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オペラ「ホフマン物語」ビデオ上映会(第1弾)が始まりました!

2010年06月16日

オペラ「ホフマン物語」ビデオ上映会(第1弾)が始まりました!
―9月の公演の予習として、またオペラ入門としてお楽しみください。
     
オペラ「ホフマン物語」は、フランスの作曲家オッフェンバックが作曲した唯一のオペラです。(オッフェンバックはオペレッタ(軽歌劇)作曲家として有名です。誰もが知っている「カンカン踊り」もオッフェンバックのオペレッタ「地獄のオルフェ(邦題:天国と地獄)」の一部なのです。)
オッフェンバック.jpg ←ジャック・オッフェンバック(1819-1880)

このオペラは「ホフマンの舟唄」でとても有名なのですが、上演の機会が限られています。ここ愛知県芸術劇場でも、今までたった1回しか上演されていません。その理由は、規模が大きいこと(全部で5幕もある。)、主役級の歌手が多く必要であることなどで、要は制作に多くの経費と労力がかかるためなのです。ということで、今回9月18,20日に大ホールで上演のトリエンナーレオペラ、見逃すと今度はいつ見られるか分からない!見逃すのはもったいないですよ。ホフマン上映.jpg
 

さて、今回上映する二つの映像は、特に「ホフマン」役のテノールに注目ください。コヴェントガーデン歌劇場は若き日のプラシド・ドミンゴが主役です。ホフマンはドミンゴの当たり役で、若々しく力強い声と演技が楽しめます。ホフマンの愛する女性たちも著名歌手が揃っています。この映像はいわばホフマン物語の「定番」です。
一方、マチェラータ音楽祭のホフマン役はヴィンチェンツォ・ラ・スコーラです。スコーラはポスト3大テノール(3大テノール:パバロッティ、ドミンゴ、カレーラス)の筆頭とされ、太陽のような輝かしい声で人気を呼んでいます。また、若いイタリアのコロラトゥーラ、ランカトーレの超絶テクニックも注目です。演出もとても楽しいものとなっています。
新旧テノールの競演以外にも演出の違いもお楽しみください。オペラは演出によって、印象も感動も全く変わってきます。オペラは決して過去の遺物ではありません。演出によって現代に新しく生まれ変わり、今を生きる私たちに語りかけて来るのですね。9月の公演も若手演出家の粟國淳氏がどのような演出で私たちに語りかけて来るのでしょうか。とても楽しみです。
6月19日(土)14時30分から、このオペラの制作に携わっている愛知県文化振興事業団の大脇可子さんに、わかりやすく見どころ、聴きどころなどを解説していただきます。解説を聞いてからオペラを見ると、新しい部分が見えてきて、感動がより深まることでしょう。
※  あいちトリエンナーレ2010プロデュースオペラ「ホフマン物語」の詳細は下記の特別サイトへ  http://www.aac.pref.aichi.jp/sinkou/event/hoffmann2010/index.html
(A.M)