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オリジナル映像作品・大山慶監督『HAND SOAP』が、「平成21年度〔第13回〕文化庁メディア芸術祭」に出品!『フーガの技法』の石田尚志監督が、「アーティスト・ファイル2010―現代の作家たち」「あいちアートの森 豊田プロジェクト 知覚の森II」に出品します!

2010年02月10日
[ 映像 ]

  昨年、「ヨコハマ国際映像祭2009」CREAMコンペティション優秀賞を受賞した、大山慶監督の『HAND SOAP』(2008年)が、現在、東京・六本木の国立新美術館で開催されている、「平成21年度〔第13回〕文化庁メディア芸術祭」で、アニメーション部門の審査委員会推薦作品に選ばれ、出品されています。メディアアートから、映像、マンガ、ゲームに到るまで、幅広くメディアを用いた現代の芸術を対象とするこの祭典に、実写による映像をコンピューターに取り込みコラージュし、独特の質感を作り出す実験を試みたこの作品が選出される、ということは、大変、喜ばしい出来事です(会期は、2月14日(日)まで)。
→文化庁メディア芸術祭〔http://plaza.bunka.go.jp/festival/

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(▲大山慶『HAND SOAP』(2008年))


 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品を担当した作家たちの活躍を伝える話題が続きます。東京都写真美術館の「躍動するイメージ。 石田尚志とアブストラクトアニメーションの源流」展に、『フーガの技法』(2001年)を出品した石田尚志監督が、3月3日(水)から開催される「アーティスト・ファイル2010―現代の作家たち」に参加します。この催しは、国立新美術館が、国内外で今、最も注目すべき活動を展開している作家たちを選抜し、紹介する企画展で、石田監督はO JUNや斎藤ちさとらと共に、その一人に選ばれたことになります。石田監督の活躍は、美術、映像、アニメーションと、軽快にジャンルを横断しながら、愛知から発信した波動が次第に広がって行く・・・、そんな感じがします。
→国立新美術館〔http://www.nact.jp/

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(▲オリジナル映像作品『フーガの技法』(2001年制作、監督:石田尚志)上映の様子(豊田市美術館、2009年11月))

アートの森ロゴ.jpg なお石田監督は、「あいちアートの森 豊田プロジェクト 知覚の扉II」(会期:2月20日(土)―3月14日(日))にも出品します。大正時代の料亭「喜楽亭」を舞台に行われるこの展示では、欄間や床の間などの細部に装飾が施された、独特の雰囲気を持つ空間をどう変容させるのか、興味を惹かれます。東京へはちょっと遠いな、という方にも、ぜひご覧いただきたいと思います。

(T.E)