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年間スケジュール
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フーガの技法
愛知芸術文化センター
オリジナル映像作品制作第10弾

石田尚志監督『フーガの技法』
目 次
イベントーク Part 9
「アメリカの世紀」を超えて

文化情報センター
ゼミナール

フォーラム・イベント「未完成交響曲名古屋組曲」

上映会
「英国ダンスの100年」

展示「アンナ・パヴロワと20世紀の黎明」

ケイ・タケイ
ダンス・ワークショップ

アマンダ・ミラー
ダンス・ワークショップ

上映会「アメリカン・ダンス映像フェスティバル」

R・ユリウス講演会

現代音楽家
刀根康尚講演会

特集公演
音楽の実験

一柳慧
グラフィック・スコア展

ジョナス・メカス写真&上映展

アートフィルムフェス

ポルトガル映画祭

オリジナル映像作品
「フーガの技法」

共催事業


オリジナル映像作品

シンボル映像

「T−CITY」

「トワイライツ」

「KAZUO OHNO」

「フィリピンふんどし」
「3+1」

「王様の子供」

「うつしみ」

「ボディドロップアスファルト」

10
「フーガの技法」

11
眠る右手を」

12
「サイケデリック・オルガン・パンダ」
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愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品制作第10弾 石田尚志監督『フーガの技法』
2001年、16mm、20分、カラー
企画:愛知芸術文化センター 制作:愛知県文化情報センター


 「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」は、今日、芸術のみならず、哲学や思想の領域でも高い関心が寄せられている「身体」をテーマに設定した、実験的な映像作品を自主制作するプログラムである。開館以来、これまでに1年に1本のペースで継続的に作品を制作しており、その試みのユニークさと作品の質の高さから全国的にも注目を集めている。これまでの作品は、いずれも映像芸術の新しい可能性を切り拓く意欲作として評価を得てきた。

 最新第10作となる石田尚志監督『フーガの技法』は、バロック音楽の巨人J・S・バッハの同題曲をモチーフとした映像化の試みで、20世紀から21世紀へと世紀の移り変わる時代性をそこに重ね合わせた、今日性と同時代性を兼ね備えた斬新な企画である。本作は「オリジナル映像作品」のシリーズにおける、初めての抽象アニメーション作品で、抽象表現による身体へのアプローチや、音楽の映像化という試みなど、いずれも過去の作品で試みられておらず、シリーズに新たな観点を付け加えた作品といえよう。 (越後谷卓司)
フーガの技法

フーガの技法
3点とも石田尚志『フーガの技法』


〈オリジナル映像作品の館外上映について〉
 「オリジナル映像作品」は、愛知芸術文化センター館内での上映を想定して制作するものだが、作品としての自律性を高め、館外での上映も可能なクオリティを目指している。これまでにも国際映画祭における上映や受賞といった成果を上げているが、平成12年度は、和田淳子監督『ボディドロップアスファルト』を筆頭に、過去に完成した作品も含め、多くの上映機会を得ることが出来た。
 まず、2000年7月9日-23日に東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーで開催された「90年代実験映像の一断面−愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品(選)集」が『ボディドロップアスファルト』のほか、 勅使川原三郎監督『T-CITY』など初期作品を含む6本を一堂に集めた特集として特筆できる。館外におけるまとまった形の上映は、1996年11月6日に高知県立近代美術館で行われた「美術館製作映画コレクション」以来の機会となった。
 映画祭への出品では、『ボディドロップアスファルト』の、第19回バンクーバー国際映画祭(2000年9月22日−10月5日、カナダ)と第30回ロッテルダム国際映画祭(2001年1月24日−2月4日、オランダ)への参加が挙げられる。高い評価と影響力を持つこの二つの映画祭で上映機会を得たことの意義は大きく、ここでの紹介を機にさらに多くの映画祭や企画上映からの招待を受ける結果につながった。その他、ダニエル・シュミット監督『KAZUO OHNO』がモナコ・ダンス・フェスティバル(2000年12月13日−17日)での上映プログラム「20世紀の主要なダンサーたち」に選出されたことも、作品の芸術的評価の反映といえるだろう。 (越後谷卓司)