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「平田オリザの現場」ビデオ上映会が始まりました

2010年07月02日

 開催まであと1ヶ月半とせまった「あいちトリエンナーレ」のパフォーミングアーツ関連のプレ企画として、出演団体をフィーチャーしたビデオ上映会をビデオルームで開催しています。
 今回は、ただいま上映中の平田オリザ氏の演劇ビデオについて紹介します。
平田オリザ氏は、日本を代表する劇作家・演出家です。1980年代に『青年団』の活動を通して、全く新しい演劇技法「静かな演劇」を確立、今もなおその方法論と著作が国際的に高い評価を受けています。
今回の映像『平田オリザの現場』は、氏が手がけた舞台の数々を収録したシリーズです。毎日異なる映像を上映しています。この中では、特に岸田國士戯曲賞を受賞した「東京ノート」が日本を代表する作品として有名で、9ヶ国語に翻訳され、また、世界各国でも上演されています。(7月7日上映予定)

 平田1.jpg


平田氏の演劇は、暗転や舞台転換も、効果音もBGMもなく、劇全体が一つの場面となっていることが多いのですが、日常そのもののせりふをじっくりと味わうことができます。対話の中から揺れ動く人間関係が浮かび上がり、新たな発見や感動が沸き上ってきますよ。
なお、トリエンナーレのオープニングとして、平田オリザ+石黒浩研究室プロジェクトによるロボット版『森の奥』が8月21日から始まります。同プロジェクトによるロボット演劇の劇場初公開です。果たしてどのような舞台を繰り広げるのか、公演が楽しみですね。(チケットはただいま発売中)
ビデオ上映会は、この後も、ヤン・ファーブル、チェルフィッチュ、Nibroll、ローザスと続きます。上映日をご確認の上、ぜひお越しください。
(A.M)