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第79回 フレッシュコンサートを開催しました ♯♪♭

2013年03月05日

「第79回 フレッシュコンサート」を1月23日(水)に芸術文化センター2階のフォーラムで開催しました。


『中低音域の魅力!メゾソプラノとバリトンによる真冬の熱々デュエット』と題して、メゾソプラノの稲場薫(いなば かおる)さんとバリトンの安田旺司(やすだ おうじ)さんの歌声を、小島千加子(こじま ちかこ)さんのピアノ伴奏で、180名以上の方にお楽しみいただきました。

 

FC79-1.jpg【(左から)稲場薫さん、小島千加子さん、安田旺司さん】

 

◎今回の演奏曲


カンツォーネ、日本の童謡、オペラ、ミュージカルなどの名曲とアンコールを含め8曲歌っていただきました。


1曲目は、フランチェスコ・パオロ・トスティ(1846-1916)作曲「Canzone Veneziana(ヴェニスの歌)」の二重唱でした。

その後、安田さんから「マイクのいらない音で、寒い中を暖められるように、7曲を歌います。」とのお話とメンバー紹介がありました。


2曲目は、童謡「鞠と殿様」(西條八十(1892-1970)作詞、中山晋平(1887-1952)作曲、岩河智子編曲)でした。

「童謡の中には、『花いちもんめ』、『とおりゃんせ』、『かごめかごめ』など、怖い、恐ろしい話の歌があり、『鞠と殿様』も同じである。」とのお話がありました。

FC79-2.jpg3曲目と4曲目は、ソング「うた」(佐藤信(1943- )作詞、林光(1931-2012) 作曲)と「はるかな友に」(磯部俶(1917-1998作詞・作曲)でした。

ソング「うた」は、昨年1月に80歳で亡くなられた作曲家林光さんを偲んで選曲されました。
この歌は「うたはどこで おぼえた…」のフレーズが繰り返される歌で、「半分眠りながら、教科書開いて、あいつを待ちながら、涙流して…」と続く詩を二重唱で歌いました。

「はるかな友に」は、「思い出すのは お前のこと」というフレーズが繰り返される歌です。

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≪ものしりあれこれ・1≫
1958年に結成された男性4人のカルテットの「ボニージャックス」の名づけ親が磯部俶さんです。
代表曲に「はるかな友に(NHK「みんなのうた」)、「ちいさい秋見つけた」、「月光仮面は誰でしょう」などがあります。

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5曲目は、ジョージ・ガーシュウィン(1898‐1934)作曲、ミュージカル『Oh Kay!(オー・ケイ!)』より「Clap

Yo’Hands(手を叩こう)」でした。

 

FC79-3.jpg

「Clap Yo’Hands」では観客のみなさんも手拍子で参加されました】

安田さんから、「ガーシュウィンは、『ラプソディ・イン・ブルー』などの曲で、アメリカ音楽を作り上げ、『完璧な作曲家』と言われている。」というお話のあとに、皆さんに手拍子の参加を呼びかけられました。
会場の皆さんも手拍子をしながら、「Clap Yo’Hands」を楽しみました。

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≪ものしりあれこれ・2≫
ガーシュウィンの作品には、オペラ(135番街、ボーギーとベス)、ミュージカル(ガール・クレイジー、レディー・ビー・グッドなど)、映画音楽(シャル・ウィ・ダンス、ゴールドウィン・フォリーズなど)、管弦楽曲(パリのアメリカ人、ラプソディ第2番、キューバ序曲など)、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲(スワニー、ザ・リアル・アメリカン・フォーク・ソング、香港など)の作品があります。

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6曲目は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)作曲、歌劇『Don Giovanni(ドン・ジョヴァンニ) K.527 1787年』より「La' ci darem la mano(お手をどうぞ)」でした。

誘惑する貴族ドン・ジョヴァンニの魅力にひかれてしまう村娘ツェルリーナの心をお二人はとても美しく歌われました。 

 
7曲目は、野呂昶(1936- )作詞、伊藤康英(1960- )作曲「そこにあなたがいてくださることは」でした。


アンコール曲は、「あすという日が」(山本瓔子作詞、八木澤教司(1975- )作曲)でした。


フォーラムに響きわたる朗々とした声の安田さん、モデルもされている可憐な稲場さんの熱々なコンビを小島さんがピアノでしっかり支え、心暖まるコンサートとなりました。
聴衆の皆さんも温かい思いで帰られたことと思います。

 

来場の皆さんからは…

◎今回が初めての方々から

・『声楽の楽しさを強く感じた。声楽は生きた楽器です。岐阜から来て、偶然聴かしてもらいました。ありがとう。』《70歳台、男性》
・『とても寒い中、素晴らしい音楽を聴かせていただき幸せでした。』《60歳台、女性》

◎いつも来られる方々から

・『フレッシュコンサート、ありがとう。私もフレッシュするために。芸文は私の生きがい。自由に来たいときに来られる、憩いと幸せ。』《70歳台、女性》 
・『繊細なメゾソプラノに、リラックスしたバリトンが心持ち、気持ちよいハーモニーでした。』《60歳台、男性》


など、様々な感想をいただきました。ありがとうございました。


≪出演後のメッセージ≫

稲場薫(メゾソプラノ)さん
お聴きいただきました皆様、スタッフの皆様に心から感謝いたします。
とてもたくさんの方にご来場いただいて正直驚きました!
間近でお客様の反応を感じながら、皆様と一体となって演奏できたひとときは何よりの宝です。
演奏後、お客様からお声を掛けていただいてとても幸せな気分で今回のコンサートを終えることが出来ました。
いつかまた、皆様の前で演奏出来るように地道に活動してまいります。


安田旺司(バリトン)さん
目標としていた「芸文を声で満たして、ちょこっとだけ溢れ出す」がどこまで実行できたか分かりませんが、楽しい35分でした。
ホールでは出ない残響も楽しすぎて、ブレイクする瞬間をいつも以上に多用してしまいました。
体がやっと温まってきたと思ったところで終演。
またどこかで皆様にお会いできるの楽しみにしております!


小島千加子(ピアノ)さん
ロビーコンサートは何度か経験がありますが、あんなに果てしなく高い吹き抜けの会場では初めてで、響き渡る歌声がとても気持ち良かったです。
また、平日のお昼という時間にも関わらず、沢山のお客様にご来場頂きとても温かい雰囲気の中で演奏出来て、幸せな午後のひと時でした。ありがとうございました!

 

◎○◎ お知らせです ◎○◎ ※受付終了しました
平成25年度下半期(平成25年10月から平成26年3月まで)の「愛知芸術文化センター フレッシュコンサート出演者」を募集しています。
出演を希望される方は、平成25年6月24日(月)までに「フレッシュコンサート出演申込書」をご提出ください。
多くのご応募をお待ちしています。

 

(M.K)