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「第14回アートフィルム・フェスティバル」開催!

2009年11月18日
[ 映像 ]

 11月19日(木)より、「第14回アートフィルム・フェスティバル」が始まります。冬の映像イベントとして定着してきたこの催しですが、今回は1990年代より映画制作の現場に導入されるようになったデジタル・ビデオが、単なる機材面の変化に留まらず、映像表現の本質に深く関わっているものではないか、という考えに立ち、1960から70年代の初期ビデオ・アートの貴重な作品から、近年、ハイ・クオリティな作品が多く登場している自主制作映画やホーム・ビデオなど、新たな動向までを俯瞰的にとらえます。

 この他、ジャン・ルーシュ、アラン・レネ、クリス・マルケルといった映画史にも名を残す重要作家たちの作品を集めた〈フランス・ドキュメンタリーの精華〉や、短編という形式が、作家の個性が際だつドローイング・アニメーションから社会風刺的な実験映画まで、多様な表現を生み出していることを照らし出す〈フランス発!新世代ショートフィルム〉など、多彩なプログラムで構成されています。当センターが一年一本のペースで継続している「オリジナル映像作品」の最新第18弾となる、寺嶋真里『アリスが落ちた穴の中 Dark Märchen Show!!』(2009年)の初公開も行われます


『犬たちの記憶』.jpg
*写真:12月5日(土)〈フランス発!新世代ショートフィルム〉で上映する、シモーネ・マッシ『犬たちの記憶』(2006年)


 また今回、テーマ上映会「実験映画の長編&大作」などで好評だったスタンプ・ラリーに代わり、新たな観客参加の企画として、「あいちトリエンナーレ2010プレイベント 小林はくどうワークショップ『ラプス・コミュニケーション』2009年版」が行われます。単にビデオを撮ったり、観たりといったことに留まらない、ユニークな映像体験になるでしょう。

 オープニング上映作品『見るということ』(企画・松本俊夫、2009年)に合わせ、出品作家が来館するといった情報もあり、当日にならないと判らないサプライズ・ゲストが登場するかもしれません

 ぜひ会場に足を運んでください

(T.E)