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「バレエ&ダンスの魅力 ビデオ上映会」開催中です。

2012年02月13日

 アートプラザ・ビデオルームで開催中の「バレエ&ダンスの魅力 ビデオ上映会」が大変盛況です。ローザンヌ国際バレエコンクールで1位に輝いた菅井円加さん(17)の快挙のおかげでバレエへの関心が高まっているのでしょうか。

 今回の上映会では、『白鳥の湖』などのクラシック・バレエからモダン・バレエ、最先端のコンテンポラリーダンスに至るまで幅広いジャンルを取り上げました。すべての作品を観ればバレエ・ダンスの変遷がわかるのではないでしょうか。

今回の演目でお勧めの作品を2つ紹介しましょう。

バレエ1.jpg  ピナ・バウシュ(1940-2009)  写真:Leafar

 一つ目が、ピナ・バウシュ振付の『オルフェオとエウリディーチェ』です。
ピナは演劇とダンスの境界線を取り払った「ダンス・シアター」という独自な様式で大変有名です。2009年6月に亡くなりましたが、これはその生涯で唯一テレビ撮影とそのDVD化を許した舞台です。
歌い手とダンサー達が舞台に共に立ち、音楽とダンスが同時進行するという、美しいステージによるダンスオペラです。グルック作曲のオペラとダンスが同時に2倍楽しめるという豪華な舞台ですね。パリオペラ座のエトワールを始めとするダンサーも最高です。この舞台は「この世のものとは思えない」と絶賛されたそうです。ぜひご覧ください。

 

バレエ2.jpg アンジュラン・プレルジョカージュ(1957-)   写真: Raphaël Labbé


 二つ目が、アンジュラン・プレジョカージュ振付のパリ・オペラ座バレエ団による『ル・パルク』です。
この作品は2008年5月に愛知県芸術劇場大ホールでの公演でご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
 モーツァルの典雅な美しい音楽が流れる中、男女の恋物語が進みます。とてもシンプルな舞台ですが、モーツァルトの音楽とダンサーの踊りが見事にマッチングし、幻想的で美しい舞台が生み出されました。
音楽がお好きな方にもぴったりの作品です。

 

 その他、モーリス・ベジャール(1927-2007)、ジリ・キリアン(1947-)、ジョージ・バランシン(1904-1983)、ジョン・ノイマイアー(1942-)、ローラン・プティ(1924-2011)など代表的な名振付家たちの作品やドキュメンタリーが次々と上映されます。どうぞお楽しみください。

 
バレエ3.JPGモーリス・ベジャール(1927-2007)   写真: Erling Mandelmann
 
 

バレエ4.jpgジョージ・バランシン(1904-1983) 


 

 バレエ5.jpgローラン・プティ(1924-2011)   写真:Thomas Peter Schulz


 最後に、文化情報センターが企画制作するジョセフ・ナジの「カラス」公演のご案内です。ナジはフランスを拠点として世界で活躍する振付家・ダンサーです。今回は、ジャズ・ミュージシャンのアコシュ・セレベニとのコラボレーションで,全身を筆にしたアクション・ペインティングを楽しむことができます。ダンスだけでなく、音楽、美術、書など様々なアートに関心のある方にとっては必見の舞台です。ぜひお越しください。
なお、公演日までの間、プロモーション映像を当センター地下2階マルチビジョンで毎時13分-20分(9時台から18時台)の間上映しています。こちらもぜひご覧ください。

「カラス/Les Corbeaux」
◇ 日時 2月21日(火)19時、22日(水) 19時
◇ 場所 愛知県芸術劇場小ホール
◇ 料金 5,000円(前売り)、5,300円(当日) 全席自由


(A.M)