愛知芸術文化センター1階
ART LIBRARY
おすすめの1冊!

考える身体
三浦雅士 河出書房新社、1999年

芸術を楽しむということとは?私がこの仕事を通じて伝えたいテーマです。勅使川原芸術監督が当劇場で製作・上演した『風の又三郎』の稽古中に、若手ダンサーに「ダンスをするというのはどういうことか?」と投げかけたとき、私は「身体」について考えました。何かを感じること、想像する力、それは自身の身体であり、身体と向き合う舞踊(ダンス)は、新たな世界を発見させてくれる芸術ではないでしょうか。本書で三浦氏は「舞踊ほど根源的な芸術はない」と語っています。芸術を楽しむ手がかりは自身の身体にあるのかもしれません。
(愛知県芸術劇場企画制作グループ 上林元子)

NEWS

愛知県芸術劇場の作品がアメリカへ

当劇場で製作したダンス作品の海外公演が決定しました!5月にニューヨーク、サンフランシスコで上演します。作品は「ダンスの系譜学」や「パフォーミングアーツ・セレクション 2022」で注目された『瀕死の白鳥』(ミハイル・フォーキン 原型 酒井はな改訂)と、『瀕死の白鳥 その死の真相』(岡田利規 演出・振付)。今号でご紹介した酒井はなさんと、チェリストの四家卯大さんがご出演されます。
海外公演を記念して、製作の過程を紹介するプロセストークを、YouTubeで期間限定配信中です。ぜひご覧ください。

プロセストーク

「ダンスの系譜学」(2021年)より

情報誌AACがリニューアル!
WEB版と紙版でアートが身近になる!
生活がもっと楽しくなる

愛知芸術文化センターで開催される愛知県美術館の展覧会や、愛知県芸術劇場の自主事業など、アート情報を発信する情報誌AACが6月からリニューアル。WEB版では芸術を気軽に楽しめるコンテンツを、紙版ではよりディープな芸術の情報をお届けする。興味関心や内容により選べるNEWスタイルのAACを、ぜひおでかけ先の相談相手にしていただきたい。

NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)ダンサーによる
レパートリー作品のワークショップ

オランダを拠点にする世界で最も人気の高いコンテンポラリー・ダンスカンパニーの一つNDT。プレミアム・ジャパン・ツアーの愛知公演に先駆け、プロを目指すダンサー向けのダンスワークショップを開催します。才能豊かな振付家と世界中から集まった選りすぐりのダンサーたちによって創られた作品の一場面を体験しながら、自己表現のブラッシュアップにつなげます。


講師/NDTダンサー
日時/7月8日(月)、9日(火)
場所/愛知県芸術劇場大リハ―サル室(愛知芸術文化センター地下2階)

※詳細は今後、当劇場ウェブサイトにて発表。

2館の“コレクション、ずらり!"の見どころを紹介するトークラリー
学芸員と参加者による掛け合いで、作品や作家の面白さを知る

「愛知県美術館」と「愛知県陶磁美術館」にある17,000件以上の所蔵作品から選ばれた作品が展示されるオムニバス形式の展覧会「コレクションズ・ラリー」。同展の関連企画「トークラリー」では、両美術館の担当学芸員がナビゲーターを務め、展示の内容を丁寧に説明。
タイトルの「トークラリー」には、球技のラリー(ボールの打ち合い)のように、担当学芸員同士や、お客さまを交えて質問や感想の投げかけを行い、展示の内容をより多くの方に楽しんでいただける機会になればとの思いが込められている。
このイベントで、4/14(日)までの本展覧会がもっともっと観たくなるはず。

「愛知県美術館」と「愛知県陶磁美術館」の学芸員による解説。

トークラリー(学芸員による展示説明会)
日時/3月8日(金)18:30〜19:30、4月6日(土)11:00〜12:00
会場/愛知県美術館展示室内(愛知芸術文化センター10階)
定員/各回先着30名(申込不要)
※チケットをお持ちの上、開始時刻に美術館ロビーにお集まりください。

展覧会の詳細はこちら

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