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アートライブラリー6月のおすすめ新着図書・CD紹介

2010年06月15日

アートライブラリーから新着図書とCDをご紹介します。

『ルナ+ルナ 山本容子の美術旅行』
 山本容子著,井上真希著 講談社 2009.12
(請求記号 704/Y31r 資料番号 9110472541)
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ラスコーの洞窟や、MoMAのマティス大回顧展など、銅版画家山本容子さんの世界美術を巡る旅。その旅にはいつも「旅ノート」を持って出かけるそうです。旅先での出来事や、考えたことを書きとめているこのノートは、後々の製作のもとになっているとのこと。本書は山本さんと翻訳家井上真希さんが、このノートなどを頼りに約30年間の体験と創作について辿る、新たな美術の旅となっています。
読んでいると、自分も同じ作品を見に、旅に出かけたくなってしまう一冊です。
(ライブラリースタッフA.I)


『Atelier』
久家靖秀著 有限会社フォイル 2009年出版
(請求記号702.16/Ku21a 資料番号9110472407)
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草間彌生さん、村上隆さん、会田誠さんなどの芸術家のアトリエを写した写真集です。表紙に使われている写真は彫刻家の舟越桂さんの机の上。いかにも芸術家のアトリエ!といった感じのアトリエもあれば、普通の部屋にごろごろと作品が転がっているようなアトリエも…。ここで作品が作られるのか!と思うとどれだけ散かっていても素敵な部屋に見えるのが不思議です。
(ライブラリースタッフT.K)


『アーティストの言葉』
ピエ・ブックス 2009年出版
(請求記号702.8/A94p 資料番号9110472416)
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新生活も落ち着いて、気づけば自分行き詰ってない?
そんなときは先人に相談してみましょう。
この本には「才能を伸ばす」「発想法」「成功の秘訣」…といったセクションごとに、アーティストたちの格言が集録されています。85人もの先達がいるので、心にガツンと響かせてくれる人がいるかもしれません。いなかったら自分で作りましょう。
「成長するものにある美しさ。そこには無意味なものは何もない。」(本文より)フランク・ロイド・ライトの言葉に、思わず振り返る過ぎし日々。
(ライブラリースタッフA.U)


『横浜錦絵物語』
 齋藤 龍著 新人物往来社 2009年出版
(請求記号:7218 Sa25y 資料番号:9110472336)
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錦絵とは、華麗な多色刷り浮世絵版画のことです。
この本には、幕末から明治にかけての横浜を題材にした錦絵が集められています。
150年前の横浜はどんな風だったのでしょうか?
商館、黒船、異人館、楽隊、祭りなどいろいろ載っています。
ちょっとタイムスリップしてみましょう。
また、この本は錦絵、浮世絵の作品としての色使いや表現を楽しむことができます。
そして幕末から明治初期の風俗もよくわかります。
本の後半部には絵についての時代背景も詳しく書かれています。
絵画、風俗、歴史などいろいろな面からアプローチできる一冊です。
(ライブラリースタッフE.I)


続いてCDのご紹介です!
『フェデリコ・ガルシア・ロルカ ギター伴奏による歌曲集』 
カルロス・アルバレス(バリトン) ラファエル・カタラ(ギター)、Gramola製作、マーキュリー発売  CD番号GRML-98844
(請求記号:F1ロ/ア 資料番号9310195330)
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ロルカは民謡を口承ではなく楽譜におこすことに尽力しました。
当時、彼と親交のあったダリ、ブニュエルといった人々は「前衛の芸術家」と呼ばれる人々でした。同時代に、口承であった民謡を譜面におこしたロルカの作業も、「古くて新しい」と思われます。
彼の出身地は、スペイン南部のアンダルシア地方。
新しいスペインといえば、乾いた空気にまっすぐ太陽の光が射し、白い家の街並(ミハス)が傾斜にひろがるイメージが思い浮かびませんか。しかし、ギターとバリトンの哀愁溢れる音は深い夜も感じさせます。夏にぴったりのCDです。

★トラック11「El café de chinitas〔チニタの酒場)」など、ちょっと踊りたくなってしまうかも♪フェデリコ・ガルシア・ロルカは「血の婚礼」、「イエルマ」でも知られる戯曲家でもあります。「血の婚礼」(資料番号:9420010048)は当館でも観られますので、映像でもロルカを堪能してくださいね。
(ライブラリースタッフM.N)

この他にもたくさんの本とCDが入ってきています。ぜひご来館くださいね。
(ライブラリースタッフT.K)