平成9年度愛知芸術文化センター自主事業のご案内

 

5月24日(土)、25日(日)、28日(水)
メトロポリタン歌劇場公演
マスカーニ作曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』
レオンカヴァッロ作曲『道化師』
5月24日(土)/午後5時開演
プッチーニ作曲『トスカ』
5月25日(日)/午後5時開演
ビゼー作曲『カルメン』
5月28日(水)/午後6時30分開演
大ホール【事】
S58,OOO円 A52,OOO円 B46,O00円 C38,O00円 D28,000円 E18,OOO円 学生9,000円 当日A9,000円 当日B8,000円(※S席〜学生席は完売)
スター歌手達の個性あふれる歌唱と絢爛豪華な舞台セットで、オペラファンを魅了してやまない世界屈指のオペラハウス、メトロポリタン歌劇場。同歌劇場の芸術監督でもあるジェームズ・レヴァインの指揮、観客をあっと言わせることで有名なフランコ・ゼッフィレッリによるリアリズム溢れる豪華な舞台、日本でも熱狂的なファンの多い三大テノールのうちの二人、プラシド・ドミンゴとルチアーノ・パヴァロッティの出演など、まさに“夢のオペラ”の実現です。

 

6月1日(日)
ヘネシーオペラシリーズ\
小澤征爾指揮 モーツァルト作曲
歌劇『魔笛』
午後4時開演
大ホール【事】
S25,000円 A20,OOO円 B16,OOO円 C12,000円 D9,OOO円
学生5,O00円 当日A5,O00円 当日B4,O0O円(※S席〜学生席は完売)
狩りで森に来ていた王子タミーノは、可愛い娘パミーナを救うため、“魔法の笛”を手に陽気な鳥刺しパパゲーノとザラストロのアジトに向かう。そこで、二人を待ち受けていたものは…。メルヘンチックでミステリアスな世界が繰り広げられるモーツァルトの人気オペラが、世界の小澤とトップアーティスト達の共演により実現。メトロポリタン歌劇場首席演出家デイヴィッド・ニースの演出や、ポップアートの第一人者ホックニーによる装置も楽しみです。

 

6月26日(木)〜7月6日(日)
テーマ上映会
『ジャン・ルノワールと前衛映画の時代』
<仮題〉
アートスペースA【情】
「ゲームの規則」('39)「大いなる幻影」('37)などで知られる映画監督ジャン・ルノワールは、映画の歴史とほぼ重なり合うようにその人生を刻んでいった、偉大なるシネアストの一人です。ルノワールはその最初期において当時のアヴァンギャルド映画の文脈に位置づけられる作品を手掛けましたが、こうした事実に留まらず彼の映画が時代を越えて瑞々しいのは、その根底に常に新しさを追求する実験的な精神があったからといえるでしょう。本企画ではこうした観点に立って、ルノワールの初期作品と同時期のアヴァンギャルド映画の他、ルノワールにオマージュを捧げた現代の作家たちの作品などを組み含わせ、独自のプログラムにより上映します。

 

9月20日(土)
オペラヘの誘い'97モーツァルト作曲
オペラ『後宮よりの逃走』
(全3幕・訳詞上演)
時間・料金未定
大ホール【事】
トルコの大守から恋人のコンスタンツェを救出するベルモンテ。従僕ペドリロの手引きで、無事宮殿に入り込んだベルモンテは、後宮の番人であるオスミンを眠らせて脱出しようとしますが…。
毎年秋に公演する「オペラヘの誘い」。今年は、モーツァルトの傑作『後宮よりの逃走」を、日生劇場芸術監督である鈴木敬介の演出、新進気鋭の沼尻竜典の指揮、オーディションで選ばれたキャストによってお送りいたします。楽しい舞台を、ご期待ください。

 

HUMAN COLLABORATION'97
10月上旬
Art Around Project2
フォーラム【情】
フォーラムを舞台としたダンス・音楽・映像が織りなすコラボレーション公演Art Around Projectの第2弾。今年は、オーストラリアより振付家・ダンサーを招聘してさらなる国際的な展開を計るとともに、フォーラムの空間的な魅力を一層引き出すようなパフォーマンスを計画しています。斬新な公演空間の創造にご期待下さい。

10月30日(木)〜11月9日(日)
第2回アートフィルム・フェスティバル
アートスペースA【情】
実験映画やビデオアートなどの映像作品をはじめ、コンテンポラリー・ダンスや実験的な音楽の記録映像を入手し、芸術表現の最新の動向の一断面をお伝えする企画としてご好評いただいた映画祭の第2回を開催します。今年は、昨年加盟したアジア太平洋パフォーミング・アーツ・センター連盟のネットワークなども活かし、さらに充実したプログうムを上映する予定です。

 

演劇事業ドラマティック・シアター
日時・演目・料金未定
小ホールほか【事】
「ドラマティックシアター」4年目となる平成9年度も、舞台公演を中心にレクチャー等各種関連事業を織りまぜながら多彩なプログラムで実施します。

 

11月1日(土)
オルガンコンサートシリーズNo.13
『マルティン・ハーゼルベック』

午後3時開演(予定)
コンサートホール【事】
S4,O00円 A3,O00円 B2,O00円
学生1,000円 当日2,OOO円
現在、世界屈指のオルガニストと言っても過言ではないウィーンの巨匠、マルティン・ハーゼルベックが開館記念オルガン披露コンサート以来、待望の再登場を果たします。
今やオルガンにとどまることなく、管弦楽やオペラなどの指揮者としても確固たる地位を築いているハーゼルベックが彼の音楽の原点と言うべきオルガニストとして、ウィーンに因んだ作品を中心にオルガン音楽の真髄を余すことなく披露いたします。

 

11月22日(土)
NHK交響楽団定期演奏会
(愛知県芸術劇場シリーズ)
午後6時45分開漬(予定)
コンサートホール【事】
料金未定
日本を代表する最高クラスのオーケストラであるNHK交響楽団の愛知県芸術劇場における第1回定期演奏会。今回は、愛知県芸術劇場の柿落しとなったバイエルン国立歌劇場オペラや昨年5月にフィラデルフィア管弦楽団を指揮した巨匠ウォルフガング・サヴァリッシュを迎え、没後150年を迎えるメンデルスゾーンの交響曲第3番イ短調「スコットランド」をメインにしたプログラムをお届けします。

 

11月中旬
『ホセ・マセダ公演会』
アートスペースA【情】
日本の武満徹、韓国のイサン・ユンと並ぶフィリピンの作曲家・民族音楽学者、ホセ・マセダ。若い頃コルトーにピアノを師事し、ブーレーズやシュトックハウゼン、クセナキスらと知り合って西洋音楽の前衛に触れた彼は、その手法を消化した上で、東南アジアの伝統に根ざした実験的作品を作曲し続けています。音楽を通し、近代テクノロジーの使用と自然との調和についてのメッセージを送ってきた彼が、自作について語ります。作品の演奏も予定しています。

HUMAN COLLABORATION'97
12月中旬
イベントークPartY
小ホール【情】
愛知芸術文化センター開館記念事業の一環としてスタートしたイベントークは、以後、毎年1シリーズのぺースで継続的に開催され、今年、5周年を迎えます。パフォーマンスとトークを組み合わせた親しみやすいスタイルで、メイン・テーマである“身体”を様々なジャンルや視点から切り取ってきましたが、節目となる今年は、「舞踏」の創始者として日本人の身体観に独特の解釈を導入し、芸術に限らず多大な方面に影響を与えた土方巽を取り上げ、その現代的な意義を考察します。

1月10日(土)、11日(日)
オッフェンバック作曲
オペレッタ『天国と地獄』
時間・料金未定
大ホール【事】
オペレッタは19世紀後半から20世紀初頭にかけて栄えた大衆的で喜劇的な音楽劇であり、なかでも「天国と地獄」はオペレッタの普及に貢献したオッフェンバックの最大の傑作です。この作品は、ギリシャ神話の“オルフェウスとエウリュディケー“を、当時の社会風刺を盛り込んだパロディー劇にしたもので、1858年にパリで初演されて以来、今日に至るまで世界中で広く愛されています。
今回は、指揮に松尾葉子、演出に中村敬一を迎え、名古屋二期会との共催により開催いたします。あまりにも有名な「フレンチ・カンカン」に代表される軽快な音楽が楽しさを誘うこの作品で新書をお楽しみください。

2月8日(日)、11日(水・祝)
ヴェルディ作曲
歌劇『ルイーザ・ミラー』日本初演
時間・料金未定
大ホール【事】
平成5年度から行っている愛知県文化振興事業団のプロデュース公演第5弾。シラー作「たくらみと恋」をもとにチロル地方の悲恋物語を描いたこのオペラは、「リゴレット」「トロヴァトーレ」「椿姫」などの傑作群へと続く、ヴェルディの知られざる名作です。前回の「トゥーランドット」で豪華な舞台を演出した栗山昌良とNHK交響楽団の正指揮者若杉弘が、日本最高レヴェルのキャスト陣、東京オペラシンガーズ、AC合唱団、名古屋フィルハーモニー交響楽団を従え、日本のオペラ史に初演の1ぺ一ジを刻みます。イタリア語上演。

3月8日(日)
オルガンコンサートシリーズNo.14
『フロリアン・パギッチュ』

時間・料金未定
コンサートホール【事】
フロリアン・パギッチュは、フランツ・リスト国際コンクールなど数々の国際コンクールに入賞し、その実力が高く評価されているオーストリアの若手オルガニストです。日本における初コンサートとなる今回は、ウィーンに因んだプログラムを演奏します。

 

愛知県美術館

企画展

没後50年『ボナール展』
3月28日(金)〜5月18日(日)
家庭的で親しみあふれる作品で知られるピエール・ボナール(1867-1947)。初期から晩年までの油彩画を中心とする80点の作品により彼の画業を紹介する、わが国では約30年ぶりの本格的な回顧展です。

理知と幻想のシュルレアリスト
『北脇 昇展』

5月30日(金)〜7月13日(日)
名古屋出身の北脇昇(1901-1951)は、日本のシュルレアリスム(超現実主義)絵画における最も重要な画家の一人です。東京国立近代美術館、京部国立近代美術館、愛知県美術館の共同企画による初めての回顧展。

モダン・デザインの父
『ウィリアム・モリス展』

7月25日(金)〜8月31日(日)
20世紀のデザイン界に決定的な影響を与えたウィリアム・モリス(1834-1896)。没後100年を記念してヴィクトリア&アルバート美術館で開催された回顧展の出品作を中心に、約240点でモリス芸術の全貌を紹介します。

「20世紀美術の冒険」
―セザンヌ、ファン・ゴッホから現在まで―
アムステルダム市立美術館コレクション展

9月12日(金)〜11月3日(月・祝)
アムステルダム市立美術館は近・現代美術のコレクションで世界的に知られています。ポスト印象派から戦後に至るまでの美術の流れをセザンヌ、ファン・ゴッホ、ピカソ、シャガール等の66点の作品によってたどります。

『イタリア美術1945-1995』
―見えるものと見えないもの―
11月14日(金)〜1998年1月15日(木・祝)
1960年代末から70年代にかけて登場した絵画運動アルテ・ポーヴェラを中心に、1945年以降現在に至るイタリア美術の展開をクネリス、メルツ、ファブロをはじめとする26作家の約80点の作品で紹介します。

『近代美術の100年』
―愛知県美術館コレクションの精華―
1月30日(金)〜3月8日(日)
愛知県美術館では国内外の20世紀の美術を系統的に紹介すべく、収集活動を続けています。開館5周年を迎え、これまで収蔵された作品により20世紀美術の展開をたどります。

『川合玉堂展』
3月20日(金)〜5月5日(火・祝)
愛知県木曽川町に生まれた川合玉堂(1873-1957)は、水墨と色彩の融和した情趣あふれる近代的な風景画を生み出しました。代表作を含む約120点によって60余年にわたる彼の画業を紹介します。(展示替えがあります)

 

●所蔵作品展

第一期
3月28日(金)〜7月13日(日)

テーマ展

コラボレーション 岡本敦夫・野田裕示展

アンドリュー・ワイエスの世界 I

第二期
7月25日(金)〜11月3日(月・祝)

加納光於のオブジェ展

第三期
11月14日(金)〜1998年1月15日(木・祝)

アンドリュー・ワイエスの世界 U


このスケジュール表は2月6日現在で準備中の催しをまとめたもので、実際には変更される場合があります。
詳細についてはそれぞれの担当にお問い合わせください。

 
【美】愛知県美術館      (052)971-5511(代表)
【情】愛知県文化情報センター (052)971-5511(代表)
【事】愛知県文化振興事業団  (052)971-5609

★愛知芸術文化センター開館5周年記念事業