Noism『春の祭典』より(撮影:篠山紀信)。

コンテンポラリーダンスと和太鼓が織り成す
人間の起源的で新しい芸術表現

日本で唯一の公共劇場専属のダンスカンパニー「Noism Company Niigata」と、世界的な太鼓芸能集団「鼓童」が初めてコラボレーション。人間の身体が内側に持つリズムと、最も元素的な音楽・打楽器の響きが一体化する、未だかつてない舞台に期待が高まる!

新潟を拠点に世界で活躍する
2つのカンパニーが初共演

 17歳で単身渡欧し、NDT2(ネザーランド・ダンス・シアター2)在籍中に演出・振付家デビューをした金森穣が芸術監督を務める「Noism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ)」と、同じく新潟・佐渡島を拠点に、伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる太鼓芸能集団「鼓童(コドウ)」による新作公演。第1部は、バレエ・リュスの創設者ディアギレフの生誕150年を記念して、これまでさまざまな振付家・舞踊団が上演してきた名作『結婚』をNoism版で創作・初演。第2部は、世界的に活躍する現代音楽の作曲家・原田敬子が、新潟・佐渡島でリサーチを経て作られる新曲を鼓童が生演奏し、金森穣の演出・振付でNoismが踊るコラボレーションによる新作だ。
 特定の主義を持たず、蓄積されてきたさまざまな身体表現を用いてあらゆる“ism”を再検証することで、現代に有用な形に置き換え、現代人としての身体表現を後世に伝えていこうとするNoism。単なる型の再現ではなく、原点となる芸能への敬意を失わずに、伝統に蓄積された普遍的な精神やエネルギーを自らの身体を通して新たな形に置き換え、舞台に表出させることで、伝統から学ぶことの可能性を現代に生きる人々に広く問いかけている鼓童。今回のコラボレーションは単なる共演ではなく、それぞれの活動理念に基づいた日々の鍛錬を経て、新たなクリエイションをともにする“集団”同士だからこそ、新たな芸術表現の可能性が生まれるはず。新潟発・世界初となる新パフォーマンスをお楽しみに!

Noism

日本初の公共劇場専属舞踊団として2004年4月「りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館」で設立。プロフェッショナル選抜メンバーによるNoism0(ノイズムゼロ)、プロフェッショナルカンパニーNoism1(ノイズムワン)、研修生カンパニーNoism2(ノイズムツー)の3つの集団があり、設立以来、国内・世界各地からオーディションで選ばれた舞踊家が新潟に移住し、年間を通して活動している。Noismの由来は「no-ism=無主義」。

Noism『春の祭典』より(撮影:篠山紀信)。

鼓童

新潟県佐渡島を拠点とする太鼓芸能集団。1981年ベルリン芸術祭でデビュー。2001年に日本人アーティストとして初めてノーベル平和賞コンサートへ出演。「2002 FIFA World Cup KOREA/JAPAN™」公式アンセム曲への参加やオフィシャル・コンサートに出演。03年、中国映画「HERO」でサウンドトラックを担当。06年、歌舞伎俳優・坂東玉三郎との共演舞台「アマテラス」を開催、07年歌舞伎座で再演。世界52の国と地域で6,500回以上の公演を重ねる。

鼓童 ワン・アース・ツアー2019「道」より。

2022年7月23日(土)開催
Noism&鼓童『鬼』
同時上演:ディアギレフ生誕150周年・ストラヴィンスキー『結婚』
場所/愛知県芸術劇場大ホール(愛知芸術文化センター2階)
時間/16:00~(公演時間は約1時間20分)※途中休憩あり
料金/S席6,000円、【U25】3,000円
   A席4,000円、【U25】2,000円
   B席3,000円、【U25】1,500円
   チケットは4月23日(土)より販売いたします。
※【U25】は公演日に25歳以下対象(要証明書)。
※未就学のお子さまは入場できません。託児サービスあり(有料・要予約)。
新潟、埼玉、京都、山形公演あり

2022年7月20日(水)開催
Noismによるダンスワークショップ
詳しくはこちら

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