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「大須映画祭2012」&「ダンス・フィルム・フェスティバル2012」

2012年10月12日
[ 映像 ]

“つながるヒト・つながるマチ”をキャッチコピーにして、東海地域とゆかりのある映画を、個性的で活気ある商店街として全国的にも知られる大須の街で上映しようという「大須映画祭2012」が、10月13日(土)・14日(日)に開催される運びとなりました。

第1回目となる今回、愛知芸術文化センターが20年間継続してきた「オリジナル映像作品」シリーズからもぜひ出品してほしいと声が掛かりました。

第1回ということにちなみ、この機会にシリーズ初期作品を集めて上映し、原点を振り返ってみようと思います。上映作品は『T-CITY』(監督:勅使川原三郎、1993年)、『トワイライツ』(監督:天野天街、1994年)、『KAZUO OHNO』(監督:ダニエル・シュミット、出演:大野一雄、1995年)の3本です。


 “身体”をテーマに、映像表現の新たな可能性を切り開くような、実験的な作品を制作することがこの企画のコンセプトでしたが、パフォーミング・アーツとの関わりが深いこれらの作品には、身体と映像の関係が、非常にピュアな形で考察されていたといえるのではないでしょうか。

上映は14日(日)15:40より、会場は第1アメ横ビル4階第3会議室です。
また19:05より、シアターカフェにて、制作担当学芸員によるトークも行われます。

 

トワイライツ.jpg【天野天街『トワイライツ』(1994年、Photo:羽鳥直志)】

パフォーミング・アーツと映像の関係ということでは、引き続き愛知芸術文化センター12階アートスペースAで、アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会との共同主催により「ダンス・フィルム・フェスティバル2012」を開催します。

この企画はDVDコレクション「コンテンポラリー・ダンスのランドスケープ」(2007年)をまとまった形で紹介するものですが、フランスのダンサー・振付家のみならず、フランスが評価する作り手も選出されており、現代におけるダンスの先端的な動向を俯瞰的に知ることができる、絶好の機会です。

昨年、当センターで公演し鮮烈な印象を残したジョセフ.・ナジが監督した『ジョセフ・ナジ、最後の風景』(2006年)や、アンジュラン・プレルジョカージュが振付を担当した『ブラック・パビリオン』(監督:ピエール・クーリブフ、2006年)の他、『ドミニク・メルシー、ピナ・.バウシュを踊る』(レジス・オバディア監督、2003年)、ウィリアム・フォーサイス振付による『One flat thing, reproduced』(監督:ティエリー・ドゥ・メイ、2006年)、『勅使川原三郎?不可視のダンス』(エリザベット・コロネル監督、2005年)等々、ダンス・ファンなら見逃せないラインナップです。

近年、ダンスと映像とは密接な関わりがあり、映像作品として見ても優れたものが少なくなく、映画ファンの方にも楽しんでいただけるでしょう。

上映プログラム等の詳細は、当センターHPをご覧ください。皆様のご来場をお待ちしています。

 

(T.E)