2011年08月12345678910111213141516171819202122232425262728293031

アートライブラリー8月の新着図書・CD紹介

2011年08月16日

アートライブラリー8月の新着図書・CDをご紹介します。

 

2308-1.jpg『すぐわかる産地別やきものの見わけ方』
佐々木秀憲 監修 東京美術 2010年
(請求記号751/Su49t 資料番号9110487983)

 

 

 

 

 

 

 



 

 


食卓を彩るものとしては、第一に、野菜やお肉、魚やお米などの食材でしょうか。しかし、忘れてはならないものがあります。それらを引き立てる、食器です。観るものをひきつけるような食卓の上には、必ず、素晴らしい器の存在がつき物でしょう。
この本は、初心者でも分かりやすく解説されたやきもの入門書です。それぞれの器の特徴や美しさがこと細かく紹介されています。
類を見ない、カラフルな渦に吸い込まれそうな耀彩鉢、「創生」、まるで切り取られた風景を映し出しているような繊細なタッチで描かれる色絵金彩風景文皿など、魅力あふれるやきものたちがたっぷり。また巻末には、やきものが出来るまでの工程を、分かりやすく図で説明されていたり、用語解説が載っていたりと、まさに至れり尽くせりな内容となっています。
少しでも、陶芸に興味を持たれた方は、是非、本書をご覧下さい。
(ライブラリースタッフM.Y)

 


2308-2.jpg『古くて美しいもの』
関 美香著,平凡社 2010年
(請求記号 756.8/Se24f 資料番号9110488550)

 

 










 


もしも自分の手元に「古美術」と呼ばれるものがあったとしたら。
古美術だから身構えてしまう、丁寧に扱う、大切にしまっておく。その考え方や気持ちは大切ですし、私もそうします。
ですが本書では著者や古美術を蒐集している人が、実際に手に入れたものを。例えば埴輪や土器を部屋に飾る。器や壺を、花を生ける道具として実際に使った様子が紹介されています。また、それ以外の古美術品や取り扱い方、ちょっとした歴史も読みやすく書かれているので、入門書としてもどうぞ。
(ライブラリースタッフE.S)

 


2308-3.jpg『かたち・機能のデザイン事典』 
高木隆司編集委員長,丸善出版 2011年
(請求記号R75703/Ka81m/ 資料番号9110488274)

 

 













「デザイン事典」です。事典ですが、パッと開いて、読んで、楽しんでもらえそうです。
私たちの周りは、色々な「かたち」であふれています。
本書では、「かたち」と、それに必要な「科学的」「技術的」「文化的」3つの視点、その間の関わり方を「機能」とし、「3つの視点」の重要性、「かたち」と「機能」の関連を、図版を交えて解説しています。(詳しくはカバーの説明をご覧ください。)スツールの構造(線織面)、畳の間(敷き方)、折り紙工学(ジーンズの膝の裏の皺もここに。)など、身近なことにも発見が!
事典(参考図書)なので新刊の棚には並びませんが、見つけてくださいね。(ご案内も致します。)
(アートライブラリースタッフ M.N)


こちらはCDです。


2308-4.jpg『細川俊夫 フルート作品集』 
コルベイン・ビャルナソンほか演奏,NAXOS 2010年
(請求記号C6ホ//* 資料番号9310197530)

 

 






 


日本人作曲家、細川俊夫さんのフルート曲を集めたCDです。
かすれた音や無音の”間”など、日本の美学が音楽に反映されています。
和楽器を西洋音楽に組み入れた作品(例えば、琵琶・尺八・オーケストラで演奏される武満徹作曲ノヴェンバー・ステップスなど)とは違い、西洋の楽器と演奏者だけで、日本的な響きが作り上げられており、不思議な感覚に陥ります。
1曲目の「垂直の歌 I 」は楽譜も所蔵しています。日本の音空間を視覚的に捉えることができ、こちらも興味深いです。
(ライブラリースタッフA.K)