愛知県文化情報センターでは、自主企画イベントを開催するにあたり、多数のボランティア「サポートスタッフ」にお手伝いいただいています。
 |  | 職員と一緒に上映会の受付。 「いらっしゃいませ、資料をどうぞ」 | 公演のフロント業務。 「チケットを拝見します。」「パンフレットです、どうぞ」 |
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そもそもはじめてボランティアの方にお手伝いいただいたのは、2002年、愛知芸術文化センター開館10周年記念イベント「あいち芸術文化フェスタ2002」でした。72人の方が応募してくださり、「木之下晃写真展」の監視や、「カルミナ・ブラーナ」公演の楽屋担当、「愛知県立芸術大学ブラスバンドコンサート」の観客整理係などを担当してくださいました。

写真1,2,3 木之下晃写真展 4 カルミナ・ブラーナ(撮影:南部辰雄) 5 愛知県立芸術大学ブラスバンドコンサート
 |  | 「いらっしゃいませ、チラシをどうぞ」 | 右端の首からスタッフ証をかけている方。 観客整理をしながらお客さんに混じってコンサートも聴きます。 |
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翌2003年からは、1年を通して、愛知県文化情報センターの自主事業のお手伝いをしていただくボランティアとして登録、活動が始まりました。2005年には「サポートスタッフ」という名称を決定。この年の秋には、愛知芸術文化センターだけでなく、愛・地球博の会場でも、ダンスオペラ3「UZME」(EXPOドーム)と「森の中のパレード」(愛・地球広場)の上演を行い、たくさんのサポートスタッフの方々が出演者の子どもたちの対応や楽屋係など大活躍してくださいました。

↑愛・地球博 愛・地球広場 懐かしいですね!もうすぐ「森の中のパレード」始まるところです。

↑公演が始まりました。最後はモリゾーとキッコロも登場。
 |  | 後ろの四角いテントが子どもたちの控え室です。 舞台から誘導の手順を確認中。 | 「お疲れ様。足元気をつけるんだよ。」 やさしく誘導します。 |
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そして現在、130名の方がサポートスタッフとして登録してくださっています。お願いする仕事も多岐に渡り、上映会・講演会・公演などの受付、チケットもぎりなどのフロント業務、楽屋係だけでなく、会場の設営準備、チラシのデザイン、DM発送作業、記録写真の撮影など様々です。プロジェクトアシスタントといって、学芸員スタッフと一緒に一つの事業にずっとたずさわり、そのプロジェクトを全面的に補助するお仕事をしてくださる方もいらっしゃいます。
 |  | ワークショップのサポート。講師や受講者と一緒に踊っちゃいます。これも仕事。 | 会場設営準備。椅子や座布団を並べたり、スピーカーを設置したりします。 |
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↑サポートスタッフデザインによるちらし。
長い方だと、2002年からもう7年間も継続してくださっている方もおられます。
昨年度末に行ったアンケートでは、
・全然知らなかったアーティストの方達にお会いして、お話ができたり、少しのお手伝いでも喜ばれ、感謝してくださるので、嬉しいです。多くの裏方さんのご苦労を知って作品作りの大変さ、楽しさもわかり、とてもよかったと思っています。
・舞台が出来てゆく過程に関わることができ、自分が全く知らない舞台の裏側でいかに多くの方が関わっているか、どんな苦労があるかわかりました。
・普段鑑賞者としてみているダンスや美術などを、別の角度から見たり、身近に接することで、理解を深めることができました。
・スタッフ仲間とコミュニケーションが取れたのも有意義でした。
・短時間ではあるが、知らない人と協力して、仕事ができるのが楽しいし、やり甲斐があります。
などなど、皆さん、大変やりがいをもって楽しみながらお仕事をしてくださっているようすで、私達もとてもうれしくありがたく思っています。サポートスタッフの皆さんは、観客ともアーティストとも違った立場で、この愛知芸術文化センターを支えてくださる、大切な方々なのです。
現在、新しいサポートスタッフの募集は行っていませんが(ゴメンナサイ!)、もうすぐボランティアの方に力を発揮していただく場がやってきます。それは「あいちトリエンナーレ2010」。2010年愛知芸術文化センターでは、現代美術と舞台芸術を中心とした芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」を開催します。ここでは、さらにたくさんのボランティアの方々のお力をいただきながら進めます。「あいちトリエンナーレ2010」のボランティアの募集は、もう今年の秋から始まる予定です。(詳細は
「あいちトリエンナーレ2010」のウェブサイトに掲載されます)
皆さん、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
(A.F)