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第77回 フレッシュコンサートを開催しました ♯♪♭

2012年12月25日

第77回フレッシュコンサートを11月28日(水)にフォーラム?(2階)で開催しました。

『Happy 150th Birth year, Debussy! 弦楽四重奏』と題して、Quatre-Couleurs(キャトルクルール)4名の皆さんの演奏を、190名以上の方にお楽しみいただきました。


fc77-1.jpg【左側から安田祥子さん、波馬朝光さん、波多和馬さんと田中千尋さん】


◎今回の演奏曲

フランスの作曲家クロード・ドビュッシーは1862年8月22日生まれで、今年、生誕150年を迎えました。これに因んで、ドビュッシー唯一の「弦楽四重奏曲」ハイドンの「弦楽四重奏曲第79番第2楽章」、そして、アンコールを演奏していただきました。

キャトルクルールのメンバーは、第1ヴァイオリンの安田祥子さん、第2ヴァイオリンの波馬朝光さん、ヴィオラの田中千尋さんとチェロの波多和馬さんです。

開演の曲は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン作曲『弦楽四重奏曲第79番二長調 作品76‐5』より「第2楽章 Largo. Cantabile e mesto(ラルゴ、悲しく歌うように)」を演奏しました。
とても静かなロマンの香りに満ちた演奏で、心が満たされる思いがしました。

その後、メンバーの黒一点である波多和馬さんから、最初の曲は、「弦楽四重奏の父」と呼ばれるハイドン(1732?1809)の曲であること、そのハイドン誕生から130年後の1862年に生まれ、今年、生誕150年を迎えたドビュッシー唯一の「弦楽四重奏曲」の第1楽章、第2楽章と第4楽章を演奏するとの紹介がありました。
 

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≪ものしりあれこれ・1≫ 作品76の弦楽四重奏曲について

ハイドン作曲の「作品76」は、6つからなる弦楽四重奏曲で構成され、1797年にヨーゼフ・エルデーディ伯爵(当時、ウィーンの音楽愛好貴族の一人)に献呈されたことから、「エルデーディ四重奏曲」と呼ばれる。6曲中4曲に『五度』、『皇帝』、『日の出』、『ラルゴ』と呼び名が付けられている。
1 弦楽四重奏曲第75番 ト長調 作品76-1
2 弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 作品76-2『五度』
3 弦楽四重奏曲第77番 ハ長調 作品76-3『皇帝』
4 弦楽四重奏曲第78番 変ロ長調 作品76-4『日の出』
5 弦楽四重奏曲第79番 ニ長調 作品76-5『ラルゴ』
  第1楽章 Allegretto-Allegro
  第2楽章 Largo. Cantabile e mesto
  第3楽章 Menuet. allegro
  第4楽章 Finale. presto
6 弦楽四重奏曲第80番 変ホ長調 作品76-6
                                                       <出典 フリー百科事典>
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2曲目は、クロード・ドビュッシー作曲『弦楽四重奏曲 ト短調 作品10』より「第1楽章、第2楽章、第4楽章」を演奏しました。

各楽章は、「ものしりあれこれ・2」のとおりです。

Quatre-Couleursの皆さんは、ドビュッシーの斬新な響きを見事に表現しました。
艶やかで澄んだ音色と情熱的なカンタービレが多くのお客様の心をとらえ、終演後は盛大な拍手が贈られました。
 

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≪ものしりあれこれ・2≫ 『弦楽四重奏曲 ト短調 作品10』について

第1楽章 Animé et très decidé(活き活きと、きわめて決然として) 
第2楽章 Assez vif et bien rythmé(かなり急速に、とてもリズミカルに)
第4楽章 Tres modere - Tres mouvemente - En animant peu a peu - Tres mouvemente et avec passion
(きわめて穏やかに - きわめて躍動して - 少しずつ動きを付けて - きわめて躍動して、かつ情熱的に) 
なお、演奏しなかった第3楽章は、「Andantino, doucement expressif(アンダンティーノ、甘く表情豊かに) 」です。
                                                       <出典 フリー百科事典>

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アンコールは、もちろん、ドビュッシー作曲で、『ピアノのための前奏曲』の24曲の中から「亜麻色の髪の乙女(1910年作曲)」を弦楽四重奏による編曲で演奏していただきました。
夢見るような美しい演奏で、お客様も帰るのが名残り惜しい様子でした。 

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来場の皆さんからは…

◎今回が初めての方々から
・『皆さんが真摯に向き合っていらっしゃるのが音楽から伝わって来ました。外部の人の声が気になりました。』《20歳台の女性》
・『とても良かった。お昼のひと時を心地よい気分で聴きました。2月11日の演奏(キャトルクルールリサイタル)を楽しみにしています。』《50歳以上の女性》


◎いつも来られる方々から
・『とても良かったです。素晴らしい演奏ありがとうございました。子どもも、とても喜んでいました。』《30歳以上、女性》 
・『今日は軽い内容、ドビュッシーの「弦四」ということで聴きに来ました。今後も、弦楽四重奏曲を取り上げていただければ必ず聴きに来ます。』《40歳台、女性》

など、様々な感想をいただきました。ありがとうございました。


≪Quatre-Couleursの出演後のメッセージ≫
安田祥子さん
あれだけたくさんのお客様に聴いていただく機会もなかなかないので、とても良い経験になりました。
お客様もスタッフの皆様も暖かく迎えてくださり、良い緊張感の中演奏することができたと思います。
今回の経験を生かし、またこれからも4人で色彩豊かな音楽を作っていきたいと思います!
ありがとうございました!!


1月の第79回フレッシュコンサートは、1月23日(水)のお昼(午後0時15分?0時45分)にフォーラム?(2階)で開催予定です。
『中低音域の魅力! メゾソプラノとバリトンによる真冬の熱々デュエット』と題して、歌劇、童謡などの歌曲を予定しています。


◎ ○ ◎ お知らせです ◎ ○ ◎ ※受付終了しました
平成25年度下半期(平成25年10月から平成26年3月まで)の「愛知芸術文化センター フレッシュコンサート出演者」を募集しています。
ご応募される方は、平成25年6月24日(月)までに「フレッシュコンサート出演申込書」をご提出ください。
多くのご応募をお待ちしています。


(M.K)