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アートプラザビデオルームで、ゴダール『映画史』上映

2009年06月11日

実験映画の17年展.jpg現在、地下2階アートプラザビデオルームでは「芸文・実験映画の17年展 ―テーマ上映会・プラザプレイベント― 」を28日(日)まで開催中です!
この催物は、6月12日(金)から14日(日)、6月23日(火)から25日(木)までアートスペースAにて開催されるテーマ上映会「実験映画の長編&大作」のプレイベントとして企画されました。

愛知芸術文化センターの開館以来定期的に行われてきた、実験映画をテーマに取り上げた主催事業の17年をふりかえり、今まで上映された実験映画の貴重な資料を展示し、当日配布されたプログラムなども、手にとってご覧いただけます。今まで開催されたポスターや資料が並ぶ様子は、なかなかの見ものです
また、展示だけでなく実際に映像作品もご覧いただけるよう、期間限定ではありますが6月12日(金)、16日(火)、27日(土)、28日(日)に、ゴダールの『映画史』全8章を上映します。

ゴダール.jpg
ジャン=リュック・ゴダール
『映画史』全8章 1988-98

 
 この作品は、1988年に制作を開始、映画生誕100年の年である95年を通過して、98年に完成した、ジャン=リュック・ゴダールのビデオによる大作です。昨年度開催された、第13回アートフィルムフェスティバルでも上映されました。

 なにしろ4時間25分の大作なので、第1章から第4章(6/12、27)、第5章から第8章(6/16、28)と日にちを分けて上映します。上映当日は、1→4、5→8の順番で2回、繰り返し上映します。12日はテーマ上映会とは開演時間が重ならないようになっていますので、テーマ上映会に参加予定の方も、会場に向かわれる前にぜひお立ち寄りください。また、テーマ上映会に参加された後「もっと色々観たい!」と思われる方もいらっしゃるかと思い、テーマ上映会終了後の土日に上映されるように設定しました。

実験映画とは、「新しく先鋭的な表現の可能性を常に追求している映像表現」とのこと。そのため芸文センターでは、劇映画やドキュメンタリーでも、映像表現の新たな可能性を追求する作品を幅広く取り上げてきました。ヌーベルヴァーグの作家と一般的には知られているゴダールの『映画史』も、そんな一本です。
新しく先鋭的って、一体どんな作品なのだろう?と思われた方、「百聞は一見にしかず」ともいいますし、この機会にぜひ一度ご覧ください。観た後には、今まで気づかなかった世界が開けるかもしれません。

ちなみに、実験映画は「あいちトリエンナーレ2010」でも取り上げる予定です(作品は未定です)。愛知初のトリエンナーレ開催前に、現代芸術を体感してみてください。
今回のゴダール『映画史』上映は、入場無料、事前申込も不要、いつでも気軽に入場できます!

(K.A)