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アートライブラリー12月の新着図書紹介

2010年12月21日

12月はイベントが多くて、気が急いてしまいますね。
こんな時こそゆっくりとCDを聴きながら本でも読んで、一息ついてみてはいかがでしょう。
アートライブラリーには今月も新しいCDや本が入ってきています。

まずは今年生誕200年のショパンのCDからご紹介です。

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『ショパニッシモ 1』 
Fryderyk CHOPIN作曲,河合優子ピアノ, 
イマジンベストコレクション 2006年発売
(請求記号C1シ//カ 資料番号9310196560)

アートライブラリーでは、現在ショパン展を開催中です。
図書やCDのほか、普段は書庫に隠れている楽譜、ヤン・エキエル編纂「ショパン・ナショナル・エディション」なども展示中ですが、今月は新たに、そのナショナル・エディションに基づく演奏のライブ録音CDが入りましたのでお知らせします。
愛知県岡崎市出身で愛知県立芸術大学大学院修了の河合優子さんが「ただショパンの望んだように、ショパンそのものを弾きたい」(CD解説より)と願い演奏されたショパンの曲をお楽しみください。
(『ショパニッシモ』シリーズは、CD第1弾から第8弾まで所蔵しています)
(ライブラリースタッフA.I)


ここからは本のご紹介。こちらもショパンです。

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『フレデリック・ショパン全仕事』
アルテスパブリッシング 2010年出版
(請求記号762.349/C53k 資料番号9110485610)

私事ですが、ライブラリーで行っているショパン関連資料展示を担当しました。(12/26まで。見にきてくださいね)
資料を見直して実感。ショパンってほんとうに人気!本棚で休む間もなく借りられていく本もあり、図書館側としては嬉しい限りです。
そんな中に『フレデリック・ショパン全仕事』が仲間入り。作品解説本は多くありますが、この本ではショパンの生涯を追いながら作品番号順に解説しています。年表や索引も親切丁寧。著者のショパンへの想いが感じられます。勉強だけでなく読み物としてもおもしろそう。
(ライブラリースタッフA.U)


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『観じる民藝』
尾久彰三著  世界文化社  2010年出版
(請求記号 7504/O26k 資料番号 9110485586)
この頃、骨董品とか民芸品にだんだん興味がわいてきました。
この図書館に勤めているおかげでしょうか。そんな私が選んだ一冊です。
骨董品と民藝品の違いを大切にし、あえて民藝というタイトルを選んだ著者のコレクションが載っています。日本のもの、東洋のもの、西洋のもの…
国を問いません。子どもの頃から民藝、骨董品に接していた著者がモノを愛して美を観じてコレクションしたものです。
あなたもこの本の中で美を観じてみてください。

(ライブラリースタッフE.I)


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『現代写真論 コンテンポラリーアートとしての写真のゆくえ』 
シャーロット・コットン著 晶文社 2010出版
(請求記号 740.4/C88g 資料番号 9110485737)

グロテスクなもの、近しい人の肖像、ヌード…現代美術としての写真作品には「何だかとても気になる!でも、何がこんなに気になるの…?」というものがたくさん。
この本では、20世紀半ばから現在に至るまでに活躍した写真家を「写真家の動機」や「作品づくり」の観点からコンセプチュアル、コンストラクテッド、デッドパンなど8つに分け、カラー図版をふんだんに盛り込んで紹介しています。
気になる何かの正体を考えるとっかかりをくれる本です。写真をより深く楽しむことができるようになりますよ。

(アートライブラリースタッフ T.K)


年末の長期休館を前に貸出冊数が普段の3冊から6冊に増えています。借りられる冊数も延びているので、ちょっと気になっていた本をまとめて借りるのにもってこいですよ!