今回、特別にご用意させていただくプレシアター・メニューは、
ボリュームも十分にあるアメリカン・スタイルで、デザートも付いた1,500円相当のメニューです。
お食事を楽しんでいただいた後に、ゆったりと公演を観ることができます。

ちなみに「プレシアター・メニュー」とは、劇場に出かける人のための、
特別メニューのことをいいます。
かなりお値打ちに、きちんと食事を取ることができるメニューとなっています。
特にイギリスやアメリカの劇場近辺のレストランで見かけることが多いようですが、
最近は、日本でもこの「プレシアター・メニュー」を取り入れるレストランも増えてきたとのこと。
この機会に、ぜひどうぞ!

このチケットは、ウルフギャング・パックでのみの販売となります。 
メニューなど、詳細はウルフギャング・パック 052-957-5755 までお問い合わせください。

↓レストランの詳細はこちら(ウルフギャング・パックHP)
www.wp-japan.jp/shop/cafe_aichi.html

↓「ぐるなび」ウルフギャング・パックのページ
http://r.gnavi.co.jp/n062420/

 

 

麿 赤兒率いる大駱駝艦による小ホールでの舞踏公演は、2日間とも満員の大盛況でした。
今回上演されたのは、カンパニーの若手、壺中天の向雲太郎振付による『2001年壺中の旅』。
再演を繰り返しているだけあって完成度の高い、ユニークな作品でした。
男性9名による舞踏は驚きのシーンが満載。
笑いのツボにはまる場面が目白押し。でも、大駱駝艦初体験の名古屋のお客さんは笑っていいのかどうか、悩んでいたような……
NY公演では、観客は最初から最後まで笑いっぱなしだったとのこと。名古屋のお客様は最もお行儀が良かったようです(笑)
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(以上2点 撮影者:松田純一)

大駱駝艦による久しぶりの愛知公演。久しぶり、って聞いて、そうだな?、久しぶりだよな?なんて思っていたけど、調べてみると19年ぶりとのこと。愛知芸術文化センターができたのが、今からちょうど16年前だから、それよりもっと前。場所も、津島市天王川公園と聞いて、天王川の畔に浮かぶ舞台の光景を想像するだけでワクワクしてきます。毎年、大須大道町人祭や、数々の屋外公演を行っている大駱駝艦ですからね。

↓今年の大須大道町人祭での金粉ショーの様子はこちら(明王殿にて)
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大駱駝艦(大須2).jpg

(E.K)