アンドレ/フランツ:西垣俊朗(にしがき としろう/テノール)

 大阪音楽大学大学院修了。浦山弘三、エルンスト・ヘフリガー両氏に師事。在学中より宗教曲に手を染め、カンタータ、オラトリオの演奏には欠かせないコンサート歌手として活躍。特にバッハの「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」等の“エヴァンゲリスト歌い”として高く評価されている。1978年、79年、84年に名テノール、エルンスト・ヘフリガー氏と「マタイ受難曲」で協演。84年、85年には日本オラトリオ連盟のソリストとしてヨーロッパ各地で演奏し好評を博す。また、1987年、88年には古楽の第一人者、クリストファー・ホグウッド氏の指揮のもとヘンデル「メサイア」とモーツァルト「戴冠ミサ」 を歌う。
 オペラでは76年東京オペラ・プロデュース公演のロッシーニ『オリー伯爵』でデビューし、以後『放蕩息子』『スペインの時』『ビヴァ・ラ・マンマ』『サロメ』『カーリュー・リヴァー』等に出演。また関西二期会を代表するリリックテナーの一人として『魔笛』のタミーノ、『ドン・ジョヴァンニ』のドン・オッターヴィオ、『セヴィリアの理髪師』のアルマヴィーヴァ伯爵、『夕鶴』の与ひょう、『真夏の夜の夢』のライサンダー、『こうもり』のアルフレード、『コシ・ファン・トゥッテ』のフェランド、『愛の妙薬』のネモリーノ、『ファルスタッフ』のフェントン、『後宮からの逃走』のベルモンテ、『魔弾の射手』のマックス、『金閣寺』の柏木、『チェネレントラ』のドン・ラミロ等の主役をつとめる他『ラ・ボエーム』のパルピニョールや『タンホイザー』のハインリッヒ、『フィガロの結婚』のドン・バジリオ等でも好演している。各種演奏会では、「メサイア」をはじめ「第九」、モーツァルト「レクイエム」、ドヴォルザーク「レクイエム」等のソリストとして各地で活躍している。
 昭和59年度神戸市文化奨励賞受賞。平成6年度兵庫県芸術奨励賞受賞。関西二期会会員・理事。神戸音楽家協会会員。現在、大阪音楽大学・京都女子大学各講師。