撮影:鹿摩隆司

新国立劇場バレエ団のグランドバレエが愛知初上演

日本で唯一の国立劇場付きのバレエ・カンパニーが待望の愛知へ。
日本を代表するトップバレエダンサーと、世界レベルと評される圧巻のコール・ド・バレエ(群舞)が劇的な舞台を創造。
最高にパワフルな不朽の名作で観る者すべてを魅了する。

舞踊芸術監督就任後の初演目
吉田都が充実した舞台を披露

新国立劇場バレエ団は、新しい舞台芸術の拠点としてオープンした劇場とともに1997年に発足。『白鳥の湖』をはじめとする古典作品にとどまらず、20世紀の名作から現代振付家の作品、オリジナル作品まで多岐にわたって取り組んできた。2008年米国ケネディ・センターで海外デビューして以来、主要劇場から招待を受けて絶賛され、バレエ好きには「新国=シンコク」の愛称で知られている。

『ドン・キホーテ』は作家ミゲル・デ・セルバンテスが17世紀初頭に発表したスペイン文学の傑作「ドン・キホーテ」をもとにした作品。新国立劇場では島田廣初代芸術監督が新制作し、バレエ界の偉大な振付家マリウス・プティパの精神に忠実なアレクセイ・ファジェーチェフが新国立劇場のために練り上げた改訂振付版を上演している。現在芸術監督を務めている吉田都は、英国で長年プリンシパル・ダンサー(主役級)として活躍し、20年より芸術監督に就任。自身も99年3月の新国立劇場バレエ団初演時にゲスト主演し、監督就任後の1作目にも上演するなど思い出深い作品を愛知でもお披露目する。

撮影:鹿摩隆司

バレエの醍醐味が詰まった、
情熱的なスペインの恋の狂想曲

陽気に賑わうバルセロナの港町を舞台に、キトリとバジルの恋愛模様を中心に展開し、物語を彩る個性的なキャラクターが次々と登場。闘牛士と町の女たちによる民族舞踊やドン・キホーテの夢の中で繰り広げられるコール・ド・バレエなど、クラシック・バレエの美しさとバラエティに富んだ踊りに目が離せない。最大の見どころは、最終幕の結婚式のシーンで主役の恋人たちがそれぞれのソロを踊り合うグラン・パ・ド・ドゥ。バレエコンクールやガラ・コンサートでも人気が高く、ダイナミックなジャンプや回転の超絶技巧を披露し、場内を一気に盛り上げる。

撮影:鹿摩隆司

主役は新国立劇場バレエ団
プリンシパルの豪華なWキャスト

キトリは愛知県出身で当劇場ではお馴染みの米沢唯と、新国立劇場バレエ研修所を修了した新世代ダンサー木村優里。バジルはプリンシパルに昇格したばかりの速水渉悟と古典からコンテンポラリーまで幅広く踊りこなす渡邊峻郁が踊る。23/24シーズンの本公演は、新国立劇場以外では愛知のみ。オペラやバレエ専用に作られた最適な環境の当劇場の大ホールでしか味わえない感動体験が待っている。総勢約100名の出演者とオーケストラの生演奏で贈る総合芸術を鑑賞できる絶好のチャンスをお見逃しなく。

STAFF

芸術監督 吉田都
振付 マリウス・プティパ / アレクサンドル・ゴルスキー
音楽 レオン・ミンクス
改訂振付 アレクセイ・ファジェーチェフ
美術・衣裳 ヴャチェスラフ・オークネフ
照明 梶孝三
指揮 冨田実里
管弦楽 セントラル愛知交響楽団

STORY

宿屋の看板娘キトリと床屋のバジルは恋人同士。しかし、キトリの父ロレンツォは貴族ガマーシュに娘を嫁がせようとする。バジルが「キトリと結婚できないのなら」と狂言自殺を図り、ドン・キホーテは結婚を認めるように説得。ロレンツォがしぶしぶ了解すると、死んだふりのバジルが飛び起きて、キトリと喜び合うのだった...。

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「新国立劇場バレエ団」の紹介はこちら

愛知県芸術劇場プロデューサー 唐津絵理

コロナ禍での公演中止を経て、22年に開場25周年を迎えた新国立劇場バレエ団の舞台がようやく当劇場で実現できてうれしく思います。バレエを習っている方はもちろん、初めてご覧になる方にも刺激に満ちた時間になるでしょう。

2023年11月3日(金・祝)・4日(土)開催
新国立劇場バレエ団公演『ドン・キホーテ』
場所/愛知県芸術劇場大ホール(愛知芸術文化センター2階)
時間/14:00〜(公演時間は約2時間45分、休憩あり)
料金/プレミアムシート 22,000円、S席 16,000円、
A席 12,000円、B席 9,000円、C席 6,000円、【C席U25】3,000円、
D席 4,000円、【D席U25】2,000円
チケット/販売中
※【U25】は公演日に25歳以下対象(要証明書)。
※3歳以下のお子さまは入場できません。3日(金・祝)のみ託児サービスあり(有料・要予約)。

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■視覚に障がいがあるお客さまへ
事前にパンフレットのデータをEメールでお送りできます。



4日(土)に新国立劇場バレエ団によるクラスレッスン見学会を開催。
詳しくはこちら

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