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大植 真太郎 ダンスワークショップ

2009年09月01日

本日は大植真太郎さんのダンス・ワークショップ。

日本人離れした肉体、荒々しく激しい<動>と、繊細な<静>。
ダンサーとしてのポテンシャルの高さは、世界でも高い評価を得ています。
そんな大植さんのワークショップという事で非常に楽しみです♪

開講寸前までワークショップの内容を詰める大植さん。
真剣です。
060真剣です。.jpg

開場し、受講されに来られた皆さんが入場します。
061入場中です。.jpg

071打ち合わせです。.jpg
皆さんがウォームアップをされている最中も、
本日のアシスタントをしていただける
柳本雅寛さん(写真真ん中)、平原慎太郎さん(写真右)と打ち合わせ。
より良いワークショップにしようという気迫を感じます。



さて、いよいよワークショップ開始です!

大植さん、柳本さん、平原さんの紹介・あいさつから始まります。
079あいさつからです。.jpg


まずはただ歩きます。
084歩きます。.jpg

次に、歩きながらリズムをつけたり、右に左によろけたり、
近くの人に「こんにちは」と言ってみたり、手をつないだりと、
『歩く』という事をどんどん発展させていきます。
089発展していきます。.jpg

次はその場で足踏み。
107足踏みです。.jpg

そして、皆さんを横にしました。
112横になってます。.jpg

大の字になりながら、『呼吸』を意識する練習です。
115呼吸を意識します。.jpg


これは今回のワークショップの中で、非常に重要な事のひとつの様に思いました。
いつもは自然に行う事を意識する事で、自分の身体をより感じるきっかけになるんですね。

 

次は一人が寝て他の人が踏んだり、
123-133踏んだり。.jpg

乗ったりする事で重みを感じるレッスン。
128-157乗ったり。.jpg

さらに一人が四つんばいに、もう一人がその上に乗り、
重心移動をしながら、左から右に、右から左へと移動します。
187-188重心移動をしながら。.jpg

 

そして、『あなた』(大の字になる)
161-169『あなた』。.jpg

『わたし』(縮こまる)
164-170『わたし』。.jpg
というポーズを交互にやるレッスンです。

ひとつひとつの動きに対して、体の可動、それに伴う感情を
ていねいに説明されていたのが印象的なワークショップでしたが、
『あなた』=相手を求める感じ、『わたし』=自分にこもる感じ
のようなネーミングに大植さんの人間性を感じました。

 
212逆方向にも移動。.jpg
その次は床をプールに見立て、泳ぐように移動し、
また、逆方向にも移動するというもの。
さらに『あなた』『わたし』を繰り返し、移動していきます。
ハードそうですね。



次のレッスンは『パンダ』。
これも面白いネーミングですね。
まず大の字に寝てから、足腰を上にあげて、
浮いた足腰の間にもうひとりの人がもぐりこんで、
寝ていた人が起き上がるというもの。
201-224-202-203『パンダ』。.jpg

これは、重みを感じるレッスンから、『あなた』『わたし』レッスンまでの内容の、
総集編の様なレッスンでした。

受講されている皆さんも必死です。
上手に立ち上がるのが難しそう・・・
233必死です。.jpg

 

踏むレッスンから、『パンダ』のレッスンまでで大植さんが強調していたのは、
「重みというのは、移動のさせ方で分散させる事ができる」という事。

加重の逃がし方、体の使い方、感じ方、体重のかけ方で重さを感じにくくさせたり、
さらにはその力を利用して跳ね起きたりする事もできるんですね。

それによってダンスとしての見栄えが変わってきます。

デュオや、トリオで体が重なり合う事が多いコンテンポラリーダンスにおいて、
基本的かも知れないけれど、とても重要な事ではないでしょうか。

 2613人1組になります。.jpg

ワークショップもいよいよ佳境です。
今度は3人一組になり手をつなぎます。

そして、真ん中の人が、前に、後ろに倒れ、
横の二人がそれを支えるというものです。
 


268信頼関係が。.jpg
最初は倒れる人は怖がってみえる方が多いようでしたが、
講師の皆さんのレクチャーを受けるにつれ、

だんだんとパートナーの方に体を預ける事ができる様になられていました。
パートナーの方との信頼関係が生まれていくのが、観ていてすごくわかりました。
 


274「ハッ!」。.jpg
最後のレッスンは3つの団円になり、いっせいに「ハッ!」と大声を出します。

そろった時は圧巻!
皆さんも笑顔で楽しそうでした。



一番最後には大植さん、柳本さん、平原さんのごあいさつと、
愛知県文化情報センターの唐津主任学芸員の締めがあり、
ダンスワークショップは終了です。
277終了です・・・泣。.jpg

 


今回のワークショップで感じたのは、
人間が自動的に行っている動作、
例えば、呼吸、歩行、立つ事、寝る事・・・
などを意識し、それらを意図的に崩す事で感じる事が、
いつのまにかダンスになっていく事。

きっと大植さんは、演出や、音楽に振り付けをする事より、
もっと人間の根本的なものをダンスから感じてもらいたいのだと思いました。


アシスタント講師をしていただいた柳本さん
080柳本さん。.jpg
平原さん
204平原さん.jpg
お疲れ様でした。

 

この後のダンスショーイングも楽しみです☆

(Y.U)