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「第15回アートフィルム・フェスティバル」が開幕します!

2010年11月19日
[ 映像 ]

 10月31日(日)に「あいちトリエンナーレ2010」がフィナーレを迎え、すでに2週間以上が過ぎていますが、いまだ興奮冷めやらず、その余韻に浸っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。文化情報センターはトリエンナーレの「映像プログラム」の企画に協力しましたが、実験的な映像作品に初めて触れ新鮮な驚きを得た、といった観客の方々の声を聞くことが出来ました。

 そうした皆様にぜひご覧いただきたいのが、本日(11月19日(金))からスタートする「第15回アートフィルム・フェスティバル」です(会場:12階アートスペースA)。「第15回」とあるように、文化情報センターでは以前より映像事業を行っていました。それは1992年の開館時にまでさかのぼることが出来、文化情報センターは一貫して商業ベースでは上映の難しい実験映画やビデオ・アート、ドキュメンタリーやアニメーションなど、いわゆるアート系の作品紹介を精力的に進めてきました。

 「アートフィルム・フェスティバル」は、これら映像ジャンルの枠組みを取り払い、映像における実験性の追求を主眼に置いて、多彩な作品を取り上げるとともに、音楽やダンスなど周辺領域との関係も重視して、これら異ジャンルの越境や融合といえる作品にも光を当ててきました。

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高木正勝『Ymene0:euran(イメネロ:エウラン)』2001年

 ピョートル・カムラーが監督、リュック・フェラーリが音楽を担当し、過去とも未来ともつかぬ独自のSF的イメージを生み出したアニメーション『クロノポリス』(1982年)や、音楽と映像の両面に渡って活躍するアーティスト高木正勝の新作『Ymene』(2010年)、映画監督の七里圭がクラムボン(音楽)、黒田育世(ダンス)と組んだユニークなプロモーション・ビデオ『ASPEN』(2010年、2バージョンを上映。その内の一つは未公開版という貴重な機会です!)など、今、ジャンル間の交流が活性化していることを実感できるプログラムとなっています。去る11月7日(日)に「第14回オランダアニメーション映画祭」でグランプリを受賞した、大山慶『HAND SOAP』(2008年、愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品第17弾)といった話題作の上映もあります。映画ファンのみならず、多くの方々のご来場をお待ちしております。
 上映スケジュール等、詳細は愛知芸術文化センターHPをご覧ください。


追記 「あいちトリエンナーレ2010」映像プログラム関連のお知らせを一つ。長者町会場に出品した、若手アニメーション作家3人の姿を追ったドキュメンタリー番組が、NHK教育TVの「ETV特集」で放送されます。タイトルは「ぼくらの夢の物語」、放映日時は11月21日(日)22時より23時(60分)です。
「トリエンナーレ」HPのニュース欄もご参照ください。
全国放送ですので、会場にお越しになれなかった方にもご覧いただければと思います。

(T.E)