テーマ上映会「映像の学校U」

テーマ上映会「映像の学校U」  上映作品及び日程はこちら


会 期 : 2011年6月10日(金)〜12日(日)、21日(火)〜23日(木) 

会 場 : 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA〔定員180名〕

料 金 : 無料・事前申込不要

テーマ上映会「映像の学校U」

 今日の映画芸術は劇映画、ドキュメンタリー、実験映画の三つを主要なジャンルとしています。そして通常、映画祭や特集上映会のプログラムは、このジャンル区分を踏まえて行われています。しかし、1910年代から20年代にかけてピークを迎えたサイレント映画の時代は、やや様相が異なっていました。この時代は、映画表現の可能性や文法のあり方などを模索しつつ、それをどん欲に追求していった時期であるため、映画それ自体が大いなる実験の渦の中にあったといえるのです。
 例えば劇映画の創始者と称されるD.W.グリフィスは、映画において物語を語る基本的な文法を確立するとともに、パラレル・モンタージュなど編集技法の実験を行っていました。あるいは、スラップスティック・コメディは言葉に頼らず、俳優の超絶的な体技で見せる視覚的な面白さを追求しましたが、そのナンセンスな笑いの感覚は当時のシュルレアリストたちを刺激し、影響を与えたといわれています。
 この上映会は、初期のサイレント映画から今日までの映像表現の流れを、既存のジャンル区分を離れた、横断的な視点から見つめようとする試みです。そこには各時代ごとにクリエーターたちが、ジャンルの枠に捕らわれず、映像表現の可能性を追求する形で、冒険心や探求心に根ざした、実験精神を発揮していったことを見出せるでしょう。
 人間が抱えている不寛容とは何かを、労働者のストライキを取り上げた《現代篇》を軸に、古代都市バビロン没落の物語《バビロン篇》、キリストの架刑を描く《エルサレム篇》、16世紀のサン・バルテルミ事件を取り上げた《フランス篇》の4つのパートを並列して描き、有機的に結合することで問い掛けた、グリフィスの実験的な超大作『イントレランス』(1916年)を、サイレント本来の映写スピード秒間18コマと、現在の標準スピードである秒間24コマのサウンド版で、対比して上映。また『イントレランス』の影響を受けたパロディとの見方もある、バスター・キートンのスラップスティック・コメディ『キートンの恋愛三代記』(1923年、共同監督:エディ・クライン)も上映します。
 他に愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品より、監督自身の映画製作の模様と、写真家・荒木経惟、舞踏家・麿赤児、ファッション・デザイナー荒川眞一郎の創作の舞台裏を並行して描いた園子温『うつしみ』(1999年、シリーズ第8弾)や、海外で受賞が相次ぎ話題となっている大山慶『HAND SOAP』(2008年、同第17弾)、昨年12月に初公開し、音への斬新で先鋭的なアプローチが反響を呼んでいる柴田剛『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』(2010年、同第19弾)など、現代の映画の最前線と呼ぶに相応しい作品をセレクト。また、同時期に開催する「イメージフォーラム・フェスティバル2011」(会期:6月15日(水)〜19日(日))と連動し、同フェスティバル一般公募部門に愛知県から応募された作品より、意欲的な注目作を選んだ〈愛知特別プログラム「愛知の新世代たち」〉も実施。映像表現の明日を予感させる、フレッシュな作品に触れてください。

D.W.グリフィス 『イントレランス』
 D.W.グリフィス 『イントレランス』(1916年)

バスター・キートン/エディ・クライン『キートンの恋愛三代記』
 バスター・キートン/エディ・クライン
 『キートンの恋愛三代記』(1923年)


園子温『うつしみ』
 園子温  『うつしみ』(1999年)

大山慶『HAND
 大山慶  『HAND SOAP』(2008年)

柴田剛『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』
 柴田剛 『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』(2010年)

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 お問い合わせ : 愛知芸術文化センター・愛知県文化情報センター
Tel. 052-971-5511(内線532) Fax. 052-971-5605  E-mail はこちら

主  催 : 愛知芸術文化センター
企  画 : 愛知県文化情報センター
協力・作品提供 : イメージフォーラム、プラネット映画資料図書館


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