指揮:アッシャー・フィッシュ(Asher Fisch)

 イスラエル生まれ。指揮者アッシャー・フィッシュは、世界中の主要なオペラハウスに出演し、その評価はますます高まり、ロマン派や交響楽的なオペラレパートリーの解釈で聴衆からも支持を得ている。音楽雑誌ファンファーレは“フィッシュは真のワーグナー指揮者である。”と評している。ウィーン・フォルクス・オーパーとイスラエル・オペラの音楽監督を務めたフィッシュは毎シーズンのように出演してきたシアトル・オペラ(米国)の首席客演指揮者に昨シーズンから就任し、ヨーロッパと米国を中心に躍進中である。
 2009/10シーズンでは、シアトル・オペラでワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』の新作を指揮、またベルリン・フィルハーモニーに、師匠でもあるダニエル・バレンボイムをピアニストに迎えたショパンのプログラムでデビューを果たした。アメリカではニューヨーク・フィルハーモニック、カンザス・シティ・シンフォニーと共演。ほかにも、ナポリ、ジェノヴァ、ボローニャでコンサート指揮に招聘される。また、ウィーン国立歌劇場では、R.シュトラウス『ばらの騎士』、ヴェルディ『ファルスタッフ』、マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』、レオンカヴァッロ『道化師』を、バイエルン州立歌劇場では、モーツァルト『魔笛』、プッチーニ『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』、それに上演機会の少ないプフィッツナー『パレストリーナ』を、ドレスデン州立歌劇場でワーグナー『パルジファル』、イタリアのローマ歌劇場でヴェルディ『ファルスタッフ』などを指揮。いずれも好評を博している。
 これまでもフィッシュはベルリン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ドレスデン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、ロイヤル・オペラハウスといったヨーロッパのオペラハウスでモーツァルトからベルクまで幅広いレパートリーを指揮。ロイヤル・オペラハウスでは、イギリスのエリザベス女王即位50周年記念ガラコンサートを指揮し、その録音がEMIから発売されている。
 ダニエル・バレンボイムの愛弟子として、バレンボイムのアシスタントとしてまたベルリン州立歌劇場の合唱指揮者としてキャリアをスタートさせた。彼は優れたピアニストでもある。