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「韓国アニメーション・ポスター展」開催中です!!

2013年05月08日

 

   「韓国アニメーション・ポスター展」開催中です!!

 

 来る518()19()に、アートスペースEFで開催する「花開くコリア・アニメーション2013」に先立ち、アートプラザにて「韓国アニメーション・ポスター展」を開催しています。

この上映会は、日本ではまだ十分に知られていない、韓国の質の高いアート系アニメーション作品の鑑賞機会を設けようとするものですが、ポスター展は、作品の雰囲気に一足早く触れ、また、その制作背景などの一端を知る機会となっています(519日まで開催)。

 まず目を引くのが、やや劇画的なニュアンスも入った、リアルな人物描写が静かな迫力を醸し出している『豚の王』(2011年、監督:ヨン・サンホ、英語題:The King of Pigs18()14:00/19日(日)16:20の2回上映)のポスターです。この作品は、昨年、韓国の長編アニメーションとしては初めて「第65回カンヌ国際映画祭」監督週間に招待された話題作で、韓国インディペンデント・アニメーション協会がいち早く対応してくださったお蔭で、昨年のポスター展で展示することが出来ました。このインパクトの強いイラストを、ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。

 いよいよ今年、「花開くコリア・アニメーション2013」でこの作品が日本初上映されることを受けて、ポスターも再登場する運びとなりました。この作品の上映は、現代のアニメーションが、人間の心の深い闇の領域をも表現する力を有しているのだと知る、良い機会となるのではないでしょうか。koreaanime01.JPG

 『豚の王』の右隣にある小型のポスターが、今回、来日を予定しているキム・ギョンジン、チョン・ミニョン両監督の『楽園』(2011年、18()16:00「短編Bプロ」で上映)です。手前のアクリル・ケースには、この作品のスチルや、メイキング写真、キャラクターを造型する元となったドローイングのパネルを収めています。メイキングを見ると、撮影にデジタル一眼レフ・カメラを使用している様子や、ドローイングと実際に造型されたキャラクターの微妙なニュアンスの違いも垣間見られ、興味深い内容となっています。koreaanime02.JPG

 なお、18()17:30から、両監督に日本から人形アニメーション作家の江口詩帆さんを加えて、トーク「日韓ストップモーションの世界」を開催します。また、19()10:30より、この三者の指導によるワークショップ「コマ撮りでマジックショー!? みんなで変身トリック映像を作ろう!」も行います。

 毎回、ユニークなイラストがかわいいと評判な「Indie-AniFest」のポスターも、2007から12年までの6枚をまとめて展示しています。「花開くコリア・アニメーション」は、毎年秋に韓国・ソウルで開催されている「Indie-AniFest」の巡回プログラムですので、これらポスターはチラシの原イメージともいえるものです。一般的にポスターは、催し物の情報を人々に伝達することがその大きな役割ですが、会期終了後に時間を置いて眺めてみると、改めてイラストやデザインの良さが伝わってきたりするものです。この機会に、ぜひお立ち寄ください。(T.E)