照明合わせ、ってご存知ですか?ダンスやお芝居など、舞台で上演される作品には、照明や音楽、舞台美術など、様々な演出要素が不可欠ですね。そこで、振付家(演出家)が、作品を創作していく過程で、舞台スタッフの方々に、大まかな作品を実際に観てもらい、希望している演出プランについて打ち合わせを行うのです。このとても大切な打ち合わせを、舞台の世界では「照明合わせ」と呼んでいます。
照明合わせのために準備された大リハーサル室に、舞台スタッフの方々と講師の方々、スタンバイ中。
2月20,21日の発表に備えて、公募で選ばれた4名の振付家の方と、彼らをアドバイスするベテランの振付家が集まり、舞台監督(舞台全体を仕切るリーダー)、照明プランナー(文字通り、照明のプランを考えて、実現させる方)、音響デザイナー(音響のデザイン、音楽の編集、本番での音だしなどを行う音のプロフェッショナル)さんたちとの照明合わせを行いました。
地元愛知県出身の振付家の鈴村由紀さん(写真中央)が、音響さんと舞台監督さんに舞台上での音のきっかけを説明中。
鈴村さん、解説しながら踊ってみせます。
鈴村さんを担当することになった講師の平山素子さん(写真右)が見守る中、舞台での自分の動きを解説し、スタッフの方々に作品について理解してもらうよう説明します。
特に、ダンス作品では、振付家が演出家も、ダンサーも同時に兼ねることも多いため、一人何役もこなさなければならないアーティストはてんてこ舞です。
愛知で活動中の振付家・服部哲郎さんの作品で踊る女性ダンサーたち。
今回は、自身は出演せず、振付に集中した服部さん(写真中央左)。スタッフさんに説明するために、舞台でダンサーたちに指示を出します。それを見守っている平山さん(写真右下)。
熊本から参加した竹之下亮さん(写真左上)と講師の山崎広太さん(写真右上)がスタッフさんに相談中。
音響について、とってもユニークなアイデアをお持ちの竹之下さん。そのクリエイティブな発想を、現場で実現できるかどうか、そこが経験豊かな舞台スタッフさんの腕の見せ所。アーティストの活躍の裏には、それを支える沢山の舞台スタッフさんの力があるのです。
自作自演の竹之下さんも踊る・踊る・・・。
関東から参加した宝栄美希さん(写真右)と講師の佐多達枝さん(写真左)。
宝栄さんは衣装をつけて踊ります。照明プラン決定には、衣装の色や素材もとても重要な要素なんです。
現在も創作中のこのプロジェクト。発表は、2週間後です。
愛知発のプロジェクト、県民の皆さん、是非ご自身の目で見届けてくださいね。( しかも、入場無料 )
(E.K)
アーツ・チャレンジ2009 新進アーティストの発見inあいち
<舞踊部門公演>
若手アーティスト4名が、ワークショップ講師3名の指導、助言を得て創作したオリジナル振付作品の公演を行います。
なお、2月21日(土)の公演終了後、振付を行ったアーティストと講師によるアフタートークを実施します。