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アートライブラリー5月のおすすめ新着図書・CD紹介 第2弾

2010年05月28日

アートライブラリー5月のおすすめ新着図書・CD紹介、第2弾です。今回はCDもご紹介します!

『世界の教会』
ピーピーエス通信社写真 PIE BOOKS(ピエ・ブックス) 2009年出版
(請求記号526.1/Se22p 資料番号9110471965)
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 世界各国、様々な場所や土地に建てられた教会。質素で厳かなものもあれば、派手な色使いや奇抜さが目立つものなど、その国や地方色豊かで実に様々な教会の姿を本書では紹介しています。
 中には今はもう使われていないと思わせる、所々壁が壊れているものや、草木が茂っている教会の写真もあります。それでもかつては神に祈る場所として、またその役割以外にも多くの人々で賑わっていたのでしょう。
 巻末の写真一覧には建築年も一緒に書かれていますが、記述がないものに関しては色々と想像してみるのも、写真を見る際の一つの楽しみ方だと思います。
(ライブラリースタッフE.S)


『知ってるようで知らないベートーヴェンおもしろ雑学事典』
ベートーヴェン雑学委員会 著、ヤマハミュージックメディア、2009年出版
(請求記号762.34/B321b 資料番号9110471660)
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誰もがその名を知っているベートーヴェン。みなさんは何を連想されるでしょう?
「運命」「第9」「難聴」、そして学校の音楽室にかけられたイカツイ風貌…?
この本は、たとえば複雑な家族関係や映画にもなった「不滅の恋人」へのラブレター、
初めて「芸術家」宣言をした音楽家であったことなどなど、知られざるエピソードが満載。
無骨で不器用な人間像と波乱に満ちた生涯、そしてドラマチックな音楽の数々。
巻末の「名曲名盤30」とともに、ベートーヴェンを丸ごと楽しんでいただける1冊です。
(ライブラリースタッフM.K)


最後にCDのご紹介です。
『シューベルト:ピアノソナタD845/ブリス・ポゼ:コントラソナタ』
アンドレアス・シュタイアー フォルテピアノ演奏  エオン製作 マーキュリー発売
CD番号MAECD-0421
(請求記号:C1シ/シ 資料番号:931019537)

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19世紀初頭の音色に浸ってみませんか?
シューベルトのピアノソナタが作曲された時代(1827年モデル複製)のフォルテピアノで
演奏されたものがこのCDです。 
フォルテピアノとはピアノの初期の形で今のピアノよりやや柔らかい音がします。
このCDを聞くと19世紀初頭の人々はこのような音色で演奏したり、聴いていたんだなと
実感できます。現在のピアノ演奏と聴き比べてみてください。今までとはちょっと違った音楽
の世界が広がります。
また、このCDにはシューベルトのピアノソナタをはさんでポゼのコントラソナタが入っています。
この曲もフォルテピアノで演奏されています。まるでポゼとシューベルトがフォルテピアノを通して
ピアノソナタで対話している。そんな感じです。これもこのCDのおもしろさです。ぜひ、皆さんも
19世紀と20世紀末のピアノソナタの世界を堪能してみてください。
なお、シューベルトのソナタをピアノで演奏したCD、LPもアートライブラリーにはあります。
これらとの聴き比べもおすすめです。
(ライブラリースタッフE.I)