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「映像アート90年史」&「イメージフォーラム・フェスティバル2013」を開催!!

2013年06月05日
[ 映像 ]

 

   「映像アート90年史」&「イメージフォーラム・フェスティバル2013」を開催!!

 

 67()より、「映像アート90年史」が始まります。この上映会は、昨年、同時期に開催した「ビデオ・アートから映像アートへ」の発展形ともいえる企画です。昨年は197080年代のビデオ・アート作品を基点に、今日、現代美術の領域でも映像メディアを使用した作品を多く目にするようになったことを受けて、こうした動向の源流をそこに見出そう、という主旨で開催します。

 今回の「映像アート90年史」では、昨年の上映会が、愛知県文化情報センターの所蔵するビデオ・アートやオリジナル映像作品によりプログラムを構成していたのに対し、ルネ・クレール『幕間』(1924)など、アートライブラリーが所蔵する1920年代の古典的なアヴァンギャルド映画も加えています。これによって、戦前のアヴァンギャルドから、戦後のアンダーグラウンド映画、そして、それを引き受けつつ、ビデオという新しいメディアを用いることで、そのさらなる展開と、表現としての高度な達成を遂げたビデオ・アートに到る歴史的な流れを、6日間の会期で凝縮してプログラミングすることが出来ました。

 ライブラリー所蔵映像の上映を快諾していただいた関係各位に、厚くお礼申し上げます。

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さらに現代のヴィヴィッドな映像表現の動向を反映させるべく、9()には「第6回愛知デジタルコンテンツコンテスト」受賞・入選作品と愛知特別プログラム「愛知の新世代たち」の、2つのプログラムを加えています。前者は、デジタルコンテンツに関わる若手人材の育成と、優れた才能の発掘を目的とするものですが、その中には知事賞グランプリを受賞した、東郷拓郎、金本有里彩『suger coat(2012)のように、約3分という短い時間の中に、短編映画と呼んでも差し支えないほどのストーリー的な展開や起伏を盛り込んだ、凝縮力ある作品も生み出されています。この機会に、多くの方々に鑑賞していただければ、と思っている次第です。

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また、後者は、612()より開催する「イメージフォーラム・フェスティバル2013」(IFF2013)のジャパントゥモロウ(一般公募部門)に応募された、愛知県在住・在学の作り手たちの作品を集めたプログラムです。実験的なアニメーションから、ハイ・クオリティのCG作品、さらにはドラマ的な実験を志向するものまで、その表現は幅広くバラエティに富んでおり、映像表現の現在の状況を知る、良い機会になるものと思っています。

 映像アートの祭典として、映像表現の実験的な動向を紹介する、国内最大級の映像フェスティバルと評される「イメージフォーラム・フェスティバル2013」と併せて鑑賞すれば、「映像アート90年史」では歴史の流れという縦糸に、「IFF2013」では表現の広がりという横糸に、同時に触れることが出来る、絶好の機会となるでしょう。

 皆様のご来場をお待ちしています。(T.E

 

上映作品、スケジュール等の詳細は、下記のサイトをご覧ください。

「映像アート90年史」

http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2013/13jyoei/index.html

 

「イメージフォーラム・フェスティバル2013

http://imageforumfestival.com/