ふらり、気ままに、訪れる。

愛知芸術文化センターは、芸術のさまざまなジャンルが積極的に交流する場となることをめざしています。これは講堂、美術館、図書館を備えた複合文化施設として親しまれてきた愛知県文化会館の理念を引き継ぐものです。

さらに、新しい施設には複雑・多様化する芸術の状況に対応して、新しく、文化情報センターが誕生します。

芸術を身近に感じ、楽しんでいただくための場所を備え、斬新な企画をうち出していきます。気構えずに訪れてみる、近くを通りかかったときに立ち寄ることで、充実した時間を共有して下さい。

 
愛知芸術文化センター モニュメント・プロジェクト展                       
公園や街角の彫刻。硬質な建築空間に個性を吹き込むモニュメントやオブジェ。野外彫刻をはじめとする芸術作品が、私たちの身近な空間に数多く設置されてきました。

生活に安らぎと潤い、そして刺激を与える”パブリックアート”とは?現代の都市環境において、美術・建築・造園・都市計画・行政など様々な分野の人々が、今、その実現に取り組もうとしています。

人々が、感性豊かにコミュニケートできる空間を創出することそれが”パブリックアート”の理想と考えるならば果たして、日本の現状はどうでしょうか?

文化情報センターでは、この展覧会をとおして、アーティストのメッセージに耳を傾けるとともに、アーティストと建築家が参加する公開トークを開催し、これからのパブリックアートの在り方を問う出発点に立ちたいと考えます。

■展示内容・・・愛知芸術文化センターに設置されたパブリックアート作品に関する資料と作品         
■関係作家・・・植松奎二 北山善夫 草間■雄 進藤繁(建築設計) 戸谷成雄 中川真木 速水史朗 藤江和子 望月菊磨 
■場  所・・・B2F 連絡通路・アートスペースX 
■会  期・・・平成4年10月30日(金)〜11月29日(日)※11月6日(金)、11月13日(金)に公開トークがあります。

 
アートプラザ   Art Plaza

ずらりと並んだこの地域の芸術イベントのチラシやパンフレット。そしてニューヨーク、パリなど海外主要都市で開催中の美術展や公演のカタログやビデオが見られる情報コーナー。オペラ、ミュージカル、歌舞伎、美術ドキュメントなど芸術文化センターならではのビデオライブラリー。先端のハイビジョン・ビデオルーム。そして全国の野外彫刻がコンピューターで検索できるパブリックアート・データスペース。地下2階にあるアートプラザは芸術を創造し、鑑賞し、愛好する人のための情報の森。生き生きとした情報がうずまいています。

そのほかに県内のアーティストや団体のリファレンスを受けたり、公演のお知らせやメッセージの掲示、チラシや公演の記録ビデオなどの持ち込みを通じて、この場から情報を発信することもできます。

プレイガイド、喫茶コーナーもあるアートプラザ。気軽に楽しく芸術の香りにふれて下さい。

 
アートライブラリー Art Library

1階の入口の左手にあるのがアートライブラリーです。図書、楽譜、展覧会のカタログ、雑誌など、芸術の様々な分野の資料をそろえています。

ライブラリーの中に入ると、右手に雑誌の並んだ書架、左手がカウンター。カウンターの向かい側にはコンピューターの端末があり、来館者がこれを使って書名や著者名から資料をさがすことができます。

部屋の奥に並んでいるのが開架図書です。また地下1階の書庫には、西洋美術に関する専門書のコレクション(約22,000冊)をはじめ、展覧会のカタログなども豊富。アートプラザで収集したチラシやパンフレットなどの保存も行っています。

また左手の奥はオーディオコーナーになっており、クラシック音楽を中心としたCDやLPを楽しむことができます。

テーマ上映会 家族の映像

個人が生活をともにする最小単位、それが「家族」です。

伝統的な家族形態は失われつつあり、かつ、その新しいあり方もはっきりとは見つからない今、「家族」はその重みを一層増してきているように思えます。

映像の世界でも「家族」は、重要な主題として取り上げられてきました。映画の発明者・リュミエール兄弟が最初に撮った映画のなかに、『赤ん坊の食事』というフィルムがあったことは象徴的です。

この上映会では、「家族」を主題とした作品を、実験映画、ビデオアート、ドキュメンタリー等のジャンルから精選し、家族をめぐるさまざまな問題を照らしだしてゆきます。

■ 出品作家…出光真子 大西みつぐ 鈴木志郎康 原一男 原田一平 山邨伸貴 ジョナス・メカス他
■ 会 場……12F アートスペースA
■ 会 期……平成5年1月9日(土)〜28日(木)(予定)※会期中に、関連公演会があります。

 

さよなら愛文ホール Farewell to "AI-BUN"Hall Series

「愛文ホール」の愛称で親しまれてきた愛知文化講堂。昭和33年6月の開館以来、数多くのドラマと感動を生んできたこのホールが、ついに今秋10月15日、34年余りにわたる歴史の幕を閉じることになりました。

愛知文化会館では閉館にあたって、「さよなら愛文ホール」と銘打った一連の催しを行います。生まれて初めてオーケストラでクラシックを聴いた場所、あるいは初舞台を踏んだ場所、観客の拍手をあび感涙にむせんだ場所…。人それぞれ、いろいろな思い出が刻まれた愛文ホール。「幕を閉じる前にもう一度あのホールで、唄い、奏で、演じて納めたい」。長年、ご利用いただいてきた芸術団体の皆さんからの声を受け、参画を得て、この催しを計画しました。新しい芸術劇場にバトンを託す前に、華々しいフィナーレを飾りたいと思います。

■ 期間……平成4年8月16日〜9月20日の間、11公演
■ 内容……民謡、詩吟、合唱、日舞、バレエ、能楽、演劇など47団体。