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第73回 フレッシュコンサートを開催しました ♯♪♭

2012年09月10日

第73回 フレッシュコンサートを7月25日(水)に2階のフォーラムで開催しました。

『ピアノとサクソフォンによる“夏の日のものがたり”』と題して、デュオ・セゾンフォーレのピアノ野中亜紀さんとサクソフォン鈴木たつやさんの演奏を、150名以上の来場者にお楽しみいただきました。

fc73-1.jpg【野中亜紀さん(左)と鈴木たつやさん】


◎今回の演奏曲
アンコール曲を含めて5曲演奏していただきました。


最初に、鈴木さんから、観客の皆さんへのお礼と、野中さんと二人で『夏、夏らしい曲。夏の太陽と月の夜を楽しみましょう。』とお話されました。

1曲目は、ピアノとサクソフォンによるJ.M.ダマーズ作曲の「ヴァカンス(アルトサクソフォーンとピアノのための「ヴァカンス」1990年)」
とてもゆったりした曲調でフランスのエスプリがたっぷりの爽やかな演奏でした。 

fc73-2.jpg【アルトサックスを演奏】


2曲目は、ピアノとサクソフォンによる尾高尚忠作曲の「夜曲(1942年)」
サックスの響きから始まり、ピアノの音色が重なり、サクソフォンとピアノがマッチした演奏でした。
『尾高さんは、日本を代表する現代作曲者・指揮者で、息子の尾高忠明も新国立劇場のオペラ部門芸術監督である。』との話がありました。


3曲目は、伝ヴィヴァルディ作曲のソナタ「忠実な羊飼い」第6番ト長調より
『バロックの有名な曲で、ヴィヴァルディの名で発表されたが、その後、裁判でヴィヴァルディの作品でないことになった曲である。』との話がありました。
曲は、オルガンとソプラノサックスによる演奏で、牧歌的な曲想にぴったり。明るい青空や高原を渡る爽やかな風をイメージしました。


また、デュオ・セゾンフォーレの自己紹介もありました。
野中さんは、現在、京都市立芸術大学大学院修士専攻で、古代音楽の研究をしていること、鈴木さんは、設計事務に20年たずさわりながらサックスを学んできた。昨年体調を崩され演奏も休んでいたが、トレーニングを少しずつ行い、復帰できてうれしいとの話がありました。
 

4曲目は、W.A.モーツァルト作曲のオペラ『魔笛』の「夜の女王のアリア」(第1幕と第2幕にあります)を2曲ソプラノサックスで演奏しました。
このアリアは、高い音が連続することから、ソプラノ歌手にとっては難曲として知られていますが、サックスでは軽々と演奏していました。

fc73-3.jpg【ソプラノサックスを演奏】
 

アンコールは聴きやすい2曲を選曲され、始めにサックスによる「荒城の月」を奏で、ピアノとサックスでリチャード・カーペンター作曲の「青春の輝き」を演奏しました。


来場の皆さんからは…‥

◎今回が初めての方から
・『ステキな生演奏をオープンで聴けるこのような機会があることを知りませんでした。魅力的です。しかもこんなにも音色が広がりを感じることができると思わず、驚きとともに、嬉しかったです。』《30歳台の女性》
・『徳島から着ました。名古屋は3回目。「忠実な羊飼い」身体にスーと入ってきて、泣いちゃいました。アンコールもとても素敵でした。ありがとう。感動を』《40歳台の男性》

◎いつも来られる方から
・『全盲障害者のガイドヘルパーをしている。全盲のための音楽を聴くことができてとても楽しみにしている。月に1度で聴く機会を増やしていただけたらと願います。』《60歳台の女性》 
・『サクソフォンの音色がとても素敵でした。夜曲は、初めて聴く曲調でとても感激しました。日本的な音色もとても素晴らしいと思いました。』《40歳以上の女性》
 
など、様々な感想をいただきました。ありがとうございました。


◎○◎ お知らせです ◎○◎ ※受付終了しました
平成25年4月から9月までの「フレッシュコンサート出演者」の募集締め切りは、平成24年12月17日(月)となっています。ご応募をお待ちしています。


(M.K)