©Michael-Slobodian

世界で今最も人気のダンスカンパニー
キッドピボットが念願の初来日!

バンクーバーを拠点に世界各国で上演する
キッドピボットの来日ツアーが決定。
2002年の創設以来、作品の多くは賞を獲得し、
国際的なダンスコミュニティからも称賛を受けている
ダンスカンパニーの最新作は必見だ。

才能豊かな気鋭振付家による
逆転の発想から生まれた作品

キッドピボットを率いる芸術監督クリスタル・パイトは、世界で最も知られるコンテンポラリーバレエカンパニーNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)のアソシエイト・コレオグラファー(常任振付家)を務め、国際的に認められている。振付作品『The Statement』は2019年のNDT来日ツアーの演目の一つとして、日本でも大きな反響を得て話題になった。近年では名門バレエ団からも依頼が絶えず、17年にはバレエ界のアカデミー賞とも称されるブノワ賞(振付家部門)を受賞。キッドピボットによる15年初演の『Betroffenheit』は、19年にイギリスのザ・ガーディアン紙において「世紀のベストダンス作品」のベスト1に輝くなど、多方面から脚光を浴びている。

最新作『リヴァイザー/検察官』は、ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリが1836年に発表した傑作喜劇の戯曲『検察官』をもとに、脚本家ジョナソン・ヤングと共同創作。19年から始まった世界ツアーではコロナ禍での中止・延期を経て、いよいよ今回の初来日へ。22年イギリス演劇界で権威あるローレンス・オリヴィエ賞の新作ダンス部門を受賞し、ツアーのラストとなる日本公演は最高の完成度が期待できる。パイトによる振付のエッセンスが総合的に詰め込まれた本作は、録音した音声に合わせて口元を動かす演劇的なパフォーマンスからスタート。言葉の発音やニュアンス、リズムに合わせて呼応する役付きダンサーはもちろん、照明や舞台美術も見どころといえる。中盤に入ると、打って変わってコンテンポラリーかつミニマルな抽象世界へ。衣装はシンプルに変わり、動きが自立する不穏な空気感に包まれ、登場人物の深層心理が段々と見えてくる。8名の出演するダンサーには、元NDT1メンバーの鳴海令那も。ダイナミックな群舞はバレエ作品を彷彿とさせるエネルギーがあり、多様な表現による異なる見え方で普遍的な社会の様相を描く。

演出・振付
クリスタル・パイト Crystal Pite

1970年生まれ。カナダ・バンクーバー出身。キッドピボット主宰。NDTのほかロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場及びカナダのナショナル・アーツ・センターのアソシエイト・アーティストも務める。フォーサイスの元でダンサーとして活躍後、NDTにて振付を開始。2017年ブノワ賞(振付家部門)受賞、ローレンス・オリヴィエ賞は22年で4度目の受賞となる。パリ・オペラ座バレエ団、英国ロイヤル・バレエ団などに新作を提供。

STORY

腐敗政治がはびこるロシアのとある地方都市に、首都からお忍びで検察官が来るとの知らせが届く。長年の不正と汚職を隠そうと、市長はじめ有力者たちは大あわて。たまたま通りすがった無一文の若い役人を検察官と勘違いして、清廉潔白をとりつくろい接待攻勢をかけて保身を図る。ところが、この男が検察官とは人違いで...。

愛知県芸術劇場プロデューサー 唐津絵理

世界中のバレエ団や劇団が注目する振付家のパイトが、自身のカンパニーで来日する初めての公演が愛知からスタートします。記念碑となるであろう瞬間をお見逃しなく。

2023年5月19日(金)開催
キッドピボット『リヴァイザー/検察官』
場所/愛知県芸術劇場大ホール(愛知芸術文化センター2階)
時間/19:00〜(公演時間は90分、休憩なし)
料金/S席7,000円、【U25】3,500円
A席5,000円、【U25】2,500円
B席3,000円、【U25】1,500円
プレミアムシート10,000円(パンフレット付)
※【U25】は公演日に25歳以下対象(要証明書)。
※3歳以下のお子さまは入場できません。託児サービスあり(有料・要予約)。
※国内ツアー公演あり(神奈川)

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「劇場と子ども7万人プロジェクト」(小・中・高校生招待)対象公演。
詳細はこちらをご覧ください。

■視覚に障がいがあるお客さまへ
事前にプログラムのデータをEメールでお送りできます。

■聴覚に障がいがあるお客さまへ
聴覚支援システムとして「ヒアリングループ(磁気ループ)」が客席の一部で作動します(要予約)。



キッドピボットによるワークショップ
2023年5月20日(土)開催予定
※詳細が決まり次第ウェブサイト等でお知らせします。

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