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魔術展関連事業 愛知県美術館チャリティコンサートが開催されました。
チャリティへのご協力ありがとうございました。

2012年06月08日
[ 音楽 ]

 5月27日(日)の午後、美術館ロビーに3人の可愛い魔女(笹野大栄さん(箏)、大橋淑恵さん(ヴァイオリン)、大脇薫さん(ソプラノ))が登場し、魔術や魔女に関連したコンサートが開催されました。この3人の方々は、愛知県で活躍する芸術家などで構成される団体、愛知芸術文化協会(ANET)の若手・中堅の芸術家のグループ“てな”のメンバーです。“てな”は社会貢献を主な活動の一つとし、各地でチャリティコンサートなどを行なっています。
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左から大脇薫(Sp)さん、大橋淑恵(Vn)さん、笹野大栄(箏)さん。

 さて、オープニングは、魔法使いの帽子とマントを着けた3人の魔女が登場したので、観客の皆様はびっくり。琴とヴァイオリンとソプラノという異色の編成で、和楽器と洋楽器が溶け合った不思議で幻想的な世界が現出しました。『魔女の宅急便』や、オペラ『アルチーナ』など魔女がテーマの音楽やパガニーニの奇想曲など悪魔をテーマとしたもの、レスピーギの「Nebius」など幻想的な作品等、中には珍しい曲も含まれ、趣向をこらした多彩なプログラムでした。

 なお、プログラムの中の「キビタキの森」(1979年作曲)は、作曲家の宮田耕八朗が福島県白河の「キビタキの森」を訪ねたときの印象を表した邦楽曲で、自然の美しさが見事に表現された素敵な音楽です。今回、東北復興のチャリティのため、琴で演奏されました。
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 会場の盛大な拍手に応えたアンコールの『もののけ姫』のテーマ曲が演奏されました。観客の皆様には、素敵な美術品に囲まれ、最後までファンタジーの世界を楽しんでいただきました。

 

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 演奏会終了後には、魔女の姿の出演者が募金箱を持って立ち、会場の皆様から合計38,350円の義援金をいただきました。義援金は、全国美術館会議を通して被災地の文化財、美術品救援活動に充てられます。どうもありがとうございました。

 (A.M)