ホフマン:アルトゥーロ・チャコン=クルス(Arturo Chacón-Cruz/テノール)

 メキシコ生まれの新進テノール歌手、チャコン=クルスは、ベルリン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ロサンジェルス・オペラ、ボローニャのテアトロ・コミュナーレ、ナポリのサン・カルロ劇場、フェニーチェ歌劇場、トリノ歌劇場、ヴァレンシアのソフィア王妃芸術劇場、モンペリエ・オペラ座、モンペリエ・ラジオ・フランスフェスティバルなどに出演。北米ではワシントン・オペラ、ロサンジェルス・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラ、ミシガン・オペラ、フロリダ・グランド・オペラ他多数の劇場に出演。プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』のロドルフォや、プッチーニ『蝶々夫人』のピンカートン役を得意とし、ヨーロッパとアメリカを中心に各地の歌劇場でいろんな役に挑戦し、その幅を広げている。
 2009/10シーズンは、ポートランド・オペラでプッチーニ『ラ・ボエーム』のロドルフォ役で開始。ケルン歌劇場にも同役でデビュー。ハンブルク州立歌劇場ではプッチーニ『蝶々夫人』ピンカートンでデビュー。ベルリン州立歌劇場では『ラ・ボエーム』ロドルフォで、ベルギーのリエージュにあるワロン・オペラ及びミルウォーキーのフロレンティン・オペラでヴェルディ『リゴレット』マントヴァ公爵で出演。
 チャコン=クルスの本格的な活動は06年ワシントン・オペラ『蝶々夫人』ピンカートン役で、それ以来、ボローニャ市立歌劇場で『ラ・ボエーム』ロドルフォ、ナポリのサンカルロ劇場で『ジャンニ・スキッキ』リヌッチオで出演。スペインのデビューはヴァレンシアで、アルファーノ作曲の『シラノ・ド・ベルジュラック』のクリスティアン役でプラシド・ドミンゴの相手役としてデビューするなど、その後も目覚ましい活躍ぶりをみせている。
 その後も、グノー『ロミオとジュリエット』ロミオ役、ドニゼッティ『アルバ公』マルチェッロ、プッチーニ『つばめ』ルッジェーロ、チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』レンスキー、オッフェンバック『ホフマン物語』ホフマンなど、レパートリーを増やしている。
 同じくメキシコ出身のテノール、ラモン・ヴァルガスの後継者とも称されるチャコン=クルスは今後が期待される大型新人である。